Leifras SPORTS SCHOOL

Leifras SPORTS SCHOOL

ラージハート

非認知能力

「優柔不断な子」から脱却するには? 子どもの決断力、課題解決力を育む言葉かけのコツ

更新日: 2023.01.04
投稿日: 2021.12.10

物事を自分で決められない、決めるのに時間がかかりすぎるなど、わが子の優柔不断な様子を目にすると、「この子はこのままで大丈夫なのだろうか」と心配になる保護者の方は多いです。

しかし、優柔不断は、さまざまな要因からできあがる子どもの性格の“傾向”です。

あまり深刻に考えず、個性として受け止めつつ、子どもが自分で考え、自分で課題を解決する力を育めるような関わりを心がけていきましょう。

子どもといっしょに調べる、子どもといっしょに興味をもつなど、日々の生活の中で気軽に取り入れることのできる課題解決力の育む方について紹介します。

「優柔不断」は別の側面から見ると「思慮深い」「慎重に取り組むことができる」

私たちは、自分の人生を歩んでいく中で、日々さまざまな選択をしたり、決断したりしていく必要があります。

だからこそわが子には、しかるべきタイミングで選択したり、決断できたりするようになってほしいと願うものです。

・外出前に着る服を決めるのに時間がかかる
・レストランで、食べる物をなかなか決められない
・どのオモチャで遊ぶかずっと悩んでいる

など優柔不断な姿を目にすると、「将来、人生の重大な局面に立った時、決断できるのかしら・・」など、心配や不安を抱えてしまうかもしれません。

「優柔不断」はその子の個性ですので、「良い悪い」ではありません。

また、心身の発達の過程で、少しずつ変化していくこともあります。

「優柔不断」という個性は、違った視点からとらえると、

・慎重に取り組むことができる
・思慮深い
・相手の考えを尊重し、周囲の話を大切にする

などと表すこともできます。

なかなか決められない子どもに「もう、⚪⚪にしなさい」と親が決めたり、指示を出したりしてしまいがちですが、そこはぐっと我慢しましょう。

「いつもしっかり考えているのね」「自分が納得するまで考えると、あとは後悔しないよね」など、ポジティブな言葉をかけていきましょう。

「優柔不断な子」から脱却。子どもの決断力を育む5つのポイント

子どもの個性を尊重しつつ、決断力を育むポイントを5つ、紹介します。

〇選択肢を提示する

〇必要に応じて「ヒント」を提示する

〇親が「決断する」姿を子どもに見せる

〇時と場合に応じて「消去法」も取り入れる

〇子どもが決めたことを尊重する

選択肢を提示する

「今日はどの服を着る?」と声をかけても決められない場合は、「赤い服と黄色い服、どちらが良い?」など、選択肢を提示した上で決めさせるよう心がけましょう。

「朝ごはんは、ごはんにする?パンにする?」など日常の小さなことから自分で決められるような声かけをしてみましょう。

必要に応じて「ヒント」を提示する

「友達から『校庭で遊ぼう』って言われたんだけど、どうしよう」などと悩んでいる場合は、「習いごとの予定は入っていない?」「学校の校庭は何時まで遊べるの?」など、子どもが自分で結論を出せるような「ヒント」を提示しましょう。

それにより、「遊ぶか遊ばないか」「遊ぶとしたら、何時まで遊ぶか」などを自分でイメージできるようになります。

親が「決断する」姿を子どもに見せる

「ママはね、⚪⚪と△△、どちらにするか迷ったけど、◻◻◻だから⚪⚪に決めたの」など、親自身が「決断する」姿を子どもに見せるよう意識しましょう。

その際、選んだ理由もわかりやすく話してあげると良いでしょう。

時と場合に応じて「消去法」も取り入れる

選択肢が多すぎる場合、時間がたっても決められない場合は、やりたいことや好きなことではなく、やりたくないことや嫌いなことから先に聞くと、答えがスムーズに導き出せることがあります。

子どもが決めたことを尊重する

子どもが決めたことに対して「いやいや、こっちのほうがいいんじゃない?」「それは違うと思うよ」など、親の主観を全面的に押し付けるのはNGです。

子どもが決めたことを尊重しましょう。

「自分で決められる子」から「課題を解決できる子」に!

自分のことを自分で決められるようになってきたら、次にめざしたいのが、「課題を解決できる子」です。

課題解決力とは非認知能力のひとつとして知られており、世間一般の常識や、周りの人の意見に流されず、自分にとってベストな選択は何か、先を見越して今何をすべきなのかを考えることができる力です。

子どもの課題解決力を育むためには、前述した「決断力」を促す関わりに加え、子どもの成長に応じて「対話」を意識し深めていくことが大切です。

「宿題がわからない」「頑張っている習いごとが上達しない」などに悩んだり、不安を抱いたりする様子が見られたら、まずは、「どんなところに課題を感じているのか」について子どもと対話を重ねながら具体的にしていきましょう。

たとえば、子どもが「算数の成績をあげたい」と言ってきたら、「算数の成績をあげるにはどうしたらいいのか」ではなく「計算ミスをしている理由は見つかった?」「そのミスをなくすためにはどうしたらいいのかな」など、順序立てて問いかけをしていきましょう。

大切なことは、親が答えを出さないことです。

「これとこれをやればいいんじゃない?」ではなく、「自分は何をすればいいのか」を子どもに考えさせ、問題解決へとサポートしていく姿勢が、課題解決力を育んでいきます。

まとめ

・「優柔不断」は子どもの個性。決断の遅さを責めない
・「選択肢」や「ヒント」を提示して決断力を高めていく
・親が答えを出さず、対話の中で課題解決法を導き出す

編集部より

確かに優柔不断と聞くと心配になってしまう印象はありますし、親としてははっきりと決められる子になってほしいと思ってしまいますよね?
ただ、考え方の角度を変えるだけで、慎重や色々考える事ができると受け取ることもできますね!
優柔不断という言葉を使わず、ポジティブに捉え、ポジティブに伝えてあげることも親の役目ではないかと感じました!
また、押し付けたり、答えを出したりするのではなく、答えに導かせてあげるようなヒントを与える声掛けが、子ども自身で考えるきかっけ、解決するきっかけに繋がることも分かりました!子どもの意見を尊重しながら、ヒントを出しつつコミュニケーションを取ることで子どもの課題解決力を育んでいってはどうでしょうか!?

(参考文献)
・世界標準の子育て(船津 徹:著 ダイヤモンド社)
・比べない子育て(田宮由美:著、一万年堂出版)
・「子育て&教育ひと言コラム」 伸芽’sクラブ|選ぶ力を伸ばせば子どもは賢くなる! 親はどう対応すればいい?
・All About|判断力、決断力がある子どもって何が違う?(佐藤めぐみ:執筆)

記事一覧に戻る

よく一緒に読まれている記事

無料で非認知能力を測定できます!

バナーをタップすると体験版の測定が可能です。

みらぼ

非認知能力を知ろう

非認知能力とは、IQや学力などとは異なり、社会で豊かにたくましく生きる力と言われる、挨拶・礼儀、リーダーシップ、協調性、自己管理力、課題解決力などのことです。園や学校の先生をはじめ、お子様がいるご家庭のママやパパにも注目され始めている能力で非認知能力を高める教育への関心度が高まっています。

  • 非認知能力とは?
  • 非認知能力が必要とされる理由
  • 非認知能力を高める5つの理由
  • 非認知能力を高める方法

非認知能力を知ろう

非認知能力とは、IQや学力などとは異なり、社会で豊かにたくましく生きる力と言われる、挨拶・礼儀、リーダーシップ、協調性、自己管理力、課題解決力などのことです。園や学校の先生をはじめ、お子様がいるご家庭のママやパパにも注目され始めている能力で非認知能力を高める教育への関心度が高まっています。

  • 非認知能力とは?
  • 非認知能力が必要とされる理由
  • 非認知能力を高める5つの理由
  • 非認知能力を高める方法

ラージハート公式Facebook