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「早くして!」が口ぐせになっていませんか…子どもの気持ちを切り替えるコツ

更新日: 2024.05.27
投稿日: 2024.05.07

「早くして!」が口ぐせになっていませんか…子どもの気持ちを切り替えるコツ

いつまでもダラダラしていたり、遊んでいる子どもに、「もっと早くして!」「なにしてるの!」「急いで」とつい声を荒げてしまうというお母さん・お父さんは多いのではないでしょうか。

今回は切り替えができないわが子につい、感情的に注意や声かけをしてしまう保護者の方たちに、子どもの行動や気持ちを切り替えるコツをお伝えします。

長期休み明け、お子様は気持ちの切り替えできていますか?


春休みや夏休み、ゴールデンウィークなどの中長期休み明けは、リズムが変わりなかなか気持ちが追いつかないですね。

・約束の時間を過ぎているのにゲームを終わらせない

・塾や習い事の時間なのに、ソファでだらだらしている

・いつまでも遊び道具を片付けない など、

切り替えできないわが子にイライラしてしまうのは、「遅刻をしたら迷惑をかける」「テキパキと動ける子になってほしい」という親としての責任感が根底にあるからでしょう。

しかし今の行動に区切りをつけて、次の行動へスイッチする「切り替え」は、子どもにとって少し難しいことなのです。

また嫌なことがあったり、失敗すると、マイナスの気分に引っ張られて、切り替えるのにも時間がかかってしまいます。

なぜ子どもは行動や気持ちの切り替えが苦手なのか、その理由や対処法を探りながら、自己管理能力や自制心などの非認知能力を高める方法を考えていきましょう。

子どもが次の行動へ切り替えるのが難しいのは、なぜ?


楽しいこと、好きなことに夢中になっている時の子どもは高い集中力を保っている状態。

だからこそ、全体を俯瞰して見てペース配分をしたり、スイッチを入れるように気持ちを切り替えることが難しくなってしまうのです。

子どもが行動や気持ちをなかなか切り替えられない理由をあげてみましょう。

今していることを続けたい・やめたくない

例えばゲームや動画など、子どもが「楽しい」と思っていることをやめさせるのは、ひと苦労。

大人からすると「ずっとダラダラ続けている」「キリがない」ように見えても、子どもからすると「あと少しで区切りがつく」タイミングなのかもしれません。

こちらのタイミングで「もう時間が過ぎている」「いつまでやってるの!」と無理に引き離そうとすると、反作用で余計に「続けたい」という気持ちになってしまうことも。

「タイマー音でお知らせ」「大きな時計を目の前に置いておく」など、視覚と聴覚の両方でアプローチすると区切りがつけやすくなります。

次の行動の見通しがついていない

「ゲームを1時間やったらお風呂に入る」

「おやつを食べたら、習い事に行く」など、

大人は、子どもがスムーズに動けるように考えて予定を立てているでしょう。

一方の子どもは目の前にあることに集中してしまい、次の行動にまで考えが及んでいないことがほとんど。

子どもは「お風呂に入る」「習い事に行く」ということは理解していても、「着替えを持ってお風呂場に行く」や「習い事で使う道具を準備して支度をする」といった具体的な行動につながっていないのかも。

特にお母さん・お父さんがいつも手伝ってあげていると、自分で考えて動く習慣がつきません。

「習い事に行く時は、何を用意するんだっけ?」などと質問しながら、少しずつ自分で「何をすべきか」を考えられるように、普段から意識して行動できるように促したいですね。

苦手意識やマイナスイメージがある

「学校に行きたくないなぁ」と思っていたり、「今日の宿題は苦手な算数」といった場合、子どもはやる気が出ずに気持ちを切り替えられないことがあります。

苦手意識やマイナスイメージがある場合、子どもの脳のあまり使われていない部分を使わなければいけないため負荷が高くなり、行動に移すまでに時間がかかってしまうのです。

考えているだけでは切り替えられないので、「寝ている状態から座らせる」「立ち上がらせる」などとにかく体を動かして、まずは行動に移すようにすると少しずつ切り替えのスイッチが入ります。

疲れや睡眠不足

疲れがたまっていたり、睡眠時間を十分に確保できていない時は、次の行動への切り替えは遅くなるはず。

・学校行事が重なっている
・外出時間が長い日
・睡眠時間が短い日が続いている

などの時は、「少しペースダウンする」「とりあえず寝かせる」など、子どもの体力回復を優先しましょう。

脳が成長段階のため

今している行動から次の行動へ切り替えるには、

話を聞いて理解する

次の行動を決める

実際に動く

というプロセスが必要です。

しかし脳が成長段階の子どもにとっては、その一連の流れがスムーズにいかない場合があります。

「話を聞いたけど忘れてしまった」「強く言われて素直に従えない」など、記憶や感情などが邪魔をして、切り替えがうまくいかないことも多いでしょう。

「伝え方をシンプルにする」「感情的にならないように伝える」など、大人側の工夫も必要です。

マイナス感情や失敗を切り替えられる子とは?


今していることをやめて次の行動に移る「行動の切り替え」もあれば、失敗や負の感情などから立ち直る「感情の切り替え」もあります。

・試合で失敗した後、立ち直れない
・親から注意されると、ずっと不機嫌
・心配なことがあるとふさぎこむ

など、マイナスの感情から起き上がり、切り替える力は「レジリエンス」や「復元力」「乗り越える力」「しなやかさ」などの非認知能力が元になっています。

この「感情の切り替え」が早い子と遅い子は、それぞれどんな特徴があるのでしょうか。

切り替えが早い子の特徴

失敗した時、嫌な気持ちになった時に、すぐに気持ちを切り替えられる子は、どんな子なのでしょうか。

・自分を信頼している(自信がある)
・感情のコントロールが得意
・ポジティブな感覚が強い
・自己肯定感が高い
・失敗の経験が多い
・親子の絆が強い
・家族全体が明るく前向き

例えば「失敗の経験が多い」は意外に感じるかもしれませんが、マイナスの気分から気持ちを切り替えるには、失敗してもあきらめずに再度トライする強い気持ちが必要です。

そして子どもながらに失敗や落ち込んだ経験を通して「なにがダメだったか」「次はどうするか」という次の見通しを立てる練習を積むことも大切になります。

そのためには、日頃から大人が自分の失敗にも子どもの失敗にも寛容で、「今回はダメだったけど次回がんばろう」「また次がある」と前向きな行動をしている方がいいですね。

また子どもに「失敗をさせないように」と先回りしたり、必要以上に子どもを逆境から遠ざけないようにしたいもの。

子どもたちはその練習を重ねて、「失敗しても次は大丈夫かも」「次は違う方法を試してみよう」という切り替える力を身につけていくはずです。

切り替えが遅い子の特徴

反対に、嫌なことがあった時や失敗した時に、気分が沈んでなかなか浮き上がれない子には、どんな特徴があるのでしょうか。

・自分に自信がない
・感情のコントロールが苦手
・悪い方ばかりに考えてしまう
・失敗することに恐怖心がある
・周囲の大人が失敗に対して厳しい

子どもの「感情の切り替えが遅い」と感じたら、お母さんやお父さんが普段嫌なことがあった時に、「あーあ、ついてないなぁ」「もうダメだ」など、「失敗したら挽回できない」「間違えたらもう終わり」を体現していないかを振り返ってみましょう。

子どもは大人がしていることを、よく見て真似をします。

大人が上手に気持ちを切り替えている姿をくり返し見せることで、「失敗しても大丈夫」「うじうじ考えるより、気分を変えよう」という習慣を身につけられるようになるでしょう。

子どもの切り替えが早くなる「声かけ」や「工夫」とは


日常生活でもスポーツでも、行動や気分の切り替えが早くできるようになると、本人の気分もスッキリして自分の成長を実感できます。

親や周囲の大人の声かけや対応を工夫すると、少しずつ切り替えできるようになるでしょう。

そのポイントは、

○ 具体的に伝える
○ 子どもが楽しくなるような伝え方
○ 切り替えのタイミングを任せてみる
○ 小さなことでも褒める
○ 感情的に伝えない
○ 子どもと相談してスケジュールを決める
○ 親が切り替えの見本を見せる

具体的に伝える

子どもが切り替えできない原因のひとつは、「次の行動を具体的にイメージできない」ことにあります。

例えば

① 学校から帰ってくる

② まずはおやつを食べてお休み

③ 宿題を終わらせて

④ ゲームや漫画などの自由時間 または 習いごと

というスケジュールなら、それを紙やホワイトボードなどに書いて一連の流れを伝えましょう。

特に「休みから次の行動に移る時」「ゲームやテレビなど楽しい時間から次の行動に移る時」は、グズグズしがちです。

「ベルを鳴らす」「タイマーをセットする」などの耳からのお知らせと一緒に、時計の針のイラストを描いて「この時間になったら終わり」など、目から入る情報も同時に伝えるとわかりやすいでしょう。

子どもが楽しくなるような伝え方

子どもが次の行動に切り替えやすいよう、「お片付け、どっちが早いか競争ね」「お風呂で潜水タイムトライアルしよう!」など、ワクワクするような次の行動を提案してみましょう。

子どもだましに思えるかもしれませんが、大切なのはまず「行動する」「動く」こと。

動き始めてしまえば切り替えできるので、楽しくてワクワクできる「きっかけ」をプラスすれば発想の転換がしやすくなりますね。

切り替えのタイミングを任せてみる

人から急かされたり、わかっているのに注意されたりすると、「うるさい」「わかってるよ」と反抗したくなる気持ちが起きるものです。

「すでにゲームをやめる時間は過ぎている」「外出する時間が迫っている」ことを、子どもがわかるように伝えた後は、次の行動に移るまで少し待ってみましょう。

意外なことに、大人がガミガミ言った時と同じくらいの時間、もしかしたらそれよりも早く行動を起こすこともあります。

いつも大人が切り替えのタイミングを与えていると、子どもは安心して責任を委ねます。

小学校中学年くらいになったら、少しずつ自分で切り替えられるような練習を始めて自己管理力を育みましょう。

小さなことでも褒める

いつもは切り替えが遅いと感じる子でも声をかけたらすぐに動いたり、サッと切り替えて次の行動をおこしたりすることはありませんか?

そんな時は「すごい!」「早く動くと気持ちがいいね」「さすがだ」などと、その行動を褒めましょう。

つい、「いつもは遅いのにね」「今日は珍しい」などチクリと言いたくなりますが、そこはグッと我慢。

切り替えを早くして行動すると、「お母さんやお父さんが認めてくれる」「余裕のある行動ができる」という成功体験が重なり、少しずつ切り替え行動につながっていくでしょう。

感情的に伝えない

「もう行くわよ!」「早くして!」と感情的に物事を伝えると、子どもはその先の行動ではなく「叱られた」「お母さん(お父さん)が怒ってる」という情報しか受け取りません。

そうすると「怖いからゲームをやめよう」「うるさいから片付けよう」という、「次の行動に切り替える意味」が理解できないままになってしまいます。

イライラした気持ちをグッとこらえて、「まだやめたくないの?」「何時になったらやめられそう?」「最低でも○時に出ないと間に合わないよ」と静かに、はっきりと事実のみを情報として伝えてみましょう。

子どもと相談してスケジュールを決める

ゲームやテレビ、スマホなどの「子どもが夢中になるもの」「子どもが大好きな時間」は時間制限を設けている家庭も多いでしょう。

しかしその時間は、子どもと一緒に相談して決めた時間でしょうか。

もし大人が一方的に決めているとしたら、そもそも子どもが納得していない可能性があります。

親子が落ち着いて話ができるタイミングで話し合って利用時間を決め、「守れなかった時はどうしたらいいかな」「どう声をかけたら切り替えられる?」と、子どもに直接聞いてみましょう。

子どもも「自分で決めた時間」であれば納得でき、切り替えのきっかけを作りやすいでしょう。

親が切り替えの見本を見せる

子どもは、いつも一緒にいる大人の態度や考え方の影響を大きく受けています。

特に大好きなお母さんやお父さんが、失敗した時でも前向きに切り替える言動をしていたら…そしてやるべきことをやるべき時に淡々と行動する姿を見ていたら、それを真似するようになるでしょう。

もし大人が自分を振り返って、子どもと同じような「切り替えの遅さ」や「いつまでもグズグズ動かない」といった言動が多いと感じたら、まずは自分の普段の態度から変えてみてもいいかもしれません。

すぐに変化は感じられないかもしれませんが、少しずつ子どものなかに習慣として沁み込んでいくはずです。

そしてそれが子どもの自己管理力やレジリエンス、自制心や忍耐力などの非認知能力につながっていくでしょう。

気持ちの切り替えができれば、子どもが変わる!


大人が望むように、時間どおりに次々と気持ちを切り替えて行動できる子は、それほど多くありません。

子どもが行動や気持ちをすぐに切り替えられないのには、子どもなりの理由があり、「早く!」と急かしたり、「なにやってるの!」と怒ったりするのは逆効果になることもあります。

とはいえ少しずつ切り替え術を身につけて、成長してほしいですよね。

そのためには、周囲の大人が具体的に次の行動をイメージできるように伝えたり、ルールを子どもと相談して決めたり、「視覚・聴覚」などのアプローチ方法を考えたり…その子に合った切り替えのコツを探りましょう。

そして大人も、子どもが真似したくなるような「切り替え」ができているかを振り返りたいもの。

切り替えが上手にできるようになると、子どもの行動や意識が変わり、精神的にもぐんと成長します。

子どもの考える力や自己管理能力などの非認知能力を育みながら、上手に切り替えられるように大人がサポートしていきましょう。

まとめ

・子どもの行動の切り替えが遅いのは、「今していることを続けたい」「次の行動の見通しがついていない」「苦手意識がある」などの理由がある。
・感情の切り替えが早い子は、「感情のコントロールが得意」「ポジティブ思考」「失敗の経験が多い」などの特徴がある。
・反対に遅い子は、「失敗に対して恐怖心がある」「周囲の大人が失敗に厳しい」「ネガティブに考えやすい」。
・子どもの切り替えを促すには、「具体的に伝える」「感情的にならない」「切り替えのタイミングを任せる」などを試してみよう。

(参考文献)
・コノバス | もう5歳なのにダラダラ…気持ちや行動を上手く切り替えるコツは?
・ななほし広場 | マイペースで行動が遅い子どもを変えたいなら、変わるのはママのほう⁈ ママの戦略的な対応で子どもの行動を引き出そう!
・All About | 気持ちの切り替えが遅い子と早い子の違い・親ができる対処法
・おもちゃソムリエ | 気持ちや行動の切り替えができない子ども、どう対応する?

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