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最新の子どもの運動会事情は?家族で楽しむための準備を紹介

2023.04.14

あああああ

ここ数年、コロナの影響で競技の縮小や時間の短縮をせざるを得なかった「子どもの運動会」。

少しずつ日常を取り戻しつつある昨今ですが、実はコロナ前から運動会は縮小傾向にありました。

「学校や保護者の負担が大きい」「家族の形の変化」など、さまざまな理由から変わりつつある運動会について、楽しみ方から最新事情までご紹介します。

コロナ禍で変わった運動会


コロナにより、学校行事や人が大勢集まる場の在り方が大きく問われました。

コロナの前後で、運動会はどう変化したのでしょうか。

コロナ前の運動会

親世代が子どもの頃は、「お弁当は家族でにぎやかに」「場所取りも頑張る」「祖父母はもちろん、近所の人たちも応援に」という運動会も多かったことでしょう。

しかしコロナ前から、子どもはお弁当や給食を教室で食べ、家族は自宅か外で食事をして戻るスタイルが多くなっていました。

これはシングルマザーやシングルファザーの家庭が増え、仕事で来られない親もいるため、子どもが寂しい思いをしなくてもいいようにという配慮から。

また「徒競走で順位をつけない」「組体操や騎馬戦などの怪我のリスクのある競技は中止」など、時代と共にさまざまな意見を反映した運動会へとシフトしていました。

コロナ後の運動会

運動会の延期や中止が相次いだコロナ禍を経て、種目や時間の見直し、観覧者の調整などが行われるようになりました。

コロナ後の運動会の特徴を挙げると…

・時間の短縮(午前のみで終了する)
・学年別、2学年ごとなどで分散開催
・観覧者を制限する(保護者のみ、一家族3名までなど)
・ダンスや表現活動などの内容を変更
・子どもの演目のみ入れ替え制で見学
・事前に子どもが出る演目の位置や列、順番などを知らせる

など、さまざまな変化が見られます。

これからの運動会

コロナと共存していく「With コロナ」の時代を迎えて、学校行事も簡素化していく傾向が伺えます。

スリーエム株式会社が行ったアンケート結果によると、子どもの運動会を楽しみにしているという意見が多かったものの、「コロナ禍になり中止や短縮運動会が増えたのを内心ホッとしている」という保護者が55%と過半数を超えました。
(スリーエム株式会社調べ)

各学校などで実施しているアンケートにおいても同様の結果が出ており、これからの運動会は学校・保護者・子どもの負担を減らす方向に動くことは間違いないでしょう。

またオンライン中継を取り入れる学校が増えることで、遠方にいる祖父母や親戚、単身赴任や海外勤務の父母などが子どもの姿をリアルタイムで見られるようになりますね。

運動会が開催される時期は?


農作物収穫後の地域行事としての意味合いが強かった運動会は、1964年の東京オリンピック開会式の日(10月10日)が体育の日(現在はスポーツの日)に制定されたことから(現在は10月の第2月曜日)、秋に行われるのが主流でした。

一方、北海道や東北、新潟などの冬の訪れが早い地域では、以前から春に運動会が開催されることが多く、開催時期に関しては地域性が強く反映されています。

近年は秋開催の学校が53.5%と半数以上ながら、5〜6月の新学期に開催する学校も43.7%と春の運動会実施が増加傾向にあります。(ベネッセ教育情報調べ)

なぜ春の運動会が増えているのか

春の開催が増えている運動会ですが、春に実施することで、どんなメリットがあるのでしょうか。

◯ 新学期に運動会準備に取り組むことで、新たな友だちができ結束力が生まれる。

◯ 遠足や社会科見学など秋に集中しがちな行事を分散できる。

◯ 梅雨入り前は、比較的天気が安定している。

◯ 運動会準備期間の気候がよい(秋開催の時期は残暑が厳しく熱中症になりやすい)

◯ 受験を控える子どもたちが集中できる

などが挙げられます。

新学期になってすぐ運動会の練習が始まると、保護者は慌ただしいように感じますが、子どもや学校にとってはメリットも大きいようですね。

春の運動会を楽しむためのポイント


運動会は非日常のイベントなだけに、普段使わないアイテムを持って行ったり、準備が必要なこともあります。

ここでは春の運動会を楽しむためのコツをご紹介します。

失敗しない持ち物リスト

運動会は、子どものみならず親にとっても一生の思い出になる行事。

「あれを持って来ればよかった!」とならないように、持ち物リストを作っておくと便利です。

持ち物リスト

カメラ
今はスマートフォンでも十分な写真・動画が撮影できます。写真係と動画係に分かれて撮影するなど、あらかじめ分担を決めておくとスムーズです。
モバイルバッテリー
フル充電で準備をして、電池切れの悲劇は避けたいもの。スマートフォンで撮影予定の場合は、必ず持参を。
プログラム
学校から配られる演目のプログラムのほかに、走る順番やダンスでの立ち位置などが記入されたものがあれば忘れずに。
三脚
カメラを固定できるので便利な反面、アングルを決めて放置すると知らぬ間にズレて地面が映っていた…なんてことも。
除菌シート(ウェットシート)
運動会は砂ぼこりとの戦い。手指はもちろん、カメラのレンズやメガネなどもサッと拭けて便利。
ビニール袋
大きいビニール袋は、ちょっとした荷物置きにもなります。ゴミ袋や濡れたもの入れに小〜中サイズも持参しましょう。
日焼け止め
シミやシワの原因になる紫外線は5月が最大量。日焼け止めクリームはもちろん、帽子や日傘、サングラスもあると便利。
虫除け・虫さされ
日陰は春でも蚊がいることが多いので、虫除けはあった方がベター。

服装について

保護者競技に出なくても、運動会中は子どもの撮影や観覧席の移動など意外に動かなければいけない場面が多いもの。

運動会の服装は、動きやすいパンツスタイルにスニーカーが定番です。

校庭が土や砂ではなく、芝生やゴム製の場合など、ヒール禁止の通達が学校から届くこともあるので必ず学校の指示に従いましょう。

天気が変わりやすく温度も変動する春の運動会には、さっと脱ぎ着して温度調節ができる薄手の羽織りやストールなど、小物を持って行くと重宝します。

そして、あくまでも運動会の主役は子どもなので、派手なデザインや露出度の高い服装にならないように気をつけましょう。

お昼時間の過ごし方

子どもの昼食はお弁当や給食になっていることが多いので、保護者は家に帰るか外食を済ませて、午後の運動会に備えます。

近隣のお店は混雑が予想されるので、もし外食予定なら予約しておいた方が安心です。

運動会は子どもの友だちのお母さんやお父さんとコンタクトを取れる貴重なチャンス。

この機会に、普段はできない家族同士やパパだけの交流ランチを計画してみてもいいかもしれません。

小さな弟・妹を連れて行く場合

幼い弟や妹を連れての運動会参加は、飽きさせないような配慮が必要になります。

上の子が競技に出ていない間は、「思いっきり遊ばせる」「校外に出て気分を変え、競技開始のタイミングで戻る」など、我慢をさせるのはわが子の競技の間だけと決めて、それ以外は比較的自由にさせてストレスを溜めないようにしておきましょう。

大人しく待っていられるタイプであれば、「お絵描きセット」「絵本」「新しいおもちゃ」などを持参して、お兄ちゃん・お姉ちゃんの出番の前にさっと出す。

じっとしていられないタイプなら「小袋のお菓子」「キャンディー」など、最終兵器で乗り切るのも手です。

可能であれば、「学年の違う仲良し家族で預け合う」という技もありますね。

自分の子どもを素早く見つける方法

体操服や帽子はお揃いなので、背が高い(低い)などの特徴がない場合は、わが子を見つけるのは至難の業ですね。

基本的には子どもの立ち位置を事前にチェックして、その場所を基準に探しましょう。

オペラグラスや双眼鏡も役立ちます。

そして靴下を「ハイソックスにする」「ボーダーなど目立つ色合いにする」、靴の色を「蛍光色や珍しい色にする」だけでグッと探しやすくなります。

また女の子なら髪型をツインテールにしたり(帽子が被れる程度に)、リボンやシュシュをつけても目印になります。

運動会でのスマホ撮影のコツ

最近のスマホカメラは高性能で、ポイントをおさえれば運動会の撮影にも大活躍します。

運動会での撮影のポイントは…

◯ ズーム機能は使わず、近くから撮影
スマホでズームしてしまうと極端に画素数が落ち、手ブレの元になります。スマホ撮影は「近くから」が基本です。遠くから撮るなら外付けの望遠レンズが便利。
◯ 動きを追わずにカメラを固定
子どもの動きに合わせて追いかけて撮影しても、「いい写真が一枚もない」ということになりがち。「徒競走はコーナーで撮る」「ダンスは最後の決めシーンで」など、撮影ポイントを決めると成功率がアップします。
◯ 連写機能を使う
動きが大きい運動会は連写機能が便利。不要な写真は後から削除すればいいので、とりあえず枚数勝負でたくさん撮影しておけば安心です。
◯ 機内モードにしておく
動画撮影中に電話がかかってくると、せっかくの撮影が中断されて電話を優先してしまいます。運動会中は機内モードに設定しておけば失敗はありません。
◯ 手ブレ防止の工夫
スマホの手ブレ防止機能を使うことはもちろん、ネックストラップをつけてピンと張った状態で固定すると手ブレしづらくなります。またグリット線(スマホ画面を分割する線)を出して、子どもの位置の目安にするだけでも有効です。

熱中症・日焼け対策

過ごしやすい印象の春ですが、実は1日の寒暖の差が激しく、日中は30度近くまで気温が上がることも。

暑熱順化(暑さに慣れること)できていない体は、汗をかいて体温を下げたり、皮膚血管を拡張させて熱放散させることができず、熱中症の危険性が高まります。

運動で普段から汗をかく習慣をつけておく、こまめな水分補給をするなど、熱中症対策をしっかり行いましょう。

また4〜5月から急激に増える紫外線UV-A波は、シミやシワの原因になります。

日焼け止めクリームはもちろん、帽子や日傘、サングラスなどの日焼け対策は万全にして臨みたいですね。

これからの新しい運動会を家族そろって楽しもう


コロナを経て、教職員や保護者の負担軽減のために簡略化・短縮化傾向の「運動会」。

みんな揃ってのお弁当タイムや昔ながらの競技を懐かしむ声もありますが、子どもにとっては今も昔も一世一代の晴れ舞台です。

子どもが頑張る姿を親子で楽しみにつつ、新しいスタイルの運動会を楽しみましょう。

まとめ

・コロナ前から縮小・短縮傾向にあった運動会は、以前とは違った形での開催が増えている。
・保護者たちの声、教職員たちの負担軽減を理由に、開催時間の短縮や演目の変更などをする学校も多い。
・運動会は普段とは違うイベントなので、持ち物や服装、日焼け対策などは万全に。
・子どもの撮影は、ポイントさえおさえればスマホでもしっかり撮れる。

(参考文献)
・ベネッセ教育情報 | 待ちに待った運動会。当日のお弁当はどうしてる?
・学研こそだてまっぷ | 【withコロナの運動会事情】幼稚園・保育園・小学校で変わったこととは?
・KDDIトビラ | プロに学ぶ「運動会のスマホ撮影テクニック」

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非認知能力とは、IQや学力などとは異なり、社会で豊かにたくましく生きる力と言われる、挨拶・礼儀、リーダーシップ、協調性、自己管理力、課題解決力などのことです。園や学校の先生をはじめ、お子様がいるご家庭のママやパパにも注目され始めている能力で非認知能力を高める教育への関心度が高まっています。

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