親子で考えよう!紫外線対策
更新日: 2022.11.08
投稿日: 2022.06.21
紫外線が気になる時期です。
世界的な温暖化で気温上昇傾向がみられ、日焼けによる肌のトラブルに悩む子も、少なくありません。
そもそも紫外線にはどのような影響があるのでしょうか。
また、どのように紫外線から守ればよいのでしょうか。
紫外線対策に加え、熱中症対策についても紹介します。
もくじ
紫外線とは? 紫外線の「いい働き」と「悪い働き」を知っておこう
4月頃から9月頃、気温の上昇とともに強くなる紫外線。
そもそも紫外線とは、太陽光の中の目に見える光(可視光線)以外のものをさします。
A波(UVA)とB波(UVB)に分けられ、A波は紫外線の約9割をしめ、肌の奥の真皮にまで侵入してダメージを与える性質があります。
B波はエネルギーが強く、肌表面の細胞を傷つける性質があります。
夏、長時間の日光浴による真っ赤な日焼けの原因は、このB波によるもので、敏感肌の子、乾燥肌の子は日焼けしやすいといわれています。
また、気温の上昇とともに、顔や首、手の甲にブツブツができたりかゆみを感じたりする「紫外線アレルギー」の子も増えてきているようです。
最近は紫外線についての研究が進み、「浴びすぎると免疫力の低下を引き起こす」「将来、皮膚がんをおこしやすくなる」など、人間の体に害を及ぼすこともわかってきました。
いっぽうで、紫外線には、カルシウムのバランスを整え骨の健康を保つのに不可欠な栄養素であるビタミンDを作る働きがあります。 ビタミンDを作るためには、適度に日光を浴びることも必要なのです。
親子で知っておきたい!紫外線対策4つのポイント
適度に日光を浴びながら健康に過ごすために、この時期は、日焼けをしすぎないよう紫外線対策が必要です。
以下のことに気をつけましょう。
・外遊びや屋外活動は紫外線の弱い時間帯に行う
・可能な範囲で“日陰”を作り、遊ぶようにする
・帽子は必須。衣類も工夫を
・日焼け止めを上手に活用
外遊びや屋外活動は紫外線の弱い時間帯に行う
紫外線は、1日のうちでは早朝や夕方は非常に弱く、10時から14時の間が強くなります。外遊びや屋外活動は紫外線の弱い時間帯に行いましょう。
可能な範囲で“日陰”を作り、遊ぶようにする
日陰は、日向の紫外線量の約50%になります。外で遊ぶ際は、可能な範囲でテント、パラソルなどを使用して“日陰”を作るようにしましょう。
帽子は必須。衣類も工夫を
つばが7cm以上の帽子は約60%の紫外線をカットできるといわれています。
なるべくつばつきの帽子をかぶりましょう。衣類は、7分袖など肌を覆えるもの、木綿かポリエステル・木綿の混紡素材のもの、白や淡い色のものを選ぶと紫外線を吸収しにくくなります。
日焼け止めを上手に活用
日中、外出する際は、日焼け止めを活用しましょう。
日焼け止めは、子ども用で低刺激性のものを。
防御指数は、日常の生活ではSPF15~20、PA++、海や山ではSPF20~40、PA++~+++を目安にしましょう。
説明書にある使用量に準じ、塗りムラがないよう気をつけましょう。
熱中症対策も万全に!
暑い夏の時期、紫外線対策とともに大切なのが、熱中症対策です。
「暑熱順化」(しょねつじゅんか)という言葉、聞いたことはありますか?
「暑熱順化」とは、体が暑さに慣れること。
「暑熱順化」が進むと、皮膚の血流量が増えやすくなって体の表面から熱を放散しやすくなり、熱中症になりにくくなります。
暑いからといって一日中室内で過ごすのではなく、気温が上がる前に無理のない範囲で運動して汗をかくことで、体が暑さに慣れていきます。
もちろん、基本的な熱中症対策である
・ 水分をこまめにとる
・ 塩分を程よくとる
・ バランスの良い食事としっかりした睡眠を心がける
以上の3つもしっかり行いましょう。
・ 紫外線を浴びすぎると体に害が及ぼされる
・ 日焼けをしすぎないような紫外線対策を万全に
・ 無理のない範囲での運動は、熱中症予防につながる
(参考文献)
・こどもの紫外線対策について(出典:日本小児皮膚学会)
・赤ちゃんからの紫外線対策(出典:育児情報誌miku)
・熱中症について学ぼう!暑熱順化(出典:熱中症ゼロへ)