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非認知能力を高める5つの力 ②リーダーシップ

更新日: 2023.03.13
投稿日: 2020.10.03

先生
先生
非認知能力を高める5つの力のうち、今回解説するのは、2つ目の「リーダーシップ」です。
お母さん
お母さん
うちの子にも、リーダーシップを持ってほしいです。学校とかであまり手を挙げたり発言しないので・・・。そういう力を身につけてほしいです。
先生
先生
多くのお子さんが、なかなか前に出たり発言することは少ないと思います。リーダーシップを身につけるには、お子さんの成功体験が大切です。どのようにリーダーシップを身につけるか、詳しくみていきましょう。

リーダーシップは、自分から積極的に進んで自分のことや仲間のことを考えることができ、行動に移せる、まとめることができる力です。

 

リーダーシップとは、人から強制されて仕方なしにやる、というのとは違います。自分でやりたいことを見つけて、具体的にどうするかを自分で決め、失敗しても自分で克服していく。
できるか、できないかだけでなく、やろうとする、考える。
そのような行動全体を、「リーダーシップ」と考えます。

リーダーシップは、「自分や仲間のことを考えることができる力」、「自分や仲間のために行動に移せる力」、「仲間をまとめることができる力」の3つの軸から成り立ちます。
この、3つの軸について、くわしくお伝えします。

自分や仲間のことを考えることができる力

「自分や仲間のことを考えることができる力」は、物事に対し、自分から考えようとする=「主体的思考力」をさします。

自分のことはもちろん、周りの友達や仲間のことを考える力も含まれます。

自分や仲間のことを考えることができる力の源になるのが、「なぜ?」「どうして?」と疑問を抱き、不思議に思う「好奇心」です。

好奇心を抱くと、抱いた事柄に対して何かを感じ、それらをもとに、「探究心」や「思考力」が育ちます。

自分や仲間のことを考えることができる力には、「好奇心」「探究心」「思考力」が含まれます。

好奇心
子どもは、何かに好奇心をいだくことで、どのような仕組みになっているのか知りたくなります。
そこで気になっていることが理解できると、嬉しくて感動し、周りの友達や仲間にも伝えたくなります。

探究心
自分が気になっていたことが理解できると嬉しくなり、「もっと知りたい!」という意欲=探究心が生まれます。
周りの友達や仲間を誘っていっしょに探求したくなることもあります。

思考力
思考力とは、何か問題が生じたときに、問題を解決するためのヒントを探しながら解決策を考えていこうとする力です。

好奇心、探求心、思考力は、それぞれ関係し合いながら循環的に深まります。これらの相互作用により、自ら動こうと考える力がパワーアップしていきます。

子どもの「自分や仲間のことを考えることができる力」を高めるために、親ができることは、子どもの好奇心や探究心を見逃さないことです。

子どもをじっくり観察し、自分から動いて行う遊びや友達といっしょに行う遊びを気がすむまでさせてあげることや、ときにはサポートしてあげましょう。

その時、「楽しいね!」「面白いね!」など、子どもに共感することも、とても効果的です。

自分や仲間のために行動に移せる力

自分や仲間のために行動に移せる力は、物事を自分で判断し、行動できる=「主体的行動力」をさします。

自分から行動に移すためには、物事を行おうとする気持ちや欲求である「やる気」が基盤となります。
また、やる気を支える「がんばる力」や「判断力」も必要です。

自分や仲間のために行動に移せる力には、「やる気」「がんばる力」「判断力」が含まれます。

⚫️やる気
やる気とは、何かに挑戦してみたい、今よりももっと上手になりたい、自分で立てた目標を達成したいなどと願う、強い気持ちです。
自分で「こうなりたい」と具体的に想像し、その意欲となる力です。

⚫️がんばる力
がんばる力とは、やる気を支える力です。
ただやみくもに何かをやり続けるのではなく、自分なりに工夫しながらチャレンジし続けることです。

判断力
判断力とは、複数ある中から、目的や条件に応じて必要なものを選択する力です。
判断するとは、自分自身が「選ぶこと」であり「決めること」です。

たとえ、結果が間違っていたとしても、自分や仲間のために判断し、行動に移すことが、生きる力につながります。

人間は、何か行動をおこすときに「やりたい!」というポジティブな感情が伴うと、その行動からその子の気持ちが伝わり、周りの友達にも良い影響を与えるといわれています。

自分や仲間のために行動に移そうという力を身につけることで、自ら目標を設定し、達成しようとするエネルギーが備わっていきます。

自分が好きなことを見つけることが、自分や仲間のために行動に移せる力の大元となります。

お母さん
お母さん
なるほど。自分や仲間のことを考えることができる力、自分や仲間のために行動に移せる力を育てるには、環境が大切なのですね。
先生
先生
その通りです。子どもによって性格や発達が違うので、子どもが「楽しそう!」「面白そう!」などと思える環境をつくることが大切です。
お母さん
お母さん
確かに、体を動かすことが好きな子、工作が好きな子など、いろいろな子がいます。
先生
先生
自分が「楽しい!」「面白い!」と思うと、友達を誘って同じ思いを味わいたくなるものです。それにより、世界がますます広がっていきます。

仲間をまとめることができる力

「仲間をまとめることができる力」は、仲間のために物事を判断して行動する力=リーダーシップを表します。

自分のことだけでなく相手のことも考え、周りの人と良い関係を築くために、仲間を応援したり励ましたりする行動できる子がいることで、グループやクラスがまとまっていくこともあります。

「仲間をまとめることができる力」を養うのに必要なのは、「積極性」「社会性」です。

積極性
積極性は、自ら進んで物事を行うことです。
目標に向かって周りを巻き込む力、失敗を恐れずチャレンジする力です。
ただ、積極的すぎても、場合によっては相手を困らせたり、危ないことをしたりすることもあります。

⚫️社会性
社会性は、「聴く」「話す」「従う」など、周りの人とうまく関わるための基礎的な力です。遊びを通じて周りの人と関わりをもちながら、勝ち負けの嬉しさやくやしさを味わうことや、時にはケンカなどのさまざまな経験を重ねるうちに、友達を助ける行動をとることができるようになります。

自分の要求だけでなく、周りの友達の要求も理解できるようになり、大人に頼らず、自分たちで解決するためには自分が何をするべきかを判断し、行動することで、「仲間(周りの人)をまとめることができる力」が養われ、集団としての機能が高まっていきます。

お母さん
お母さん
リーダーシップって、言葉で言うのは簡単ですが、こんなにたくさんの力からなるものなのですね。
先生
先生
そうですね。あまりつきつめて考えすぎず、子どもが好きなことや興味を抱いたことを思う存分させてあげるだけでも、リーダーシップはどんどん育まれていきます。
お母さん
お母さん
お友達といっしょに遊ぶようになると、トラブルが起こることが多くなりますが、成長の証なのですね。
先生
先生
その通りです。集団生活の中でさまざまな感情を抱くお子さんを受けとめ、共感し、励ましてあげてください。
まとめ

  • リーダーシップは、自分から進んで自分のことや仲間のことを考えることができ、行動に移せる、まとめることができる力である。
  • リーダーシップは、「自分や仲間のことを考えることができる力」、「自分や仲間のために行動に移せる力」、「仲間をまとめる力」の3つの軸からなる。
  • 大人は子どもの気づきや関心を見つけることが大事。
  • リーダーシップを育てるには、その源である好奇心や探究心を見逃さないことが大切。

(参考文献)
0~5歳児の非認知的能力 事例でわかる! 社会情動的スキルを育む保育(著者:佐々木 晃、出版:チャイルド本社)
子どもの「やってみたい」をぐいぐい引き出す! 「自己肯定感」育成入門(著者:平岩 国泰、出版:夜間飛行)
やり抜く力 GRIT(グリット)-人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける(著者:アンジェラ・ダックワース、出版:ダイヤモンド社 )
エデュカーレ「主体的な保育って? 実践編」(監修:汐見稔幸出版:臨床育児保育研究会)

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