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【2024年最新版】子どもが大ケガをしないために知っておくべきこと

更新日: 2024.11.15
投稿日: 2024.11.08

【2024年最新版】子どもが大ケガしないために知っておくべきこと

子どもは遊びの中で、さまざまな経験を積み重ねて成長していきます。
そんな中で、ケガはつきもの。
ケガは子どもの成長の過程で避けられないものですが、大きなケガを防ぐためには、親の見守りと安全意識の育成が大切です。
この記事では、子どもの安全を見守りながら、大ケガをしない遊び方について解説します。

子どものケガは秋に増える?


秋は、遠足や運動会など活発に外で活動する機会が増える季節ですが、子どものケガが最も増えるシーズンでもあります。その理由として、

・夏の疲れや日々の活動量が多くなったことによる疲れで体調が万全でないこと
・肌寒くなり、厚着をして動きにくくなったこと
・気温が下がり、葉が落ちて地面が濡れたり滑りやすくなったりするなど、環境が変化すること
・運動会の練習などで、普段よりも激しい運動をすること
・外遊びの機会が増えること

などが考えられます。

子どもによくあるケガ


子どものケガは多種多様といわれていますが、どの部位の、どんなケガが多いのでしょうか。

リーフラススポーツスクールの調査結果によると、子どものケガの部位でいちばん多いのは、「足関節・足部」で31%。
続いて「手・手指部」で23,8%、「頭部・顔」で15,3%となります。

ケガの多い部位

リーフラススポーツスクールの調査結果によると、ケガの多い部位は、上半身では「手・手指部」、下半身では「足関節・足部」です。

よくあるケガの種類

リーフラススポーツスクールの調査結果によると、よくあるケガの種類とランキングは以下のようになります。

1位 骨折
2位 脱臼・亜脱臼・靭帯損傷
3位 捻挫・打撲

よくあるケガが起こりやすいシーン

骨折、靭帯損傷、捻挫・打撲が起こりやすいシーンは、以下のとおりです。

スポーツの最中

・ 転倒して地面に体を打ち付ける
・ 他の選手と激しくぶつかる
・ ボールなど競技の道具が体にぶつかる
・ 転倒や走っている最中の急な方向転換、ジャンプ着地 など

日常生活

・ 転倒する
・ 家具にぶつかる、つまずく
・ 高さがあるところから転落する
・ 子ども同士のふざけ合いやけんか
・ 段差の上り下りでの足の踏みはずし など

脱臼・亜脱臼は、

・ 大人が子どもを急いでひっぱりあげたり、手をつかんで急にひっぱったりする
・ 何かの拍子で腕をひねってしまう
・ 腕を振り回すような激しい遊びをする

などのときに起こりやすいといわれています。

ケガをしたときの応急処置の方法を知っておこう


子どもがケガをしたときは応急処置の方法のひとつである「RICE処置」を行いましょう。
Rest(安静)・Icing(冷却)・Compression(圧迫)・Elevation(挙上)の4つの処置の頭文字を並べたものです。
RICE処置後は念のため、医療機関を受診しましょう。

Rest(安静)  活動を中止し安静を保つ。
Icing(冷却)  ビニール袋やアイスバッグに氷を入れ、患部を冷却する。
Compression(圧迫)  患部にスポンジやテーピングパッドをあて、圧迫気味に固定する。
Elevation(挙上)  患部を心臓より高くする。

ケガをして早期にRICE処置を行うことで、内出血や腫れ、痛みなどを緩和することができ、回復を助ける効果があります。

子どものケガ予防につながる身体づくりとは?


近年、「公園で軽く転倒しただけなのに、骨折してしまった」などという話をよくききます。
その原因として考えられるのは、基本的な運動能力が養われていない子が多いから。
昔は公園遊びなどで運動能力が自然と身についていたものの、近年は外遊びが減ったことなどから、体全体を動かす体験が減っているのです。
子どものケガ予防のためには、親はどのようなことに気をつけたらよいのでしょうか。
ポイントを2つ、紹介します。

睡眠、食事などの体調管理

睡眠不足は、集中力や判断力の低下、運動能力の低下などを引き起こすため、ケガのリスクが高まります。
12歳未満の場合は10~12時間程度の睡眠を心がけましょう。
また、栄養不足は筋肉の低下や骨の弱化などを引き起こし、ケガをしやすくなります。
食事は、主食、主菜、副菜、果物とバランスよくとるよう心がけましょう。
さらに、風邪やインフルエンザにかかったりして体調が悪いと、免疫力が低下してケガのリスクが高まります。
流行シーズンには手洗いやうがい、マスクの着用を心がけ、体調管理をサポートすることが大切です。

運動習慣/手を使う簡単な運動を取り入れよう

公園や校庭などで遊ぶ時間を作りましょう。
ただ、子どもは転倒してしまうことがよくあります。転倒によるケガの中でも、転んだ時に手をついてしまい手首にヒビが入った、骨折したというケースが多いようです。
日頃から鉄棒、うんてい、登り棒など手を使う遊具で積極的に遊ぶことが、ケガを防ぐ対策になります。

また、しゃがんで両手を前につき、お尻を上げるように両足でジャンプする「かえる跳び」、仰向けになって両手を後ろにつき、お尻を上げた状態(四つん這いの姿勢)で、前後や左右に歩く「くも歩き」もおすすめです。
簡単な動作ですが、これを繰り返すことにより全身を鍛えることができ、ケガをしにくい体づくりにつながります。

遊ぶ際に気を付けるべきポイント


ここでは、子どものケガを少しでも予防できるよう、遊ぶ際に気をつけるポイントについて紹介します。

服装

子どものケガを予防するためには、遊ぶときの服装に気をつける必要があります。
服を選ぶ際のポイントは、以下です。

・ 引っ掛かりやすいひもや飾りのない服を選ぶ
・ 服が大きいと、転んだ時が手をつけないなどがあるのでサイズに合った服を選ぶ
・ 動きやすい服を選ぶ

また、遊ぶときは、

・上着の前を開けっ放しにしない
・マフラー、ひも付きの手袋はとる
・パーカーなど、首のまわりにひもの付いた衣服は身に着けない
・カバン、水筒、ランドセルなどは外す
・サイズの合った運動靴を選び、脱げにくくする

以上に配慮するとよいでしょう。

環境

公園などで外遊びをするときは、子どもが安全な環境で遊べるよう、車の通りに面しているかなど周囲を確認しましょう。
また、遊具が混雑しているときは、順番待ちのときなどに大きな子におされてしまうこともあります。
子どもの年齢が低い場合は、状況を見ながら「今混雑していて大きい子がたくさんいるから、あっちで遊ぼうか」など声をかながら、安全に遊べる環境を整えることが大切です。
山や川で遊ぶときは、地形や天候の変化に十分注意しましょう。

体調

「風邪気味」「熱はないけどだるい」などの体調不良のときは、子どもの免疫力が低下し、ケガをするリスクが高くなります。体調が悪いときは無理をさせずに、家で過ごすのがいちばんです。

また、子どもが遊ぶ場所や季節によっては、体調面で特に気をつけるポイントもあります。

・夏、水遊びをするときは、脱水症状に注意する
・暑い日に外遊びをするときは、熱中症や日射病に注意する
・山や川で遊ぶときは、蜂刺されや虫刺されに注意する

子どもの様子をよく観察し、疲れているときは休憩させることも大切です。

大人の見守り

子どもの遊びを見守る場合は、子どもの年齢や遊びに伴うリスクの難易度に応じて「目が届く位置」「声が届く位置」「手が届く位置」を探し、そこから子どもを見守りましょう。
遊び場の外に不用意に飛び出さないよう十分注意を払いましょう。

命にかかわる大きなケガ


気をつけて見守っていても、事故に巻き込まれたり命に関わる大きなケガをすることもあります。
子どもが命にかかわるような大きなケガとはどんなケガなのか、子どもが大ケガをしたとき、親はどうすれば良いのかについて、解説します。

高い所から落ちたケガ

子どもが高い所から転落したとき、いちばん心配になるのは「頭を打っていないか」だと思いますが、他の部位をケガしていることもあります。頭を含めまずは全身をチェックし、出血や腫れなどがないか、手、足、胸、お腹などをよく観察します。
目に見えなくても、ダメージを負っている可能性があるので、念のため、病院を受診しましょう。
その後、1~2日程度は、いつもと様子が違うかなど様子をみましょう。

頭部、胸部を打つケガ

子どもが転倒などで頭や胸を打ったとき、意識がなくなる、動かない、目をあけない、ケガをして出血が止まらないなどの症状がみられる場合は、すぐに救急車を呼びましょう。
それ以外にも、視線が合わない、親の声に反応しないといった場合も、救急車を呼んでください。
また、いつもの子どもの様子を知っている親から見て、明らかに子どもの状態がおかしいと感じたときは、救急車を呼びましょう。
救急車を呼ぶほどではないと判断に迷うときは、タクシーや自家用車で病院へ連れていきます。

足が腫れて動かない

患部に冷やしタオルや氷などの冷たいものを当てることで、炎症を抑え、腫れを軽減することができます。
冷やすときは、直接患部に当てず、タオルやガーゼなどで包んでから当てるようにしましょう。
腫れや痛みがひどい場合、骨折や脱臼などの可能性がありますので、整形外科を受診しましょう。
捻挫や打撲などの場合でも、病院でレントゲンやエコー検査を受けることで、正確な診断を受けることができます。

ケガから得られる学び


子どもは好奇心旺盛で、思い切り遊びます。
その中でケガをすることもありますが、ケガから学ぶこともたくさんあります。ケガをすることからどんな学びが得られるのでしょうか。

自己管理力

ケガをすることは、「子どもが自分の限界を知り、自分をコントロールしていくための学びの場」とも言えるのです。
例えば、坂道で下り坂を走りすぎて転んだ子どもは、自分のスピードをコントロールする方法を学びます。また、たき火に近づきすぎてやけどをした子どもは、火の危険性を知ります。
このように、ケガをすることは、子どもが自分を守るための自己管理力を身につけるきっかけとなるのです。

挑戦する気持ち

子どもは、自分でできることが増えることに大きな喜びを感じ、さらにできることを増やそうと挑戦するのが大好きです。
しかし、新しいことに挑戦するときは、失敗やケガがつきものです。「怪我の巧妙」ということわざがあるように、ケガをしたことがある子は、ケガをバネに失敗をおそれず挑戦する気持ちが芽生えます。

工夫する力

ケガから学ぶためには、子どもが「なぜケガをしてしまったのか」「今後同じようなケガをしないためにはどうしたらいいか」を自分で考えることが大切です。
そのためには、子どもがケガの原因を理解し、自分で考えることができるように、保護者や周りの大人がサポートする必要があります。
例えば、子どもがケガをしたときには、
「痛かったね。どうしてケガをしてしまったかな?」
「次はどうしたらケガしないで遊べるかな?」
「ケガをした経験を活かして、もっと上手にできるようになろうね」
などの声掛けをすることで、工夫する力を育むことができます。

人を思いやる気持ち

危険を排除した環境で育った子どもは、他人の痛みに共感することができません。
子どもは、ケガの痛みや悔しさを経験することで、他人の痛みに寄り添い人を思いやる心を育みます。
例えば、木から落ちてケガをした子どもは、自分も同じようにケガをした経験から、相手の痛みを理解することができます。
そして、相手の痛みを和らげるために、自分から声をかけたり、助けてあげたりすることができるようになります。

親が子どもに安全意識を教えることも重要


危険を判断する力が十分に備わっていない子どもは、思わぬケガをしてしまうことがあるため、
例えば、「下り坂で走ると、スピードが出て危ないから気をつけてね。」「停まっている車でも急に動くことがあるから、車の近くで遊ばないようにしようね。」など危ない理由をきちんと説明して親が安全意識を教えることが大切です。
それにより子どもは自分で危険を察知し、ケガを未然に防ぐことができるようになるだけでなく、ケガをしたときに周りの人に助けを求めるよう勇気を養うこともできるでしょう。

まとめ

・子どもによくあるケガの第1位は、骨折。
・ケガを防ぐためには、服装、環境、体調、大人の見守りが大切。
・ケガから得られる学びもある。

参考文献)
「子どもの怪我は秋に増える? 子どもの怪我を予防する4つの鍛え遊び」(出典:conobie)
「子どものケガ予防につながる身体づくりとは?」(出典:ハーモニーズwithKUMON)
「子どものうちに体験したい!ケガから得られる4つの学び」(出典:AKG)
「子どもを守る② 救急搬送と応急手当て」(出典:NHKすくすく子育て)
「子どもと保護者の皆様へ」(出典:枚方市HP)

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