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「叱る」と「怒る」はなにが違う?叱り上手な親になるには

更新日: 2024.05.09
投稿日: 2024.05.14

「叱る」と「怒る」はなにが違う?叱り上手な親になるには

「子どもには怒らずに、叱れ」などとよく言われますが、

・何度言っても子どもが聞かない

・自分がつい感情的になってしまう
など、子育てをしているとなかなか理想通りにはいかないですね。

「怒る」と「叱る」は何が違うのか、上手に叱って必要なことを過不足なく伝えるには、どうしたらいいのでしょうか。

今回は「怒る」と「叱る」の違いについて、一緒に考えていきましょう。

「叱る」と「怒る」はこんなに違う


一般的に、

・怒る → 感情のまま、相手に自分の気持ちをぶつけること

・叱る → 相手をよりよい方向に導く指導や注意、アドバイス。
と言われています。

特に感情的に怒られた子どもは、「怒っている」「怖い」という感情から「どうすれば怒りを鎮められるか」ということだけを考えるようになります。

「怒られたから片付けよう」「これ以上怒らせないために宿題を始めよう」と、自分を守るための防衛反応として言うことを聞くだけなので、「なぜ自分が怒られたか」を考える余裕はありません。

怒られている間、子どもの考える力や言語処理能力は低下…つまり思考停止の状態になります。

反対に、冷静に「どうしてほしいか」「なぜそうしなければいけないか」をゆっくり、子どもにわかるように説明しながら叱ると、子どもは内容を理解しようとします。

そして同じような状況になった時、「今度は失敗しないように」「約束を守ろう」などと、自ら考えられるようになるでしょう。

大人側からすると同じように見える「叱る」と「怒る」は、受け取り手の子どもからすると大きな差になって、子どもの心の中に積み上がっていくのです。

なぜ感情的に怒ることがよくないのか


感情的に怒ってしまうのは、なぜよくないのでしょうか。

○ 人格否定になってしまう

○ 人と比較してしまう

○ 関係のないことまで持ち出してしまう

○ 子どもの自尊心が傷ついてしまう

○ 子どもの考える力を奪う

人格否定になってしまう

「だからダメなんだ」「なぜできないの?」と大人が感情に任せて怒ると言葉が強くなってしまい、子どもは「自分はダメな人間だ」「嫌われている」と感じてしまいます。

怒られたり、大声で注意されることが続くと、「自分は親に大切に思われていない」と次第に自信を失ってしまうでしょう。

そして「どうせ自分は悪い子だ」といった自己否定感と、「こんな自分のことは親も嫌いに決まっている」などの不信感を抱かせてしまいます。

人と比較してしまう

「○○ちゃんはできるのに、なぜあなたはできないの?」
「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なのにダメね」

叱る側が感情的になると、つい人と比べてしまいがちです。

叱る側は、他人と比較してヒントを示せば、子どもが真似しやすいと思うのかもしれません。

しかし比較されて「あなたの方が劣っている」と言われた子どもは、その言葉に傷ついてしまうだけで、その言葉に奮起して「よし、頑張ろう」とは思うはずがありませんね。

兄弟や他人との比較は、子どもが萎縮してしまう原因になるでしょう。

過去のことを持ち出してしまう

「あなたはいつもそう…この前だって」「あの時、言ったよね」と、過去のことや今とは関係のないことまで持ち出してしまうこともあります。

そうして過去の問題まで思い出し、今の怒りをさらに増強させてしまうこともしばしば。

大人としては「何度も伝えているのに」「いつになったら分かってくれるのか…」という気持ちで、過去の例を挙げているかもしれません。

しかし子どもの時間軸は大人と同じではないので、「この前」「あの時」と言われても、具体的に思い出すことは難しく、大人のように過去の失敗を教科書にして、今の行動に反映させるには時間がかかります。

子どもの自尊心が傷ついてしまう

人前で怒ったり、大声で叱責すると、子どもであっても自尊心を傷つけられます。

すると恥ずかしさや悔しさでいっぱいになり、「なぜ怒られているか」「どうしたらいいか」という根本的な解決にはつながらなくなります。

また静かにしなければいけない場所で、親が「きちんと教育している」ことを示すため、体裁を保つために怒ることもあるでしょう。

これもまた子どもの心には響かずに、「怒られた」というマイナスのイメージだけが残ることになります。

子どもの考える力を奪う

親がいつも感情的に子どもに怒っていると、子どもは「親を怒らせない行動」をとるようになり、常に親の顔色を伺うようになります。

子どもの行動基準が親になってしまうと、子どもは自分の頭で考えて「これをやってみよう」「挑戦しよう」という気持ちが起きなくなってしまうでしょう。

また失敗から学び、「次はどうしたらいいか」を考える力も養われにくくなりますね。

おさえられない「怒り」に対処するには


親からすれば、何度注意してもやり続けたり、こちらの体調が悪い時に限ってワガママを言われたり…怒りたくなる時や、つい感情が先に立つ時もありますね。

そんな感情が波立つ時にこそ、「怒り」と「叱る」を混同せずに、切り分けることが大切。

では「怒り」を感じた時は、一体どうしたらいいのでしょうか。

○ 子どもから一度離れる

○ 怒っていることを自覚する

○ 今の自分を実況中継する

○ 「怒り」と「叱ること」を切り分ける

○ 怒りすぎてしまったら正直に謝る

子どもから一度離れる

人の怒り感情は、一度冷却時間を取るとかなりの割合で落ち着きます。

「目をつぶって6秒待つ」「深呼吸する」なども効果的です。

できれば子どもの声が聞こえない場所まで離れて、「関係のない動画を見る」「今日の献立を考える」など、一度子どものことから思考を区別してみましょう。

それでも伝えなければいけないことがあれば、子どものところに戻って静かに伝えればいいのです。

怒っていることを自覚する

怒りの感情は、その裏に「悲しみ」「恥ずかしさ」「心配」「不安」などの感情が隠れているといわれます。

例えば子どもがいつまでもゲームをしていると、「勉強する時間がなくなるのでは?」「ゲーム依存症になったらどうしよう」などの、「心配」「不安」が引き金になり、「いつまでゲームしてるの!」「早くやめなさい!」という怒りにつながってしまいます。

自分が怒っていることがわかったら、

「睡眠時間が短くなりそうで心配」
「ブルーライトが体に与える影響が怖い」

など、怒りの原因となっている気持ちを探って、そのまま子どもに伝えてみてもいいですね。

これができたら、もうコントロールできないほど感情的になることはきっとなくなるでしょう。

そして子どもも「お母さんやお父さんは、私を心配しているんだ」と理解でき、親を怒らせるような行動が少しずつ減るかもしれません。

今の自分を実況中継する

今の自分の状況を第三者の目で見て実況中継してみましょう。

「子どもに逆ギレされて腹が立っているようです。当然ですね」
「怒りそうになったけれども、ギリギリのところで感情を抑えました!すばらしい」

など、少し自分を褒め気味に実況すると、自分を労ってもらえた気持ちになり感情も落ち着きます。

実況中継は、自分と子どもを俯瞰して見るよい機会であり、多少のユーモアも加味されて一石二鳥。

中継をしているうちに、「そんなに怒るようなことでもないかも…」「遅刻して怒られるのは本人だから放っておこう」などと、冷静な対応ができるようになるかもしれません。

「怒り」と「叱ること」を切り分ける

「これは躾だ」「子どものためだ」と考えると、感情的に怒っていることが正当化されてしまいます。

また悪いことをしている人に罰を与えたいと思う「懲罰感情」が満たされしまい、怒り感情がエスカレートしたり、怒ることをやめられない人も多くいます。

自分が感情的になっていると思ったら、「自分は今、子どものためではなく、自分の感情をぶつけているんだ」と冷静に感じられるといいですね。

そのためには普段から今起こっていること、感じていることを分析する癖をつけておくと、感情的になっている自分に気づくことができます。

また自分が感情的になるポイントを「部屋が散らかると怒りっぽくなる」「子どもが約束を守らないと怒る」などとメモしておき、事前に子どもに伝えておくと子どもも理由が理解でき、無意味な「怒り」を回避することができるでしょう

怒りすぎてしまったら正直に謝る

親もつい感情的になったり、怒りすぎてしまうことはあります。

もしそれを子どもにぶつけてしまった時は、正直に「怒りすぎちゃったね、ごめん」と謝りましょう。

この時、「あなたがちゃんとしないから」「何度言っても聞いてくれないから」と子どもに責任を押し付けたら、謝ったことにはなりません。

子どもの態度は横に置いて、自分の行為に対して率直に謝ると、子どもは気持ちがすっきりして素直な気持ちになるでしょう。

そして「謝る勇気」や「謝ることの大切さ」を親から学ぶことができるのです。

親が上手に「叱る」ためのヒント


親が「感情に任せて子どもを怒る」のは控えなくてはいけませんが、子どもが危険な行為をした時や、人の迷惑になることをした時など、叱らなければいけない場面は多々あります。

では、子どもを上手に叱るために気をつけた方がいいことはなんでしょうか。5つのステップに従って、「叱り上手な親」を目指しましょう。

① 気づきのヒントを与える
時間を守らなそうなら「時計を見てごらん」と言ったり、アラームを鳴らしたり、まずは本人が自分で気づくきっかけを与えましょう。自分で気がついたら「よく気づいたね」「言われる前にできるんだ」とそのことを褒めましょう。

②ひと呼吸置いてから伝えはじめる
カッとした瞬間に言葉を発すると、どうしても強い口調になりがちです。一度「明日の予定」や「今夜観たいドラマ」など全然関係のない思考を挟んでから、何をどう伝えたらいいかを考え始めましょう。

③ 具体的に伝える
「ちゃんとして」「しっかりして」「すぐにやって」という言葉は抽象的で子どもには伝わりづらいもの。「明日までに」「机の上を片付けて」「○時までに用意をして」と具体的な言葉で伝えます。

④ 理由を理解させる
なぜダメかを理解しないと、子どもは同じ行動を繰り返します。その際、「すぐに」「その場で」「短く伝える」を心がけると効果が上がります。

⑤ 内容はシンプルに
「前の時はこうだった」「いつも同じことをしている」など、昔のことを持ち出したり、話の内容が複雑になると、子どもは何を言われているかわからないくなります。「○時に家を出なければいけない」「宿題が終わっていない」など、伝える内容をシンプルにする必要があります。

大人が子どもを叱るのは、子どものことを心配し、正しい方向に導きたいからです。

根本の親子関係に愛情と信頼があってこそ、初めて「叱る」ことが子ども「正しい言動」につながります。

普段の生活から子どもを「認めて、褒めて、励まし、勇気づける」ことで、叱られたことくらいでは揺るがない親子関係の土台を作っておきたいですね。

まとめ

・「叱る」と「怒る」は、似ているようで大きな違いがある。
・「叱る」は冷静に相手のためを思ってする行為だが、「怒る」は感情に任せて自分の気持ちをぶつける行為。
・子どもに怒ってしまうと、「人格否定」や「子どもの心を傷つけてしまう」「考える力を奪う」などの弊害もある。
・怒ってしまいそうになったら、冷静になれる行動や思考をするとよい。
・怒る前に、まずは子ども自身で気付けるようなヒントを与え、冷静に・明確に・シンプルに伝えるようにする。

(参考文献)
・ベネッセ教育情報 | 「叱る」と「怒る」はこんなにも違う! 子どもの上手な叱り方
・Yahoo! ニュース | 怒らずに子どもに伝わる叱り方! 子どもが同じことを繰り返すのは、叱り方と脳の動きに問題があった!
・玉井式 | 怒ると叱るはどう違うの?
・東洋経済 | 体裁を保つため「人前で子どもを叱る」親の葛藤
・コクリコ | 「叱っても意味がない」子どもを叱り続けるリスクを専門家が解説 <叱る依存>
・京都工場保健会 | 怒りの陰に隠れた本当の気持ちは?

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