Leifras SPORTS SCHOOL

Leifras SPORTS SCHOOL

ラージハート

非認知能力

子どもの習い事、なぜ続かない?保護者が知るべきポイントとは

更新日: 2024.01.24
投稿日: 2024.01.30

今は、水泳やサッカーなどの運動系から、ピアノやダンスなどの芸術系、プログラミングや実験教室などの勉強系と多種多様な習いごとがあり、子どもが興味を持てるものを探しやすい環境といえるでしょう。

また「体験教室」や「お試し期間」を設けるところも増え、習いごとをはじめる前に教室の雰囲気や様子を見られるのも、大きなメリット。

しかし保護者たちの「子どもの習いごとが続かない」という悩みは尽きません。

それは「始める」より、「続ける」ことの方がずっと難しいから。

習いごとが続かない理由、そして長続きできるよう保護者が気をつけておくべきポイントとはなんでしょうか。

子どもの習い事は始めるより「続けること」の方が大変 


子どもは何に対しても興味津々で、新しいことが好きですね。

「友だちがサッカーを始めた」「○○ちゃんがピアノの発表会に出るらしい」などと話を聞けば、「僕も!」「私も!」と言い出すでしょう。

しかし実際に習い始めてみると…いつのまにか興味は薄れ、「つまらない」「行きたくない」と言い始めることも。

保護者は「子どもの可能性を広げたい」「体力をつけさせたい」「いろいろな友だちと交流できる」など、子どものことを思って習いごとをさせても、親の心子知らずな現実。

「子供の習い事図鑑」が調べたところによると、習いごとを始めて1年以内にやめてしまった人は31.9%、1〜2年でやめてしまった人は22.8%というデータも。

つまり1年も続かない人が3人中1人、そして半数の人が2年続かずにやめていることになります。

そう、習いごとは「始める」より「続ける」ことの方が何倍も大変なのです。

習い事が続かない主な理由10選 


子どもには「好きなことに集中できる子に育ってほしい」「じっくり取り組む習慣をつけたい」と思って習いごとをさせる保護者もいるでしょう。

しかし3割の人は、習いごとを1年以内でやめてしまうという結果に。

その理由はいったいどんなことなのでしょうか。

先生と相性が悪い

先生やコーチなどの指導者と相性が悪いと、子どもが習いごとに対して前向きになれない原因の一つになります。

・目標設定が厳しすぎて子どもに合わない
・しっかり注意してほしいのに優しすぎる

など、子どもや保護者の意識と指導者とにズレがあると「相性が悪いのか?」と感じてしまいますね。

まずは子どもがどう感じているのかを聞き、先生に相談してみるなど、少しリサーチをしてみることも解決の糸口になります。

仲のいいお友達がいない

「なかなか友だちができない」「仲のよかった友だちが辞めてしまった」など、仲間のいる・いないは子どもの習いごとの継続ややる気に影響するでしょう。

特に友だちができるまで時間がかかるタイプの子にとっては、悩ましい問題です。

大人は「その習いごとが楽しければいいじゃない?」と思うかもしれませんが、心細さや寂しさを感じながらだと、その習いごと自体を楽しむ余裕もなくなってしまうかもしれません。

ついていくのが難しくなった


長く習いごとを続けていると、だんだんとクラスや難易度が上がり難しいことに挑戦するようになります。

子どもによっては新しいことが得意な子と苦手な子がいるので、周囲との差を感じることもあるでしょう。

目標をなかなかクリアできないと、「できないかも」「もう無理」などと自信がなくなってしまい、モチベーションが下がってしまうこともあります。

別のアプローチを試したり、目標を見直すなどで子どものやる気をキープしてあげたいですね。

習い事が多くて疲れている

塾や習いごとで忙しい子どもは、近年増えています。

習いごとは子どもの可能性を広げられる一方、それによって疲弊してしまったり、疲れて学校でぐったりしてしまっては本末転倒です。

「お友だちと同じ程度しかやっていないのに」「習いごとの平均は3つくらいらしい」などと、世の中のデータがわが子に合うとは限りません。

子どもの様子を見たり、話を聞いて、子どもが「楽しい」と感じられる範囲内におさめられるといいですね。

目標もなく、なんとなく続けている

子どもの習いごとには、ある程度の目標設定があると、続けるモチベーションになります。

例えば水泳なら「バタフライができるようになるまで続ける」、英語教室は「英検5級を取るまで」など、めざすべき目標を立てるとクリアしたい気持ちが生まれ、達成したときの喜びはより一層嬉しいものです。

目標がないと、「つまらないから辞める」「なんとなく面白くない」といった理由でやめたくなるきっかけになります。

子どもが少し頑張れば到達できるレベルに目標設定することもポイントです。

やるべきことや宿題ができない


習いごとが子どものキャパを超えてしまうと、部屋の片付けや睡眠時間などの生活習慣がおざなりになってしまいます。

また学校から出される宿題ができなくなるなど、「やるべきこと」をこなす時間さえも奪っている場合は子どもの習いごとを考え直すタイミングです。

習いごとが、学校での勉強や基本的な生活習慣を身につけるのに邪魔にならないように気をつけましょう。

「遊びたい」という気持ちが強い

自分が習いごとに行くタイミングで友だちが楽しそうに遊んでいれば、「行きたくない」と思うのは自然なことかもしれません。

習いごとではルールがあったり、好きに行動できるとは限らないので、よけいに自由な遊びは魅力的に映るでしょう。

「習いごとの先生が好き」「お友だちとの関係が楽しい」といった楽しみがあれば習いごとを続ける理由になりますね。

習い事に行くことが面倒になってしまった

友だちと遊んでいたのを中断しなければいけないとき、またもともと外出があまり好きではない子など、習いごとに行くこと自体が「嫌」「面倒」になってしまうこともあるでしょう。

子どもだけでなく、親の送迎負担が大きいと、親の「面倒」「行きたくない」という気持ちが子どもにも伝染して、親子で習いごとにマイナスなイメージを共有してしまうかも。

教室やグランドなどの場所は、近さや通いやすさなどを確認してから決めましょう。

達成感や自信を感じられない


習いごとを始めたばかりの頃は目新しく、グングンと成長して楽しく感じやすいもの。

しかし慣れてくると成長のスピードがゆっくりになり、マンネリを感じてしまうこともあります。

周囲の子たちはできるのに自分はできなかったり、褒めてもらえなかったり、楽しかった習いごとに達成感や自信を感じられなくなると、子どもは「行きたくない」「やめたい」と言い出すこともあるでしょう。

周囲の大人が気づいた成長を伝えたり、よいタイミングで励ますなど、心配りをしてあげたいですね。

プレッシャーが辛い

周囲から子どもへの期待が大きかったり、目標達成に目をむけすぎると、子どもはプレッシャーを感じるようになるでしょう。

期待に応えられているうちはいいのですが、結果が出せなかったり、子ども本人が楽しくなくなってしまうと、親の期待が重荷になることも。

この場合は、子どもが本当にやめたいのか、プレッシャーを感じて「やめたい」と言っているのかを見極める必要があります。

子どもが習い事を続けるための工夫


せっかく始めた習いごとなら、簡単にやめてしまいたくありませんよね。

大人が少し工夫したり、接し方考えることで、継続することが苦ではなくなることもあります。

ここでは、子どもが習いごとを続けるためのヒントをお伝えします。

習い事に集中できるような環境を整える

子どもが習いごとに集中でき、「楽しい」と感じるために、周囲の環境を整えましょう。

例えば保護者が習いごとを応援していないと、子どもが習いごとに行くことに否定的になり、保護者の顔色を伺うようになるでしょう。

習いごとを次々変えたり、多すぎて忙しいと、達成感や本質的な楽しさを感じられず、もったいないまま終わることもあります。

また普段から先生とのコミュニケーションも取っておき、習いごと中の子どもの様子を聞いておけば、家に帰ってからの子どもとの会話にも役立ちます。

子どもがじっくり習いごとに向き合えるように、環境を整えてあげることが大切です。

できることが増えていることを実感させる

習いごとを始めたばかりの頃は、「楽しい」「友だちと一緒が嬉しい」という気持ちで十分でも、続けているうちにそれでは満足しなくなるでしょう。

自分の成長を感じられたり、できることが増えている実感があると、習いごとにも前向きになれます。

ただ子どもは自分の成長を実感することや、小さなステップアップには気づかないこともあります。

周囲の大人が「前回できなかったことができてたね」「○○が上手になったよ」と声をかけることで、達成感や自信を感じられるようになるはず。

そしてその「成長」が習いごとを「続けたい」「もっとうまくなりたい」という気持ちを後押しします。

短時間ででき、分かりやすい目標をたてる

大きな目標も大切ですが、到達できそうな小さな目標を段階的に設けることも大切。

なぜなら大きな目標は到達するまでに時間がかかり、「やった!」「できた!」という達成感や充足感、満足感が得られにくいから。

分かりやすい身近な目標なら何をすべきかが明確で、目標クリアがしやすいため、やる気や情熱がキープしやすくなります。

そして一つの目標に到達したら、また次の目標設定をして、気がついたら大きな目標に到達していた…なんてことも。

「算数の九九が終わったら、2年生の漢字をクリア」「ディフェンスの練習目標が達成できたら、次はオフェンス」など、種類や科目などを変えて次の目標を設定すると、子どもも気分が変わり「頑張ろう」と思えるかもしれません。

習いごとに通っていること自体を褒める

子どもが定期的に習いごとに通い、運動したり勉強に取り組んでいることだけでもすごいこと。

その頑張りを保護者が認めて、共感することは大切です。

「毎週、頑張って通ってるよね」
「先生が褒めてたよ」
「○○ができるようになったんだってね、すごい!」

など、結果を出すことや目標達成したことではなく、子どもの頑張る姿勢や継続している気持ちを、まずは褒めましょう。

大人も子どもも自分の存在をそのまま受け止めてもらい、認めてもらうことは何よりも心の栄養になります。

保護者も子どもと一緒に努力する

子どもの練習に付き合ったり、課題を一緒に考えたり、保護者が子どもに寄り添う姿勢を見せると、子どもは安心して習いごとを続けられます。

時には同じテーマに挑戦してみたり、子どもと競争してみるのもいいでしょう。

「大人にとっても難しい」ということが分かると、子どもはほっとするかもしれませんし、大人が一生懸命取り組む姿を見て「自分も頑張ろう」と思うかもしれません。

「習いごとは先生と子どもに任せている」「自分は客観的に見る役割」と、距離を置いて考えることも時には必要ですが、子どもは寂しさを感じるかも…。

子どもが習っているものを、保護者も一緒に体験したり、挑戦することで子どもと気持ちを共感できますね。

子どもの様子をよく観察して適度に休ませる

今の子どもたちは塾や習いごとが多く、大人から見ると元気なようでも体や心が疲れていることもあります。

そして大好きな習いごとでも、疲れている時や忙しいスケジュールのなかで通っていると、気持ちが追いつかない時もあるでしょう。

・いつもより元気がないように見える
・口数が少なくなった
・学校や習いごとのことを話さない

など、疲れていたり余裕がない様子が見えたら、思い切って休ませることも大事。

家でまったり過ごしたり、好きなスイーツを食べに行ったり、子どもが元気になるような時間を過ごしてリフレッシュさせましょう。

子どもがやる気をなくしてしまうNG言動


子どもの習いごとは保護者も熱心になり過ぎてしまったり、本人が前向きでない場合はイライラしてしまうことも…。

つい言ってしまった一言、無意識にしてしまった態度が、子どものやる気を下げてしまうことが多々あります。

子どものやる気を削いでしまうNG言動とは、どんなものでしょうか。

他の誰かと比較する

ライバルや競争相手がいる方がやる気が出るのでは…?と、大人は思いがち。

しかし「○○ちゃん、水泳の級が上がったらしいよ」「○○くんはサッカーのメンバーに選ばれたんだね」などと、誰かと比較するような発言は、刺激されるよりもやる気を失うことの方が多いでしょう。

「比べるなら、その子自身と」と決めて、以前よりその子ができるようになったことや成長した点などに着目してコメントできるといいですね。

親が子どもの習い事に興味を持たない

子どもは自分のやっていることや好きなことに興味を持ってもらえると、とても嬉しい気持ちになります。

しかしその逆なら…大人は自分に興味がない、自分には価値がないと感じてしまうでしょう。

大人は子どもの習いごとを「好き」になれなくても、「興味」を持って話を聞いたり、質問することはできるはず。

子どもが習いごとについて話す時は、習ってきたことの復習にもなるのでしっかり耳を傾けましょう。

子どもの習いごとに関心を持つことは、子どもとのコミュニケーションにおいても大切です。

結果だけを褒める

習いごとの出来・不出来や試合の勝敗など、保護者が結果だけに注目していると、子どもは「結果を出さないと意味がない」「一生懸命やっても評価してもらえない」と考えるようになるでしょう。

子どもは、大人が注目した部分が強化されていきます。

結果は真剣に取り組んだ後についてくるものと考えて、子どもの頑張りやプロセスに注目するようにしましょう。

子どもを責めるような言葉で叱る

保護者が経験者だったり、子ども以上に知識がある場合など、つい子どもに強く注意してしまうこともありますね。

また子どもに期待しすぎている時や子どもにやる気が感じられない時は、イライラしたり、強い言葉で責めてしまうこともあるでしょう。

しかし子どもは失敗や間違いを通して、成長していきます。

最初から保護者の思うとおりにはいかないと考えて、長い目で見ることも大切。

どうしても伝えたいことがある場合は、保護者の気持ちを落ち着けてから、冷静に話すのが効果的です。

「習い事やめたい」Q&A


子どもから習いごとをやめたいと言われたら…「やめさせるべきか」「続けるべきか」保護者としては悩むところ。

突然子どもから宣言された時に役立つ、Q&Aを紹介します。

習い事をやめるとやめ癖がつく?

なぜやめるのか、その理由がポイントになります。

「次にやりたいことが見つかった」「目標をクリアしたから」という理由なら、ひと区切りつけるという意味で卒業してもいいでしょう。

また人間関係に悩んでいたり、先生との相性の問題なら、解決に向けて動いた方がいいこともあります。

ただ飽きた、つまらないという理由で次々と習いごとを変えると、「嫌になればやめる」「苦手なものからは逃げればいい」という考え方になってしまうかもしれません。

やめる理由を親子で話し合って、納得のいく結論を出してからやめれば、やめ癖は心配しなくて大丈夫でしょう。

習い事を無理やり続けさせるとどんな悪影響がある?

子どもに合わない習いごとを無理やり続けさせると、子どもでもストレスを強く感じて、「楽しい」という気持ちが持てなくなるかもしれません。

疲れやすくなったり、すべてにおいてやる気がなくなったり、体調に変化がおこることもあります。

「あまり笑わなくなった」「話さなくなった」など、心配な様子が見えたら黄色信号かもしれません。

子どもの習い事のやめ時はいつ?

その習いごと自体が嫌になったのでなければ、「他の教室・クラス・先生に替えてもらう」「少しお休みする」などの改善策を検討してみるのも手です。

「子どもに疲れている様子が見える」「人間関係に悩んでいる」など、問題が解決しない場合や、「ほかにやりたいことができた」といった前向きな理由がある場合は、やめることも選択肢のひとつ。

やめることが決まったら、余裕をもった期日を決めて早め教室に伝えましょう。

習いごと最後の日は、親子で指導者や仲間にきちんと挨拶をします。

その姿勢を見せることで、最後の日の振る舞い方や挨拶の仕方など社会でのマナーを子どもに示すことができますね。

習い事が続かない子どもは想像以上に多い


子どもの習いごとは、今も昔も保護者の関心を集め、時には悩みにもなります。

子どもが楽しそうに前向きに取り組んでいれば保護者も安心ですが、「やめたい」と言い出したり、友人関係をうまく築けない姿などを見ると心が痛むこともあります。

しかし習いごとが続かないケースは意外にも多く、半数の子どもが2年以内にやめているというデータもあります。

「続けさせなければ根気のない子に育ってしまうかも」「やめ癖がつく」と心配するより先に、子どもがなぜ前向きになれないのか、なにを感じているのかを話し合うチャンスだと考えるといいかもしれません。

習いごとを始める前、習いごとを続けている最中、そしてやめるタイミングについて、親子で本音を話し合える環境を作っておきたいですね。

 

まとめ

・子どもの習いごとは始めるより続ける方が難しい。
・習い始めてから2年以内にやめてしまう子が半数というデータがある。
・子どもが習いごとを続けるには、続けやすい環境を整えたり、時には励ましたり、周囲の努力も必要。
・小さな目標を段階的に設定したり、子どもが自分で成長を感じられるようにすると、長続きしやすい。
・子どもが「やめたい」と言い出したら、親子で話し合うチャンス。

(参考文献)
・子供の習い事図鑑 | 子供の習い事を続けさせるコツとは? 辞めてしまう理由や期間も解説!
・コドモブースター | 子供の習い事が続かない理由は? どうしたら続くようになる?
・ちょこまな | 子どもの習い事が続かない原因10個 長続きさせるためのポイントは?
・コンバス | 子どもに「習い事をやめたい」と言われたときの親の対応法と注意点
・こそだてまっぷ | 【子どもの習い事のやめどきはいつ?】退会のタイミングと判断の仕方
・All About | 子どもの習い事は無理にでも続けさせるべき?
・ウィズダムアカデミー | 習いごとをたくさんさせる親の心理 | たくさんさせることの弊害とは?

記事一覧に戻る

よく一緒に読まれている記事

無料で非認知能力を測定できます!

バナーをタップすると体験版の測定が可能です。

みらぼ

非認知能力を知ろう

非認知能力とは、IQや学力などとは異なり、社会で豊かにたくましく生きる力と言われる、挨拶・礼儀、リーダーシップ、協調性、自己管理力、課題解決力などのことです。園や学校の先生をはじめ、お子様がいるご家庭のママやパパにも注目され始めている能力で非認知能力を高める教育への関心度が高まっています。

  • 非認知能力とは?
  • 非認知能力が必要とされる理由
  • 非認知能力を高める5つの理由
  • 非認知能力を高める方法

非認知能力を知ろう

非認知能力とは、IQや学力などとは異なり、社会で豊かにたくましく生きる力と言われる、挨拶・礼儀、リーダーシップ、協調性、自己管理力、課題解決力などのことです。園や学校の先生をはじめ、お子様がいるご家庭のママやパパにも注目され始めている能力で非認知能力を高める教育への関心度が高まっています。

  • 非認知能力とは?
  • 非認知能力が必要とされる理由
  • 非認知能力を高める5つの理由
  • 非認知能力を高める方法

ラージハート公式Facebook