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子どもを取り巻くストレス環境…感じてあげたい子どものサイン

投稿日: 2024.05.17

子どもを取り巻くストレス環境...感じてあげたい子どものサイン

ストレスが多いといわれる現代社会。
さまざまな要因により、子どもたちを取り巻く環境が変化しています。
習い事や宿題が多い、友だち関係がうまくいかないなど、子どもたちは、日々さまざまなストレスにさらされているといっても過言ではありません。
子どもは自分の状況をうまく説明できず、「体調を崩したわけでもないのに食欲がない」「なんとなく元気がない」など、さまざまなストレスのサインを出すことがあります。
この記事では、子どものストレスの原因、わが子がストレスを感じて不安定になってしまったらどう対処すべきかについて考えます。

昔と今ではこんなに違う。子どもを取り巻く環境の変化


ひと昔前の子どもたちは、近所の公園でかくれんぼや鬼ごっこ、木登りなどを子どもたちだけで遊んでいました。
お母さんお父さんたちも、子ども時代、このような遊びで放課後に楽しい時間を過ごしたことがあるのではないでしょうか。

しかし、核家族化、少子化に加え、ゲームやタブレットなどデジタルの遊びの進化が進む現代、子どもを取り巻く環境は変わりつつあります。
具体的には、

・ 外での自由な遊びから、室内での遊びが多くなってきている。
・ 家族以外の大人や地域との関わりが減り、非日常体験が少なくなってきている。
・ 一人の子どもに対する親の期待が大きくなり、過保護になったり、子どもの将来を
心配し、塾や習い事に子ども以上に熱心になりがちなケースが出てきている。

などの状況が見られます。

子どものストレスが増えている。その原因とは?


こうした影響からか、近年、学校生活においては不登校やいじめ、日常生活においても、突然キレたり無気力になったりなど、子どもたちを巡ってさまざまな問題が取り上げられています。
これらの問題が起こる原因のひとつとして、ストレスがあげられています。
子どもたちは、どんなところにストレスを感じているのでしょうか。

環境の変化

春は、入園・入学、進級などで環境が大きく変わります。
新しい出会いにワクワクする反面、先生や同級生など周りの人が安心できる存在かどうかを無意識に探っているうちに、不安や心配を抱えて心が不安定になることもあるでしょう。

友だちとのコミュニケーション

心身の成長過程にあるからこそ、言葉が足らずに相手に手が出てしまってトラブルになったり、言いたいことをうまく伝えられずにケンカになってしまったり。
友だちとのコミュニケーションを通してさまざまなストレスを感じるのも、幼児期、学童期の特徴といえます。

気候などの変動で外で遊びづらい

気象庁によると、地球温暖化の影響で、日本の平均気温は1898年以降では100年当たり約1.2℃の割合で上昇し、特に1990年代以降で高温となる頻度が増えています。子どもは大人よりも体温調節が難しく、熱中症のリスクが高くなるため外で遊ぶ機会が必然的に減っていることも、子どものストレスにつながっていると考えられています。

遊ぶ場所の制限

子どもの外遊びの場といえば、公園。しかし、近年、公園の利用ルールが厳しくなり、「ボール遊び禁止」「大声禁止」などと掲げるケースが増加してきています。また、遊具の老朽化に伴う撤去も進み、残念ながら、子どもにとって「のびのび遊べる場所」ではなくなりつつあります。このような、「子どもの遊ぶ場所の制限」も、近年問題視されています。

運動不足

上記の要因などによる外遊びの減少、遊び場の減少、一緒に遊ぶ仲間の減少などにより、子どもの運動不足が課題となっています。
慢性的な運動不足が続き、体力低下が起これば判断する能力やものごとにとり組む意欲、ストレスに打ち勝つ力も低下しがちとなっています。

習い事

好きで始めた習い事なのに、お友達と仲良くできない、お友達と比べて自分はうまくできないなど、想像以上にストレスを感じることがあるようです。
保護者も、せっかく通わせている習い事に「行かない」などと言われたら、「行きなさい!」などと強制してしまったり、「どうして出来ないの!」などと否定的な言葉を発してしまったりすることも。このような保護者の言動も、子どもはストレスに感じるようです。

宿題

「宿題が多すぎる」「宿題が難しすぎる」などと感じると、宿題と向き合うことが苦痛に感じられ、それがストレスにつながることもあります。習い事が多く、「宿題をしている時間がない」という子どもも少なくなく、ストレスからかんしゃくを起こしたり、泣いたりすることもあるようです。

ゲームやYouTubeへの依存

ゲームをしたり、YouTubeを視聴したりする際に、ルールを決めている家庭は多いと思いますが、時には守れないこともあるでしょう。
そこで保護者ががみがみ叱りすぎてしまったり、ゲームを無理やり取り上げてしまったりすることが、子どものストレスにつながることもあります。

親の言動

「お兄ちゃんはできたのに、あなたはどうしてできないの?」「お友達はサッカースクールでちゃんと先生の話を聞けるのに、あなただけ周りをきょろきょろしていて恥ずかしい」など、無意識のうちにきょうだいや周りの子どもたちと比べて評価してしまっていませんか? 大好きな保護者からの言葉だけに、子どもはストレスを感じ、自分に自信をなくしてしまいます。

子どものストレスのサイン


子どもは、ストレスをためるとさまざまなサインを出します。
よくあるのが「お腹が痛い」「頭が痛い」などの“痛くなる”パターン。
このほか、イライラしたり、落ち込んだり、ボーッとしたり、やる気が無くなったり、などの行動で表すこともあります。
その子なりのサインに、早めに気づいてあげたいですね。

睡眠にかかわるサイン

夜、一緒に布団に入っても寝つけなかったり、途中で目が覚めてしまったり、いつもの起床時刻よりも早く起きてしまうことが続いたら要注意。
逆に、朝起きられない、寝過ぎる、「こわい夢を見た」と言っておびえた様子を見せるのも、ストレスサインのひとつと言われています。

食欲にかかわるサイン

朝ごはんを食べようとしなかったり、その反対に、甘いものや炭水化物を中心に食べ過ぎたりなども、ストレスサインのひとつと考えられています。
病気をしたわけではないのに体重が急激に減ったり、逆に、食事の量が増えて体重が急激に増えたりする場合も注意が必要です。

身体にかかわるサイン

発熱やせき、鼻水・鼻づまりなど風邪や感染症の症状がないのに、「頭が痛い」「おなかが痛い」と訴えたり、便秘や下痢を繰り返しなども、ストレスが原因でこれらの状況に陥ることがあります。
おねしょをしてしまう、いつもだるそう、なんとなく元気がないなども、ストレスが原因として考えられることが多いです。
爪噛みやチックも要チェックです。

行動にかかわるサイン

突然甘えてきたり、赤ちゃん返りをしたりなども、なんらかのストレスを抱えていることが多いようです。
以前よりもおしゃべりになる、逆に口数が減るなど両極端の様子を見せることもあります。
そのほか、好きなおもちゃで遊ばなくなる、好きな遊びをしなくなる、お絵かきのときに暗い色づかいで描くことが多いなども、ストレスに関係することが少なくありません。

感情にかかわるサイン

すぐにイライラして怒りっぽくなる、ところかまわずあたりちらすなど“キレやすく”なったり、以前と比べて落ち着きがなくなったりするのも、ストレスのサインといわれています。

子どもたちのストレスの危険性


子どものストレスを放置してしまうと、子どもでもうつ病を引き起こすことがあります。ここでは、ストレスを放置してしまうことによって子どもにどんなリスクが生じるかについて解説します。

言葉遣いが悪くなる

ストレス発散や八つ当たりとして「イライラする」「ムカつく」などの乱暴な言葉づかいをする子もいます。
しかし、乱暴な言葉を口に出しても、余計に嫌な気持ちが増すだけですっきりしません。

手が出やすくなる

ストレスがたまると感情のコントロールが困難になるため、「手っ取り早く自分の要求を通す手段」として、手が出てしまいがちです。

うつ病

欧米の調査では、ストレスにより児童の0.5〜2.5%にうつ病があるとされ、日本での調査でも小学生の1.6%、中学生の4.6%と、欧米の調査と同じくらい、子どものうつ病があると報告されています。
子どものうつ病は、痛みや睡眠を含めた身体の症状が前面に出やすかったり、イライラしたり、乱暴な行動をとったりするのも特徴です。

ひきこもり・不登校

ストレスによりいろいろな体の症状が現れ、元気がなくなり、「自室に閉じこもって外に出たがらない」「学校に行きたがらない」などの状況になることもあります。
学校に行けないことへの葛藤や、周りからのプレッシャーでイライラしたり、落ち込んだり、ときには乱暴になることもあります。

子どものストレスを解消するには?

わが子のストレスサインに気がついたときだけでなく、予防の意味でも、日ごろから下記の4つのことを心がけるようにしましょう。

運動をする

子どもには、食欲や睡眠欲と同じように「本能的活動欲求」があります。
運動することでストレスを発散し、自己回復力を高めることが知られています。
運動すると、脳内のセロトニンという神経伝達物質が出て、心に安らぎと集中力をもたらします。

・親子で散歩の時間をつくるなど、歩くことを意識する。
・ダンス動画を見ながらいっしょに踊る。
・室内用トランポリンなど、室内遊具で体を動かす。

など、子どもの好みや性格に応じて気軽に体を動かすことを習慣づけるとよいでしょう。

コミュニケーションを取る

親子のコミュニケーションも、子どものストレス解消に必須と言えます。特に子どもが園〜小学校低学年くらいの間は、親との関係が子どもの世界の中心です。
まず、子どもとの会話量を増やし、安心できる時間を十分にとりましょう。「最近ちょっと元気がないように見えるけど、何かあった?」など、ストレスのサインに気付いていることを示し、子どもからの言葉を促すのもよいでしょう。

スキンシップをとる

だっこしたり、手をにぎったりなどスキンシップをとると、幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンという脳内物質が分泌されます。オキシトシンには、ストレス耐性を強める効果があるといわれています。
子どものストレスを感じたら、いつもより多めにスキンシップを心がけましょう。

おうちでリラックスする

温かいお湯に入ることで、抹消神経が拡張されたり、こわばった筋肉がゆるみます。親子でゆっくり入浴するのもストレスの軽減につながります。
首や肩、肩甲骨を回したりなどのストレッチもおすすめです。

子どものストレスを溜めないことも大切


規則正しい生活や、家庭内の円滑なコミュニケーションにより、子どものストレスを溜めないことも大切です。

しかし、ストレスを乗り越える力を身につけることも、生きていく上では非常に重要です。
ストレスと向き合い、どう対処するか教えるなど、子どもがストレスと向き合えるようにサポートすることも、ときには必要でしょう。

まとめ

・子どももストレスにさらされており、さまざまな原因がある。
・ストレスにより、言動の変化だけでなく身体症状が出たり元気がなくなったりすることがある。
・運動や親子のコミュニケーションが、子どものストレスを軽減させる。

参考サイト)
「休校で困っていること 1位「運動不足」 2位「ストレスや精神面」…リアルな声を紹介 〈新型コロナ すくすく緊急アンケート①〉」(出典:東京すくすく)
「【医師監修】こんな症状が見られたら要注意! 子どものストレスサイン」(出典:こそだてまっぷ)
「小学生のストレス解消法をご紹介!運動不足が子どもにたらす影響とスポーツの取り入れ方」(出典:DCマガジン)
「地球温暖化を抑えるために一人ひとりができることは? すぐ実行したい身近な地球温暖化対策」(出典:MIRAI Times)
「外遊びはどこですればいいの?子供の遊び場が奪われていく」(出典:エンパワージャパン)
「昔と今の子どもを取り巻く環境の違い、最近の子がやる前から『無理』『やらない』という理由とは」(出典:サカイク)

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