Leifras SPORTS SCHOOL

Leifras SPORTS SCHOOL

ラージハート

非認知能力

子どもの「課題解決力」を高める家庭での会話

更新日: 2023.01.04
投稿日: 2020.12.25

非認知能力のひとつである課題解決力とは、文字どおり、課題を解決する力です。

自分にとって、何が課題なのかを見極めて把握し、それらを解決しようと試みる力です。

私たち大人は、日常的にあらゆる問題や課題と向き合い、その都度解決を試みています。

これは、幼少期から積み重ねてきた経験や知識が土台となっているのです。

幼少期に課題解決力をしっかり育んでおかないと、社会に出て、仕事を通してさまざまな問題が起こったときに適切に対処できず、成果があげられないこともあると言われています。

幼少期のうちから、子どもの課題解決力を高めるために親ができることについて、考えていきましょう。

まずは子どもが「自分で考える力」を育てることが大切

現代は、私たち人類のさまざまな活動が地球的規模で行われる「グローバル時代」です。

今日正しいことが明日には変わってしまう、そんな価値観の変動が、あらゆる分野においておこる世界となっており、
・ Volantility(変動性)
・ Uncertainty(不確実性)
・ Complexity(複雑性)
・ Ambiguity(曖昧性)
それぞれの頭文字をとって、「VUCA(ブーカ)の時代」ともいわれています。

こんな時代を生き抜く子どもたちに求められるのが、「課題解決力」です。

たとえば算数の計算問題を解くなら、その答えはひとつです。

しかし、自分の人生を歩んでいく中で、出会うさまざまな課題に対する答えは、ひとつではなく、「無限にある」と言ってよいでしょう。

世間一般の常識や、周りの人の意見に流されず、自分にとってベストな選択は何か、先を見越して今何をすべきなのか。

“自分なりの答え”を導き出す力を養うことが大切になります。

そのために、親がまずすべきことは、子どもが「自分で考える力」を育てることです。

自分で考える力が育てば、目の前に課題が出てきたとしても、
・ なぜ今自分にはこのような課題が出てきたのか
・ この課題を解決するにはどうしたらいいのか
・ 解決のために、どんな行動をとればいいのか
など、ステップをふみながら少しずつ前に進むことができるようになります。

この経験を積み重ねることで課題解決力が育まれ、自分の人生を自分で切り開ける子に育っていくのです。

子どもに選択させ、理由をたずねるような会話を心がける

子どもの「自分で考える力」を育み、課題解決力を伸ばしていくためには、家庭での会話が重要なカギとなります。

コツは、カンタンです。さまざまな会話を交わす際、親の考えを子どもに押し付けるのでなく、子どもの考えで行動させることを心がけましょう。
たとえば、
「朝ごはんは、パンとご飯、どっちを食べる?」
「靴はどれをはいていく?」など、子どもの考えで行動させるような言葉をまめにかけるようにするのです。

親は忙しいとどうしても、食べるもの、着るもの、お出かけ先などをすべて決め、子どもに押し付けてしまいがちです。

これを繰り返していると、子どもは「なんでもママが決めてくれるから」と、“思考停止”状態に陥ってしまいます。

ほんのちょっとしたことでいいので、子どもに考えさせ、理由をたずねるような会話をなるべく多く、実践しましょう。

解決策が出ないことを責めない、否定しない

以下、家庭での会話の注意点を列記します。

子どもからの「なぜ?」「どうして?」にはなるべく答える

幼児期の子どもは、何かにつけて「なぜ?」「どうして?」と聞いてくることが多いものです。

忙しいときは「あとでね」と流したくなりますが、なるべく子どもの疑問を受け止めてあげましょう。

「すごい不思議を見つけたね。ごはん食べ終わったら、いっしょに調べてみようか」など、
親子で学べるような環境づくりを意識しましょう。

「できない!」と投げ出しそうになったら、叱らずサポートを

子どもなりに、自分で一生懸命考えているのに結果が出ず、投げ出しそうになったときに、「できるまで自分で考えなさい!」と、突き放すのはNGです。

「どこができなくて困っているの?」
「ママといっしょにやってみようか」などと、サポートし、解決へのヒントを提示してあげましょう。

答えが出ないことを責めない、否定しない

考えているのに解決方法が思い浮かばない、親からみて間違った方法で解決しようとしている時に、つい、「それは違うでしょ!」「なんでもっと違う考え方ができないの?」などと叱ってしまうと、子どものやる気を奪ってしまいます。

どうすれば解決するか、前向きに作戦会議をしましょう。

まとめ

・ 課題解決力は、グローバル時代を生き抜くのに必要不可欠な力である。
・ 子どもの課題解決力を高めるには、家庭での会話が大切。
・ 親は自分の意見を子どもに押し付けず、子どもの考えが聞けるような言葉かけを。

編集部より

VUCA時代と言われる激しい変化が求められる社会となっており、子どもたちには自分たちで課題を解決する力を身に付けることが大切であることが分かりました。
この力を身に付けるためには、親のサポートが必要不可欠です。
子ども自身に考えさえる、コミュニケーションを取りながらも、意見を受け入れることが大切になります。

(参考文献)
・失敗に負けない強い心が身につく 世界標準の自己肯定感の育て方」(著・船津徹 KADOKAWA)
・GRIT やり抜く力(著・アンジェラ・ダックワース、訳・神崎朗子 ダイヤモンド社)
・叱りゼロで子どもは自分でできるようになる(著・原田綾子 PHP研究所)

記事一覧に戻る

よく一緒に読まれている記事

無料で非認知能力を測定できます!

バナーをタップすると体験版の測定が可能です。

みらぼ

非認知能力を知ろう

非認知能力とは、IQや学力などとは異なり、社会で豊かにたくましく生きる力と言われる、挨拶・礼儀、リーダーシップ、協調性、自己管理力、課題解決力などのことです。園や学校の先生をはじめ、お子様がいるご家庭のママやパパにも注目され始めている能力で非認知能力を高める教育への関心度が高まっています。

  • 非認知能力とは?
  • 非認知能力が必要とされる理由
  • 非認知能力を高める5つの理由
  • 非認知能力を高める方法

非認知能力を知ろう

非認知能力とは、IQや学力などとは異なり、社会で豊かにたくましく生きる力と言われる、挨拶・礼儀、リーダーシップ、協調性、自己管理力、課題解決力などのことです。園や学校の先生をはじめ、お子様がいるご家庭のママやパパにも注目され始めている能力で非認知能力を高める教育への関心度が高まっています。

  • 非認知能力とは?
  • 非認知能力が必要とされる理由
  • 非認知能力を高める5つの理由
  • 非認知能力を高める方法

ラージハート公式Facebook