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子どもの「自分でできる!」を増やす6つの方法

更新日: 2025.02.03
投稿日: 2025.02.04

「お願いしてもやらない」「やってもできない」など。子どものこんな様子をみると、イライラしたり、不安になったりしますよね。

親であれば誰もが、「自分で考え、自分でできる子になってほしい」と願うことでしょう。

子どもの「自分でできる力」は、一朝一夕で育つものではありません。

焦らず、急がず、温かなまなざしでわが子の「自分でできる!」を増やしていくことは、自己肯定感を育むことにもつながります。

子どもの「自分でできる!」を増やす親の関わり方や言葉がけについて、紹介します。

「自分でできる子」ってどんな子?


そもそも「自分でできる子」とは、どんな子なのでしょうか。
「自分でできる子」とは、保護者や周りの人から言われたことだけではなく、「自ら考え、すすんで行動できる子」ということができます。
生きていく中で、自分一人ではできないことが必ずあります。
「自分のことは自分でやる」「自分のことはなんでも自分でできる」というよりも、「自分のことを自分でやろうとする」ことが大切なのです。

「自分でできる子」には、以下のような共通点があります。

⚫️好奇心旺盛
「おもしろそう!」という気持ちが、失敗に対する不安や恐れをふきとばします。

⚫️好きなことがある
何かに夢中になれることがあると、人の目を気にせず自分を信じて行動できます。

⚫️失敗してもへこたれない
前向きな性格で、失敗してもへこたれず、くよくよしない傾向があります。

⚫️難しいことでもすぐに「無理」と思わない
周りからは「難しい」と思えることでも、すぐにあきらめることなく、「きっとできる」とポジティブにとらえることができます。

⚫️喜怒哀楽を素直に出す
できて「うれしい」できなくて「くやしい」という心の動きをストレートに出すことができます。
それが、行動する力につながります。

「自分でできる」ことのメリット


子どもが「自分でできる」ことは、単に保護者の負担を減らすだけでなく、子ども自身の成長に大きく貢献します。

保護者の負担軽減

子どもが自分でできることを積極的に任せることで、親の負担が軽減され、子育てのストレス減少につながります。また、子どもが自分の力でできたことを認めることで、子どもの自主性や自己肯定感が高まり、より良好な親子関係を築くことができます。

学校生活への好影響

自分で考えて行動することが習慣化され、学校での課題やグループワークにも主体的に取り組むようになります。また、困った時に自分で考え、解決策を見つける力が養われます。これは、学校での学習だけでなく、将来社会に出てからも役立つ能力といえるでしょう。

子どもの「自分でできる!」をつぶしてしまう親のNG行動とは


幼児期の子どもは、親や周りの人から教えられたことをどんどん吸収し、覚えていきます。

親子で過ごす時間が長いこの時期、親は子どもにいろいろな体験をさせたいと願い、外遊びをする、家でお手伝いをする、友達と遊ぶ、習いごとを始めるなど世界を広げていくでしょう。

そんな中で、親が陥ってしまいがちなのは、わが子がかわいいと思うあまりに「失敗させたくない」という気持ちが先立ってしまうことです。

その結果、子どもの行動を制限し、先回りして指示を出してしまうことが多いのではないでしょうか。

以下、子どもの「自分でできる!」をつぶしてしまう親のNG行動を紹介します。

⚫️“おどし言葉”を使う
「⚪⚪しないと△△してあげないからね」「今度××したら、□□するからね」など、
子どもをおどすような声かけが多いと、子どもは常に親の顔色を見ながら行動するようになってしまいます。

⚫️一般論にとらわれる
「子育てには⚪⚪がいい」といった一般論にとらわれ、自分に無理をしてまでそれをなしとげようとしても、子どもには伝わりません。
一緒にお風呂に入ってお話しする、ぎゅっと抱きしめるなど、1日のうちのほんの短い時間でも、心を通わすことができればそれでOKです。

⚫️他の子と比べる
園や習い事でわが子の様子をみて、「⚪⚪️ちゃんはできるのに、どうしてあなたはできないの?」などと叱ってしまうと、子どもは自信をなくしていまいます。

子どもの「自分でできる!」を増やす6つの方法


子どもは、ゆくゆくは親の元をはなれ、自分の力で生を歩んでいかなくてはなりません。

失敗を重ねながらも「(こうすれば)自分でできる!」という自信を少しずつつけ、困難を乗り越える経験が必要です。

子どもの「自分でできる!」を増やす方法を、6つ紹介します。

焦らず、ゆっくり見守る

「着替えがうまくできない」「靴ひもがうまく結べない」「ブランコがうまくこげない」など。

日常生活や遊びの中で、子どもがうまくできない場面を目にすると、親はつい手助けしてしまいがちです。

そこで焦らず、まずは見守りましょう。

状況に応じてヒントを与えることや、一部分を手伝いながら、子どもの「自分でできる!」を増やしていきます。

子どもを認め、励ます

子どもの行動の過程や努力を大切にし、その良さを認めるようにしましょう。

思うようにいかない時は、「がんばって!」よりも、「もう少しだね」「一緒にやってみよう」と励ますことで、「自分でできるようになりたい!」という気持ちを後押しすることができます。

失敗をおおらかに受け止める

子どもは失敗をしながら育っていきます。

失敗は、「次はどうすればできるようになるのか」を考える絶好の機会です。

親は子どもの失敗をおおらかに受け止めましょう。

親子でたくさん会話する

子どもの気持ちに共感し、理由や根拠をたずねたりして言葉のキャッチボールを重ねましょう。
話を聞いてもらうことで子どもは安心し、明日への活力を蓄えることができます。

子どもの存在価値を、言葉や態度で伝える

「うまれてきてくれてありがとう。あなたがいてくれて、とても幸せ」と、折にふれて言葉や態度で伝えましょう。

それにより、「ありのままの自分でいていいんだ」といった自尊心が育まれ、「自分でやってみよう」とするチャレンジ精神の源となります。

お手伝いで、子どもの「自分でできる!」を増やす

子どもに、日々の小さなお手伝いをしてもらうことでも、「自分でできる!」を増やすことができます。

お手伝いは、食べる物を用意する、部屋をきれいにするといった、手や体を使う仕事です。そして、“仕上がり”が目で見てわかり、家族が喜んでくれると、その成果が実感として味わえる、とても身近な作業です。

1度きりの挑戦ではなく何度も繰り返しできるので、「初めはうまくできなくても、がんばればできるようになる!」という達成感を味わうこともできます。

子どもの年齢により、できるお手伝いは下記の様に変わっていくため、子どもの成長に合わせ、お手伝いをさせましょう。

⚫️家族の衣類や食器などのモノを運ぶ
⚫️ぞうきんをかける
⚫️使ったモノを元の場所に戻す
⚫️料理が盛られた食器をテーブルに並べる
⚫️植物の水やり
⚫️ペットの世話

など、決まった役割があることで「どうしたら効率よくできるか」などを考え、工夫するようになります。
お手伝いがしっかりできるようになると、「自分は家族の一員として役に立っている」という自己肯定感を育むことができます。

子どもは、最終的には親の元を離れ、自分の力で自分の人生を生き抜かなければなりません。
そのためには、失敗を重ねながらも自分の力で困難を乗り越える経験が必要です。
そのときに親ができるのは、子どもを丸ごと受け入れ、あれこれ口を出さずに見守り、子どもが自分で成長していくのを待つこと。
そうした「手をかけずに心をかける」姿勢が、子どもの「自分でできる」を増やしていくのです。

まとめ

・「先回りして指示出し」は、子どもの成長を妨げる
・焦らず、ゆっくり、子どもを見守り、失敗をおおらかに認める
・子どもの年齢に見合った手伝いをさせ、「自分でできる」体験を増やす

編集部より

子どもの「自分でできる!」を増やすには、親が子どもに手を出し過ぎないことや、周りと比べないことが大切であることが分かりました。
また、子どもがたとえ出来なくても、全部を親が手伝うのではなく、できない所を一緒にやってあげ、自分でできるところはできるようにサポートしてあげることが大切です。
家庭でのお手伝いもうまく活用し、成長に合わせた手伝いをしていくことも大切です。
親は子どものできることやできないことを把握ながら、手を差し伸べていきましょう。

(参考文献)
・子どもを伸ばす毎日のルール(著・辰巳 渚 PHP研究所)
・子どもが1週間で変わる親のひと言(著・波多野ミキ 三笠書房)
・おひさまのようなママでいて(著・大日向雅美 幻冬舎)

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