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子どもの体力が危ない? 運動不足にならないために意識しておくこと

2023.01.24

子どもを育てているなかで、「子どもの体力が落ちているのでは…」と実感することはありませんか。

・すぐに疲れて休みたがる
・そもそも体を動かしたがらない

など、子どもの体力低下や運動不足が、今、社会的な問題として取り上げられています。

毎年行われている新体力テスト(体力測定)の結果にも、その傾向は顕著に現れています。

今回は子どもの頃の運動不足が将来どんな影響を及ぼすか、また運動することのメリットなどを考えていきましょう。

子どもの体力や運動能力はどう変化したのか


文部科学省が1964(昭和39)年から実施している「体力・運動能力調査」では、1985(昭和60)年頃をピークに、多少の上下はあるものの、長期的に右肩下がりの結果を示しています。

令和4年度全国体力・運動能力・運動習慣等調査結果によると、総合的な体力合計点は小学5年生男子で52.5(令和3年度)→52.3(4年度)、女子で54.7(3年度)→54.3(4年度)と男女ともども令和3年度よりも低下しており、令和元年以降、急激に低下の一途を辿っていることがわかりました。

特に50m走、シャトルラン、持久走など筋肉や心肺機能を使った運動は落ち込みが激しく、子どもたちの運動不足による体力低下が顕著になっていることがわかります。

原因は、運動時間の減少や肥満の児童や生徒の増加、そして睡眠不足やスマホ・PC時間の増加などによる生活習慣の変化が挙げられており、このままの状況では、、子どもたちの体力はどんどん低下してしまうでしょう。

では子どもの頃の運動不足は、子どもの将来にどんな影響を与えるのでしょうか。

子どもの運動不足・体力低下が続くと、将来何がおこるのか?


子どもの運動不足や体力低下は、具体的に将来どんな問題を引き起こすのでしょうか。

◯ 生活習慣病や肥満などの増加

◯ コミュニケーション力や社会性が乏しくなる

◯ 意欲や気力の低下

◯ ストレスに弱くなる

◯ 学力や知的好奇心への影響

生活習慣病や肥満などの増加

本来、体を動かして遊ぶ時間が多いはずの子ども時代に運動習慣が身につかないと、将来的に病気になる確率が増加します。

特に肥満をベースにしたメタボリックシンドロームや生活習慣病になる可能性が高まり、子ども時代から積み重なった運動不足が大人になった時に影響を及ぼすのです。

さらに運動不足の子どもはロコモティブシンドローム(*)にもなりやすいとされ、子どもロコモや若年性ロコモも心配されています。

*ロコモティブシンドロームとは「運動器機能不全」のことで、「立つ・歩く」などの基本的な身体能力が低下してしまうこと。

コミュニケーション力や社会性が乏しくなる

子どもは遊びやスポーツを通して、友だちや仲間と意思疎通を図り、社会性を養っていきます。

友だちと遊ぶ楽しさを感じ、時には言い合いになったり、ケンカの間に入って仲直りをさせたり、人との関わりの中で人間関係の基本を学ぶのです。

そこには、兄弟姉妹や親子の関わりだけでは得られない大切な学びがあります。

幼少期〜学童期はコミュニケーション力や社会性を身につける最適な時期なのです。

意欲や気力の低下

体力は子どもが成長し、さまざまな活動していくための「基礎」になる部分。

体力が低下すると、「すぐ疲れる」「何をしても長続きしない」など、その子の持つ能力や可能性を活かすことができません。

また体力がないと自分に自信が持てずに、スポーツにも勉強にも「頑張ろう」という意欲的で前向きな気持ちが削がれてしまいます。

エネルギーの塊であるはずの子ども時代に、体力をつけ意欲や気力が養うことは大切なのです。

ストレスに弱くなる

運動には、さまざまなホルモンの分泌を促し、メンタルや精神を安定させる働きがあります。

運動の習慣がないと自律神経の働きが乱れがちで、ストレスの影響をダイレクトに受けてしまうことも。

小さい頃からの運動習慣は、大人になった時の精神的な安定やストレスの耐性にも関わります。

またストレス発散という意味でも、適度な運動は有効です。

学力や知的好奇心への影響

勉強をするのも、興味のあることへの学びを深めるにも、体力がないと意欲が出ず、途中で諦めざるを得ません。

努力によって備わった実力も元気がなければ発揮できず、日々の学習やテスト、宿題も体力がなければ乗り越えられないのです。

運動と学力は子どもにとって両輪の関係なので、運動をすることで学力も伸びていきます。

運動を習慣にすることで得られる「一生涯の体力」という宝物


では反対に子どもが体を動かし、体力をつけることでどんなメリットがあるのでしょうか。

まずは上記で紹介したような「将来引き起こされるかもしれないリスク」の可能性が低減するということ。

そして、一生涯続く体力の基礎を身につけられる点です。

体力には「健康に生活するための体力」と「運動をするための体力」の2種類があります。

健康に生活するための体力は、筋力や病気に対する抵抗力など生きる上で必要な体力のこと。

20代前半がピークで、その後は放っておくと穏やかに低下していくので、このピークを可能な限り高くしておくことが生涯体力を長く保つコツです。

子どもの頃からの運動習慣が、生涯を通して健やかに元気に過ごす体力に関わることがわかります。

一方、運動をするための体力は直接健康に関わるものではありませんが、これが低いと、運動に苦手意識を持ってしまい、運動習慣が持てない子も出てきます。

習慣は、積み重なると健康にも大きな差が出るもの。

「運動は嫌い」「体を動かすのは苦手」という意識が根深くなる前に、運動をする気持ちよさや清々しさを身につけさせてあげたいですね。

まとめ

・子どもの体力は1985年以降、ゆるやかに低下の一途を辿っている。
・特にコロナ以降は加速度的に低下し、子どもへの影響が心配されている。
・子どもの体力低下や運動不足は、将来の生活習慣病や気力減退、ストレス耐性が弱くなることへつながる。
・20歳前半の体力のピークをできる限り高くしておくことが、生涯の体力を長く保たせるコツ。

(参考文献)

・順天堂大学 | 幼少期の体力が生涯の健康を左右する。リモート運動遊びで子どもの体力向上をサポート
https://www.juntendo.ac.jp/news/20201221-02.html
・ 文部科学省 | 子どもの体力向上のための総合的な方策について(答申)
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/021001a.htm
・スポーツ庁 | 令和4年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果

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