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「すぐ投げ出す」「あきらめる」わが子のやる気を引き出すサポートとは?

更新日: 2023.04.26
投稿日: 2023.05.23

物事の途中で投げ出したり、物事に挑戦するのをあきらめたり。
わが子のこのような姿を目にすると、保護者として、ちょっと残念な気持ちになりますよね。
いっぽうで、子どもが頼ってきたとき、保護者はどの程度までサポートしたらよいのか、迷ってしまいます。
子どもが投げだしたとき、あきらめたとき、頼ってきたときのフォローのポイントを紹介します。

保護者のこんな言動が、「すぐに投げ出す子」「あきらめる子」を増やしている?


なにかに取り組んでいる最中に、「もうできない!やーめた」と投げ出したり、「どうせ無理だから」と最初からあきらめたり。
このような子どもの言動は、日頃、保護者がわが子に対するなにげない関わりが原因となっていることがあります。

子どもが行動する前に指示出しする

子どもが行動する前に、「これはこういうふうにやりなさい」などと指示を出しすぎると、「お母さんお父さんが言うようにやらないと叱られる」と感じ、自分のことを自分で決められない子になってしまうでしょう。

ダメ出しが多い

子どもが興味をもったものに対して、「危ないから」「汚れるから」「うるさいから」などダメ出しばかりしていると、好奇心の芽がつまれ、「自分はいろいろなことができる」という自己有能感、自尊感情がうまく育たなくなります。

結果をネガティブに評価する

子どもがなにかにチャンレンジしたとき、「⚪⚪がダメだったね」「△△にしたらよかったのに」など、結果をネガティブに評価すると、周りの目を気にしすぎたり、評価に過敏な子になりすぐにあきらめてしまうことがあります。

保護者が周りの目を気にしすぎる

保護者が周りの目を意識しすぎて、「いい親と思われたい」という気持ちをもちすぎると、子どもへの要求や期待が高まり、自分の思い通りに動いてくれる「いい子」を求めやすくなります。
子どものほうも、親のそういった期待に応えようと自分を抑えてしまい、ちょっとしたことで挫折しやすくなることがあります。

きょうだいや周りの友達と比較する

「おにいちゃんはできたのに」「お友達の⚪⚪ちゃんはあんなにがんばっているのに」など、
きょうだいや周りの友達との比較は、百害あって一利なし。
子どもは自信をなくし、すぐにあきらめてしまいがちになります。

子どもが投げ出したとき、あきらめたときの対処法4つ


子どもが自ら挑戦せず投げ出したとき、あきらめたとき、親はどのように対応すればよいのでしょうか。
ポイントを4つ、紹介します。

まずは受け入れ、無理のない範囲で理由を聞く

「あれ? ⚪⚪するの、途中でやめたのね」と、まずは子どもの言動をそのまま受け入れましょう。
子どもの今の心の状態を尊重し、満たしたうえで、「どうして途中でやめたのか、教えてくれる?」と理由を聞いてみましょう。
「先におやつを食べたかった」「今日は友達と遊びたかった」など返事がかえってきたら、「じゃあ、今度は△△にしたら最後までできるかもね」などと会話が広がり、子どもの思考を深めることができます。

子どもが自ら「選ぶ」ように導く

たとえば子どもがサッカースクールに通っていて、近くの公園で自主練する場合、「今日は何の練習するの?」「一人で練習する?パパと一緒に練習する?」など、子どもは「自分は何のために何をするのか」を選べるように導くことで、主体性を養うことができます。

クリアできそうな目標を常に用意する

がんばればクリアできそうな目標に向かって取り組むと、快感にかかわる脳のドーパミン神経系の働きが最大化すると言われています。
子どもが投げ出したり、あきらめそうになったときは、50~75%の確率で達成できそうな目標を設定しましょう。
スモールステップをクリアすることを繰り返せば、いつのまにか、あきらめず「やり抜く力」が身につくでしょう。

失敗して投げ出したときは、励ます

何かに失敗して投げ出してしまったら、「だから言ったでしょ!」と子どもを責めるのでなく、「そんなこともあるよ」「また次がんばろう」と励ましましょう。
社会に出たときに必要なのは、「レジリエンス」です。レジリエンスとは、失敗から上手に立ち直っていく力、回復力をさします。
幼児期・学童期に、失敗を通してこのレジリエンスを磨き、うまくいかなくても「いい経験だった」と思えるような子に育てていくことが大切なのです。

子どもが頼ってきたとき、まずは状況を判断しよう


子どもが甘えて保護者に「お母さん(お父さん)、やってー!」などと頼ってきたときは、まずはその状況を見極めるようにしましょう。
子どもの年齢にもよりますが、疲れていたり、眠そうにしているときは手助けするか、「今日は疲れているんじゃない? 続きは明日にしたら?」などと提案するとよいでしょう。

「面倒だからやりたくない」といったそぶりが見られるときは、「まずは自分で一度やってごらん。できなかったら手伝うから、声かけてね」など、一度は自分でやるように促すとよいですね。

できてもできなくても、子どもが自分でやろうとしたときは、その行動に注目し、「⚪⚪ちゃんは、今△△をがんばってるんだね!」と、ポジティブな声かけを心がけましょう。

保護者は、子どもの先を歩いて「こっちに来なさい」と、自分が思う通りのレールにのせるのではなく、「子どもの後ろを同じスピードで歩きながら笑顔で見守り、子どもが振り返って助けを求めてきた時には、助ける」というスタンスが大切です。

もちろん命にかかわるような行動や大きなケガにつながりそうな行動をしているときには「危ないよ」と注意したり、強制的に止めたりしなければいけませんが、それ以外は、後ろからついていきます。
その姿勢を貫くことで、すぐに投げ出したりあきらめたりせず、最後までやり抜く子に育てることにつながるでしょう。

まとめ

・ 子どもが「すぐ投げ出す」「あきらめる」のは、保護者の関わりによることが大きい。
・ 失敗してもそれを受け入れ、立ち直る力をつけよう。
・ 保護者は子どもを後ろから見守り、助けを求めてきたときに手をさしのべる。

参考文献
「我慢できない、すぐ諦める子供の親がよかれと思ってやってるNG行為」(出典:All About)
「子供の“行かない!”“やめたい!”発言にどう返すのが正解?」(出典:Very)
「人に頼る力・甘える力・助けてもらう力」の高い子が、 “なんでも自分でできる子” よりも強いワケ」(出典:子どもまなびラボ)
「子どものやる気を100倍のするほめ方の魔法」(出典:PHPのびのび子育て)

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