子どものおこづかいは何才から? いくらから? お金教育の基礎知識
更新日: 2022.11.08
投稿日: 2022.05.17
「おもちゃ買って!」「おやつ買って!」と言われたとき、どのように答えていますか?
おこづかいは何才から、いくらから渡しますか?
渡したら、どのように向き合えばいいのでしょう。
子どもが小さい頃から向き合っておきたい、お金教育の基礎知識を紹介します。
日常のさまざま場面で「お金」を話題にしよう
「子どもが小さいうちからお金の教育なんて、早すぎる」と思うお母さんお父さんもいることでしょう。
しかし、現金を使うことが減り、電子マネーなど“見えないお金”が増えてきている今の時代だからこそ、子どもたちが小さいときからお金の価値を伝えることが必要です。
難しいことはありません。
・ 親子で買い物にいくとき、「今日はお肉が安いから、晩御飯はお肉料理にしようか」など、お金の話題にふれる。
・買い物をしているときに「⚪⚪買って!」とねだってきたときは、「今これを買ったら、週末家族でお出かけするときお土産を買うお金がなくなっちゃうね」と“今買えない理由”を伝えるなど、わが家流のお金の使い方を伝える。
・「お金は、お仕事をしてもらえるもの」と教える。
・「お金には限りがあるから、使いすぎると困ることもある」と教える。
など、日常のさまざまな場面で「お金」に関係する話題を取り入れるよう、親が意識するようにしましょう。
子どものおこづかいは、「小学1年生」から、金額の平均は「月に500円」
スクールフォト販売サイト「スナップスナップ」が、2022年1月、ユーザー4,831人を対象に行った「おこづかいに関するアンケート調査」によると、子どもにおこづかいを渡し始める時期は、小学1年生がもっとも多く(30.5%)、平均金額は、月に約500円でした。
ちなみに、
・小学4年生は、月に約1,000円
・中学1年生は、月に約2,000円
という結果が出ています。
子どもにおこづかいを渡し始める時期は、家庭の考え方優先でOKですが、たし算やひき算の概念が何となくわかる小学校入学前後が良いと考えられています。
渡す場合は、
・ ゴミ出しをしたら⚪円、食器を片付けたら⚪円などの金額を渡す「お手伝い制」
・ 必要な物、ほしい物があるときに渡す「そのときどき制」
などの方法があります。
渡す方法を決めたうえで、
・ 家で食べるおやつは大人が用意するけれど、おまけつきのお菓子は自分で買う
など、親子でルールを決め、子どもが自分でお金を管理する方法をいっしょに考えていきましょう。
おこづかいの“管理の仕方”も教えよう
おこづかいは、以下の3つに分けて管理するのがおすすめです。
お菓子や安価なおもちゃなど、子どもが買いたい物があったときに使います。
・人のために使うお金
おばあちゃんの誕生日や仲良しのお友達の誕生日に、ちょっとしたプレゼントを送るためにとっておくとよいでしょう。・いざというときのためのお金
欲しいものができたときに備え、普段は使わずコツコツ貯める大切さも教えましょう。
異なる貯金箱を3つ用意して別々にお金を入れたり、3段分あるミニ引き出しにそれぞれ入れたりなど、お金の貯め方も子どもと相談して決めるとよいでしょう。
また、家族で翌月のスケジュールを確認しながら、「来月は⚪⚪に行くけど、いくら必要?」など、家族で月に1度“お金会議”を開いて意見交換することで、お金に対する意識も高まります。
目的をもってお金を貯めたり、だれかのためにお金を使うことが自然とできるよう、ときにはアドバイスもしながら見守っていきたいものです。
・子どもが小さい頃から、家庭の話題に「お金」を取り入れる
・おこづかいを渡す場合は、親子でルールを決める
・家族で「お金会議」を開こう
(参考文献)
・マンガで覚える 図解 おこづかいの基本(八木陽子:監修 つちや書店)
・学校では教えてくれないお金のこと(マンガ、イラスト:関 和之 旺文社)
・リセマム|子どものおこづかい、始める時期は小1最多 5%は電子マネー