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「早く!」「ダメ!」は逆効果。 叱る前の「たった一言」で、子どもの行動が変わる!

更新日: 2023.12.06
投稿日: 2023.12.05

子どもがなかなか宿題に取りかからない、夜、決まった時間に寝ようとしない、きょうだいゲンカが多いなど...
そんなとき、つい感情的になって、子どもに対して思わず声を荒げて後悔したという経験があるお母さんお父さんも多いのではないでしょうか。
親はどうしても、子どもの良くない行動が気になって、すぐにやめさせようと叱ってしまいがちですが、それが子どもにとって逆効果になることもあります。
この記事では、子どもを叱るときに注意したいポイントや、子どもが伸びる叱り方について紹介します。

「だめ!」「早くしなさい!」が子ども成長に逆効果なワケ


日々成長の過程にある子どもたちはみな、生まれながらに挑戦する力、思いやる力、がまんする力など、さまざまな力を備えてます。
こうした力をすこやかに育てるために大切なのが、「言葉」と「思い」。

子どもは、不思議と「親が思うように育っていくもの」です。
普段から「あなたはやさしい子ね」と声をかけられている子は「僕(私)は思いやりのある子なんだ」というプラスのセルフイメージを抱くことができるようになっていきます。

逆に、「もう! またそんなことをして! なんでいつも言うことが聞けないの?。ダメな子ね」などと叱られてばかりいる子はマイナスのセルフイメージを抱いてしまい、その言葉どおりの行動が目立つようになってしまう傾向があります。

ふだん、お子さんを、こんな風に叱っていませんか?

「もう! 早くしなさい!」(→何をどう早くしたらよいか、子どもは理解できません)

「走っちゃダメ!」(→否定だけの声かけは、子どもの自尊感情を低下させます)

「転んで頭を打ったらどうするの? もう夜だから、もし頭を打ってたくさん血が出ても、みてくれる病院はないと思うよ。あぶなっかしいことしないで!」(→話が長すぎて、子どもの心に響かないことも多いです)

「これでママに叱られるの、今日で何回め? あなたって、本当に叱られるのが上手よね」
(→子どもに嫌味を言うのは大人気ないもの。子どもは卑屈になってしまいます)

「ママの言うこと全然聞いてくれないから、今日のおやつはなしね!」(→子どもに罰を与えるのは、百害あって一利なしです)

いかがですか?
仕事、子育て、家事。日々忙しく過ごしているうちにイライラがたまると、ついこんな叱り言葉が出てしまいますよね。
このような言葉を使うのは「絶対にNG」ということではありませんが、使い続けていると、親子ともにストレスがたまっていくばかり。
できれば避けたいものです。

叱る前に、その直前の行動に目を向け、認め、声をかける


では、子どもの問題行動を叱るとき、どのようなことに気をつけたらよいのでしょうか。
カリスマ保育士でYouTuberのてぃ先生によると、「子どもが叱られる直前にやっていた行動を認め、言葉をかけること」が大切なのだそうです。

たとえば、子どもが晩ごはんの配膳のお手伝いの最中に、お皿を落として割ってしまったとき。

1日の中でいちばん慌ただしい時間ということもあり、親はつい「もう! なにやってるの!」などと声を荒げてしまいがちですよね。
実はこの瞬間、お皿を割ってしまった子どもは、自分なりに「やっちゃった……」「きっと叱られるな……」と直感的にわかっており、「精神的に耳をふさぎたくなっている状況」なのだそうです。

このような状況でいくら叱っても、心の耳がふさがっているのでなかなか響かず、また同じミスをしてしまい、さらに親に叱られる……という悪循環になってしまう可能性があります。

叱る前には、まずその直前にやっていた行動を認め、子どもの「心の耳」が開いた状態にしておくことが必要なのだといいます。

お皿を運んでいるときに落として割ってしまった場合は、その直前の「お手伝いに参加しお皿を運んでくれていた」という行動を認めてあげるようにしましょう。

最初に「ちゃんとお手伝いしてくれていたんだよね」と声をかけることで、子どもは心の耳をふさぐ必要がなくなり、親からの言葉をしっかりと聞ける状態になります。

そこで、「うっかり落として割っちゃったのね。今度から気をつけようね。お皿を落とさないためにはどうしたらたよいかな?」などと声をかけることで、子どもの心に響きやすくなります。

以下、具体例を紹介します。

・ ドリルを開いて宿題をしている途中でゲームを始めてしまったときは、「宿題をおらわせるのが先でしょ?」とどなりつけるのではなく、「自分から宿題にとりかってえらいね。でも、ゲームは宿題が終わってからがいいんじゃない?」と声をかける。

・ 夜、寝る時間になっても、遊び(お絵描き)をやめない場合は、「早く寝なさい!」と叱るのではなく、「楽しそうにお絵描きしているね。もうすこし描きたいの?でも、もう寝る時間だから、あと5分にしようか」と声をかける。

子どもの失敗を叱ってばかりだとマイナス面ばかりが目につき、「どうしてうちの子は⚪⚪なんだろう」と、イライラしがてしまいがち。
しかし、親がわが子の良い行動、できている行動に目を向けそれを認め、口に出すことで「この子は悪いところばかりじゃない」と改めて認識でき、自分自身のイライラの軽減につながるのです。

叱る前に子どもの直前の行動を認め、声をかけることは、親にとっても大きなメリットがあるのです。

叱りすぎたと思ったら、子どもに謝ることも大切

そもそも、「叱る」という言葉には、「相手のことを思って愛情をもって教育する」という意味が含まれています。それを考えると、子どもを叱るのが必要な場面は、あまり多くありません。

・ 人の体や心を傷つける行為をしたとき
・ 公共の場で多大な迷惑をかけたとき

せいぜいこの2つにしぼられるのではないでしょうか。

片付けが苦手、ものをこわしてしまった、集中力が続かない、行動の切り替えがうまくできない・・・これらについては、感情的に叱る必要はありません。
どうしたらうまくいくのか、その方法を繰り返していねいに教えればよいのです。

その上で、叱るときは、

・ 子どもの目を見る。
・ 叱る理由を説明する。
・ 改善したらほめる。

以上を心がけましょう。

また、子どもも、意思を持った1人の人間です。
子どもへの叱り方を間違えたと思ったときは、「さっきは強く叱りすぎちゃってごめんね」などと謝りましょう。
あとからフォローすることで、子どもの傷ついた心は和らいできます。
子どもの心をないがしろにせず、真正面からしっかりと向き合うことが大切です。

できないことができるようになったとき、子どもは大きく成長します。
激しい言葉で押さえつけるのでなく、正しく叱って子どもの可能性を広げていきたいものです。

まとめ

・否定、いやみなどの叱り言葉は子どもの心に響かないことが多い。
・「子どもが叱られる直前にやっていた行動を認めること」が大切。
・子どもに叱りすぎたと思ったら、なるべく早くあやまる。

参考文献)
「親子ともにメリットがある、子どもを叱る前に「たった一言」を付け加える習慣」(出典:マイナビウーマン)
「叱りゼロで子どもは自分でできるようになる」(原田綾子著:PHP研究所)
「いい加減にして!やめなさい!は効果薄…子どもの叱り方で大切なたった1つのルール」
(出典:ダイヤモンドオンライン)
「意外と知らない子どもの叱り方を解説。子どもが納得する叱り方をしよう!」(出典:保育のひきだし)

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