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運動にも日常生活にも大切な「バランス能力」は9歳までに鍛えよう!

更新日: 2022.12.09
投稿日: 2022.12.13

昔は外遊びで自然に鍛えられていた子どもの「バランス能力」ですが、近年は外遊びの減少、コロナ禍などさまざまな要因により、低下傾向にあることが指摘されています。
子ども時代にバランス能力を育むことの大切さに加え、親子でバランス能力を鍛えることできる遊び、道具などについて紹介します。

子どものバランス能力が低下!? その理由とは?


バランス能力には、以下の2つの機能があります。

※バランス能力とは、「静止姿勢または動作中の姿勢を任意の状態に保つ、また、不安定な姿勢から速やかに回復させる能力」をさします。

・不安定な体の状態から立て直すことができる力
・背筋をのばした姿勢を維持する力

不安定な体の状態から立て直すことができる力

歩行中にころびそうになったときでも、自分の力で体を元の状態に戻し、ころんだり、ケガを防ぐことにつながります。

背筋をのばした姿勢を維持する力

歩いてるときも座っているときも、正しい姿勢をキープする力です。

近年、子どもたちのバランス能力の低下が指摘されています。その理由として考えられているのが、

・屋内でテレビゲームなどで遊ぶ子どもが増えたり、子どもの遊べる場所が減ったことによる外遊びの機会の減少・コロナ禍が続き、自宅で過ごすことが増えたことによる運動不足

以上の2つです。

バランス能力は、文部科学省の『幼児期運動指針ガイドブック』でも重要視されています。

心身の発達過程である園・小学生時代に多様な動きを経験し、バランス能力を鍛えることが、今後の運動経験に大きな影響を与えるともいわれています。

園・小学生時代にバランス能力を鍛える経験が不足すると、運動能力の低下のみならず、ころびやすくなる、ケガをしやすくなるなど日常生活にも悪影響を及ぼします。

思い切り体を動かす機会が減ってきている現代だからこそ、子どものバランス能力の向上を意識したいものです。

子どものバランス能力は9歳までに鍛える! バランス能力を鍛える運動遊びを紹介


バランス能力は、大人になってからではなかなか身につきません。

子どもの身体能力、運動能力が著しく発達する9歳から12歳ごろの時期を「ゴールデンエイジ」とよんでいますが、
その基礎が最も発達するとされる3歳から9歳の「プレ・ゴールデンエイジ」の時期にバランス能力を強化することが、運動能力をグングン伸ばすことにつながるといわれています。

子どものバランス能力を鍛えるために、親子で簡単にできる運動遊びを4つ紹介します。

片足バランス

子どもといっしょに片足で立ち、秒数を数えながらバランスをとりましょう。両足がついたら逆の足に変えて、同じ動作を行います。子どもが慣れてきたら目をつぶりながらやってみるなどレベルを上げてもみてもいいかもしれませんね。子どものバランスがくずれてころびそうになったときは、親がサポートしてあげましょう。

どんじゃんけん

長い1本ラインの端と端からバランスを取りながら歩いて、合流したところでじゃんけん。負けた方はまた最初から歩き直すという遊びです。
線の上をはみ出さずに歩くことでバランス能力を養うことができます。
公園にある平均台を利用したり、なわとびを地面に置いたりしても遊べます。

木のぼり

木にしがみついたり、バランスを取りながら不安定な枝に足をかけたりして木を登っていきます。
手でつかむ、足を掛けて踏ん張るなどの動作すべてが体幹やバランス感覚を鍛えることにつながります。
公園などで行う場合は、親は子どもの年齢や体力を考え安全面を最優先させながら見守りましょう。

家の中では、大人が“木”になって、子どもが体によじ登る“人間木のぼり”で応用もできます。

けんけんぱ

公園などの地面に丸を描き、リズムよく片足や両足で跳んで着地を繰り返す遊びです。
リズムよくケンケンをすることや、利き足と反対の足でもケンケンを行うことで姿勢維持をするため、バランス感覚を養うことができます。

道具を使ってバランス能力を鍛えることもできる!


子どものバランス能力は、道具を活用して鍛えることもできます。以下、おすすめの道具を紹介します。

バランスボード

不安定なボードにのってバランスをとることで、バランス能力とともに体幹を鍛えます。
子ども用バランスボード、大人といっしょに使用できるバランスボードなど、さまざまな種類があります。
バランスボードを選ぶ際は、対象年齢や耐荷重などの表示をしっかり確認しましょう。

バランスボール

ボールのもつ「弾む」「転がる」「支える」といった3つの機能的な特性を生かして行うバランス能力を鍛えることができます。
椅子代わりに座りながら好きなアニメを見たり、お話ししたりする「ながら運動」で無意識に体幹が鍛えられます。

また、バランスボールの上で仰向けになると、ストレッチになり体の柔軟性を高める効果もあります。
バランスボールはコロコロ転がって安定しないため、子ども1人で遊ばせるとケガのリスクもあります。
子ども用サイズのボールで、大人の見守りのもとで楽しみましょう。

バランスストーン

石や岩を飛び移っていく石飛び遊びができるような遊具です。バランスストーンをまばらに置き、その上を飛んだり歩いたりして遊びながら、バランス能力を鍛えることができます。

家庭用トランポリン

跳んだり跳ねたりしながら全身の筋肉を使うので、筋トレ効果があり体幹も鍛えられます。必ず平らな場所で使う、遊ぶときはトランポリンの上にモノを乗せないなど安全な使い方を心がけましょう。

なわとび

なわとびは、体をバランスよく発達させる全身運動として知られています。幼児期はジャンプすると姿勢が乱れることがありますが、徐々に体幹に適度な力が入り、姿勢を安定させながら跳躍できるようになります。

子どもの興味関心に合わせ、これらを取り入れてみるのもよいでしょう。

まとめ

・子ども時代に「バランス能力」を身につけることは、運動面、生活面の両方で大切
・子どものバランス能力は、9歳までに鍛えるとゴールデンエイジへの移行がスムーズに
・子どもの興味関心に合わせ、上手に道具を取り入れよう

参考文献)
「幼児期運動指針ガイドブック」(出典:文部科学省)
「バランス運動の効果と実際」(出典:厚生労働省 E-ヘルスネット」
「運動能力や集中力にも効果あり!? 9歳までに体幹を育てるメリット&理想的な方法」(出典:FQ Kids)
「体幹を鍛える運動遊び」(出典:NPO法人運動保育士会)
「コロナ禍で子どものバランス保つ力が低下した? 激しい運動減が影響か?」(出典:中日新聞)

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