Leifras SPORTS SCHOOL

Leifras SPORTS SCHOOL

ラージハート

非認知能力

子どものやる気と自信を育てるほめ言葉

更新日: 2023.03.17
投稿日: 2023.03.31

子どもを「ほめて育てる」ことの大切さはよく知られていますが、口先だけのほめ言葉は子どもに不安やプレッシャーを与えるだけになってしまいます。
子どもの自信ややる気を育てる「ほめ言葉」について考えます。

子どもの「ほめポイント」を探す3つのコツ


「子どもはほめて育てよう」とよく言われます。
でも、いざ子どもをほめようと思っても、

「子どものどんなところをどのようにほめたらよいのかわからない」
「ほめてばかりというのも良くないのでは?」

などと悩むお母さんお父さんも多いのではないでしょうか。

親からみて「言うことをきかない子」も、「わがままばかりいう子」も、四六時中そうではありません。
どんな子でも、“ほめられること”をやっているのに、親が気付いていないだけなのです。

子どもは、ほめられると自分に自信をもち、行動も積極的になります。
また、「お母さんお父さんは自分のことをちゃんと見てくれている」と、親を信頼するようになります。

子どもをほめるポイントを探すために、親はどんなことを意識すればよいのでしょうか。

3つのコツを紹介します。

やって当たり前のことに目を向ける

「食事の前に手を洗った」「靴をそろえて脱いだ」「朝起きたら『おはよう』と言えた」など、ふだん当たり前のように行動しているなかにこそ、ほめどころが隠されています。

「ごはんの前にきれいに手を洗えたね」
「靴がきれいにそろっているね」
「元気なあいさつで、ママも元気になったよ」

などが、子どもやる気と自信を育てるほめ言葉です。

よい行動をした「その瞬間」に声をかける

親は、わが子がやらなかったときはすぐに気づいて文句をいいがちですが、ちゃんとやったとき、よい行動をしたときは気にもとめないことが多いもの。
「リビングで遊んだオモチャを自分で片付ける」などの行動を目にしたその瞬間に、「きちんとオモチャを片付けていて、えらいね」などと声をかけるようにしましょう。

結果が伴わなくても「プロセス」に注目する

親は子どもの「できる」「できない」に目を向けがちです。
しかし、結果的に目を向けるのでなく、たとえできなかった場合でも、「⚪⚪を頑張っていたね」など、そのプロセスを認めてポジティブな言葉をかけることでも子どもの自己肯定感を育むことができます。

こんなほめ方していませんか? 注意したい「ほめ言葉」と「ほめ行動」


子どもをほめるとき、その言葉のかけ方ひとつで子どもに悪い影響を及ぼすこともあります。
ここでは、注意したいほめ言葉とほめ行動について紹介します。

結果だけをほめる

試合に勝った、よい成績をとった、という結果をほめることは重要ですが、結果だけをほめると子どもは失敗をおそれ、新しいことにチャレンジしなくなってしまうことがあります。
「たくさん練習したから、試合に勝てたんだね!」「漢字の練習に集中してたもんね。100点とれてよかったね」など、子どもの「努力」にも目を向けて言葉をかけましょう。

周りを比較してほめる

子どもをほめるときに、他人と比較するのは避けましょう。
「〜くんより上手にできたね」「相手チームは下手だったね」など、周りと比べるような言葉かけをしていると、子どもも真似したり、相手を見下す癖がついてしまったりします。
また、周りと比較することにより、子どもにプレッシャーを与えてしまうこともあります。
比較するときは、「周りと」でなく「過去の子ども自身と」を心がけましょう。

ほめるときに報酬を与える

子どもをほめるとき、その一環として物質的な報酬を与えることはおすすめできません。
「報酬を与えてはいけない」ということではなく、「⚪⚪ができたから報酬を与える」というような親子の関わりは、子どもの心の内側から出てくる「やりたい!」という気持ちや「楽しい!」という気持ちを薄れさせてしまうことがありますので注意しましょう。

なんでも手放しにほめる

些細な事を毎回ほめていると、子どもはほめられることに慣れていきます。
「ほめるときは過程の努力をほめる」と伝えましたが、ほめられることに慣れてしまっては、その先の成長につながらないこともあります。

「ほめる」と「叱る」のバランスが大切


子どもの成長をサポートするためには、ほめることでやる気や自信を育てることが大切ですが、好奇心旺盛でルールをよく知らない幼児期は、ほめることに加え、「叱る」場面にも多くでくわすことでしょう。

ここで大切なのが、「ほめる」と「叱る」のバランスです。
叱るばかりでは、子どもの自信や自己肯定感が育ちませんし、逆にほめるばかりでは、子どもの新しい挑戦を妨げる可能性もあります。
どちらかに偏ることなく、子どもと関わっていくことが大切です。

また、子どもの個性や成長段階に合わせることが重要です。
子どもが自信を失っているときや、落ち込みやすい性格であれば、時と場合に応じてほめることのほうを重視してもよいでしょう。

一方で、社会のルールやしくみを教えるべき年齢であれば、叱ることを意識することも大切です。

叱る場合は、「量より質」を大切にし、できるだけ感情的にならず簡潔に叱ることを心がけたいものです。

たとえば、電車の中で大きな声を出してしまったら、

「電車はお家ではないのよ。本を読みたい人とかいろんな人がのっているから、静かにしていようね」
「声を出すのは止めてね。スイッチオフだよ」
「声の音量は0(ゼロ)ね」

など、子どもに伝わりやすい言葉を選びます。
以前叱ったことができたときは、
「今日はちゃんと静かにできたね!」などと無条件にほめると、子どもの自信は深まります。

「7つほめて3つ叱れ」という昔ながらの言い伝えもありますが、あまりナーバスにならないようにしましょう。

自身の怒りや悲しみなど負の感情は親が可能な範囲でコントロールし、子どもが「自分はかけがいのない存在」という自己肯定がもてるよう、温かな眼差しで見守り続けたいものです。

まとめ

・子どものやる気と自信を育てるためには、「良いタイミングでほめる」ことが大切。
・「ほめてばかり」「結果だけをほめる」など、注意したいほめ方もある。
・ 叱る場合は、「量より質」を大切に。

(参考文献)
『ガミガミ言うより笑顔だけで子どもが変わる』(原坂一郎著、PHP研究所)
『ほめると叱るのベストバランス』(宮本まき子監修、出典:PHPのびのび子育て)
『保育の心理学』(井戸ゆかり著、朋文書林)
『正しくほめて伸ばす!ほめると叱るメリハリ子育てのコツ』(出典: 伸芽’Sクラブ)

記事一覧に戻る

よく一緒に読まれている記事

無料で非認知能力を測定できます!

バナーをタップすると体験版の測定が可能です。

みらぼ

非認知能力を知ろう

非認知能力とは、IQや学力などとは異なり、社会で豊かにたくましく生きる力と言われる、挨拶・礼儀、リーダーシップ、協調性、自己管理力、課題解決力などのことです。園や学校の先生をはじめ、お子様がいるご家庭のママやパパにも注目され始めている能力で非認知能力を高める教育への関心度が高まっています。

  • 非認知能力とは?
  • 非認知能力が必要とされる理由
  • 非認知能力を高める5つの理由
  • 非認知能力を高める方法

非認知能力を知ろう

非認知能力とは、IQや学力などとは異なり、社会で豊かにたくましく生きる力と言われる、挨拶・礼儀、リーダーシップ、協調性、自己管理力、課題解決力などのことです。園や学校の先生をはじめ、お子様がいるご家庭のママやパパにも注目され始めている能力で非認知能力を高める教育への関心度が高まっています。

  • 非認知能力とは?
  • 非認知能力が必要とされる理由
  • 非認知能力を高める5つの理由
  • 非認知能力を高める方法

ラージハート公式Facebook