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子どもの「決められない」を解決!親子で優柔不断を克服しよう

投稿日: 2024.02.06

わが子の「決められない」に、イライラしていませんか? 
優柔不断は、子どもにとっても親にとってもストレスの原因。

なぜ優柔不断になってしまうのでしょうか。
幼少期の優柔不断はその子の将来にどんな影響を与えてしまうのでしょうか。

この記事では、子どもの優柔不断の原因と解決策について解説します。
わが子の課題解決力を育み、「自分で決断できる大人」になるために親としてできることは何か、いっしょに考えていきましょう。

決められない大人が増えている


「オヤカク」という言葉、聞いたことはありますか?
子どもの就職活動に親が過剰に介入し、面接に親がつきそったり企業に採用や内定辞退を強要したりするケースが増えていることから、

「オヤカク」の一例

・ 企業が会社資料や手紙を “親に” 送付する。
・ 企業が電話や直接訪問して “親に” 挨拶する。
・ 企業が“親に” 同意書をもらう。
・ 企業が学生に、「親は内定を承諾することに賛成してくれている」を確認する。

などの取り組みをさします。
※「親確(オヤカク)」とは、学生に「親御さんは内定を承諾することに賛成してくれていますか」と確認したり、時には企業側が親に直接、内定承諾の確認をおこなったりすること

さらには、子どもの入社後も、「体調が悪いので今日は休ませます」と子どもに代わって親が電話をしたりなど、社会人になったわが子をいつまでも幼い子ども扱いしているケースも目立つそうです。

ここで問題なのは、そもそも親と子はそれぞれ別の人格を持つ人間なのに、親は子どもを「自身の所有物」と考え、子どももそれを受け入れる傾向にあること。
自分の人生なのにもかかわらず、ある程度大人になってからも、大きな決断を親まかせにしている子どもが増えているのです。

子どもが優柔不断になる原因とは


近年、小さい頃から優柔不断で、大人になっても親に頼って大きな決断を委ねる子どもが増えていると言われています。その背景には、様々な原因が考えられます。以下、5つ紹介します。

少子化、核家族化による親の過保護・過干渉

現代社会では、少子化や核家族化の影響により、親は子どもの安全や将来を心配するあまり、子どもは過保護・過干渉な環境で育ちやすい傾向があります。
その結果、子どもは自分で考える機会を奪われ、課題解決力が育ちにくくなるといわれています。

失敗への恐怖心

競争が激しい現代社会。
親が子どもの失敗を過度に心配し、失敗を避けるように導いてしまうことがあります。
その結果、子どもたちは挑戦することを恐れ、リスクを回避しようとするようになってしまいます。

親の過剰な期待

親は子どもに高い期待を寄せるあまり、無意識のうちに、子どもの将来を過度にコントロールしようとしてしまうことがあります。
それにより、子どもは自分の意思で決断しにくくなり、親の期待に応えようとプレッシャーを感じてしまいます。

多すぎる情報

インターネットやスマートフォンの普及により、子どもたちは膨大な情報にアクセスすることができます。
しかし、その情報量が多すぎて選択肢が増え、決断が難しくなってしまいます。

社会の変化の速さ

現代は「VUCAの時代」ともよばれ、変化の速度が非常に速いため、子どもたちは未来の社会を予測することが困難です。
そのため、将来の目標や夢を設定することが難しく、決断を先延ばしにしてしまうことがあります。

自分で決められない子ってどんなタイプ?


何を聞いても「なんでもいい」「どっちでもいい」。
こんな返答ばかりのわが子は、優柔不断で「自分で決められない子」なのでしょうか。
ここでは自分で決められない子はどんなタイプなのかについて、行動パターン、気持ちパターンの2つの側面から紹介します。

行動パターン

「宿題が終わったら明日の学校の準備をする」「習い事に行く前に宿題を終わらせておくとラク」など、大人にとっては当たり前の日々のルーティンを認識できず、「次に何をしたらよいかわからない」という子は、自分がすべき行動を自分で決められない傾向にあります。
また、普段から親に「早くしなさい」「いいから⚪⚪を先にしなさい」などと指示出しされる機会が多い子は、思考停止状態に陥りやすく、自信がなくなり自分で考えることをあきらめてしまうことも多いもの。

次にやるべきことはわかっているものの、気持ちの切り替えがうまくできない子も、自分で決めることが苦手な子と言えるでしょう。

自分で決められない子には、

・ 次に何をしたらよいかわからない。
・ 自信がなく指示待ち傾向にある。
・ 気持ちの切り替えがうまくできない。

このような行動パターンがあります。

気持ちパターン

「生まれつき自分で選ぶのが苦手」など、もともとの性格もあります。
そのような子に対して「あなたは決めるのが本当に遅いんだから!」「はっきりして!」などと言ってしまうと子どもは萎縮し、ますます決められない子になってしまいます。

また、小さい頃は直感で選べていたのに、成長につれ選ぶのに時間がかかることもあります。
これは、子どもの成長過程のひとつであることが多く、時間の経過とともに優柔不断な態度がおさまることもあります。

自分で決められない子には

・ 生まれつき、自分で選ぶのが苦手な性格である。
・ 成長過程の中で迷いが生じることもある。

このような気持ちパターンがあります。

「決められる大人」になるためにできることと親の心がけ


優柔不断で、自分で決められないわが子が「決められる大人」になるために、親はどんなことを心がけたらよいのでしょうか。
以下、ポイントを3つ紹介します。

選択肢を用意する

親が全てを決めてしまうと、子どもは自分で考える機会を失い、主体性や課題解決力を育むことができません。
「ごはんのメニューを複数用意して子どもに何が食べたいか聞く」など、ちょっとしたことでいいので、日々の暮らしの中で子どもに選択肢を与える機会を意識的につくりましょう。

時間をかけて待つ

・子どもが服を選んでいるときは、その様子を見守る。
・遊びに行く場所を決める際は、多少時間はかかっても子どもと話し合って決める。

など、子どもがすぐに決断できない場合は、できる限り時間をかけて待ってあげましょう。
焦って決断を促すと、子どもはプレッシャーを感じて、さらに決断できなくなる可能性があります。
次の予定がある場合は時間制限を設け、「〇時までに決めておいてね」「〇〇までに宿題を終わらせるといいと思うよ」など、事前に子どもに伝えておくことが大切です。

子どもが決めたことには口を出さない

たとえば、子どもがAを選んだとします。結果としてBを選んだほうが子どもにとって良かったとしても、「Bを選べばよかったじゃない」などと、子どもに伝えるのは避けましょう。
子どもが自分で決断したことに対しては極力口を出さないことが、子どもの自信を育て、課題解決力の成長につながります。

日常でできること


ここでは、日常でできる「自分で決める力」の育む方を紹介します。

日常の生活で選択肢を用意する

・ご飯のメニュー2パターン考え、どちらが食べたいか聞く。
・その日に着たい服を選ばせる。
・寝る前の読み聞かせの本を子どもに選んでもらう。

など、ちょっとしたことでいいので、日々の暮らしの中で子どもに選択肢を与える機会を意識的につくりましょう。
「朝は食パンが食べたいんだ。いいねー!」など、自分で決められたことを肯定すると、子どもは自分の決断に自信をもつことができます。
さらに、
「夜ご飯はハンバーグとから揚げどっちがいい?他に食べたい物ある?」と聞いて、「カレーが食べたい」と新たな提案をしてきたときは「お、カレーもいいね。お母さんもカレー食べたくなってきた。夜はカレーにしよう!」と、子どもの決めたことを後押しするのも良いでしょう。

慣れた環境で場数を踏む

子どもは、慣れた環境でこそ安心して選ぶことができます。
まずは、子どもがよく知っているお店や場所を選びましょう。

・ いつも行くスーパーマーケットに親子で訪れておやつの予算を決め、その範囲でおやつを選ぶ。
・ よく行くオモチャ屋さんに行き、買うオモチャの種類を事前に決めてからオモチャを選ぶ。
・ よく行く図書館に行き、時間を決めて好きな本を選ぶ。

などがおすすめです。
慣れたお店や場所だと本人も緊張せず、枠組みや制限時間があると、選ぶ基準も明確になります。
子どもが何かを選んだら、「これを選んだのはどんな理由があるの?」と選んだ理由も聞き、その答えに対して「なるほど~。良い物を選べたね」など共感しましょう。

優柔不断は長所にもなる


優柔不断は、一見すると「決断力がなく行動できない」という短所のように思えてしまいがちですが、状況によっては、長所として働くこともあります。

慎重に判断できる
優柔不断な人は、様々な情報や意見を収集し、慎重に判断を下す傾向があります。
そのため、思慮深く、失敗が少ないという長所につながります。

多様な意見を考慮できる
周りの意見をしっかり聞き、多角的な視点から物事を考えることができます。
チームワークが重要となる場面では、周囲の意見を尊重し、協調性をもって行動することで、プロジェクトの成功に貢献できます。

リスクを回避できる
色々な可能性を検討し、リスクを事前に察知することができます。
慎重な性格で、「大きな失敗を避けることができる」という長所になります。

慎重な性格でミスが少ない
行動に移す前にしっかりと考えを練るので、軽はずみな行動によるミスを減らすことができます。

協調性がある
自分の意見を押し付けることなく、周囲と意見を調整しながら課題を解決し、物事を進めることができます。

優柔不断な子どもは、親のサポートによって課題解決力を育み、「決められる大人」に成長することができるといえるでしょう。
上記のポイントを参考に、子どもが自分で決断できる機会を増やしていきたいものです。

まとめ

・親のふるまいが、子どもの「決められる力」を奪っていることもある。
・日常生活の中で、小さな決断を経験する機会を増やすことが大切。
・子どもの成長には時間がかかるため、焦らず、長い目で子どもの成長を見守りながら課題解決力を育む

参考文献
「富裕層の家庭はやっている “ある習慣”。決められない大人にさせないために」(出典:こどもまなびラボ)
「なんでもいい、どっちでもいい。自分の意思が感じられない子どもに、親はどう手助けするべき?」(出典:ドマーニ)
「このままで大丈夫?自分で決められない子どもの意思を救い上げて伸ばす方法」(出典:gooshufu)
「考えすぎて決められない…いつも悩んでしまう特徴を持つHSCの子どもが自分で決める力をつける2ステップ」(出典:パステルジャンプ)
「自分で決められない 優柔不断な子供の心理と育て方」(出典:CHANT WEB)

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