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非認知能力

身近な“非日常体験”が非認知能力を伸ばす!

更新日: 2022.04.18
投稿日: 2021.08.27

長い夏休みも終わろうとしています。

コロナ禍が続き、せっかくの夏休み夏祭りや花火大会など夏の風物詩を楽しむ機会は減ってしまっていますが、まだ暑い日々が続いているため、水遊びをしたりなどに加え、野菜や草花を育てたり、お手伝いにチャレンジしたりなど、非日常体験がたくさんできます。

身近な場所や色々な方法で非日常体験を重ねていくことが、非認知能力の育成につながるといわれています。

普段からできる家族で味わいたい非日常体験と、その体験を通して非認知能力を伸ばす関わり方について紹介します。

とことん「遊びきる」「やりきる」経験を重ねよう

子どもの非認知能力を高めるために大切なことは、「とことん遊びきること」「やりきること」です

自分が好きな遊びに集中して「遊びきる」という行為や、興味があることを「やりきる」行為は、子どもだからこそ味わえる、貴重な“非日常体験”といえます。

〇森の中で、枝や葉っぱを持ち寄り秘密基地を完成させる
〇ブロックで高さ50cmのタワーをつくる
〇おもちゃのレールを組み合わせて一大路線をつくる

など、外遊びでも、おうちでの遊びでも、なんでもOK。

限界まで遊びきる経験を重ねることで、やり抜く力や、「もっといいアイディアはないだろうか」「必ず手立てがあるはずだから他の方法を考えよう」など、課題解決力を育むことができます。

「好きな本を思う存分読む」というのも、非日常体験です。

子どもといっしょに図書館に出かけ、好きな本を選ばせ、読書を楽しみましょう。

物語でなくてもOK。

図鑑でも、写真集でも、読む本は本人に任せることが大切です。

自分が選んだ本とじっくり向き合うことで、集中力を育むことができます。

トランプ、UNOなどのカードゲーム、オセロ、囲碁、将棋などのボードゲームもおすすめです。

子どもの年齢に応じ、発達段階に沿ったゲームを選びましょう。

勝ち負けにこだわるよりも、「なぜそのカードを出したのか」「なぜあそこにコマをおいたのか」などについて聞き、答えてもらうことを繰り返すことで、自分の考えを相手に正確に伝えるための「説明する力」を養っていきましょう。

家庭菜園で非認知能力を育てよう!


栽培物に愛着をもち、成長を楽しむことができる家庭菜園は、子どもの非認知能力を育てることができる活動のひとつとして知られています。

家庭菜園は、ベランダや庭で気軽に始めることができます。

親子で取り組んでみるのもよいでしょう。

子どもと家庭菜園を行うメリットは、以下の3つがあげられます。

〇野菜に興味を持ち、食べるようになる

〇食べ物への感謝の心を育む

〇観察力、課題解決力が育つ

野菜に興味を持ち、食べるようになる

野菜がどのように作られるのか、どのように育っていくのかを知ることで野菜に興味を持ちます。

また、「自分たちで育てた野菜はどんな味だろう」という好奇心から、これまで苦手だった野菜を食べるようになるという声も多く聞かれます。

食べ物への感謝の心を育む

手間ひまかけて野菜を育てることで、食べ物への感謝の気持ちを育むことができます。

観察力、課題解決力が育つ

「ナスの花は花びらがついている」「きゅうりは収穫のタイミングを逃すと大きく育ちすぎてしまう」など、日々野菜と向き合いながら、観察力や課題解決力を育むことができます。

この時期に簡単に育てられる野菜は、
・ミニトマト
・ラディッシュ(ハツカダイコン)
・バジル、パセリなどのハーブ

これらはプランター栽培も可能なため、ベランダで気軽に始めることができます。

朝の水やりの習慣づけをすれば、規則正しい生活につながりますし、野菜の成長の過程や収穫した野菜を使った料理を手伝うなど、自己管理能力にも繋がります。

「お手伝いの習慣化」で“工夫する力”を養う


お手伝いの習慣化は、子どもの非認知能力を伸ばすのに重要です。

小学館の学年誌『小学1年生』によると、小学1年生が家でやっているお手伝いランキングベスト5です!、

・1位 食器のあげさげ
・2位 洗濯物をたたむ、片付ける
・3位 近所におつかい
・4位 調理の手伝い
・5位 お風呂掃除

ちょっとしたことからきっかけに、簡単でも毎日決まったお手伝いを習慣化すると、「どうしたらもっと上手にできるか」「もっと早くできるか」などを自分で考えるようになり、工夫する力や課題解決力を育むことができます。

また、子どもも、お手伝いを続けることで思いやりの気持ちが育ち、「自分にもできる!」と、やる気や自信が育っていきます。

お手伝いは無理に押しつけず、まずは楽しく誘うことから。

子どもの気質や性格に合わせ、「やりたい」「興味がある」というお手伝いから始めてもらいましょう。

お手伝いを続けることは、将来の自分のためにもなります。

このことを、親から子どもへ実体験を含めて話すなど、主体的に取り組めるような言葉かけを心がけましょう。

まとめ

・外で、家で、「遊びきる」「やりきる」体験が大切!
・親子で野菜を育てる体験を通して非認知能力を養う!
・お手伝いを続けることは、自分で考える力が育ち、自立につながる!

編集部より

普段の生活の中でもできる!非認知能力を伸ばす非日常体験がたくさんあることが分かりました!
ただ、これをやるためには、親のサポートが必要不可欠です!子どもたちと親が一緒になってやることで、様々な気づきや学びが生まれていきます!
また、一緒に行うからこそ親子間のコミュニケーションが生まれ、絆が強くなっていきます!
1日のうち、1つでも良いので、遊び、家庭菜園、お手伝いなど親子そろって一緒にやってみてはいかがでしょうか!?

(参考文献)
・小学生の伸びる脳は、4月、7月、9月で決まる!(著:高濱正伸)
・夏休みは非日常体験で非認知能力を伸ばそう!(著:田宮由美、出典:SHINGA FARM)
・苦手な野菜も克服!? 保育園で野菜を育てよう(出典:ほいくis)
・子どもがよくやるお手伝いベスト10を発表!(出典:HugKum)

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