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子どもがGW明けに登園・登校しぶり !こんなとき、どう向き合う?

更新日: 2025.05.07
投稿日: 2025.05.09

家族の時間をのんびり過ごしたGW明けは、登園・登校しぶりをする子も少なくありません。

新生活に慣れ、毎日元気に通園・通学してきた姿を見て安心していたのに、「突然どうしたの?」と、心配になりますよね。

登園・登校しぶりはなぜ起きるのでしょうか。

子どもの「行きたくない!」に、親はどう向き合えば良いのでしょうか。

休み明けの子どもの登園・登校しぶりの対処法を紹介します。

親はヤキモキ。登園・登校しぶり、その原因は?


新年度が始まり、園や学校生活に少しずつ慣れてきた子どもたち。

しかしGW(ゴールデンウィーク)に入り、長い連休が明けるタイミングで「園(学校)に行きたくない」と言い出して、朝ぐずぐずするといった行動が見られることがあります。

親はヤキモキしてしまいますが、これはどうしてなのでしょうか。
原因を考えてみましょう。

休み中の生活リズムに慣れてしまったから

GW中は、家族でのんびりしたり、近くの公園に出かけるなど自分のペースで過ごすことができます。

4月から続いた緊張感がとけてほっとひと息つけたところなのに、「またいつもの生活が始まる」という気持ちから、園や学校に行くのが憂うつになってしまうこともあるようです。

また、連休中は、朝ゆったり過ごすことができたのに、休みが明けると朝が再びせわしなくなることでリズムがつかめず、ぐずぐずすることもあります。

お母さんやお父さんと離れるのが寂しいから

園や学校で友達と楽しく遊べるようになっても、子どもにとっては、お母さんやお父さんと一緒にいられることが何よりも嬉しいものです。

お休みでお母さんやお父さんと楽しく過ごしたぶん、離れるのが寂しくなって登園・登校しぶりを起こすこともあります。

園や学校生活で憂うつに感じることがあるから

「友達といざこざがあった」「先生に注意された」など人との関わりだけでなく、「給食がぜんぶ食べられない」「トイレが暗くてこわい」など、園や学校生活で憂うつに感じていることを思い出し、行くのを嫌がることが考えられます。

GW中に友達とトラブルが発生したから

GW中に友達と遊んでいたら、予期せぬトラブルが起こること、実は結構あるのです。
特に、新年度に仲良くなったばかりの友達と遊ぶと、園や学校では見えなかったお互いの考え方の違いに気づくこともあり、それが原因でトラブルに発展することがあります。

保護者の関わりにより、不安な気持ちになったから

お母さんお父さん自身がGW明けの生活リズムの変化や仕事の再開に不安を感じている場合、その状態が子どもにも伝わり、登園・登校しぶりにつながることもあります。
また、登園・登校しぶりを心配するあまり、過度に「学校に行きなさい」と促したり、逆に甘やかして休ませてしまったりすることが、登園・登校しぶりを助長する可能性もあります。

家庭内で環境の変化があったから

GW中に家族が増えたり、逆に離れたりするなどの変化があった場合、子どもは影響を受け、不安定になることがあります。
また、GW中に家族間でトラブルがあったり、ピリピリした雰囲気が続いていたりする場合、安心して園や学校に行く気持ちになれないことがあります。

登園・登校しぶりした時の親の対応


子どもがGW明けに登園・登校しぶりをした時、保護者としては戸惑い、どう対応したら良いか悩んでしまいますよね。
ここでは、子どもの気持ちに寄り添いながらできる具体的な対応について説明します。

子どもの気持ちを受け止め、頭ごなしに否定しない

子どもは何かしらの理由があって行きたくないと感じています。
まずはその気持ちを理解しようとつとめる姿勢が大切です。
「どうしたの?」「何かあった?」などと声をかけ、子どもの話にじっくりと耳を傾けましょう。
言葉にすることが難しい場合は、「なんだか元気がないね」「少し疲れているかな?」などと代弁するのも良いでしょう。

子どもの状況に応じた対応を

「おなかが痛い」「頭が痛い」など具体的な症状がある場合は、まずは休ませ、必要に応じて医療機関を受診し医師の診断を受けましょう。
いじめや友人関係のトラブルなど具体的な理由が分かった場合は、子どもと一緒に解決策を考えましょう。
必要に応じて担任の先生やスクールカウンセラーに相談し、連携を取りながら対応していくことが大切です。

保護者自身の心のケアも大切に

登園・登校しぶりは、保護者にとっても精神的な負担が大きいもの。
原因がわからないまま登園・登校しぶりが続く際は、一人で悩まず、配偶者や家族、友人、地域の子育て支援センターなどに相談しましょう。
「自分の育て方が悪かったのではないか」などと自分を責める必要はありません。

登園・登校しぶりにならないためにできること


子どもがGW明けにスムーズに登園・登校できるようにするには、日頃からの関わり方が大切になります。
以下、具体的な例を紹介します。

生活リズムを整える

GW中、お出かけして夜更かしが続いた場合は睡眠時間がたりず、体調や心身のバランスを崩しやすくなります。
起床、睡眠時間、食事の時間など、生活リズムを整えるよう意識しましょう。
また、寝る直前までスマートフォンやゲーム機の画面を見ていると、睡眠の質が低下します。
「寝る2時間前からは画面を見ないようにする」など、ルールを作りましょう。

子どもができていることに注目し、認める

日頃から、わが子ができていることに注目するよう心がけましょう。
小さなことでOK。宿題を頑張って終わらせたら「最後まで頑張ったね!」、早起きできたら「今日も早起きできたね!」などと声をかけましょう。

GW明けの生活をイメージできるような声かけを

GW中も、「休みが終わったら〇〇ちゃんとまた一緒に遊べるの楽しみだね」「幼稚園の先生、元気かな?」など、園や学校の楽しいことを話題に出し、GW明けの生活をイメージできるような声かけを心がけましょう。

登園・登校をしぶる子どもに言ってはいけないNG言葉


GW明けに登園・登校をしぶる子どもに言ってはいけないNG言葉を紹介します。

「行かなきゃダメ!」

ぐずぐずしている子どもの姿を目にするとつい、「行かなきゃダメ!」と頭ごなしに叱りつけてしまいがちですが、子どもはますます頑なになってしまいます。

「そういう日もあるよね」と、まずは共感の言葉を心がけましょう。

「弱虫な子、ママは嫌い!」「困った子ね」

親から言われる「嫌い!」「困った子ね」などという言葉は、想像以上に子どもを傷つけ、「僕は(私は)弱虫でダメな子なんだ・・」と自信をなくしてしまいます。

子どもの存在そのものを否定する言葉は避けましょう。

「今からそんなんじゃ、ロクな大人になれないわよ!」

不安な気持ちでいっぱいの子どもに追いうちをかけ、将来を暗示させるネガティブな言葉も、百害あって一利なし。

言葉の意味はわからなくても、自己否定につながってしまいます。

子どもは、これから成長していく過程で何度も“イヤなこと”を経験していきます。

それを乗り越えるには、「イヤだ」と思う感情をはねのける力を蓄えておくことが必要です。

そのためには、非認知能力のひとつである自己肯定感を高めることが大切になります。

自己肯定感は短期間で身につくものではなく、親が子どもに寄り添い、共感する関わりを重ねていくことで育んでいくことができます。

「ママ(パパ)は自分を受け止めてくれる。わかってくれている」という安心感が、登園・登校しぶりの改善につながります。

子どもが心に抱えている不安を安心感に変え、次の成長につなげるよう心がけましょう。

行きたくない理由を聞き、不安に寄り添うことが第一


子どもがGW明けに「園(学校)に行きたくない!」というケースは、実はよくあるパターンです。

私たち大人だって、休み明けに会社に行くとき、気分が乗らないこともありますよね。

基本はそれといっしょです。
GW明け、最低1週間は、これまでより注意深く子どもの様子を見守るよう心がけましょう。

登園・登校しぶりの様子が感じられた時、
「これまでスムーズに行けていたのにどうして?」などと、親が必要以上に動揺したり、慌てたりする必要はありません。

「行きたくない!」と言い出すと「このまま不登校になってしまうのでは?」という不安もよぎりますが、登園・登校しぶりはどの子にもよく起こることであるとまずは理解し、子どもの気持ちに寄り添うことが大切です。

そのうえで、どうして行きたくないのか、その理由をじっくり聞きましょう。
行きたくない理由をうまく説明できない場合は、無理に問いただす必要はありません。

無理してでも行かせるか、休ませるべきなのか。
悩むところだと思いますが、結論からいうと、どちらでもOKです。

繰り返しになりますが、大切なのは「子どもの気持ちに共感すること」です。

子どもが心身ともに疲れているようで親に余裕があれば、思いきって休んで家でゆっくり話を聞いたり、いっしょに遊んだりする時間をつくるのも一案ですし、休ませるのが難しい場合は笑顔で送り出し、帰宅後や週末に意識して関わりましょう。

大人が不安になったり、過度な罪悪感を持ったり動揺したりすると、子どもにも不安が伝わってしまいます。

なるべくどっしり構え、子どもを安心させることを心がけましょう。

その上で、必要に応じて園・学校の先生や信頼できる知り合いなどに相談し、サポートしていきたいものです。

まとめ

・登園・登校しぶりの様子が見られたら、理由を聞き不安に寄り添う
・子どもを否定したり責めたりする言葉かけはNG
・子どもに寄り添い、共感し自己肯定感を高め、「イヤなこと」をはねかえす力を身につける

編集部より

GW明けは、子どもだけでなく大人でも憂鬱になるものです。
その点をしっかりと理解しながら、子どもの立場に立ち、寄り添い共感しながら、サポートしましょう。
なぜ行きたくないかを知るのもそうですが、まずは行きたくないという気持ちを全面的に受け止めることで、子どもは安心します。
また子どもたちの存在を否定するような声かけは絶対NG!
子どもから見た時にパパ、ママは自分のことを分かってくれているという環境を作れるといいですね!

(参考文献)
・尾木ママの叱らずしつけ21のコツ(尾木直樹著、主婦と生活社)
・All About|登園しぶりは不安を安心に変えてから! 原因と対処法(田宮由美執筆)
・ウチコト|子どもが幼稚園・保育園を嫌がる・・・登園拒否への対応は?(征矢里沙監修)

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