子どもが一人でできる!スポーツ道具のお手入れ法
投稿日: 2024.07.12
スポーツの習いごとを頑張っている子どもたち。
自分が使っているスポーツ道具のお手入れ、させていますか?
スポーツ道具のお手入れは、道具を長持ちさせるだけでなく、道具への愛着や責任感を育むことなど、大切な役割があります。
この記事では、スポーツ道具のお手入れの大切さと、子どもが一人でできるお手入れの方法について紹介します。
子どもが自分でスポーツ道具をお手入れすることが大切な理由
スポーツに打ち込む子どもにとって、道具はかけがえのない「戦友」。
試合や練習で活躍する道具を、いつまでもベストな状態で保ちたいものです。
しかし、その責任は、大人だけにあるわけではありません。
子ども自身が可能な範囲で積極的に道具のお手入れに取り組むことが、成長の大きなチャンスなのです。
ここでは、子どもが自分でスポーツ道具をお手入れすることが大切な理由について紹介します。
道具を大切にする心が育まれる
多くのスポーツ道具には、職人の技、素材の力、そして作り手の情熱が込められています。
子どが自分で手入れをすることで、道具への感謝の気持ちが芽生え、道具を大切に扱う心が育ちます。
これは、スポーツマンシップの精神にも通じるものです。
責任感が芽生える
スポーツ道具を自分でお手入れすることで、道具を壊さないように、なくさないように、自分で責任を持って管理するようになります。
これは、スポーツだけでなく、日々の学習や生活など、あらゆる場面で役立つ重要な資質です。
自分でできることが増え、自立心を養う
スポーツ道具は、簡単な手入れであれば、子どもでも自分一人でできます。
また、最初はうまくできない手入れも、練習を重ねることで上達していくでしょう。
親が全てやってしまうのではなく、子どもが自分でできることを増やすことで、自立心を養うことができます。
道具の性能を維持できる
汗や泥などの汚れを放置すると、革や金属などが劣化し、機能が低下したり、壊れたりする可能性があります。
定期的にお手入れをすることで、道具を長く使うことができることに気づくことができます。
環境への意識が高まる
こわれたスポーツ道具をすぐに捨ててしまうのではなく、手入れをして長く使うことは、資源の節約にもつながります。
スポーツ道具のお手入れを通して、環境問題に関心を持つきっかけにもなります。
自分が頑張っているスポーツに愛着が湧く
お手入れをする過程で、道具の構造や素材について学んだり、お手入れ方法を調べたりすることで、道具への理解が深まります。
道具への理解が深まれば、自分が頑張っているスポーツにより一層愛着が湧いてくるでしょう。
子どもが自分でできる! スポーツ道具の手入れのノウハウ
ここでは、子どもが自分でできるスポーツ道具のお手入れ方法について、わかりやすく紹介していきます。
サッカーシューズ
人工・合成皮革のシューズの場合
②ぬるま湯につけでもみ洗いをする。シューズ専用の洗剤があれば、スポンジで汚れを落とす。
③すすぎ洗いをし、日陰の風通しのよい場所で乾かす。
④シューズブラシか柔らかい布で、細かい汚れを落とす。
⑤ウェットティッシュで全体を拭き取る。
天然皮革のシューズの場合
② シューズ用のブラシや布で汚れを落とす。
③ シューズクリームがあれば、全体を塗る。
サッカーボール
② バケツまたは洗面器に中性洗剤を少量加え、スポンジでやさしく洗う。
③ 清潔なぬるま湯で、ボールについた洗剤を洗い流す。
④ 乾いたタオルでボールを軽くふいて水分をとり、風通しのよい場所で乾燥させる。
野球のグローブ
グローブにこびりついた汚れを落とすことは、指先の力が必要であり、小学生には非常に難しい作業です。
表面についている泥やホコリを乾燥したタオルや専用のブラシで簡単に拭く程度でOK。
野球のボール
軟式ボールの場合
② タオルなどで拭き取る。
硬式ボールの場合
② 黒土などの強い汚れを消しゴムで落とす。
バスケットボール
② 手垢や油性の汚れであれば、水か薄めた中性洗剤を柔らかい布に含ませ、かたく絞ってからく。
③ 日陰で乾かす。
バレエシューズ
②通気性のあるメッシュ素材などの袋に入れて保管。
③靴底についてしまった松ヤニや汚れは、シューズブラシでおとす。
スイミングゴーグル
② ゴーグルをよく振って水気を切る。
③ レンズ表面に残った水を柔らかい布でやさしく拭く。
スポーツ道具を大切にする子にするための、親の心構え
ここでは、スポーツ道具を大切にする子に育てるための、親の心構えを紹介します。
一緒に選んだり、ゲーム感覚で取り組んだりして興味を持てるようにする
子どもが興味を持てなければ、お手入れも長続きしません。
まずは、子どもと一緒にスポーツ道具を選びに行ったり、ゲーム感覚でお手入れに楽しく取り組んだりして、興味を持てるようにしましょう。
簡単なところから始め、徐々に難しい内容に挑戦していく
いきなり難しいお手入れをさせると、子どもは挫折してしまうかもしれません。
「柔らかい布で拭き掃除をするだけ」など、簡単なところから始め、慣れてきたら、「専用の洗剤を使って洗ったり、油を塗ったりする」など、徐々に難しい内容に挑戦していくようにしましょう。
子どもが飽きないよう無理強いせず、子どものペースに合わせて進めることも大切です。
上手にお手入れできたことをほめる
子どもが上手にお手入れできたときは、しっかりとほめ、達成感と自己肯定感を高めましょう。
「ていねいに拭けたね。次の練習が楽しみだね!」など、具体的な言葉かけを心がけるとよいでしょう。
子どもの年齢や性格によっては、上手にお手入れできた回数を記録する「お手入れカード」を作ると、モチベーションアップにつながります。
道具を大切にする理由を伝える
子どもが道具を大切にする理由は、単に長持ちさせるためだけではありません。
道具を大切にすることで、「道具の性能を維持できる」「環境にやさしい」など、その理由を折にふれて伝えましょう。
親自身も道具を大切にする姿を見せる
子どもは親の背中を見て育ちます。
親自身が道具を大切にする姿を見せることが、子どもにとって一番の教育となります。
自分の道具をていねいに扱い、壊れた道具はすぐに捨てずに修理して長く使うようにすることを心がけ、その姿を子どもに見せましょう。
スポーツ道具を大切にすることは、スポーツを楽しむだけでなく、責任感、大切にする気持ち、自立心、安全意識、環境への意識など、子どもの成長に欠かせないさまざまな心を育むことができます。
子どもの主体性を尊重し、楽しみながらお手入れに取り組める環境を整えましょう。
・スポーツへの興味関心を引き出すためにも、道具の手入れの大切さを伝えよう。
・まずは簡単にできるお手入れからスタートしよう。
・スポーツ道具のお手入れには、子どもの心の成長に欠かせない要素がつまっている。
参考文献)
「サッカーボールの洗い方完全ガイド:簡単な手順でピカピカに」(出典:サカブロ)
「サッカーシューズの正しい洗い方を伝授!また、子どもがシューズを洗うべき理由とは?」(出典:リベルタマガジン)
「【少年野球】小学生でもできるグローブの手入れ方法」(出典:少年野球を楽しもう)
「スイミングゴーグルのメンテナンス」(出典:SWANS)
「バレエシューズのお手入れの仕方をご存知ですか??」(出典:チャコット)