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非認知能力とは?

更新日: 2024.01.26
投稿日: 2019.10.08

非認知能力とは?

 

 

お母さん ” alt=”お母さん” data-src=”https://sport-school.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/m2.png” />
お母さん
はぁ……うちの子、全然勉強しないわ…… 学習塾でも通わせようかしら
先生 ” alt=”先生” data-src=”https://sport-school.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/t4.png” />
先生
ちょっとまってお母さん!お子さんが勉強しないのは非認知能力が足りていないのかもしれませんよ。
お母さん ” alt=”お母さん” data-src=”https://sport-school.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/m4.png” />
お母さん
え!非認知能力って何!?
先生 ” alt=”先生” data-src=”https://sport-school.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/t1.png” />
先生
非認知能力は世界的に注目されているものなんです。
先生 ” alt=”先生” data-src=”https://sport-school.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/t2.png” />
先生
点数だけでみていたら子どもは成長しませんよ!これからちゃんとお話していくのでじっくり見てくださいね。
お母さん ” alt=”お母さん” data-src=”https://sport-school.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/m7.png” />
お母さん
はい。わかりました!(ところでこの人は……

「非認知能力」という言葉を聞いたことはありますか?

非認知能力とは、社会で豊かにたくましく生きる力と言われる、挨拶・礼儀、リーダーシップ、協調性、自己管理力、課題解決力などといった、学校や塾などの学力テストでは計れない力のことです。

非認知能力が高いと、学力や進学率、就職率、大人になってからの年収やマイホーム購入率が上がることがわかっていて、非認知能力を高めることが将来の成功につながると言われています。

そのため、世界の幼児教育の現場で、非認知能力は今とても注目を集めています。

非認知能力の重要性を発見したのはノーベル経済学賞を受賞したヘックマン教授

非認知能力が世界から注目されるきっかけとなったのは、2000年にノーベル経済学賞を受賞した、アメリカの経済学ジェームズ・ヘックマン教授の研究報告でした。

ヘックマン教授は、子どもの教育に40年以上も関わっているアメリカでは著名な教授で、幼児期に非認知能力を育むことの重要性を発見した人物です。

ヘックマン教授は、幼児教育を受けたグループと受けなかったグループを長年にわたって調査しました。

その結果、幼児教育を受けたグループの子どもは、受けなかった子どもより、14歳のときの基礎学力が高かったり、高校を卒業している子どもの割合が20パーセント高かったりといった、教育的な効果があることが分かったのです。

その他にも、調査をした子どもたちが大人になったときを比べてみると、幼児教育を受けたグループが、収入が約4倍、マイホームの所有率も3倍多いということもわかり ました。

日本でも年収に関する研究が行われており、東京大学社会科学研究所が発表した調査結果では、非認知能力の一つである真面目さが最も高い男性グループと最も低い男性グループを比較すると、平均年収でなんと、約200万円の差があることが判明しております。



さらに、読み書きなどの勉強を幼い時から子どもにさせても、直後は差があるものの、成長するにつれて、その差があまりなくなるということもわかりました。

ヘックマン教授は、子どもが幼い時には読み書きや計算などの認知能力を教えることよりも、根気強さや意欲、自信といった、非認知能力を育むことの方が重要だと発見したのです。

お母さんお母さん
非認知能力が高いと年収もアップするんですね!
先生先生
非認知能力は、勉強などの認知能力の土台となります。
先生先生
子どもが将来生きていく上で大切な力なんですが、まだまだ日本では知られてないんですよね。

非認知能力とは具体的にどんな力があるの?

非認知能力は、自分の感情や行動をコントロールする、いわば心を強くする力のことです。

研究者によると、非認知能力に含まれる力はざっと数えただけで200種類以上あると言われています。

挨拶・礼儀、自己管理力、課題解決力、コミュニケーション力、思いやり、共感性、忍耐力、自信、楽観性、自尊感情、意欲、情熱、自制心、社会性、協調性、気づく力、好奇心、想像力、創造力、曲案力、リーダーシップ、柔軟性、回復力、やり抜く力、など

その中でも、非認知能力を高めるには、5つの力が大切です。

挨拶・礼儀
(1)挨拶や感謝の気持ちを伝えられる力
(2)人を尊重できる力
(3)規律(ルールやマナー、整理整頓や規範意識)を守れる力

リーダーシップ
自分から進んで積極的に
(1)自分や仲間のことを考えることがきる力
(2)自分や仲間のために行動に移せる力
(3)仲間をまとめることができる力

協調性
(1)仲間を思いやる力
(2)仲間と協力する力
(3)仲間に手を差し伸べ、支える力

自己管理力
(1)自分の気持ちをコントロールする力
(2)諦めず、やり続ける力

課題解決力
課題、苦手、困難なことを
(1)見つけられる力
(2)解決できるであろう方法を導き出せる力
(3)解決できる力

子どもたちが自分で学び、考えて行動し、ときに周りの人たちと協力して困難な問題を乗り越えていくために必要な力のことです。人間力と呼ばれることもあります。

一つ一つの力は、特に目新しいものではなく、これまでもずっと大切にされてきた力です。

それが、情報化やグローバル化が急速に進むなかで、多様な変化に柔軟に対応し続けるために欠かせない力だと注目され、非認知能力という言葉であらわされるようになったのです。

こうした非認知能力を身につけることで、子どもは周りの人たちと同じ目標に向かって、物事を進めることができるようになります。

途中で難しい問題にぶつかっても、みんなで知恵を出し合って、諦めることなく解決できるようになるのです。

そして、くじけそうなときや心が折れそうなときには、自分自身を励ましたり、感情を上手にコントロールして、最後までやり遂げられるようになります。

非認知能力が、生きていく上での基礎であり、子どもが将来、豊かな人生を送る上で欠かせない力と呼ばれる理由はここにあります。

非認知能力と認知能力の違いとは

非認知能力と認知能力の違いは、学校などで行う学力テストで測れるか、測れないかの違いです。です。

認知能力とは認知できる力、つまり、テストや学校の成績、IQなど出すことのできる力のことを言います。

それに対して非認知能力は、学力テストでは測れない力であるが、信頼できる方法で測ることのできる力です。具体的な例を挙げるとすれば、挨拶・礼儀、リーダーシップ、協調性、自己管理力、課題解決力などといった力のことです。

お母さんお母さん
今まで認知能力のことばかり注目して非認知能力のことは考えたことなかったです。
先生先生
学説によっても違うのですが、具体的に上げていくと200以上もの非認知能力があると言われています。
先生先生
これだと日常で使うのが難しいのでシンプルにしました。こちらは後ほど説明しますね。

認知能力と非認知能力はどちらも大切

知能力と非認知能力は、どちらが優れているほうが有利ということはなく、どちらも生きるために必要な力で、互いに影響し合っています。

認知能力だけ向上しても、非認知能力は向上しないと言われています。

逆に非認知能力を向上させることで認知能力は高められると言われています。

例えば、算数の足し算や引き算(認知能力)ができるようになるためには、諦めないでねばり強く問題を解く力(非認知能力)が必要です。

単純な計算ミスなのか、解き方の手順が違っていたのか、どこでつまずいてしまったのか自分で気づくことが必要です。

そしてもっと難しい問題にチャレンジする意欲が、学力向上を後押ししてくれます。

つまり、非認知能力がベースとしてあることで、子どもの勉強に取り組む姿勢や学力向上につながるのです。

お母さんお母さん
確かに、ただ学習塾に行ってもやる気がなかったり、粘り強くやってもらわないと成績は上がらないわね。目先の点数よりも長期的な視点で非認知能力を鍛えたほうが良さそうね。

小学校以降の教育にも重視され始めている非認知能力

認知能力を重視していた従来の小学校以降の教育も、非認知能力を育てる教育へ変わり始めています。

これまで、幼稚園や保育園では非認知能力を高める遊びやプログラムがされているのに対し、小学校以降はテストの点数や成績表で優劣をつける、認知能力の教育に偏ってしまっていました。

小学校以降も非認知能力を育てることが大切だと分かったことから、日本でも認知能力の教育に偏った状況を変えるために、2020年度から教育方針が非認知能力を育てる方向に変わります。

国公立大学の入試にも、思考力、判断力、表現力といった非認知能力を試す問題が盛り込まれることが決まっています。

しかし、まだまだ非認知能力の教育が浸透しておらず、未だにテストの点数や成績表が重視されている現状です。

そのため、変化の真っ只中にいる状況なのに、従来の認知能力を鍛えるだけの学習塾に通わせる親が多いのです。

日本の教育方針も変わりつつあり、これからの社会は多様化していきます。

多様化する社会にも対応できるように、子どもには非認知能力を意識した教育が重要です。

非認知能力が高いとどうなるの?

ヘックマン教授をはじめとする、さまざまな非認知能力に関する研究によって、非認知能力を高めるとたくさんの効果が得られると実証されています。

具体的には、非認知能力が高まると、次のような効果があることが分かっています。

  • 学力(認知能力)が高くなる
  • 肥満やうつなどを抑制する(身体的効果)
  • 問題行動がなくなったり、いじめが減ったりする(社会的効果)
  • ニートが減り、年収の高い人が増える(経済的効果)

それではなぜ、非認知能力を高めるとこのような効果が得られるのでしょうか?

学力を例に見てみましょう。

学力を伸ばしたいと思ったとき、自制心や想像力、主体性などの非認知能力が高ければ、勉強することに対して子どもは何をするべきか判断することができます。

すると、自分から進んで勉強をするようになり、もしテストの点が悪かったとしても、自信や楽観性があれば、落ち込んで心が折れることなく、次はもっとがんばろうと前向きに考えることができるのです。

難しい問題にぶつかったときも、やりぬく力や回復力といった自己管理力、向上心、想像力、問題解決力などを使って、柔軟に解決していくことができるのです。

そして、楽しみながらより難しい問題にチャレンジしていき、自然と学力が上がっていくのです。

まずは大人が非認知能力について理解することが大切

子どもは、自分が体験したり行動したりするなかで、発見や気づき、成功体験を繰り返しながら非認知能力を身に付けていきます。

そのため、非認知能力を身に付けやすい環境を作ってあげられるのは、子どもに一番近い存在である親です。

大切なのは子どもと関わる大人が非認知能力の重要性について理解することです。

そして、スポーツ体験や自然の中での遊び、地域イベントへの参加など、お友達や第三者と関わる環境を積極的に作ってあげることが必要になります。

まとめ

  • 非認知能力とは人間力とも呼ばれ、豊かな人生を送る上で欠かせない力。
  • 非認知能力が高くなると、学力や年収が高くなったり、肥満やうつ、いじめを抑制したりする効果がある。
  • 認知能力と非認知能力は互いに影響し合いながら高まっていく力でどちらも大切。
  • 親や保育者が非認知能力の重要性を理解し、子どもに非認知能力を育てる環境(スポーツ、自然体験、地域イベントなど)を作ることが理想。

(参考文献)
学力の経済学(著者:中室 牧子、出版:ディスカヴァー・トゥエンティワン)

学力で測れない非認知能力が子どもを伸ばす(著者:中山 芳一、出版:東京書籍)
「非認知能力」の育て方:心の強い幸せな子になる0~10歳の家庭教育(著者:ボーク 重子、出版:小学館)

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