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子どもが鼻血を良く出すのはなぜ? 保護者が知っておきたい原因と正しい対処法

更新日: 2025.05.29
投稿日: 2025.06.06

子どもの鼻から突然タラリと流れ出る鼻血。保護者はドキッとしますよね。
一時的ならまだしも、何日も鼻血が続いたりすると、「何か大きな病気なのかな…?」と不安になってしまいます。
子どもの鼻血は、実はとてもよくあることです。
ほとんどの場合は心配ないもので、適切な対処法を知っていれば慌てる必要はありません。
この記事では、なぜ子どもが鼻血を出しやすいのか、鼻血が出た時どうすればいいのか、どんな時に病院に行くべきなのかについて、詳しく解説します。

子どもの鼻血、なぜ出やすいの? 主な原因を理解しよう


「どうしてうちの子は鼻血が出やすいのだろう」と疑問に思う保護者の方も多いでしょう。
子どもの鼻血には、いくつかの原因があります。

鼻の粘膜が薄くて傷つきやすいから

鼻の穴の入り口付近には「キーゼルバッハ部位」と呼ばれる毛細血管が集中している場所があります。
ここは非常にデリケートで、毛細血管も切れやすいのが特徴です。大人と比べて子どもの粘膜は薄いため、少しの刺激でも鼻血が出やすいのです。

鼻いじりや鼻ほじりで粘膜を傷つけるから

興味本位や鼻のムズムズ感から、ついつい鼻をほじってしまう子どもは多いですよね。
その際、爪で粘膜を傷つけてしまい、出血につながることが頻繁にあります。
また、風邪やアレルギーで鼻水が出ていて勢いよく鼻をかんだ時、転倒などで鼻をぶつけた時にも鼻血が出ることがあります。

空気が乾燥しているから

冬など空気が乾燥している季節やエアコンが効いた部屋では、鼻の粘膜も乾燥しがち。
乾燥した粘膜は柔軟性が減少し、ひび割れたり、ちょっとした刺激で傷つきやすいため、鼻血が出やすいと考えられています。

アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎だから

アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎があると、鼻の粘膜が慢性的に炎症を起こしているため、血管がもろくなりやすくなります。
鼻水が出たり鼻が詰まったりすることで、鼻をかむ回数が増えたり、鼻をこする癖がついたりすることも鼻血の原因となります。

まれなケース:病気が隠れている可能性も

ほとんどの鼻血は上記の理由によるもので、心配いりません。
しかし、ごくまれに、白血病や血友病などの血液の病気、鼻の奥の腫瘍などが原因となっていることがあります。
これらは非常にレアなケースであり、頻繁な青あざ、顔色の悪さ、発熱、だるさなど鼻血以外の症状を伴うことが多いもの。
過度に不安になる必要はありませんが、気になる場合は医師に相談しましょう。

鼻血が出た!正しい応急処置の方法


いざ鼻血が出た時、どうすればいいのでしょうか。
落ち着いて以下の手順で対処しましょう。

まずは落ち着いて!子どもを安心させよう

真っ赤な血を見ると大人でも驚きますが、子どもはもっと不安になります。
「大丈夫だよ」「すぐ止まるからね」と優しく声をかけ、安心させましょう。
保護者が慌てると、子どもも余計にパニックになってしまいます。

正しい止血方法のステップ

鼻血が出たら、以下の手順で対処します。
1 座らせて、やや前かがみにする
椅子に座らせ、顔を少し下向きに傾けさせます。
こうすることで、血液が喉に流れ込み、飲み込んでしまうのを防ぎます。

仰向けに寝かせたり、上を向かせたりすると、血液が喉に流れて咳き込んだり、吐き気を催したりする原因になるので避けましょう。

2 小鼻(軟らかい部分)をしっかりつまむ
鼻骨の硬い部分ではなく、鼻の先端の軟らかい部分(小鼻)を親指と人差し指でしっかりとつまみます。
左右の鼻の穴を両方とも塞ぐように、ギュッと圧迫するのがポイントです。

3 約10分間、圧迫し続ける
正しく圧迫できていれば、まもなく出血は止まります。
途中、様子を見て血が完全に止まっていれば、10分経たなくても圧迫を終了して構いません。

鼻をつまんでいる間は、子どもに「お口で息してね」と声をかけ、口で呼吸するよう促しましょう。
必要に応じて冷たいタオルや保冷剤などで鼻を冷やすと、血管が収縮して止血しやすくなります。
「首の後ろを叩く」といった方法は、科学的根拠はありませんので避けましょう。

止血後の注意点

無事に血が止まった後も、しばらくは注意が必要です。
なるべく鼻をさわらせない:止血後すぐに鼻をいじると、かさぶたが剥がれて再出血することがあります。「しばらく鼻に触っちゃダメだよ」と伝えましょう。
強くかまない:鼻の中に残った血の塊が気になるかもしれませんが、しばらくは鼻をかまないようにさせましょう。

医療機関を受診する目安は?こんな時は病院へ

ほとんどの鼻血は家庭で対処できますが、以下のような場合は速やかに医療機関を受診しましょう。
なかなか血が止まらない場合:正しい圧迫止血を15分以上続けても出血が止まらない場合は、耳鼻咽喉科を受診してください。

頻繁に鼻血を繰り返す場合:特定の原因がないのに、週に何回も鼻血を出す、あるいは数日間連続して鼻血が出るなど、頻繁に繰り返す場合は、耳鼻咽喉科で一度診てもらいましょう。

鼻血以外の症状を伴う場合:鼻血だけでなく、発熱、だるさ、顔色が悪い、体に青あざができやすい、歯茎からの出血があるなど、全身の症状を伴う場合は、血液の病気などが隠れている可能性も。小児科または耳鼻咽喉科を受診しましょう。

大量の出血、噴き出すような出血の場合:通常の鼻血とは思えないほど大量の血が出たり、勢いよく噴き出すような出血の場合は緊急性が高いため、すぐに医療機関へ受診を。

明らかな外傷による出血の場合:転倒などで頭を強く打った後に出血した、鼻の形が変わってしまったなど、明らかな外傷が原因の場合は、脳神経外科や耳鼻咽喉科を受診しましょう。

鼻血の予防策は?日頃からできることを知っておこう


鼻血を完全に防ぐことは難しいですが、日頃からできる予防策を実践することで、鼻血の頻度を減らすことができます。

鼻いじりの癖を直す工夫を

鼻をいじっているのを見かけたら、「お鼻、さわっちゃダメだよ」「〇〇で遊ぼうか」などと声をかけて子どもの注意をそらし、鼻いじりの癖を直す工夫を施しましょう。
鼻いじりをした時に粘膜を傷つけるリスクを減らすためにも、子どもの爪は常に短く清潔に保ちましょう。

なるべく乾燥を避ける

冬場やエアコン使用時など空気が乾燥している時は、室内の湿度を50~60%に保つよう心がけましょう。
鼻の入り口付近に、ワセリンやベビーオイルなどを綿棒で優しく塗って保湿するのも効果的です。

鼻炎などの疾患の治療を

アレルギー性鼻炎などがある場合は、かかりつけの耳鼻咽喉科医に相談を。適切な治療を受けることで、鼻の粘膜の状態を改善し、鼻血の予防につながります。

年齢に応じて鼻をかむ練習を

まだ鼻をかむのが苦手な子には、「片方ずつ優しくかむ」方法を教えましょう。
両方同時に強くかむと、粘膜に負担がかかりやすくなります。

子どもの鼻血は、多くの保護者にとってヒヤリとする瞬間ですが、ほとんどの場合は一過性のもので、適切な対処をすればすぐに止まります。
原因を知り、正しい止血方法を身につけることで、いざという時にも慌てず冷静に対応できるようになります。
日頃から鼻のケアや予防策を心がけ、万が一、頻繁に繰り返したり、他の症状を伴ったりする場合は、医療機関を受診して相談しましょう。
お子さんの健やかな成長のために、正しい知識で寄り添ってあげてくださいね。

まとめ

・子どもの鼻血は日常茶飯事。原因を知っておくことが大切。
・目安は10分。正しい止血法で鼻血を止めよう。
・鼻血を予防するためにも、やさしく鼻をかむ練習を重ねよう。

参考文献」)
「子どもが頻繁に鼻血を出すのはなぜ?」(出典:キッズドクターマガジン)
「子どもの鼻血 どんな原因がある?【小児科】」(出典:はらこどもクリニック)
「子どもはなぜ鼻血をよく出すの? 正しい止め方は? 耳鼻科医に聞いた」 (出典:コクリコ)
「子どもの鼻血は予防できる?出にくくする方法は?」(出典:キッズドクターマガジン)

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