夏本番!子どもの非認知能力を育てる水遊び10選
更新日: 2023.01.04
投稿日: 2021.07.09
夏といえば、水遊び。海やプールで泳いだり、ベランダや庭に子どもプールを設置したりして遊ぶだけでなく、「水彩絵の具を使って水遊びをする」「手づくりのペットボトルシャワーをつくる」など、工夫次第でさまざまな水遊びを楽しむことができます。
「子どもの非認知能力を育む」という視点から、おすすめの水遊びを紹介します。
もくじ
水を使って遊びをつくり出し、非認知能力を育む
プールに入って両手で水をバシャバシャしたり、じょうろに水を入れ、それをじゃーっと出したりなどの水遊びが 子どもは大好きです。
暑い夏に楽しむ水遊びは、夏の暑さを水の冷たさや涼しさで和らげるだけでなく、水にふれて開放的な気持ちになり、ワクワク感、ドキドキ感がふくらみます。
「やってみたい!」「面白そう!」など、好奇心のおもむくままに自由に遊ぶだけでも、気付かないうちに“水の科学”を体験し、非認知能力も育まれていきます。
子ども自身のいろいろなチャレンジをなるべく妨げないよう、親は、危険なこと、周りの人に迷惑をかけるようなことをしているとき以外は、子どもを見守りましょう。
親がしてほしくないことに対しては、「これならどう?」などと代案を提案し、子どもの自己決定を促しましょう。
水遊びにかかせないオモチャには、
・水鉄砲
・じょうろ
・ポンプシャワー
・水風船
・水遊び用つりざお
など、たくさんの種類があります。
子どもの年齢や遊ぶ環境に合わせ、適切なモノを選びましょう。
水遊びには、万全な安全対策が必要です。
・事前の体調管理
・十分な見守り
を心がけ、一定時間遊んだら休憩をはさむなど、疲れをためすぎないよう注意を払うことが大切です。
非認知能力を育む水遊び10選
水とたわむれながら非認知能力を育むことができる遊びを紹介します。
【自宅のビニールプールなど】
〇宝探し
〇的あて
〇水風船を浮かべて投げっこ遊び
〇手づくりペットボトルシャワーで水遊び
〇色水を使って実験遊び
【海で】
〇波の中を親子でかけっこ
〇海辺で親子押しずもう
〇波打ち際で砂山づくり、棒倒し
〇砂だんごづくり
〇波とキャッチボール
宝探し
プールの底に大きなビー玉などのキラキラしたものを宝物として沈め、子どもに見つけてもらう遊びです。
宝物は、子どもが飲み込んでしまわないサイズと素材でカラフルなモノを選びましょう。
的あて
水鉄砲と的を使って的あて遊び。
的は、紙パックやラミネート加工した紙を使って作ります。
水風船を浮かべて投げっこ遊び
水風船を作ってビニールプールに入れ、的にめがけてあてたり、親子でキャッチボールをしたり、輪投げ方式でバケツに水風船を入れるゲームで遊びます。
手づくりペットボトルシャワーで水遊び
ペットボトルの底から1cm程度のところに千枚通しなどで穴をあけ、「ペットボトルシャワー」をつくります。
そこに水を入れ、フタを開けたり閉めたりしながら水が出る様子を楽しみます。
色水を使って実験遊び
水彩絵の具があれば、紙コップに水を入れ、絵の具を溶かして色水を使って実験遊び。
青、黄、赤の三原色だけ用意し、複数の色をまぜて新しい色を作るのも楽しいものです。
波の中を親子でかけっこ
波打ち際を走るのは、なんとも不思議な感覚です。
水深が浅いところから始め、できるようになったら、安全を確保しながらもう少し深いところを走ります。
海辺で親子押しずもう
水深20〜30cmくらいのところでお互いに向き合う形でひざまづき、押しずもうを行います。
倒れても、海水がクッションになるため痛みを感じず、何度でも挑戦できます。
波打ち際で砂山づくり、棒倒し
波が届くか届かないかくらいのところに砂山をつくり、そのてっぺんに棒のようなものをさします。
波がきたら山が崩れ、棒が倒れて行く様子を観察しながら、「波がきても崩れない頑丈な山を作るにはどうすれば良いのか」を工夫しながら作ります。
砂だんごづくり
砂に海水をまぜ、こねこねしながら砂だんごを作っていきます。
きれいな形の砂だんごをつくるために、砂の硬さを調整したりなど、想像力が働きます。
波とキャッチボール
ビーチボールなど適当な大きさのボールを砂浜から海の波に向かって投げ、ボールが戻ってくる様子を見ながら“キャッチボール”を楽しみます。
子どもと水遊びするときの親の関わり方、注意ポイント
子どもと水遊びするときの親の関わり方、注意ポイントについて紹介します。
〇安全面、体調管理を念入りに
〇肯定的な言葉をかけ、対話を楽しむ
〇すぐに“正解”を教えず、子どもの試行錯誤を見守る
安全面、体調管理を念入りに
前述しましたが、夏の水遊びには、事故やケガ、熱中症などの危険が伴います。
体調がすぐれないときは無理をさせない、こまめに水分補給を行う、天気が悪くなったら中断するなど、臨機応変に判断しましょう。
肯定的な言葉をかけ、対話を楽しむ
「なにしてるの?」「ダメよ!」など、否定的な言葉ばかりはNG。
「できたね!」「いいね!」「やったね!」など肯定的な言葉を意識し、「今、どんなことやってるの?」など親子で対話を楽しみながら遊ぶことが学びにつながり、非認知能力を育むことができます。
すぐに“正解”を教えず、子どもの試行錯誤を見守る
夢中になって水遊びしている子どもは、「こうしたらどうなる?」「うまくいかないから、こうしてみようかな」など、試行錯誤を始めます。
すぐに正解を教えず、子どもの探究心を見守ること、時と場合に応じてヒントを与えることで、できたときに深い達成感を味わうことができます。
・安全を確保しつつ子ども自身のチャレンジをなるべく妨げない
・大人にとっては他愛ない遊びも、子どもにとっては驚きと興奮の連続
・禁止、否定の言葉はなるべく使わず、対話を楽しみ試行錯誤を見守る
本格的に暑い夏が始まる季節になりました!やはり、この時期は子どもにとってはもちろんのこと!
親にとっても子どもと一緒に水遊びをする機会が増える季節です!
ただ家でビニールプールに水をためて遊ぶだけではなく、水を使った遊びの中で非認知能力を身に付けられるたくさんの遊びがあることが分かりました!
この夏は、ぜひ!例年と違った水遊びも取り入れながら、子どもたちに様々な経験を通して、非認知能力を育んでいきましょう!
親も子どもと同じくらいはしゃいで、楽しむことで、子どもとの距離が近くなることでしょう!
(参考文献)
・もっとひろがる水遊び(エデュカーレ 出典:臨床育児保育研究会)
・非認知能力が育つ3〜6歳児のあそび図鑑(監修:原坂一郎、協力:いこーよ 池田書店)
・HugKum|身近な遊びでOK!? 非認知能力の具体的な育て方を大豆生田啓友先生が解説!(監修:大豆生田啓友)
・保育士くらぶ|夏といえば!保育園の水遊び&プール遊び〜安全対策や遊びのアイディア〜