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非認知能力

社会科見学で学べる&身につく 課題を解決する力

更新日: 2023.01.04
投稿日: 2022.09.16

秋は社会科見学や校外学習などの行事が多く設けられ、学校の外に出て学ぶ機会が増えますね。

教室内で受けるいつもの授業と違い、子どもたちの知的好奇心も刺激される一方、「なんだかわからなかったけど、楽しかった」で終わる可能性も…。

学校では事前学習や班行動などの準備を進めますが、家庭でも目的や心構えを一緒に考えることで、より前向きに見学や学習に取り組むことができます。

今回は、社会科見学を通して「課題解決力」を身につける方法を一緒に考えましょう。

「なぜ見学に行くの?」 子どものワクワクや興味を引き出そう!


自分が小学生の頃を思い出すと、「〇〇ちゃんとお弁当を食べた」「行き帰りのバスが楽しかった」など、見学内容や学び以外の部分が思い出深いものですね。

しかし社会科見学の行き先は、学年の先生方が児童の個性や興味の対象を考慮して選んだものが多く、仕事の現場を見られる貴重な機会。

これをただの「イベント」にしてしまっては勿体無い。

子どもはワクワク・ドキドキするものに興味を持ち、「もっと知りたい」という知的好奇心がより刺激されます。

子どもの興味を引き出し、より深い学びにつなげるためのポイントは、「親子で一緒に考え、共有すること」。

学校や子ども本人にお任せするのではなく、親も好奇心のスロットルを全開にして、社会科見学への期待値を上げましょう。

ポイントは5点。

◯ 「なぜ見学するか?」という目的をはっきりさせる

◯ 見学先では「何を見る」のか、疑問とリンクさせる

◯ 子ども自身は何を知りたいのか質問も考える

◯ 帰宅後のアウトプット

◯ 当日のスケジュール・注意事項をおさらい

「なぜ見学するか?」という目的をはっきりさせる

社会科見学には必ず、その見学を通じて子どもに学んでほしいこと、「めあて」が設定されています。

学校からのお知らせやしおりにも書かれているはずですし、もしわからなかったら、子どもや先生に聞いてみましょう。

例えばゴミ処理場への社会科見学で、めあてが「ゴミ焼却・処分の過程を学び、ゴミ削減について考える」だとしたら、子どもと

「私たちが捨てているゴミって、どこに行くんだろう」
「そこに集まった後は、どうなるんだろうね」

などと素朴な疑問を出し合うなどして、「今回はその謎を解明するために行く」と、見学の意義を伝えておくといいですね。

見学先では「何を見る」のか、疑問とリンクさせる

見学先ではどの施設で何を見るのか、事前学習やしおりでもわかりますね。

「現地で何を見るか・何をするか」を、子どもの疑問とリンクさせることはとても大切です。

ゴミ集積場が見学できるのであれば、「ゴミは集められた後にどこに行くんだろう」という疑問への答えが見られることになります。

見学先の施設や場所を確認して、子どもの疑問や興味に対する答えが、そこにあることを伝えましょう。

子ども自身は何を知りたいのかを確認

ほとんどの場合、見学の前後には見学先の人からの説明やレクチャーの時間が設けられ、質問できる時間もあるはずです。

親子で事前にその分野について、本やインターネットを使って調べてみてもいいでしょう。

「何が一番楽しみ?」
「どんなことを知りたい?」

などと子どもに聞いてみると、子ども自身が知りたいことの骨格がはっきりしてきます。

「質問を3つ挙げよう」などと無理に考えさせると、子ども本来の疑問や興味から外れてしまう可能性があるので、自然に好奇心がわくように誘導できるといいですね。

子ども自身で浮かばないようなら、「これってどうなってるのかな」「お母さんも知りたいな」などとさり気なくサポートするだけで十分です。

帰宅後のアウトプットを伝える

学校でも、学んだことをまとめて新聞にしたり、発表したりする時間は設けられるでしょう。

「学んだことを人に伝えよう」と思うと、より真剣に話を聞き、吸収しようとします。

「お母さんは“どうしたらゴミが減らせるか”が知りたい」
「ゴミが減ったらどんないいことがあるのか…帰ってきたら教えてね」

などと、見学後にアウトプットすることを伝えておくと、子どもはより親身に見学に参加できるようになりますね。

当日のスケジュール・注意事項をおさらい

当日の集合時間や班行動、現地での動き方などは、前日までに学校で説明されているはずです。

いつもとは違う持ち物を揃え、集合時間に遅れないように家を出て社会科見学に参加するには、逆算して行動する必要があります。

・前日にお弁当以外の荷物は揃える
・家を出る時間から逆算して起きる時間、前日の就寝時間を決める。

など、自分の行動を子ども本人に決めさせましょう。

また
「自分は記録係だから、メモを多めに持っていこう」
「同じ班の◯◯くんは、はしゃぐタイプだから注意」

など、当日の出来事を予測して事前準備をしておくことは、課題解決力にもつながります。

学ぶチャンスがいっぱい! 行き先別で子どもに役立つポイントとは


見学先によって、子どもが受ける刺激や学びはさまざまです。

子どもの「ワクワク」や「興味」を引き出せるよう、親も見学先について一緒に学びましょう。

◯ 企業見学なら…将来の視野を広げられる

◯ 近隣のお店なら…身近にある未知の世界を知る

◯ 工場見学なら…多様な気づきを得られる

企業見学

世の中にはたくさんの仕事・職業があります。

しかし子どもには、お父さんやお母さんの仕事やテレビで見る職業など、自分の生活範囲内で触れる仕事しか想像できません。

もし企業の見学ができるなら、それは子どもの将来の視野を広げる絶好のチャンスです。

その企業の仕事が社会にどう役立っているのか、働いている人は何にやりがいを感じ、何に苦労しているのか。

リアルな話を直接聞けるよい機会ですね。

近隣のお店

いつも買い物に行くスーパーや商店街など、身近なはずの近隣のお店が、どのように運営され、朝からどんなスケジュールで動いているかを知る機会はなかなかありません。

自分が知っているのは、ほんの一部分でしかなく、その後ろには見えない仕事が山ほどあることに気づくでしょう。

いつものお店、知っているお店に行く意義は、そこにあります。

見えない部分や知らないことへの想像力が養われ、より深い学びが得られるはずです。

工場見学

いつも自分が使っているもの、食べている食品を大量に生産している工場は、身近な話題でもあり、興味は高まるでしょう。

生産過程には多くの人が携わり、一度に大量に作る工夫やパッケージのアイデアなど、想像以上の驚きや気づきがあるはずです。

子どもにとっては様々な気づきの宝庫。

見どころがたくさんあります。

作る過程を学んだ後は、身の回りのあらゆる物への感じ方が変化するでしょう。

【疑問→見学→解決】のサイクルを「課題解決力」につなげる


社会科見学は、いつもの教室を飛び出し、リアルな現場を見ながら子どもの視野を広げる絶好のチャンスです。

同時に、

事前学習や家庭の動機づけで興味や疑問を持ち(課題発見)

当日の見学で様々な学びを経験(課題解決)

さらに深い興味や学びにつなげる(課題発見)

という子どもが前向きに課題解決をしていく力、楽しく学びを深める力も身につきます。

そのために親ができることは、盛り上げ役に徹して子どもの好奇心やワクワクを引き出すこと。

特別なことは必要ありません。

子どもが見学に行く先について一緒に調べたり、親自身が思った疑問を子どもと共有するだけで十分です。

「お母さん・お父さんもこれが知りたいな」
「見学に行かれるあなたが羨ましい」
「代わりに聞いてきてね」

という3ステップがあれば、子どもは俄然張り切って社会科見学に出かけるでしょう。

まとめ

・子どもの興味や好奇心を引き出すと、社会科見学が前向きな学びになる。
・「帰宅後にお母さんに話そう」と思うと、より見学内容を吸収しやすくなる。
・見学先の業種によって、様々な学びがある。
・事前の疑問→見学によって解決→さらに深い学び というサイクルで「課題解決力」も身につく。

編集部より

今回のコラムは、子どもたちの社会科見学でしたね。たしかに、自分たちが子どもの頃を思い出すと社会科見学は授業の一環や違った形の遠足みたいな風に仕方捉えてなかったのではないしょうか?コラムで掲載されていた通り、社会科見学は子どもたちの将来へ繋がるきっかけ作りになりますね!しかも体験教育の一つとなるので、実際に見て、触ったり、作ってみたりなど、子どもの成長に繋がること間違いなしの機会ではないでしょうか?この機会をどのように活かしていくかは、ご家庭のサポート次第ですね。社会科見学という体験教育を子どもの成長、将来へのきっかけ作りに繋げてみてはどうでしょうか?

(参考文献)
・教育zine | 教師のちょっとした工夫で社会見学が変わる
・みんなの教育技術 | 「主体的・対話的で深い学び」につなげる校外学習の指導
・ソクラテスのたまご | 未来への第一歩。人気の社会科見学で学ぶさまざまな業界

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