【保存版】夏の海辺レジャー!子どもを事故から守るには
更新日: 2025.07.04
投稿日: 2025.07.11

暑い夏がやってきました。
夏休みに子どもたちと海へ行く計画を立てているご家庭も多いのではないでしょうか。
キラキラと輝く海は夏の最高の遊び場ですが、残念ながら毎年、水難事故のニュースが後を絶ちません。
楽しい思い出を作るはずの夏休みを悲しい記憶にしないためにも、海へ出かける前に、子どもの命を守るための大切なポイントをしっかり確認しておきましょう。
もくじ
出かける前の「準備」が命を守る!
海へ行く前の準備は、事故を防ぐ大切な第一歩です。
「大丈夫だろう」は禁物。
忘れ物がないか、一つずつ親子で確認しながら進めましょう。
また、行き先についての情報収集や天気のチェックもこまめに行いましょう。
持ち物リスト:これだけは必ず!
海のレジャーを安全に楽しむためには、事前の準備が欠かせません。
特に以下のアイテムは、子どもの安全を守る上で非常に重要です。
ライフジャケット:泳ぎが得意な子でも、急な体調変化や不測の事態に備え、必ず着用させましょう。
ラッシュガード・帽子・サングラス・日焼け止め:夏の紫外線は想像以上に強力です。
日焼け止めは、こまめに塗り直すようにしましょう。
マリンシューズまたはかかとを固定できるサンダル:砂浜には、ガラスの破片や鋭い貝殻が落ちていたり、岩場では滑りやすかったりします。
足元の怪我を防ぐためにも、脱げにくく、滑りにくい靴を選びましょう。
水筒(こまめな水分補給用)、おやつ、保冷バッグ:暑い中での活動は、想像以上に体力を消耗します。熱中症予防のためにも、こまめな水分補給が必須です。
着替え、タオル、ビニール袋:水遊びの後はもちろん、急な体温低下を防ぐためにも、すぐに着替えられるよう多めに用意しておくと安心です。
濡れたものやゴミを入れるビニール袋も忘れずに。
簡易救急セット(絆創膏、消毒液など):擦り傷や切り傷は、残念ながら海辺では起こりがちです。
最低限の救急用品は準備しておきましょう。
情報収集:遊ぶ場所の下調べを徹底!
行き当たりばったりではなく、事前にしっかりと情報を集めることで、いざという時の安心感が格段に違います。
監視員やライフセーバーが常駐している海水浴場を選ぶ
子どもを安全に遊ばせるためには、もしもの時に助けてくれる人がいる環境が不可欠です。
遊泳区域が明確に定められている場所を選び、監視員の指示には必ず従いましょう。
施設の情報を事前に確認
駐車場はどこか、トイレやシャワー、更衣室は利用できるかなど、事前に調べておきましょう。
最寄りの医療機関の場所もチェック
怪我や体調不良が起こった際、迅速に対応できるよう、緊急時に駆け込める病院の場所も調べておくと良いでしょう。
天気や潮の満ち干きの確認
海のコンディションは刻々と変化します。
出発前に必ず天気予報と海の状況(波の高さなど)を確認しましょう。
急な雨や雷、高波は大きな危険につながります。
無理をせず、天候が悪い場合は計画を変更する勇気も必要です。
また、潮の満ち引きによって、海底の様子や水深が大きく変わることがあります。
干潮時は安全に見えても、満潮時には急に深くなる場所もあるため、潮の状況を把握しておくことはとても大切です。
子どもを事故から守る親の心得5つのポイント
ここでは、子どもを事故から守る親の心得について紹介します。
子どもから目を離さない
スマートフォンを操作したり、本を読んだり、他の保護者とのおしゃべりに夢中になったりする「ながら見守り」は非常に危険です。
子どもが海に入っている間は、子どもから絶対に目を離さないようにしましょう。
海水浴場には多くの人がいて、子どもはあっという間に視界から消えてしまうことがあります。
溺れる時、子どもは声を出すことができません。
保護者が複数いる場合は、役割を分担し、交代で休憩を取りながら、常に誰かが子どもの安全に意識を向け、目を光らせましょう。
ライフジャケットを正しく着けて命を守る
急な体調不良や、予期せぬ高波、足がつかない場所での不測の事態など、海にはどんな危険が潜んでいるか分かりません。
ライフジャケットは、子どもの命を守る「最後の砦」。必ず着用させましょう。
選ぶ際は、体に合ったサイズのものを、正しく装着できているか(バックルがしっかり留まっているか、股下ベルトがあるタイプは股を通してずれないかなど)を、出発前と海に入る直前に必ず確認しましょう。
遊びの前に親子でルールを決める
海に着いて興奮してしまう前に、子どもとしっかりルールを決めましょう。
「勝手に一人で行動しない」
「遊泳禁止のブイより沖に行かない」
「もし迷子になったら、このライフセーバーさんのいる場所(目立つ建物など)に戻る」
といった具体的な約束事を伝えましょう。
万が一に備えて、子どもの名前と保護者の連絡先を書いたリストバンドを付けておくのも有効です。
いつも以上に体調管理に気を配る
海でのレジャーは想像以上に体力を消耗します。
前日はしっかり睡眠を取り、体調が優れないときは、無理をして海へ行かない勇気も必要です。
「せっかく来たから」と無理をさせると、思わぬ事故につながることがあります。
海にいる間も、こまめな水分補給と日陰での休憩をはさみましょう。
特に、日差しが最も強い午前10時から午後2時頃は、日陰で過ごす時間を増やすなど、熱中症対策も忘れずに行いましょう。
危険を感じたらすぐ中止!勇気ある判断を
海の状況は刻々と変化します。
・波が急に高くなってきた。
・子どもがぐずって疲れている、体調が悪そう。
など、少しでも異変や危険を感じたら、すぐに水から上がりましょう。
残念ながら、毎年「もう少し大丈夫だろう」「せっかく来たから」という油断が、事故につながるケースが後を絶ちません。
子どもの安全を最優先し、勇気を持って中止する判断を。
万が一の時、慌てないために知っておくこと
楽しいはずの海辺のレジャーで、もしも予期せぬトラブルが起こったら?
パニックにならず冷静に対処できるよう、事前に基本的な知識を身につけておきましょう。
子どもが溺れてしまったら
子どもが溺れているのを発見したら、まずは大声で「助けて!」と叫び、周りの人やライフセーバーに協力を求めましょう。
焦って自分まで水に飛び込んでしまうと、共倒れになる危険があります。
まずは安全を確保した上で、近くに浮き輪やペットボトル、クーラーボックスなど、浮力のあるものを投げ入れて、子どもがつかまれるように促しましょう。
そしてすぐに119番(救急)に通報し、状況を正確に伝えます。
ライフセーバーがいる場合は、その指示に従うのが最も安全で確実な方法です。
迷子になってしまったら
多くの人で賑わう海水浴場では、一瞬の隙に子どもが迷子になってしまうことがあります。
子どもとはぐれてしまったら、周囲の人や、近くの監視員・ライフセーバーに声をかけ、子どもの特徴(服装、名前など)を具体的に伝え、協力を求めましょう。
迷子放送をしてもらえる場合もあるので、落ち着いて指示に従いましょう。
子どもには、もし迷子になったら
「知らない人にはついていかない」
「困ったらライフセーバーやお店の人に助けを求める」
などと事前に教えておくことが大切です。
危険な生き物に刺されたら
夏の海には、クラゲをはじめ、さわると痛みや腫れを引き起こす危険な生き物が生息しています。
もしお子さんがこれらの生き物に刺されてしまったら、絶対に手でさわったりこすったりしないでください。
まずは安全な場所へ移動し、海水で優しく洗い流しましょう。
真水を使うと、さらに毒が広がることがあるので避けてください。
刺さった触手などが残っていたら、ピンセットなどでそっと取り除きます。
その後、患部を冷やし、痛みがひどい場合や症状が続く場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
夏の海は、子どもたちにとって最高の遊び場です。
しかし、そこには常に危険が潜んでいることを忘れてはいけません。
適切な準備と、お母さんお父さんの「目を離さない、無理をしない」という意識が、子どもたちを事故から守る一番の力になります。
家族みんなで安全に、そして心ゆくまで夏の海辺レジャーを楽しみましょう!
・夏の海水浴は、事前の準備や情報収集が何よりも大切。
・子どもから目を離さない。これが大原則。
・もしもの時のために、イメージトレーニングをしておこう。
参考文献)
「【保存版】子連れで海に行くなら知っておきたい!海の事故を防ぐ9の注意点」(出典:ビーチアクセス)
「海で子どもと安全に楽しむために 守ってほしい9つのポイント」(出典:NHK)
「水の事故を防ごう!海や川でレジャーを楽しむために知っておきたい安全対策」(出典:政府公報オンライン)
「夏直前!プール・海・川での子どもの事故を防ぐには?」(出典:セコム)