子どもと楽しむ!節分の過ごし方ガイド
投稿日: 2026.01.20
もうすぐ節分ですね。
節分は冬が終わり、春がはじまる節目の日です。
大人にとっては昔からの伝統行事ですが、子どもにとっては「鬼が来る日」「豆をまく楽しい日」として印象に残りやすい行事でもあります。
この記事では、節分の意味を子どもにどう伝えるか、今どきの家庭に合った楽しみ方、そして安全に配慮した工夫まで、家族で無理なく楽しむためのヒントを紹介します。
もくじ
そもそも節分とは?

節分(せつぶん)は「季節を分ける日」という意味があり、特に立春の前日(2月3日頃)に、邪気を払い、新しい年(春)の無病息災や幸福を願う行事です。
昔の日本では、季節の変わり目には体調を崩しやすかったり、よくないことが起こりやすいと考えられていました。
そこで、悪いものを追い出し、元気に春を迎えるための行事として生まれました。
本来は年に4回(立春・立夏・立秋・立冬の前日)ありますが、1年の始まりとされる春の節目が特に重視され、現在ではこの立春の節分が定着したのです。
節分を簡単に子どもに説明するには
とはいえ、こうした説明をそのまま子どもに伝えるのは難しいもの。
大切なのは、子どもの年齢や理解度に合わせて、親の言葉でかみ砕いて伝えることです。
たとえば園児の場合は、会話形式がおすすめです。
「鬼は、泣き虫鬼とか、怒りんぼ鬼みたいな気持ちのことなんだって」
「豆をまくのは、『もういらないよ〜』ってバイバイするためなんだよ」
こう伝えると、「鬼=怖い存在」だけで終わらず、自分の気持ちと結びつけて理解しやすくなるでしょう。
小学校低学年になると、「どうして豆なの?」「なんで鬼?」など疑問を持つ子も増えてきます。
その場合は、
「今みたいに薬がなかったから、元気に春を迎えるための工夫だったんだよ」
など、昔の暮らしや知恵として伝えるよう意識すると、行事への興味が広がります。
園や学校でも、「季節の行事」として先生や友達と共に楽しむことが多いので、「園(学校)でどんな準備しているの?」などと声をかけ、知識を深め合うのも良いでしょう。
節分っていつ?2026年の方角は?
節分は毎年2月3日頃ですが、年によって日付が前後します。
2026年(令和8年)の節分は、2月3日(火)です。
節分といえば恵方巻き。
その年の福を呼び込むとされる方角「恵方」を向いて食べます。
2026年の恵方は「南南東」。
「南南東ってどっちかな?」と、方角を一緒に確認するだけでも、ちょっとした学びの時間になります。
今どきの節分事情

家庭で行う節分というと「家族で豆まきをして鬼退治する」「恵方巻きを食べる」が定番ですが、近年は、家庭の事情に合わせた形に変化しています。
大豆ではなく落花生をまくのが主流?
節分にまく豆といえば、もともとは全国的にも大豆でした。
しかし最近では、大豆の代わりに落花生(ピーナッツ)を使う家庭が増えています。
「殻付きで拾いやすい」「まいた後に拾って食べるのに抵抗がない」「後片づけがラク」なのが主な理由です。
共働き家庭・マンション暮らしの節分事情
最近では、家庭の形や住環境の変化に合わせて、節分の楽しみ方も多様化しています。
特に共働き家庭では、「平日は忙しく、行事に手間をかけられない」という声も少なくありません。
そんな家庭では、すべてを完璧にやろうとしない節分が主流です。
たとえば、
•豆まきは夕食前に5分くらいで済ませる。
•鬼役はぬいぐるみやイラストで代用する。
といったように、「短時間・省エネ」でも十分に節分の雰囲気を味わえます。
また、マンション暮らしの場合、「大きな声を出せない」「豆をまくと近所が気になる」という悩みもあります。その場合は、
•鬼の的(紙に描いた鬼)に向かって豆を投げる。
•豆を“置く”だけの豆まきにする。
といった工夫もおすすめです。
家庭の事情に合わせて形や方法を変えてOK。
これが、今どきの節分です。
節分を楽しむためのアイデア

ここでは、家族で節分を楽しむためのアイデアを紹介します。
恵方巻きで好きな具材を選んで子どもと一緒に作る
恵方巻きは、最近では「丸かぶりしなければならないもの」ではなく、家族で楽しむイベント食として定着しています。
時間に余裕があれば、好きな具材を選んで子どもと一緒に作るのも良いでしょう。
卵焼き、きゅうり、ツナ、ハム、チーズなど、子どもが食べやすい具材でOK。
「どれを入れる?」と相談しながら作る時間も、楽しい思い出になります。
豆まきをゲーム感覚で楽しむ
豆まきは節分のメインイベント。鬼役はパパ・ママが交代でやってもいいですし、ぬいぐるみやイラストを鬼に見立てても構いません。
「ディスプレイ棚に節分の飾りをして的にし、まいた豆が的に当たったら食べる」など、家族でルールを決めてゲーム感覚で楽しむのも良いでしょう。
本気で怖がらせすぎないことを意識すると、安心して楽しめます。
鬼のお面を一緒に作る
紙皿や厚紙、牛乳パック、トイレットペーパーの芯などで鬼のお面や、豆まきの的(鬼の顔)を一緒に作りましょう。
「どんな鬼にする?」と話しながら作ることで、想像力も育ちます。
色画用紙やクレヨンで装飾すると本格的になります。
家族で「コスプレ」して記念撮影
鬼のお面をつけたり、鬼のパンツ柄のズボンを履いたり、赤・青の服を着たりするだけでも気分は鬼。
家族で写真を撮って、成長の記録として残すのもいいですね。
地域によって異なる節分の楽しみ方

ここでは、地域によって異なる節分の風習を紹介します。
かけ声
一般的には「鬼は外、福は内」ですが、地域によっては異なるかけ声を唱えます。
以下、いくつか紹介します。
茨城県つくば市鬼ケ窪「あっちはあっち、こっちはこっち、鬼ヶ窪の年越しだ」
追い出された鬼を気の毒に思い、鬼を呼び寄せる意味のある掛け声です。
紀伊半島「鬼は内、福は内」
昔、紀伊半島や伊勢志摩地域をおさめていた領主が「九鬼(くき)」という名前だったそうです。そのため「鬼」を追い出すかけ声をかけられなかったことが始まりとされています。
東京都台東区・浅草寺「千秋万歳 福は内」
浅草寺では「観音様の前には鬼はいない」という理由で「鬼は外」とは言わずに「千秋万歳 福は内」という掛け声をかけるそうです。
千葉県成田山・新勝寺「福は内」
千葉県成田山の新勝寺にまつられている不動明王は「鬼さえ改心させる強い力を持っている」といわれることから「鬼は外」は言わず「福は内」だけを唱えます。
京都福知山市「鬼は内、福は外」
福知山市にある大原神社の掛け声は、一般的なものとは真逆の「鬼は内、福は外」。「鬼を神社の内に迎え入れて、改心して福となったものを地域の家に出す」という意味が込められているそうです。
食べ物
節分の日に、豆、恵方巻き以外で、食べると縁起がいい物を紹介します。
・いわし
いわしの臭いや焼いた時に発生する煙は、鬼を遠ざけるとされてきました。
・そば
そばは麺類の中でも切れやすいので、「1年の厄を断ち切る」という意味で食べられてきました。
・こんにゃく
食物繊維を豊富に含むこんにゃく。「体の毒を出す」という願いをこめて、四国などの地域では節分の日にこんにゃくを食べる習慣があります。
・けんちん汁
関東地方の一部の地域では、節分にけんちん汁を食べる風習があります。節分は寒い時期に行われる行事のため、体を温めるためにけんちん汁を食べるようになったそうです。
・福茶
無病息災や長寿を願って飲むお茶。梅干しや昆布、福豆などのおめでたい意味を持った具材にお湯やお茶を注ぎ、一緒に飲みます。
「うちの地域では何を食べるのかな?」などと話題にするのも良いでしょう。
豆まきを楽しみたいけど…家庭で行う場合の年齢別注意点

家庭で行う豆まきは、子どもにとって身近で楽しい行事である一方、保護者としては「安全にできるかな」「後片づけは大丈夫かな」と気になる点も多いもの。
特におうちの中で行う場合は、子どもの年齢に合わせた配慮が大切になります。
園児の場合
園児は好奇心が旺盛で、目の前にある豆を思わず口に入れてしまうことがあります。家庭で豆まきを行う際は、次のような点を意識すると安心です。
•まく豆の量は最小限にする。
•事前に「豆は投げるだけだよ」と伝える。
また、家庭だからこそ、鬼役を身近な大人が務めることも多いですが、あまりに怖い演出は逆効果になることもあります。
「ちょっと困った鬼さん」くらいの設定にして、最後は笑顔で終われる雰囲気を大切にしましょう。
「鬼さん帰ったね」「よくできたね」と声をかけることで、安心感につながります。
小学校低学年の場合
小学校低学年になると力加減ができるようになる一方で、楽しくなって勢い余ってしまうこともあります。
家庭で行う豆まきでは、事前に簡単なルールを共有しておくと安心です。
•顔や頭は狙わない。
•投げる場所(壁や鬼の的など)を決める。
「家の中でやるから、ケガをしないようにしようね」
「みんなが楽しく終われるようにしようね」
と声をかけることで、行事を通して思いやりやルールを守る気持ちも自然に育っていきます。
家庭での豆まきは、完璧を目指す必要はありません。
その年齢、その家庭に合った形で、安全に、そして楽しく行うことが一番です。
伝統文化を身近に感じる機会を大切に

節分は、一年に一度の小さな行事ですが、毎年くり返すことで、子どもの中に少しずつ積み重なっていくものがあります。
最初は鬼を怖がって泣いていた子が、翌年には豆をまけるようになり、さらにその次の年には「今年はぼくが(私が)鬼やる!」と言い出すかもしれません。
そんな変化に気づけるのも、行事を続けているからこそです。
また、節分を通して「季節がめぐること」「昔から続く文化があること」を自然に感じることができます。
教科書の知識ではなく、家庭の中で体験として伝えられるのが、年中行事の大きな価値です。
完璧でなくて大丈夫。
忙しい年も、簡単に済ませる年もあっていい。
それでも「今年も節分だね」と声をかけること自体が、子どもにとっては安心できる記憶になります。
伝統文化を身近に感じながら、家族で楽しい節分を過ごしましょう!
・節分は季節の行事。可能な範囲で家族で楽しもう。
・楽しみ方は、子どもの年齢や家族のライフスタイルに合わせて無理なく。
・家庭の中で体験として伝えられるのが、年中行事の大きな価値。
参考文献)
「豆まきができない!? 子ども小さい家庭やマンション住まいの節分事情」(出典:LIMO)
「ママパパの声!節分『これが楽しい!』楽しみ方&過ごし方」(出典:いこーよ)
「節分で豆をまく前に知っておきたい!みんなが実践している“掃除がラクになる”方法6選」(出典:saita)
「節分で豆まきをする方必見!掃除を楽にする9つの方法」(出典:kajily)
「もうすぐ節分! 節分の日は何をする?【3640人調査!】」(出典:たまひよ)










