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子どもの夏バテサイン?セルフチェックで確認しよう!

更新日: 2023.07.25
投稿日: 2023.08.18

いよいよ夏本番。
暑い日が続くと、体がだるい、疲れが抜けない、やる気が出ない、食欲がないなど、大人も子どもも夏バテに悩まされる人が増えてくるのではないでしょうか。
マスクをつける機会もあるため、以前よりも夏バテのリスクが上がっています。
この記事では、夏を家族で元気に乗り切るために、夏バテの原因と予防のための対策を紹介します。

この症状は夏バテ?セルフチェックをしてみよう


夏バテとひと言で言っても、どんな症状が夏バテなのかわかりにくいものですよね。
夏バテは、夏の暑さによって起きる、体調不良の総称をさします。
まずは、家族で夏バテのセルフチェックをしてみましょう。

夏バテのセルフチェック

□ 冷たい飲み物や食べ物ばかり摂っている。
□ 水分補給をあまりしない。
□ 冷房のきいた部屋にいる時間が長い。
□ 朝ご飯は食べないことが多い。
□ あまり汗をかくことをしない。
□ 同じモノばかり食べることが多い。
□ 運動不足気味である。
□ 寝不足気味である。
□ 子どもがいつもより食事に時間がかかっている。
□ あまり動きたくない。
□ 顔色がよくない。

上記の項目のうち、当てはまるものが多いほど、夏バテのリスクは上がります。
これを機に、日々の生活を見直してみましょう。

そもそも夏バテって何?

夏バテとは、「体がだるい」「食欲がない」「疲れやすい」「寝不足」などといった夏の暑さによる体調不良の総称です。
これらの症状は、単に暑さだけが原因ではなく、食事、睡眠、運動などの要因が影響し合って起こります。
近年の、世界規模の地球温暖化により夏の気温上がっているのに加え、今は、暑くなればクーラー、寒くなれば暖房をつけることで、常に快適な室温が保たれています。
そのため、子どもたちが幼少時期から暑さや寒さを乗り越える経験をする機会がないまま成長してきていることで、暑さにも寒さにも耐性が弱くなり、夏バテが起こりやすいと言われています。
以下、夏バテがどうして起こるのか、紹介していきます。

どうして起こるの?


夏バテは、どうして起こるのでしょうか。

温度差による自律神経の乱れ

私たちの体は、自律神経の働きによって、暑さを感じると汗をかいて熱を放散し、体温を一定に保っています。
しかし、真夏の室内外の温度差を繰り返し感じることによって自律神経の働きが乱れ、体内のさまざまな機能に影響を及ぼすことがあります。

汗をかくことによる水分・ミネラルの不足

暑さの中、スポーツなどで体を動かし汗をかくことで、体内の水分・ミネラル(ナトリウム、カリウムなど)を失うと脱水状態になります。
それにより、体の中に熱がこもりやすくなってだるさなどをひき起こすことがあります。

暑さによる食欲不振

暑さで食欲がなくなると、十分な栄養が摂れなくなり、消化機能も低下してしまいます。また、冷たい食べ物や飲み物の過剰摂取により内臓機能が低下し、食欲不振につながることもあります。

暑さによる睡眠不足

真夏は朝起きると体がだるかったり、汗ビッショリだったりなど夏の目覚めにはトラブルがつきもの。暑くて夜中に起きてしまったり、早く起き過ぎてしまったり、目覚めの時間で睡眠不足の原因にもなってしまいます。睡眠不足は、体温維持能力が低下し夏バテの要因となることがわかっています。

子どもは夏バテになりやすい!

子どもは暑くても元気いっぱいに思えますが、実は大人よりも夏バテになりやすいのです。その理由として、

・ 体内の水分の割合が大人よりも高いため。
・ 発汗機能(体温調節機能)が未発達なため。
・ 大人に比べて熱しやすく、冷めやすいという体格上の特徴があるため。
・ 身長が低く地面からの照り返しによる影響を受けやすいため。
・ 遊びなどに夢中になると体調の変化に気づきにくいため。

などがあげられています。

夏バテ、どんな症状なの?


ここでは、子どもの夏バテの主な症状と、病院に連れていくタイミングについて紹介します。

子どもの夏バテの主な症状

子どもの夏バテの主な症状としてあげられるのは、

・ 疲れがとれず体がだるい。
・ 食欲がない。
・ 夜にぐっすりと眠れない。
・ 下痢など胃腸の調子が悪い。
・ 手足が冷えている。

などです。
子どもの場合は、遊びに熱中していると元気そうに見えたり、食事も好きなものであれば喜んで食べていたりすることもあり、大人のように症状を自ら訴えてくることは少ないかもしれません。
小さい子どもは、自分で夏バテの症状に気づけないことも多いため、保護者が子どもの様子を確認することが大切です。

病院にかかったほうがよい症状

夏バテの症状は熱中症の症状にも似ていますが、熱中症は急激に症状が進むのに対し、夏バテは「なんとなく体調がすぐれない状態が続く」のが特徴で、ゆっくりと進行します。

・ 日中も寝てばかりいる。
・ ごはんを食べるのに時間がかかる。
・水分摂取が足りず、尿の量が普段より少ない。
・発熱が2日以上続く(夏の感染症の可能性もある)。
・ 嘔吐や下痢が続く。
・ 顔色が悪い。

以上のような症状が見られる場合は、病院で受診するのがよいでしょう。

夏バテになりやすい子の特徴


夏バテになりやすい子の特徴について、以下3つあげます。

睡眠不足

暑くて寝苦しい日が続くと睡眠が浅くなります。
睡眠が浅いということで、十分に休息がとれていない状態なので疲れがたまりやすく、夏バテになりやすいといえます。
夏休みで夜更かしが多いなど、生活リズムの乱れも睡眠不足につながるため、注意が必要です。

水分補給が不十分

汗をかくことで体内の水分が不足すると、血流やリンパの流れが悪くなり、倦怠感や頭痛などの体調不良を招きます。
特に子どもは大人よりも汗をかくため、こまめな水分補給が重要です。
水分補給が不十分であることが、夏バテのリスクを高めるといわれています。

栄養が偏っている・不足している

夏は汗とともにミネラルが消耗するため、いつも以上に栄養が不足しやすい傾向にあります。
夏こそ食事でバランスよく栄養をとることが不可欠なのですが、麺類など炭水化物中心の食事になったり、食事をあまりとらずに水分ばかりとっていると体が十分に栄養を補給できず、疲労がたまりやすくなるのです。
さらに、水分補給としてジュースやスポーツドリンクばかり飲んでいる場合は、血糖値が乱れやすくなります。

今日からできる夏バテ対策


高温多湿の日本では、熱くなる季節に温度変化に体がついていかず、夏バテを起こしてしまいがち。
今日からできる夏バテ対策を6つ紹介します。

冷房設定の対策


気温差が大きい環境では、体の体温調整機能がうまく働かなくなってしまいます。
冷房の設定は25~28度を目安にし、寒さを感じないレベルにしましょう。
エアコンの風には直接当たらないようにすることも大切です。

水分補給の対策

体重の3%にあたる水分が失われると、脱水症状により身体の機能が低下します。
運動中や入浴前後など汗を多くかくときはもちろん、それ以外にも、「1時間ごと」などタイミングを決めてこまめに水分補給を行う習慣を付けましょう。

食事の対策

暑いからといって冷たいものばかり食べていると、胃腸に負担をかけてしまいます。
また、食欲がない時にそうめんなどのどごしのよいメニューに偏ると、栄養バランスが崩れてしまいます。
夏バテ予防のためには、不足しやすいタンパク質やビタミン、ミネラルなどを意識して取る必要があります。
疲労回復によいビタミンB1をはじめとしたビタミン類の多い食事(豚肉、豆類、うなぎなど)をバランスよくとりましょう。

運動の対策

夏バテしない身体を作るには、軽い運動が効果的です。
散歩やジョギングなど軽く汗ばむ程度の有酸素運動がおすすめです。
涼しい時間帯に、日常生活の中で無理なく親子で体を動かすことを心がけましょう。
また、体調が優れないときには無理をせず、その日の運動は中止し、体調が復活したら再び始めるようにしましょう。

睡眠の対策

人は眠ることによって、心身の疲労を回復させます。
寝不足や生活リズムの乱れは、自律神経を乱します。
質、量ともに十分な睡眠をとるようにしましょう。
小学校に入ると習い事や塾などで帰宅が遅くなる子も増えますが、健やかな成長のためには9~11時間ほどの睡眠時間を確保したいものです。
睡眠時間を確保できない場合は、昼間に20分程度の昼寝をするのも効果的です。

マスクについて

厚生労働省のホームページによると、

「高温や多湿といった環境下でのマスク着用は、熱中症のリスクが高くなるおそれがあるので、屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合には、マスクをはずすようにしましょう。マスクを着用する場合には、強い負荷の作業や運動は避け、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給を心がけましょう。また、周囲の人との距離を十分にとれる場所で、マスクを一時的にはずして休憩することも必要です」

という記載があります。
こちらを参考に、子どもの様子を見ながら随時判断するとよいでしょう。

秋バテにも要注意!

高温が続く日々が落ち着き、ようやく涼しくなってきたと思ったタイミングで注意したいのが、「秋バテ」です。
秋バテとは夏から秋にかけての気温の変化、暑い日中から夜にかけての温度の変化などの寒暖の差の繰り返しで、自律神経系の乱れが起因し、夏バテと同様に体調不良や食欲不振などが代表的な症状として現れることが知られています。
「夏が終わった!」と、油断は禁物。
旬の食材をたっぷりいただくなど食生活に注意しながら、引き続き、規則正しい生活を心がけましょう。

まとめ

・夏バテは「なんとなく体調がすぐれない状態が続く」のが特徴。
・子どもは自分で夏バテの症状に気づけないことも多いため、保護者の観察が必要。
・夏バテには、冷房設定、食事、水分補給、運動、睡眠対策が必至。

参考文献
「ひょっとして夏バテ?!セルフチェックと今日からできる対策」(出典:きずなネット)
「夏バテ・熱中症になりやすい子どもの特徴。暑さに強い体づくりの要はココにある!」(出典:こどもまなびラボ)
「【小児科医監修】子どもも夏バテする!? 症状や対処方法をまとめて紹介!」(出典:こそだてまっぷ)
「子どもが夏バテ!?今すぐできる撃退法は?」(出典:わたしの保育)
「熱中症予防対策」(出典:厚生労働省)

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