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梅雨は要注意、大人も子どもも気をつけたい体調管理

更新日: 2023.05.25
投稿日: 2023.06.02

じめじめと湿気の多い梅雨は、「体がだるい」「頭痛がする」「食欲がわかない」などの体調不良に悩まされる人が多くなります。

大人に多く見られる、こんな症状ですが、実は子どもにも同じように体の不調が現れるのをご存知ですか。

今回は梅雨時期の体調不良の原因や症状、対策などを紹介します。

梅雨の体調不良はなぜ起こるの?


梅雨の時期は気圧が低くなることが多く、自律神経が乱れやすくなります。

自律神経は、交感神経と副交感神経の2つの神経からなっています。
副交感神経は、体をリラックスさせる大切な役割を持っています。それは、体を休ませたり、ごはんを消化したりするための神経です。

副交感神経が優位になると体がリラックスモードになり、眠さやだるさを感じて「やる気が出ない」「起きられない」となってしまうのです。

また湿度が高いのも不調の大きな原因。

湿気が多い日本で、長引く雨により体内の水分をうまく外に排出できず、体全体が水分過多の状態に。

過剰な水分が体にたまると胃腸が弱り、消化不良や食欲不振を引き起こします。

そして雨でお出かけができなかったり、外遊びの機会が減ることで、運動不足や血行不良などを起こしやすくなり、ストレスも溜まりがち。

さまざまな不調も、原因や対策を知ることで、いつもより乗り越えやすくなるはずです。

ではそれぞれの症状や対処法を見ていきましょう。

梅雨の体調不良の原因と症状


梅雨時期の体調不良は、さまざまな要因が複雑に絡み合って起こります。

不調の原因と、それにより引き起こされる症状についてまとめました。

◯ 気圧の低下

◯ 寒暖差のある気候

◯ 湿度の高さ

◯ 運動不足

気圧の低下

梅雨の時期は低気圧が発達して、長い期間停滞します。

人の体を自動で調整してくれる「自律神経」は気圧の影響を大きく受け、晴れている日や高気圧の時は交感神経が優位になるのに対し、雨や曇りがちな低気圧の時は副交感神経が優位になりやすくなります。

副交感神経は本来体を休めるための神経なので、「だるさ」「眠気」「やる気の低下」につながってしまうのです。

そして自律神経の負担が増えることで、「吐き気」や「めまい」の症状を引き起こすことも。

また低気圧が続くと「ヒスタミン」という炎症の元である物質が分泌されやすくなるので、頭痛や関節痛などを誘発します。

大人に多い印象の偏頭痛ですが、小中学生でも気圧の変化による偏頭痛に悩まされている子どもは多く、日常生活に支障が出てしまう場合は、「怠けている」「甘え」といった周囲の理解を得られない辛さもあるようです。

寒暖差のある気候

梅雨入り前は夏のような暑い日が続いていても、梅雨入りした途端に寒くなったり、1日のなかでも寒暖差が激しくなるのは梅雨時期の特徴。

気温が上がったり下がったりすると、体は体温を一定に保とうとして自律神経が過剰に働き、体が疲れてしまうことを「寒暖差疲労」といいます。

寒暖差疲労は寒暖差が7℃以上あると起こりやすくなり、梅雨時期の体調不良につながります。

また新学期・新クラスの緊張や、学校行事の疲れから、子どもの元気がなくなる梅雨の時期。

蓄積した疲労が原因で風邪をひきやすくなり、ウィルス性の病気を発症してしまうこともあります。

湿度の高さ

梅雨時期は湿度が高くなり、日によっては80%を超えることもあります。

すると水分が汗や尿として体外に排出されず、体は水分過多の状態に。

中国医学では、この状態を「湿邪(しつじゃ)」と呼び、「体のだるさ」「むくみ」などの原因になると考えられています。

また体の水分が必要以上に増えると、「食欲の低下」「消化不良」「下痢」などを起こし、「寝込むほどではないけれど元気がない」いわゆる体調不良の状態になります。

梅雨時期のジメジメ・ムシムシは、カビを発生させやすくなり、ダニの活動も活発になるので、アレルギーや喘息の症状も起きやすくなります。

運動不足

雨が続くと、外出や外遊びなどの時間が減り、体の活動量が全体的に少なくなります。

活発な子ならイライラすることが増える一方、そのストレスを発散する機会がなくなるという負のスパイラルに…。

そして運動不足による血行不良や筋力の衰え、体力の低下など子どもの健康への影響が心配されます。

また雨の多い梅雨時期は、「日光を浴びる」「体を動かす」といったメリハリの生活が送りにくく、自律神経の乱れから夜ぐっすり眠れなくなったり、食欲が落ちたりしがちです。

梅雨時期に子どもがかかりやすい病気


集団生活をしていると避けて通れないのが、子どもの病気。

特に梅雨時期はウィルス性の病気や、食中毒が増える時期でもあります。

梅雨時期に子どもがかかりやすい病気について、見ていきましょう。

手足口病

ウィルスに感染して3〜5日経つと、手や足、口の中などに豆粒ほどの水ぶくれができます。

水ぶくれは、かさぶたにならずに治ることが多く、1週間程度でなくなります。

口の中にできた水ぶくれが口内炎になると、痛くて食欲が減ったり、水分を受け付けなくなるので脱水症状に注意しましょう。

38度前後の熱が1〜3日出ることがありますが、高熱になることは稀です。

へルパンギ-ナ

ウィルスに感染後、3〜5日程度で発症します。

38〜40度の高い熱が出て、上あごや喉に水ぶくれができます。

喉の痛みが強いので、食事や水分を受け付けなくなったり、嘔吐しやすくなり、脱水症状を起こすこともあります。

手足口病と症状は似ていますが、手足口病は38度程度の熱で手足にも水ぶくれができるのに対し、ヘルパンギーナの場合は高熱で、水ぶくれは口の中にできるのが特徴です。

食中毒


梅雨時期から増え始める「食中毒」は、黄色ブドウ球菌やサルモネラ菌などの細菌が主な原因で、湿度70%以上になると繁殖しやすくなるので6〜9月は特に注意が必要です。

食中毒予防は「菌をつけない」「菌を増やさない」「菌をやっつける」の三原則を、しっかり守るのが基本。

“菌をつけない”

・手指には「黄色ブドウ球菌」がいるので、調理の前は必ず手を洗い、爪の中もきれいに。
・まな板や包丁などの調理器具は、調理の前後に熱湯をかけて消毒する。
・ふきんやタオルなどはこまめに替える。

“菌を増やさない”

・食べ残しが出ないように、最初に取り分けて残りは冷蔵庫で保管する。
・作り置きはなるべくせず、保存する際は冷凍庫を活用する。

“菌をやっつける”

・食品は中まで十分に火を通す。
・残り物を温め直す時も、中までしっかり加熱する

特に調理から食べるまで時間があるお弁当は、調理方法からメニュー、お弁当箱の扱いなど特に注意が必要です。

しっかり洗って乾かしたお弁当箱を、除菌シートなどで一度拭いてから使うとさらに安心。

またご飯やおかずが温かいうちに詰めてしまうと、水蒸気が水分になって菌の繁殖を助けてしまうので、「冷ましてから詰める」が基本です。

梅干しや大葉など殺菌作用のある食べ物や、お弁当用抗菌シートを入れるのも良いです。

揚げ物や焼き物など水分が少ないおかずを中心にして、生野菜やフルーツなどは別容器に入れましょう。

梅雨時期の体調不良は4つのケアで乗り切る


梅雨時期の体調不良は、「自律神経の乱れ」が大きく関係しています。

特に子どもの自律神経の乱れは、交感神経が活発になる時間が多過ぎることが主な原因。

「副交感神経を優位にさせる=リラックスできる時間」を増やして、バランスを整える工夫をしましょう。

保護者ができる体調不調へのケアのポイントは4つ。

① 朝のルーティンを決める

② 運動をする

③ 湯船に浸かって体を温める

④ 腸内環境を整える

ケア1 朝のルーティンを決める

・毎日同じ時間に起きる
・朝食をきちんと食べる
・朝日を浴びる

朝はシャキッと体を目覚めさせることが、梅雨時期の不調を改善させるポイント。

朝、目が覚めたら、とりあえず起き上がってみたり、カーテンを開け日光を浴びてみたりしましょう。

昼間しっかり体を動かすと、夜はぐっすり眠れるようになり自然と生活リズムにメリハリがつきます。

規則正しい生活習慣を毎日重ねることが、交感神経(オン)と副交感神経(オフ)のスイッチを自然に入れ替えることになり、自律神経を整える一番の近道です。

ケア2 運動をする

小中学生の子どもは、学校や塾で長い時間座ったままの姿勢をキープするので、血液が下半身に溜まって血流が悪くなりがちです。

ただでさえ休み時間や放課後に外遊びをする子どもは減り、ゲームやスマホなどじっとしていることが多くなっている現代。

体を動かすことで血液やリンパの流れを促し、体の老廃物や疲労物質なども体の外に排出しやすくなります。

また運動をすると交感神経が優位になり、運動後はゆっくりと副交感神経へと交代することから、自律神経を整えるという意味でも「運動」は大事な要素です。

ケア3 湯船に浸かって体を温める

意外と見過ごしがちなのが、梅雨時期の子どもの「体の冷え」。

薄着のまま雨に濡れてしまったり、肌寒さを感じても放っておいたり、天気が安定しない梅雨時期は体を冷やしてしまいがちです。

この時期はシャワーだけで済ませずに湯船に浸かって体を温めると、汗や老廃物がしっかり体の外に排出できるようになります。

また温かい食べ物や飲み物で体の中から温めて、冷えて弱った胃腸の負担を減らしましょう。

ケア4 腸内環境を整える

腸と自律神経は相互作用があるので、腸内環境を整えると、梅雨時期の不調の主な原因である「自律神経の乱れ」に効果的です。

特に腸内の老廃物を先に送る「ぜんどう運動」は、副交感神経が優位な時に活発になるため、腸の働きを活性化するにはリラックスすることも大切。

・野菜や海藻類、果物などバランスのよい食事を心がける。
・納豆や味噌、ぬか漬けなど発酵食品を食べる。
・適度な運動をする。
・睡眠時間を十分にとる。

など、腸の調子を整える生活習慣を心がけましょう。

腸の働きが悪いと免疫力が落ちて風邪や病気にかかりやすくなるので、体調をベストにしておく意味でも腸内のバランスを整えておきたいですね。

親子で梅雨を乗りきろう


雨の日が増え、家にこもりがちな梅雨時期は、親子でどんよりと気分が沈んだり、イライラしてしまいがち。

せっかくなら、

・好きな入浴剤を親子で選んで、お風呂タイムを楽しむ
・家族でボードゲーム大会をする
・親子でできる運動をしてみる
・運動不足を解消できるスポーツゲームにトライしてみる

など、家の中でできる体操や軽い筋トレに親子で取り組んで、ストレス発散するのも楽しいですね。

また、体を動かしながら3桁の引き算や連想ゲームなどをしてみれば、体と脳も同時に動かせて一石二鳥。

親子のお家タイムを楽しい時間に変えて、ジメジメした季節を親子で前向きに乗り切りましょう。

まとめ

・梅雨時期の体調不良は、大人も子どもも自律神経の乱れや体に水分が溜まりすぎることで起こる。
・気圧変化、湿度の高さ、寒暖差、運動不足などの要因が複雑にからまり、「だるい」「眠い」「気分がすぐれない」といった不調が起こる。
・梅雨時期はウィルス性の病気になりやすく、食中毒にも注意が必要。
・梅雨時期の不調には、「朝のルーティン」「運動」「体を温める」「腸内環境」でケアする。

(参考文献)
・HugKum | 【医師監修】だるい、眠い…梅雨の体調不良はなぜおこる?症状別の原因や対策
・頭痛ーる | 6月の天候や気圧変化の特徴と気象病
・東洋経済オンライン | イマドキの子どもを悩ます「自律神経の乱れ」問題
・ベネッセ教育情報 | 梅雨時に体調を崩したお子さまの回復をサポートするには?

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