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逆境に強い人に共通する「レジリエンス」とは?

更新日: 2023.01.04
投稿日: 2020.07.01

レジリエンスとはどういう意味?

「レジリエンス」とは、逆境や困難から立ち直ったり、予測しないことが起きたときに柔軟に対応することができる心のことです。

ストレスの多い現代社会において、精神的な回復力を意味する言葉として使われています。

具体的に、何か大きなストレスや負荷がかかって落ち込んだとしても、心が折れることなく、立ち直ることのできるバネのような心と考えるとわかりやすいでしょう。

さらには、失敗を恐れることなく挑戦し続けることのできる力としても注目されています。

レジリエンスはもともと物理学の分野から生まれた言葉で、外的圧力を跳ね返すことを表す言葉でした。

レジリエンスが高い人というのは、ストレスに強く、逆境や困難にぶつかってもすぐに立ち上がることができる、しなやかな心の持ち主と言えます。

また、失敗を恐れずに挑戦して、最後まで諦めることなく、粘り強くやりぬくことができます。

レジリエンスを活用した企業人材の育成に詳しく、レジリエンスに関する本も数多く出版している久世浩司さんは、「レジリエンスとは、IQや学歴、スキル、経験以上に重要なもので人生の土台となるものではないか」と話しています。

(出典)マンガでやさしくわかるレジリエンス(久世浩司著/ 日本能率協会マネジメントセンター)

レジリエンスは、海外では40年以上も研究されていて、レジリエンス教育も導入している学校もすでに欧米で2000校以上あります。

日本ではマスコミなどに取り上げられてじわじわと浸透していき、ビジネスや教育現場で注目を集めるようになってきました。

その背景には、企業や組織、社会にとって、ストレスに強くて様々な状況に適応できる人間が求められていることがあります。

レジリエンスが高い人の3つの特徴とは?

レジリエンスが高い人が持っている特徴として、3つのことがあります。

1.回復力・・・困難に直面してもすぐにもとの精神状態に戻ることができる、心のしなやかさがあります。
柔軟な心はレジリエンスの高さの証と言えます。

2.弾力性・・・予想外のショックやストレスがあっても、弾力性をもって耐えることができる強靭な精神をもっています。
人から批判され、嫌なことを言われても、心の傷となることなく自分の心を健全に守ることができます。

3.適応力・・・予期せぬ変化に抵抗するのではなく、それを受け入れて最適な考え方を見極めて対応することができる思考をもっています。

一つ大事なこととして、このような3つの特徴で表されるレジリエンスは、私たち人間の内面にもともと存在しているということです。

ところが、ストレスや失敗経験などが原因で、レジリエンスが消耗してしまうことがあります。

「心の筋肉」とも呼ばれるレジリエンスは、早いうちから養いつつ、トレーニングをして高めていくことが大事でしょう。

レジリエンスが今の時代に求められている


なぜレジリエンスという言葉が今、日本で注目を集めているのでしょうか?

その大きな理由として、急速に変化し続ける時代を生きていくために適応し続けることが求められていることがあります。

予測できない自然災害や、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の拡大など、これから先の未来も色々なことが待ち受けているでしょう。

また、日々進化し続けているテクノロジーの変化で、子どもたちが大きくなる頃には今では考えられないような未来が広がっている可能性もあります。

そんな激動の時代に適応し、自分の軸をしっかりと持って豊かな人生を送るためにレジリエンスが重要になるのです。

ストレスやプレッシャーに負けることなく、どんな壁があってもそれを乗り越えられる力が、これからの時代を生きていく子どもたちには欠かせません。

レジリエンスは、子どものころから養って鍛え続けていくことでより強固なものにすることができます。

『子どものレジリエンスを高めるために親ができることとは?』では、子どものレジリエンスの鍛え方についてご紹介しておりますので、ぜひそちらもご覧ください。

まとめ

・レジリエンスとは逆境や困難に心が折れることなく、失敗を恐れずに挑戦し続ける力。
・レジリエンスの大きな特徴として、回復力、弾性性、適応力がある。
・予測不能な時代を生き抜くために、子どもの頃からレジリエンスを高めておくと安心。

編集部より

レジリエンスという言葉はあまり聞きなれない方もいらっしゃるかもしれませんが、企業や組織、教育の現場などで今とても注目を集めています。
IQや学力なども大事ですが、レジリエンスがあれば、あらゆる困難に向き合い、それを乗り越えていくことができます。
現在、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響で落ち着かない日々が続きますが、レジリエンスは大人になってからでも高めることもできます。
ぜひ、この機会に親子でレジリエンスを高めることについて考えてみてはいかがでしょうか。

(参考文献)
・マンガでやさしくわかるレジリエンス(久世浩司著/ 日本能率協会マネジメントセンター)

・All About|メンタルの強い子を育てる10のコツ
・ベネッセ教育情報サイト|乳幼児期から育む、折れない心【前編】困難に負けない、レジリエンスとは

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