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季節の変わり目に注意!子どもも乱れる自律神経の整え方

更新日: 2024.10.03
投稿日: 2024.10.08

季節の変わり目に注意!子どもも乱れる自律神経の整え方

暑さや寒さがやわらぐ季節の変わり目は、ほっとすると同時に子どもの体調が崩れる時期でもあります。

私たちの体を自動でコントロールしてくれる自立神経は、ストレスや生活リズムの変化などで乱れやすくなりますが、それは子どもでも同じ。

特に成長期の子どもは心身のバランスがとりにくく、自律神経も調子を崩しやすいといわれます。

今回は子どもの自律神経の乱れや整え方について、一緒に考えていきましょう。

自立神経ってなに? どんな役割をしているの?


自律神経は脳の深い部分から出て、首や背骨に沿って体中の臓器とつながっている神経です。

人の体は自分の意思で動かせる部分が少なく、実際は内臓を動かしたり、呼吸や脈拍、体温調整など、自動的にコントロールされている部分がほとんど。

この意思とは関係なく環境に応じて体を自動的に微調整するシステムが、自律神経です。

自律神経には、活動する時に活発になる「交感神経」と、リラックスする時に働く「副交感神経」があり、交互に強まったり弱まったりしています。

例えば運動をしたりゲームをする時は「交感神経」が活発になるので、心拍数が上がり血管が収縮します。

反対に休んだりぼーっとリラックスしている時は「副交感神経」が優位になるので、血管がゆるみ心拍数も減ります。

この「交感神経・副交感神経」の働きは時間によっても変化し、朝起きて活動を始めると交感神経が優位になり、夕方〜夜にかけては副交感神経が優位になって眠くなるという毎日のリズムを作っているのです。

この自然なリズムが、「夜ふかし」「バラバラの食事時間」「ストレス」などで乱れると、自律神経のバランスが崩れさまざまな体調不良があらわれます。

子どもの自律神経が乱れると、どうなる?


子どもの自律神経が乱れると、「活動的な状態」と「リラックスした状態」の切り替えがうまくいかなくなります。

実際にはどんな症状があらわれるのでしょうか。

体調不良

自律神経が乱れると、頭痛やめまい、胸がドキドキする、耳鳴り、息苦しさ、吐き気、腹痛、下痢や便秘など、体の不調があらわれることがあります。

特に子どもは身体症状に出やすいので、「怠けている」「大げさ」「根性がない」などと言わず、様子をじっくり観察しましょう。

眠れない・眠りが浅い

自律神経の乱れから寝つきが悪くなったり、深く眠れなくなって子どもの成長ホルモン分泌にも影響があります。

眠りは、昼間の活動で疲れた「脳」や「体」の修復を行う時間。

眠りの質が下がることで、体調不良やイライラの原因にもなるでしょう。

朝起きられない

睡眠の質が低下することで、「朝、すっきり起きられない」「疲れが取れない」といった症状が出やすくなります。

また思春期前後の小〜中学生に多く見られるのは、起床時や午前中に頭痛やめまい、吐き気、腹痛などを起こす「起立性調節障害」。

規律性調節障害は自律神経の乱れが原因で起こる病気で、遅刻や欠席を繰り返すうちに不登校につながることもあるので注意が必要です。

子どもが朝、起きられないことが続いたら、自律神経の不調を疑ってみましょう。

記憶力・集中力の低下

「夜、しっかり眠れない」「朝、すっきり起きられない」といったことが続くと、体の不調のみならず記憶力や集中力にも影響を与えます。

脳がしっかり休めないことで記憶力が落ち、勉強や好きなことに集中したくてもできなくなることも。

自律神経の乱れは、「勉強に集中できない」「スポーツをしてもすぐに疲れる」など、子どもの健康的な生活を阻害する可能性もあるのです。

イライラや不安

自律神経は、活動的な時に優位になる「交感神経」とリラックスしている時に優位になる「副交感神経」が、バランスよく交互に優位になるのがベストです。

しかし自律神経が乱れると、神経が興奮した状態が(交感神経優位)が長く続き、イライラしたり不安感が強くなることがあります。

ゲームやスマホなどの電子機器の使用も過度に「交感神経」に作用してしまうので、「寝る前には使わない」「時間を決めて使用する」といったルールが必要になるでしょう。

食欲の変化

食べ物は口→食道→胃→腸と消化器官を通り、肝臓やすい臓などから分泌される消化液で分解されながら消化が進んでいきます。

これらの臓器の働きには、自律神経(副交感神経)が深く関わっていますが、自律神経が乱れるとこの消化の働きが弱くなってしまいます。

それにより食欲が過剰になったり、反対に食欲がなくなったりと、食欲が急激に変化することがあります。

なぜ季節の変わり目に自律神経が乱れやすいのか?


自律神経の大きな役目のひとつは、体の体温調節です。

暑くなると汗をかき、血管を広げて体温を下げようとする。
寒い時は筋肉を収縮させ、血管を収縮させて体温を上げようとする。

「寒い」「暑い」といった情報を体が受け取り、脳から命令を下すのが自律神経のため、暑くなったり寒くなったりと気候が安定しない季節の変わり目は、自律神経がオーバーワークになりやすいのです。

また季節の変わり目には気圧も変動しやすく、その変化を耳の奥にある内耳がキャッチします。

その情報が脳へと伝えられる際に、自律神経にも影響を与えるといわれます。

季節が変化する時はリラックスする時間を多く作ったり、睡眠時間をしっかり取るなど、いつも以上に子どもの体をケアするようにしましょう。

子どもの自律神経が乱れやすいのはどうして?


大人からすると、子どもはいつも元気なように見えますね。

しかし実際は、成長期の子どもは大人よりも自律神経が乱れやすいといわれます。

自律神経が不調になる仕組みは大人と同じで、特に「学校」「家」「習い事」という狭い世界に暮らして逃げ場のない子どもは、よりストレスをためやすいといえるでしょう。

子どもの自律神経が乱れやすい要因としては、

・ストレスや不安を感じても言葉にできない
・気分転換や気持ちの切り替えが難しい
・テストや運動会などの緊張する場面が多い
・体調や気分などへの認識が浅く、自分自身へ注意が向かない
・自律神経のリカバリーに時間がかかる

などがあげられます。

「なんとなく元気がない」「朝、起きるのが辛そう」など、一見怠けているように見える様子の裏には自律神経の乱れが隠れていることがあります。

子どもの気持ちや体調などをじっくりと聞き取り、必要であれば医療機関への受診も考えましょう。

大人にも有効! 自律神経の整え方とは?


子どもの自律神経の乱れは身体症状に現れやすいといわれ、放っておくと遅刻や欠席を繰り返すなどの重症化することもあります。

自律神経を整えるには、普段の生活リズムを見直すことが最も効果があるといわれます。

親子で自律神経のケアをして、季節の変わり目を快適に乗り越えたいですね。

自律神経を整える日常生活のポイントは…

○ 睡眠のリズムを改善する

○ 食事の時間や内容を工夫する

○ リラックス方法を見つける

○ 運動習慣をつける

睡眠のリズムを改善する

睡眠のリズムを整えることは、乱れた自律神経改善の一番の近道です。

スマホやゲームなどの電子機器は寝る1時間前には止め、部屋を暗くしたり、静かに過ごすなどしてスムーズに睡眠に入れるような工夫をしましょう。

朝は、眠くても睡眠時間が少なくても、部屋を明るくして起床します。

「夜更かし→朝寝坊→夜眠れない」という悪循環は、とにかく朝決まった時間に起きるという対応で断ち切ることができます。

食事の時間や内容を工夫する

「食事時間がバラバラ」「朝ごはんを食べない」ということでも、自律神経は影響を受けてしまうことがあります。

朝昼夜の食事はしっかり摂り、なるべく同じくらいの時間に食事をすると生活リズムが調整できます。

また自律神経を整えるための栄養が不足すると自律神経が乱れてしまうため、栄養を過不足なく摂取できるようバランスのよい食事を心がけたいですね。

腸内環境を整えることも、自律神経によいとされます。

味噌やヨーグルトなどの発酵食品や食物繊維などを積極的に食べて、腸の中の善玉菌を増やしましょう。

そしてジュースやお茶に含まれる「カフェイン」を摂取しすぎると、交感神経を刺激して自律神経が乱れてしまうことがあるので、摂りすぎには注意が必要です。

・バランスのよい食事を3食きちんと摂る
・食事の時間は大まかに決めておく
・カフェインが含まれる飲み物は夕方以降は摂らない
・インスタント食品やスナック菓子などはなるべく避ける

などを心がけて、日常生活から自律神経を整えるようにをするといいでしょう。。

リラックス方法を見つける

子どもの自律神経の乱れは、交感神経が長く優位になって緊張状態が続いているのが特徴といわれます。

ゆったりする時間やリラックスできる環境をつくり、副交感神経を優位にさせる工夫が大切です。

「飼い犬をなでている時間がリラックスできる」「音楽に合わせて踊っている時が一番幸せ」など、子どもによって癒されるものは違います。

それぞれの子に合ったやり方・リラックス方法を見つけてストレスを解放し、ガチガチになった気持ちをほぐしてあげましょう。

運動習慣をつける

好きなスポーツの習い事や、仲の良い友だちと公園で運動をするなど、適度に体を動かすことで自律神経も整います。

その理由は…

・血液の循環がよくなり、栄養や酸素が体の隅々まで行き渡る。
・筋肉が鍛えられ、内臓の動きも活発になる。
・体を動かすことでストレスが発散される
・汗をかくことで体温調節機能ができる
・程よい疲労感で夜もぐっすり眠れる

など体が活性化される「適度な運動」は、自律神経のみならず健康な体を維持するために必要な習慣です。

この機会に親子で体を動かす楽しさを実感し、昼間にしっかり活動して夜はぐっすり眠るという生活リズムを定着させたいですね。

まとめ

・大人以上に、成長期の子どもは自律神経が乱れやすい。
・子どもの自律神経が乱れると、体調不良や睡眠障害、イライラ、朝になっても起きられないなどの症状が出る。
・季節の変わり目は体温調節が難しく、自律神経がオーバーワークになって不調になりやすい。
・規則正しい生活や栄養バランスのよい食事、運動習慣などで日頃の生活習慣から自律神経を整えられる。

(参考文献)
国立生育医療研究センター | 子どもと関わる大人の方へ〜子どもの自律神経とストレスのお話〜
・サライjp | 自律神経が崩れやすい子どもたちに対して親がすべきこと【本番に強い子になる自律神経の整え方】
・Doctor’ File | 「朝、起きられない」は要注意 思春期に多い自律神経失調症とは
・東洋経済 online | イマドキの子どもを悩ます「自律神経の乱れ」問題

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