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子どもの「飽きっぽい」を「夢中」に変える!続ける力を育てる親のサポート

更新日: 2024.10.03
投稿日: 2024.10.15

子どもの「飽きっぽい」を「夢中」に変える!続ける力を育てる親のサポート

「すぐに飽きてしまう我が子、どうすればいいの?」「あれもこれもとすぐに興味が移り変わる…」「せっかく始めた習い事も長続きしない…」。
こんな悩みを持つお母さんお父さん、多いのではないでしょうか。
子どもはなぜ、飽きてしまうのでしょうか。
子どもの「飽きっぽさ」を「夢中」に変え、どんなことにも最後までやり遂げる力を育むために、親はどのように関わればよいのでしょうか。
その方法を紹介します。

なぜ飽きてしまうのか?


子どもがすぐに飽きてしまうのは、大人から見ると不思議に感じるかもしれません。
しかし、子どもたちの「飽きっぽさ」には、発達段階や心理的な背景が深く関わっています。

子どもが飽きてしまうメカニズム

子どもが飽きてしまうメカニズムとして、以下の4つが挙げられます。

好奇心旺盛で新しいものが好き

子どもは、新しいものや初めての経験に対し、強い興味を示すことが多いもの。
しかし、一度経験したことは、新しい刺激を求める子どもにとって、新鮮味が薄れてしまうことがあります。

集中力が短い

大人と比べて、子どもの集中力はまだまだ短いもの。
一つのことに長時間集中することが難しく、すぐに別のことに興味が移ってしまいがちです。
一般的に集中力が持続する時間は、「年齢+1分」といわれています。
この計算にあてはめると、例えば5歳児であれば、集中力が持続するのは「5+1」でわずか6分しかありません。

これに嫌悪感や退屈といった感情が加われば、飽きるだけではなく、やる気自体も失ってしまいます。

目標設定が難しい

目標を設定し、それを達成するために努力を続けることは、大人でも難しいこと。
成長過程にある子どもは、目標を設定したり、長期的な視点で物事を考えたりすることについては苦手な面もあります。

外部からの刺激が多い

テレビ、スマートフォン、ゲームなど、子どもを取り巻く環境には、様々な刺激があふれています。
これらの刺激に比べ、目の前の作業が面白く感じられず、飽きてしまうこともあります。

「強制」ではなく「自主性」が必要

子どもに何かをさせたい時、親はつい、「宿題は今日中にやらなければいけないでしょ!」などと強制してしまうことがあります。
しかし、強制的な言葉は、子どものやる気を削いでしまい、かえって逆効果になることがあります。

子どもの立場に立ってみると、同じことをやるとしても「大人に言われたからやる」「無理矢理やらされる」よりも、「自分がやりたいと思ったからやる」ことのほうが、心理状態がプラスに動くでしょう。
子どもと関わる際は、「強制」ではなく「自主性」を引き出すことが必要です。

やる気を出すための動機づけが大切

子どもが何かを続けるためには、やる気を引き出す動機づけが大切です。
「いい成績が取れたらごほうびをあげる」など、主に保護者からの提言など「外発的動機づけ」ではなく、「興味のあるもの」「楽しいと思うもの」を見つけ出し、「もっと学びたい!」「もっと上手になりたい!」といった、子ども自身の内側から湧き出る欲求によって、行動につながる「内発的動機づけ」が大切なのです。

子どもが飽きてしまう理由


ここでは、子どもが飽きてしまう理由について具体的に解説します。

興味を持つものが多いから

子どもは、新しいものや経験に対して強い興味を示します。
そのため、一つのことに集中するよりもさまざまなことに手を出したがり、すぐに飽きてしまうことがあります。
しかしこれは、好奇心旺盛な証拠であり、決して悪いことではありません。
興味を持つものが多いからこそ、飽きてしまうのです。

熱中することに出会っていないから

子どもは、熱中できるものを見つけると、長時間集中して取り組むことができます。
しかし、そのようなものが見つかっていない場合は、すぐに他のことに目を向けてしまうこともあります。
自分にとって本当に「面白い!」「楽しい!」と思えるものに出会えていない可能性もあります。

同じ環境が続いているから

いつも同じ環境の中で同じようなことをしていると、子どもは刺激を感じることができず、飽きてしまうことが多いもの。
長い期間、部屋の机や棚、おもちゃの配置などがずっと同じ場合、子どもは、言葉には出さないものの「マンネリ」を感じているかもしれません。

上手くできないことを気にするから

子どもは、4歳頃になると、周りと自分の違いに気づくようになります。
そのような中で、何か新しいことを始めると、周りの子どもと比べて自信を失い、すぐに諦めてしまったり、上手くできないと悩んでやる気をなくしてしまったりすることがあります。

愛情を求め、心が安定しないから

幼児期、学童期の子どもは、お母さんお父さんと触れ合ったり話したりなど、周りの大人からの愛情を強く求めます。
しかし、愛情が十分に得られていないと感じていると、心が安定せず、集中力に欠けたり、すぐに飽きてしまったりすることがあります。

子どもが飽きて、やる気をなくしてしまうNG言動


子どもがやる気をなくしてしまう原因は、大人の関わりや言葉かけ一つに大きく左右されることが多いもの。
ここでは、子どもがやる気をなくしてしまうNG言動について紹介します。

他の誰かと比較する

子ども一人ひとりの成長スピードは異なります。
「〇〇ちゃんはもうできるのに、どうしてあなたはできないの?」といったように、周りの子どもと比較する言葉は、子どもに大きなプレッシャーを与えます。
いくら頑張っても、常に誰かと比較されてしまうとやる気を失い、努力することを諦めてしまうかもしれません。

いつも同じ言葉でほめる

「すごいね!」「よくできたね!」「頑張ったね!」
これらの言葉は、子どもをほめる言葉として一般的ですが、いつも同じ言葉で褒め続けると、子どもは「また同じことを言われた」とます。
また、これらの言葉は抽象的な言葉でもあるため、子どもは自分のどこが良かったのか、どこをほめられているのかを理解することができません。

結果だけをほめる

「1位になったね!やったね」など、結果だけをほめることは、子どもに「結果を出すことが全て」という間違った価値観を与えてしまう可能性があります。

子どもを責めるような言葉で叱る

やる気がなくなってしまったり、飽きてしまったりは、誰にでもあるもの。
それを注意する際、

「なんでできないの!」
「いつも同じことをするね!」
「やる気がないなら辞めてもいいよ」

など、子どもを責めるような言葉を発していませんか?
このような叱責によって、子どもは「自分はダメな人間だ」と思い込み、やる気を失ってしまったり、新しいことに挑戦することを避けたりするようになります。

「しなさい」「すべき」ばかり使ってしまう

「勉強しなさい」「ご飯を食べなさい」といった命令形の言葉は、子どもへの指示として一般的ですが、実は子どもの成長を妨げる可能性があります。
なぜなら、このような言葉は子どもの自主性を奪い、自ら考え行動する力を育むことを阻んでしまうからです。

飽き性な子どもが続けるための工夫


一つのことに集中して取り組むのは、大人にとっても難しいことです。
ましてや小さい子どもなら、なおさらのこと。
特に、飽き性な子を持つ親御さんは、どのように子どもをサポートしてあげたら良いのか悩んでいるのではないでしょうか。
ここでは、飽き性な子どもが目標に向かって継続できるような具体的な工夫ポイントをいくつかご紹介します。

集中できるような環境を整える

・テレビやスマートフォンなど、気が散るものを減らす。
・静かで集中できる場所を確保する。
・椅子や机の高さを調整したり、照明を工夫したりする。

このように「集中できる環境」をつくることが、「続ける」ことにつながります。

できることが増えていることを実感させる

・以前はできていなかった動きが今ではできるようになっている。
・以前使っていた教材と今の教材を比べて見せる。

など、以前よりも成長している部分に子ども自身が注目できるよう、伝えることを心がけましょう。
それにより、子どもは自分の成長を客観視できるようになります。

短時間ででき、分かりやすい目標をたてる

・ リフティングの練習を3分することからスタートする。
・ なわとびの前回りを5回とぶことを目標にする。

など、まずは、短時間でできることや簡単な目標を立てることから始め、少しずつレベルアップしていくことで、何度も達成感を味わえ、やる気がアップします。

目標のゴールをいくつか用意する

目標のゴールは、ひとつだけに絞る必要はありません。
そのひとつが達成できないと、そこであきらめてしまう可能性が高まります。
目標のゴールは複数用意することで、たとえ目標のひとつが達成できなくても、別の目標が達成できていれば達成感を得ることができます。
また、「Aの目標は今回達成できなかったけど、Bの目標は達成させたい。そのためにはどうしたらよいか」など、自分で考える力を育むことができます。

続けていること自体をほめる

結果だけでなく、子どもが努力しているその過程や、途中であきらめずに続けていることを評価し、ほめましょう。
子どもはそれにより、モチベーションを維持することができます。

保護者も子どもと一緒に努力する

習い事の練習や学習をゲーム感覚で楽しんだり、親子で一緒に目標を掲げてそれに向かって頑張ったり。
保護者も子どもと一緒に努力する姿勢を見せることで、達成したりすることで、子どもは「僕も(私も)頑張ろう!」という気持ちを抱きやすくなるでしょう。

子どもが夢中になれること、好きなことを見つけよう!


子どもが色々なことに興味を示して、すぐに次のことに移ってしまうのは、決して悪いことではありません。
むしろ、好奇心旺盛で、「新しいことに挑戦したい!」という気持ちの表れであり、子どもが成長するための大切な力といえます。

大切なのは、子どもが好きなこと、楽しいと思えることを見つけること。
スポーツをすること、絵を描くこと、楽器を演奏することなど、どんなことでも構いません。
好きなこと、楽しいことを見つけることで、子どもは長時間集中して取り組むことができるようになります。

習い事を始めることは、子どもが新しいことに挑戦し、興味のあることを深める良い機会となります。
習い事を通して、子どもは様々なことを学び、自信をつけ、新しい友達を作ることもできるでしょう。

子どもの「好き」を見つけ、保護者も「子どもと一緒に楽しく続けていこう」という気持ちを持てば、それだけでも子どものやる気を引き出しやすくなります。

まとめ

・ 子どもの「飽きっぽさ」は、マイナスなものではない。
・ 子どもの「夢中」は、保護者の姿勢や関わり方で変わる。
・ 子どもの興味のあることを一緒に体験することで、やる気を引き出すことができる。

参考文献
「子どもの飽きっぽい性格は大丈夫?原因と改善のコツを保育士が解説」(出典:コノバス)
「飽き性の子どもが習い事を続ける工夫とは?やる気がなくなるNG行動も紹介」(出典:リタリコワンダー)
「教えて!先生78〜飽きっぽくて長続きしない」(出典:EQWELLチャイルトドアカデミー)
「飽きっほい子どもの集中力か身に付く方法とは」(出典:Switchプログラムスクール)

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執筆者プロフィール

長島 ともこ(ナガシマ トモコ)

フリーライター・エディター / 認定子育てアドバイザー / AEAJアロマテラピーアドバイザー

コメント

フリーライター・エディターとして、育児、教育、暮らし、PTAの分野で取材、執筆活動を行っています。息子が所属していたスポーツ少年団(サッカー)では保護者代表をつとめ、子ども時代に親子でスポーツに関わることの大切さを実感しました。PTA活動にも数多く携わり、その経験をもとに『PTA広報誌づくりがウソのように楽しくラクになる本 』(厚有出版)などの著作もあります。「All About」子育て・PTA情報ガイド。2 児の母。

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