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子どもに運動って必要? のびのび元気に過ごすためには

更新日: 2023.04.27
投稿日: 2023.05.05

「子どもの時はたくさん体を動かそう」といわれています。
そもそも、なぜ子どもに運動が必要なのでしょうか。
適度な運動は、子どもの心身の発達にどのような影響を及ぼすのでしょうか。
子どもにとっての運動の必要性や、大切さについて解説します。

運動で期待できることって?


子どもは本来、体を動かすことが大好きですが、現代の子どもはスマホやゲーム普及により、運動する機会が少なくなったと言われています。
さらに、近年はコロナの影響で外出自粛が続き、子どもの体力低下も問題になっています。
ここでは、子どもが運動することによって期待できることについて紹介します。

体が育つ

運動によって得られるのは、身長や体型などの体のすこやかな成長です。
運動すると体力や代謝がアップして免疫力が向上したり、肥満を防ぎ、大きくなってから生活習慣病を発症するリスクが低減したりなどと考えられています。具体的にみていきましょう。

⚫️運動能力の向上
幼児期は神経機能が大きく伸びるため、5歳頃までに大人の8割程度まで発達するといわれています。
運動により、体をタイミングよく動かしたり、力の加減をコントロールしたりなどの能力が向上します。
ここでいう運動とは、スポーツだけとは限りません。
鬼ごっこやボール遊びなど、小さな頃から体を動かす遊びを経験することで、運動能力の向上が期待できるでしょう。

⚫️ケガをしにくくなる
運動によって、骨・筋肉・関節といった体を動かすための部位が丈夫になるのに加え、体全体のバランス感覚が育まれます。
それにより、転びにくくなったり、ケガをしにくくなったりします。

⚫️発育発達をサポートする
運動習慣を身につけることにより、体の発育発達をサポートすることができ、生涯にわたって健康的で活動的な生活につながるといわれています。子ども時代の運動習慣は、成人後も高血圧、糖尿病などの生活習慣病になるリスクを軽減させると考えられています。

心が育つ

幼児期・学童期の子どもにとって、体を動かす遊びなどを通して思い切りのびのびと動くことは、やる気に満ち溢れ、心が穏やかになります。
文部科学省の調査によると、積極的に体を動かす子どもは「やる気がある」「我慢強い」「友達関係が良好」「社交的」など、前向きな性格の傾向があるといわれています。

⚫️挨拶ができるようになる
園・学校に加え習い事などで運動することで、先生やコーチ、年上の子、年下の子とさまざまな人間関係を経験し、挨拶や返事がしっかりできるようになる子も多いもの。
スポーツ活動は、礼儀やマナーを身につける良い機会になるといえるでしょう。

⚫️友だちと協力し合えるようになる
子どもは、多くの友達と関わりながら、ルールを守り、周りの人とコミュニケーションを取りながら協力することを学んでいきます。
5~6歳頃になるとリーダー的な存在になる子どもも増え、グループ内での役割を意識した行動もとれるようになります。

⚫️自分自身と向き合える
運動を続けることにより、自分なりに目標が見つかり、それに向かってチャレンジしたり、目標を達成するために努力をしたりなどの経験をします。
それらを通して自分自身と向き合いながら成功体験を重ねることができ「自分を肯定する心」が育つでしょう。

頭脳が育つ

運動を行う時は、状況判断から運動の動作まで、脳の多くの領域を使用します。近年、運動が知的能力にもよい効果をもたらす可能性があるといわれています。「運動すれば勉強ができるようになる」という単純な関係性としてではなく、遊びや運動が、「学習意欲の促進」につながる可能性があります。

⚫️学習意欲が高まる
運動によって体力がつくと、持久力や忍耐力がアップするのに加え、姿勢が良くなり深い呼吸ができることによって脳の活性化が促され、学習意欲が高まるといわれています。

⚫️集中力が高まる
運動により、脳内の集中できる物質(ドーパミン)が増加し、数時間はその状態が続くといわれています。
そのため、運動後には集中力が高まり、心が穏やかになります。

⚫️ひらめく力が高まる
運動習慣を重ねることで、素早い動きをしながらもとっさの状況把握が得意になることで、ひらめき力も高くなります。
直感力が出てきたり、ふとしたことから新しいアイディアが出やすくなるといわれています。

運動経験が重要なゴールデンエイジを意識してみよう


子どもにとって、運動は、体、心、頭脳の育ちと深い関係があることがわかりました。
ここでは、子どもの運動能力が発達するといわれているゴールデンエイジについて知っておきましょう。

「ゴールデンエイジ」とは9~12歳頃をさし、この時期に運動経験を積むことで飛躍的に運動能力が向上するといわれています。
「プレゴールデンエイジ(4~8歳頃)」「ポストゴールデンエイジ(13歳~15歳頃)」といわれる年代もあります。

プレ・ゴールデンエイジ(4~8歳ごろ)

脳をはじめとした神経回路の発達が飛躍的にで進む大切な時期です。
運動能力の基礎は、この年代に形成されます。
この時期の子どもは、長続きはしないものの高い集中力をもっているという特徴があります。
この時期に多種多様な動きを体験し、体を動かす楽しみを知ることが、その後の動作の習得や専門的な技術の上達へとつながっていきます。

ゴールデンエイジ(9~12歳ごろ)

神経系の発達がほぼ完成し、動きを身につけるのに最も適している時期です。
また、一生に一度だけ訪れる、あらゆる動作を短時間で覚えることのできる「即座の習得」
を備えた時期として知られています。ただしこの「即座の習得」は、突然できるようになるわけではなく、
それ以前の段階で様々な運動を経験している場合に限られます。

ポストゴールデンエイジ(13~15歳ごろ)

ゴールデンエイジが過ぎ、体格が大きく変わり始める時期です。
骨格や筋力が急激に発達し、パワーやスピードも成長します。
脳が発達し、十分な理解力が備わってくるポストゴールデンエイジからは、複雑な動きのトレーニングが可能になります。心肺機能の成長も飛躍的であるため、走り込みなどスタミナをつけるトレーニングも効果が表れるようになります。

心の成長にもつながる

心の成長といえば、社会で豊かにたくましく生きる力と言われている「非認知能力」について知っておくことも大切です。
ここでは、世界の教育の現場でも注目を集めている非認知能力について具体的に紹介します。

挨拶・礼儀

挨拶・礼儀とは、社会性を身につけ、人間関係を築く上での根っことなる「挨拶や感謝の気持ちを伝えられる力」、「人を尊重し、物を大切にする力」、「規律を守れる力」の3つの軸から成り立ちます。

リーダーシップ

リーダーシップとは、「自分や仲間のことを考えることができる力」、「自分や仲間のために行動に移せる力」、「仲間をまとめることができる力」の3つの軸から成り立ちます。

協調性

協調性とは、「仲間を思いやる力」、「仲間と協力する力」、「仲間に手を差し伸べ、支える力」の3つの軸から成り立ち、集団行動においては不可欠な力です。

自己管理力

自己管理力とは、「自分の気持ちをコントロールする力」、「諦めず、やり続ける力」、「気持ちを抑え、ルールに従い、行動に移す力」の3つの軸から成り立ちます。
今まで経験したこともないような壁にぶつかっても、心が折れることなく試行錯誤しながらもやりぬくためには、この自己管理力が必要です。

課題解決力

課題解決力とは、「課題を発見する力」、「課題を解決する方法を発見する力」「課題を解決するために実行する力」の3つの軸から成り立ちます。

これらの非認知能力は、運動によって身に付けることができます。

運動への保護者の理解


「運動は、子どもの体、子どもの心、子どもの頭脳の成長に大きな影響を及ぼす」。
保護者がこれらを理解した上で、子どもといっしょに体を動かしで遊んだり、子どもが興味を抱いたスポーツの習い事を始めたりすることは、子どものすこやかな育ちに直結するといえるでしょう。

子どもと大人の運動の違い

ひと言で「運動」といっても、その捉え方は、子どもと大人では異なります。
ウォーキングや水泳など大人向けに推奨されている運動を、子どもたちに「体にいいからやりなさい」と言っても、 「うんわかった」とすすんで行う子どもはほとんどいないでしょう。
子どもは、遊びの中で自然と運動につながっています。
運動は、子どもの成長に大きな影響を及ぼすからといって、子どもの意見を聞かずに無理やり促すと逆効果になることもありますので、注意したいものです。

フィジカルリテラシー

近年世界で注目されている「フィジカルリテラシー」とは、「体を動かすことにまつわる教養」を表します。
実際に運動する能力はもちろん、運動にどんな意味や価値があるかという知識、運動に対する前向きな気持ちなど、さまざまな要素が含まれます。
フィジカルリテラシーが高い人は、自分自身が体を動かして豊かなスポーツライフを実現しようとするだけでなく、子どもに運動の大切さを伝えたり、運動を働きかけていくことができます。
運動によって子どものすこやかな成長を促すためには、保護者がフィジカルリテラシーを高めていくことが求められています。

学力と運動は一緒に高め合う


運動能力が上がることによって、脳の神経系を活発化し、勉強に取り組むときに役立つ集中力などの認知機能を高める効果があることがわかっています。
学力と運動は、一緒に高め合うことが大切なのです。

まずは基礎体力を養えるように、日々の生活に適度な運動を親子で取り入れていきましょう。
生活の中だけでは身に付かないさまざまな動きを学ぶためにも、その子に合った運動を子どもと話し合って始めてみるのもおすすめです。

まとめ

・幼少期からの運動により、体、心、頭脳が育つ
・子どもの運動能力が飛躍する時期を知っておこう
・学力と運動は、一緒に高め合うことが大切

参考文献
「なぜ運動が必要?子どもの心と体を育む運動遊びや習い事とは」(出典:きずなネット)
「子どもにとっての“運動習慣”とは?身につける意義や方法を知ろう」(出典:アイデスマガジン)
「子どもの身体活動の意義」(出典:文部科学省)
「子どもにスポーツをさせることで生まれる効果とは?スポーツを通して得られる4つのメリットを解説!」
(出典:LEARN AND GREEN SPORTS CLUB)
「幼児期の”運動遊び”の経験が、未来へつづく元気な体を育む!」(出典:グッドヘルスジャーナル)

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