子どものスポーツアイテム、「買い替えどき」はいつ?
投稿日: 2025.10.10

スポーツに励むわが子の成長は嬉しいもの。
しかし、愛用するスポーツアイテムの「買い替えどき」に悩む保護者の方は多いのではないでしょうか。
すぐにサイズアウトしてしまうシューズや摩耗しやすいアイテムを、どのタイミングで新調するのが最適なのでしょうか。
この記事では、安全性やパフォーマンスの維持、家計への負担などを考慮しながら、種目やアイテム別に買い替えのサインと目安を紹介します。
もくじ
なぜ「買い替えどき」が大切なの?
子どもが成長するスピードは驚くほど早いもの。
園に通い始めたと思ったら、気がつけばもうランドセルを背負って小学校に通い始めている。
そんな変化の中で体のサイズもどんどん変わり、昨日までピッタリだった靴や洋服が急に小さく感じられることも珍しくありません。
スポーツの習い事に励む子どもたちにとって「スポーツアイテム」は、成長や安全に直結する大切な道具です。
多くの保護者が頭を悩ませるのは、「まだ使えるけど、そろそろ買い替えたほうがいいのかな?」という判断のタイミングではないでしょうか。
見た目がきれいで壊れていなければ「もったいない」と感じてしまいますし、かといってサイズが合わないものを無理に使わせるのも心配です。
子どものスポーツアイテムを買い替える時、保護者に必要な視点は、以下の3つです。
・快適さ:子どもが自由に体を動かせる余裕があるかどうかを判断する。
・成長支援:体格や年齢に合ったサイズを選ぶ。
この3つを意識することで、保護者の「まだ使える?」という迷いを少しずつ減らすことができます。
適切なタイミングでスポーツアイテムを見直すことは、単なる「買い物」ではなく、子どもにとって「自分の成長を感じられる瞬間」にもなります。
新しい靴を履いたとき、ジャージの袖がちょうどよくなったとき、少し大きめだったボールが扱いやすくなったとき。
そうした瞬間は、子どものやる気や自信にもつながっていくものです。
子どものスポーツアイテム、買い替えのサイン
では、具体的にどのようなサインが「買い替えどき」といえるのでしょうか。
代表的なスポーツアイテムごとに見ていきましょう。
シューズ
成長期の子どもにとって、シューズは最も重要なスポーツアイテムのひとつです。
靴が小さすぎると足の成長を妨げ、外反母趾や爪のトラブルの原因になることもあります。
逆に大きすぎる靴は安定感がなく、転倒やけがにつながりやすくなります。
見直すサインは次の通りです。
· かかとや靴底のすり減りが激しい。
· 靴下に穴が開いている。
· 履いた時に「きつい」「痛い」と子どもが訴える。
· 履き口が擦れたり破れたりしている。
目安として、子どもの足のサイズは半年で0.5〜1センチ程度伸びることが多いと考えられています。
少なくとも3〜4か月に一度はサイズをチェックし、つま先の余裕が5ミリ以下になっていたら買い替えを検討するのが安心です。
ウェア(練習着、ジャージなど)
ウェアの場合は「サイズが合わないとすぐに分かる」と思いがちですが、意外と気づきにくいのが「動きやすさ」の部分です。
サイズが合っていないウェアを着用し続けるとプレーの妨げになり、体に負担がかかってしまうこともあるので気を付けましょう。
買い替えのサインは、
·ゴムの跡がきつく残り、苦しそうにしている。
·布地が薄くなり、膝や肘が擦れるたびに痛がる。
·色あせや毛玉が増えている。
などでです。
成長期は「ちょっと大きめ」のウェアを選ぶのも手ですが、大きすぎると動きづらさやけがにつながるので注意しましょう。
ボールやラケットなどの道具
スポーツによっては「公式サイズ」がありますが、低学年のうちは必ずしもそれにこだわる必要はありません。むしろ、手や体格に合わない大きさの道具を使うと「扱いにくい」「当たると痛い」といった体験につながり、苦手意識を持つ原因になることもあります。
·ラケットが重すぎて振り切れない。
·グリップが太すぎて握りにくい。
こうしたときは「少し小さめ・軽め」を選び直すと、楽しさがぐんと増します。
以下、アイテムごとの買い替えどきを紹介します。
空気が抜けやすい:空気を入れても数日で抜ける場合はバルブの劣化。
表面のひび割れ・はがれ:硬くなったり滑りやすくなったりするとケガの原因に。
弾みや転がり方が不自然:内部が変形しているサイン。
◉目安:週2〜3回使う子なら、半年〜1年程度で劣化が始まります。
ガット(ストリング)のゆるみ・切れ:打球感が変わったら張り替え、フレームが傷んでいたら本体交換。
フレームのひび・歪み:ぶつけた衝撃で気づかないうちに破損していることも。
グリップが滑る・ベタつく:握りにくく、けがのリスク増。
◉目安:ガットは定期的に張り替え。フレームは2〜3年がひとつの区切り。
打球面のへこみや傷:金属疲労で性能が低下。
反発力の低下:打っても飛距離が伸びにくい。
グリップテープの劣化:滑りやすく危険。
◉目安:小学生なら学年が上がるごとにサイズ・重さの見直しが必要。
ヘルメット
プロテクター自転車やキックボード、スケートボードなどで使う安全用品も、忘れてはいけない重要アイテムです。サイズが合っていないと、いざというときに十分に頭や体を守れません。
・耳の位置に合わなくなる。
など、フィット感が変わったときは要注意です。
水着
水着は見た目では「まだ着られるかな」と思っても、実は劣化していて泳ぎにくくなったり、機能面でリスクが出たりすることがあります。
· 背中が窮屈など、丈が短くなっている。
・ゴムが伸びきってフィット感が低下している。
新しく買うときは、少し余裕はありつつも、水中でずれないサイズ感が大切です。
スポーツアイテムの買い替え、経済的負担を喜びと成長の機会に変える工夫
スポーツを頑張るお子さんの成長は嬉しいものの、「成長に合わせてどんどん買い替えなきゃいけないなんて大変…」と感じる保護者の方は多いでしょう。
成長が著しい子どものスポーツアイテムは、短期間しか使えないため経済的な負担は事実ですが、買い替えを単なる出費ではなく、「成長の証」として前向きにとらえ、賢く乗り切るための工夫を実践しましょう。
必要に応じて中古・お下がりを活用する
スポーツアイテムは新品である必要はありません。
賢くコストを抑えるには、ウェアやボールなどは状態の良い中古やお下がりを活用しましょう。
具体的には、地域のバザーやフリマアプリ、兄姉や親戚からのお下がりなどを活用すれば、必要なタイミングで無理なくサイズアップができます。
ただし、靴やヘルメットなど衛生面や安全面に関わるアイテムは、状態をしっかり確認するか、できれば新品するなど、注意が必要です。
買い替えを「成長のステップ」として子どもにポジティブに伝える
買い替えの際は、ただ「小さくなったから新しいものを買う」というだけでなく、「こんなに大きくなったから、次のサイズに進めるね」などとポジティブに伝えましょう。
新しいシューズを履くとき、「これでまた気持ちよく走れるね!」と声をかけるなど、買い替えを成長を実感させる機会にすることで、子どものモチベーションはぐっと高まります。
さらに、「次の試合はこのシューズでがんばろうね」と声をかけ、新しいアイテムを目標達成のパートナーにすることで、より前向きな体験になるでしょう。
タイミングを「イベント」と結びつけて特別感を演出する
買い替えのタイミングを、年度初めや誕生日、試合の前など、節目のイベントと合わせるのも良いでしょう。
イベントと連動させることで、買い替えが単なる作業ではなく、親子で「新しいチャレンジの始まり」を実感できる特別な機会になります。
ただし、試合や大会の直前に新しいアイテムを下ろすのは避けましょう。
特にシューズやグローブ、ラケットなどは、体に馴染むまである程度の時間が必要です。
新しいアイテムは、少なくとも試合の1〜2週間前には購入し、必ず練習で何度か使用してから試合に臨むようにしましょう。
そうすることで、本番での思わぬ違和感やトラブルを防ぎ、最大限のパフォーマンスを発揮できます。
前述したように、子どものスポーツアイテムの買い替えどきは、「安全に使えるか」「快適に動けるか」「成長に合っているか」を基準に考えるのがポイントです。子ども自身が「動きやすい」「楽しい」と感じられることを大切にしながら、買い替えを「子どもの成長を確かめ、次のステップを心から応援する大切な機会」として捉えましょう。
必要に応じて中古やレンタルなども柔軟に取り入れながら、親子で一緒に「次の一歩」を楽しめるといいですね。
・子どものスポーツアイテム、買い替えどきのみ見極めポイントを知っておこう。
・安全性、快適性、成長に合っているかを重視。
・スポーツアイテムの買い替えを「次の一歩」とポジティブにとらえよう。
参考文献)
「【親御さん必見!】野球道具の買い替え時期って?~少年野球編~」(出典:Xanaxベースボール)
「子どものシューズ選びのポイントを解説!かけっこの練習方法や人気ブランドのシューズを紹介」
(出典:メガスポーツ)
「今本当に必要?サッカー道具を買う前に考える5つの判断基準 」(出典:サッカースクールNavi)
「そのシューズ、まだ履ける?」(出典:アシックス)
「子どもの足にあったシューズ選び 5つのポイント」(出典:サカママ)