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非認知能力

子どもが自分自身を知る機会を大切に! 楽しいこと・好きなことから身につく課題発見力

更新日: 2023.01.04
投稿日: 2022.03.25

最近よく耳にするようになった「課題発見」や「問題解決力」という言葉。

これらは問題や課題を解決する前に、さまざまなことにチャレンジをして「難しいな」と感じること、そして「自分はこれに取り組むべき」と気づく力が大切です。

今回は挑戦することで育まれる、子どもの「課題発見力」について考えてみましょう。

「課題発見力」は、どんな力なのか?

子どもはどんなに小さくても「これがしたい!」「やってみたい」「楽しそう」という気持ちを持っていますよね。

大きくなるにつれ、その興味がより具体的になり、「サッカーをやってみたい!」「電車を見に行きたい!」などと実際の行動に移していくでしょう。

子どもがやりたいことを行動にした時、目指す方向に進んだ時に、きっと困難や壁にぶつかって思い通りに進まなくなる時がやってきます。

そんな時に必要になるのが「課題発見力」。

すぐ嫌になって投げ出したりせず、「自分に足りないことは何か」「今の自分に必要なことはどんなことか」を導き出す力。

じっくりと考えて、「どうしたら問題解決できるか」を考える力。

それがこれから成長していく子どもに求められる「課題発見力」です。

子どもが課題発見力を身につけるには、周囲にいる大人の接し方が鍵になります。

今回は子どもが課題を発見する力を身につけていくプロセスを、一緒に学んでいきましょう。

課題発見には、子どものワクワクが大切


子どもが自分の課題を発見し、それを解決しようと試行錯誤するには、「子どもが好きな分野」「子どもがワクワクしていること」が大前提です。

なぜなら、「好き」「楽しい」という最高のモチベーションがなければ、わざわざ問題を探し当て、それを解決しようとは思わないからです。

つい大人は子どもの苦手分野を「課題」ととらえ、取り組ませようと考えてしまいがちですが、スポーツが好きなら子どもの好きなスポーツで、機械好きならロボット組み立てなど、子どもがワクワクする分野に的を絞りましょう。

子どもは好きだから挑戦ができ、もっと上手くなりたい・もっと知りたいと思い、それが課題の発見につながっていくでしょう。

子どもの課題発見力を育てるには、大人の「待つ力」も試される


野球の練習を例にとって考えてみましょう。

守備も上手で仲間への声がけもできるのに、なぜか自分の打順が来ると萎縮してしまう…という子がいるとします。

「素振りを増やして自信をつける」
「トスバッティングでよいイメージを作る」

など、大人から見れば取り組むべきことはいろいろとあるでしょう。

でもここで大切なのは、本人が自分の「課題」に気づくこと。

「お前はバッティングが弱いから…」と本人の代わりに課題を発見してしまったり、「もっと素振りをしたらどうか」と課題解決の方法まで提示してしまったら、子どもは「課題発見」をするチャンスがありません。

そもそも「もっと打てるようになりたい」と本人が思っているかもわからないのに、大人が「もっとこうしよう」と先に言い出したら、やる気が削がれてしまう可能性もあります。

「やりたいことがあれば、いつでも練習に付き合うよ」と、大人はサポートする準備があることを伝えておけば充分です。

本人が「もっと打てるようになりたい」「自分を進歩させたい」と強く思うことが「課題発見」への一番の近道。

試されるのは大人側の「待つ力」です。

子どもの力を信じて、ゆったりした気持ちで見守る姿勢が大切です。

課題発見力が身につくと、子どもは挑戦することが好きになる


課題を発見することは、大人でも簡単にはできませんよね。

しかし「こうなりたい」「こうなったらもっといいな」という気持ちが生まれ、「そのためにはどうしたらいいのか」と考えをめぐらせられるようになったら…。

そして試行錯誤を繰り返し、課題が解決されるという経験を何度もしたら…。

それが自己肯定感につながり、次に課題や問題に直面しても、「またじっくりと解決すれば大丈夫」と自信を持てるようになるでしょう。

「もっと大きなレゴ作品を作りたい」でも「早く走れるようになりたい」でも、身近なテーマでいいのです。

自分をよりよくする、高めるための課題を模索し、乗り越える経験を重ねることで、新しいことへのチャレンジが怖くなくなり、子どもは自信を持って挑戦できるようになりますね。

そして自分を見つめる習慣が身につき、自分にできること・難しいなと感じることがなんなのか、子どもが自分自身をより深く知るきっかけになるはずです。

子どもの「課題発見力」を育てる、家庭での接し方とは?

子どもの課題発見力を育むには、子ども自身が課題に気づき、それを解決していこうとする積極的な気持ちが必要になります。

そのためには、親も客観的に子どもを観察する冷静さが求められるでしょう。

家庭でできるポイントは5つ。

◯ 親の考える「正解」を手放す

◯ 子どもの話を先取りしない

◯ 子どもの「なぜ? どうして?」を大切に

◯ 1人の時間も大切にしてあげる

◯ 時には親の課題を共有してみる 

親の考える「正解」を手放す

子どもには子どもの「正解」が、きっとあるはずです。

それを探し、自分で発見することが「課題発見」の力を養うことにつながるでしょう。

親が考える「正解」を提示したり押し付けたりせずに、子どもの前では手放す勇気を持つことが大切になります。

子どもの話を先取りしない

子どもにアイデアが浮かんだ時、何かを「発見」した時、それを上手に伝えるには語彙力や表現力が追いつかないことがあります。

「ええと…」と言葉が詰まったり、黙って考えをまとめている時に「こういうこと?」「○○って言いたいのかな?」と話を先取りしてしまうと、自分で発見した気持ちは半減してしまいます。

子ども自身が発見する喜びをしっかり感じられるよう、大人は話を聞く準備をしておきましょう。

子どもの「なぜ?」「どうして?」を大切に

毎日「なぜ?」「どうして?」と子どもから疑問をぶつけられると、「うるさいなぁ」「質問ばっかりしないで」と思ってしまいますよね。

でもそんな気持ちになるのは子どもの疑問に答えてあげたいと思っているからかもしれません。

親も人間なのでわからないこともあり、すべてに答えを用意する必要はないでしょう。

「なんでなんだろうね」と一緒に不思議がって調べたり、「よく気付いたね」と疑問を持つことを肯定してあげるだけで十分な時もあるのです。

1人の時間も大切にしてあげる

1人で考えをめぐらす時間は、大人にも子どもにも必要です。

常に誰かと一緒にいたり、テレビやゲームなどの情報発信を受け取ることに忙しいと、考えを深めるチャンスがなかなか得られません。

学校や習い事、塾などで忙しい子どもたちですが、「みんなで楽しく過ごす時間」と「1人になる時間」のメリハリをつけて、両方を大切にすることで、思考の習慣がつけられるでしょう。

時には親の課題を共有してみる

例えば「今月の家計が苦しいのはどうしてか」「友人の誕生日プレゼントを迷っている」など、子どもに相談しても仕方がないことをあえて聞いてみるのも面白いですね。

「無駄遣いが多いのでは?」「もっと働けばいい」など、意外と地に足のついた答えが返ってくるかもしれません。

まず課題発見があり、それに対して解決の方法を考えるというプロジェクトを家庭内で発足させ実行していくと、子どもにも「発見→解決→再発見」というサイクルが身につくでしょう。

子どもの「課題発見力」をサポートできる環境とは

子どもはさまざまな挑戦を繰り返して成長し、発見を重ねていきます。

大人から見たら「こうすればいいのに」「こっちの方が近道だ」と思うような方法でも、子どもにとっては大切な道のりかもしれません。

「失敗は成功のもと」と言われるように、最初から成功するよりも、失敗や回り道を重ねて発見したことの方が身につき、見つけた時の喜びが大きくなるでしょう。

少し危なっかしく見えても大人は見守りに徹し、挑戦しているプロセスを認めてあげられるといいですね。

まとめ

・課題発見力は、壁にぶつかった時に「自分に足りないこと」「自分に必要なこと」を導き出す力。
・課題発見は苦手分野でではなく、子どもがワクワクする分野で。
・課題発見力が身につくと、子どもは挑戦することが好きになる。
・家庭では「見守る」「待つ」「子どもの考えを尊重してあげる」ことが大切。

編集部より

あたりまえのことかもしれませんが、子どもが自分の課題をクリアしていったり、目標を達成するためには、まずは課題が何かを知ることがはじめの一歩ですね!ただ・・・これを気づかせてあげることが意外と親としては難しく、親からできないことを伝えがちではないでしょうか?それを解決するには、色んな経験や体験を積ませることで、子ども自身が何ができて、できないのか、何が得意で、苦手なのかが分かりますね!親として、子どもたちの課題発見力を身に付けるために!色々な経験をさせてあげましょう!

(参考文献)
・中山芳一著『自分と相手の非認知能力を伸ばすコツ』(東京書籍)
・みらのび | 子どもの課題発見力を身につけたい。親のNGワードとOKワードは?
・家庭教師のファミリー| 子どもの問題解決能力を育てたい!得られるメリットと伸ばし方

 

 

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