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どうする中学受験!勉強を始める前に話し合っておきたいこと

投稿日: 2024.07.23

どうする中学受験!勉強を始める前に話し合っておきたいこと

近年、首都圏では4人に1人が中学受験をするといわれ、2024年の国・私立中学の受験者数は5万2400人と5万人を突破しました。

少子化のなか、中学受験に関しては加熱しているようです。

「学童後の放課後の居場所」「友だちが行くから」「勉強するならいいか」など、軽い気持ちで受験塾に入ってしまうと、親子で中学受験の迷路に迷いこんでしまいます。

子どもが中学受験をするのか・しないのかは、家族にとって大きな岐路。

受験勉強を開始する前に、親子・夫婦で話し合っておくべきことをまとめました。

そもそも中学受験ってなに? メリット・デメリットも


中学受験とは、国立もしくは私立の中学校、また公立中高一貫校を受験することをいいます。

中学校は義務教育なので、特に受験をしなくても学区の中学校に通うことができますが、

例えば…

・高校や大学で受験するよりも中学からの方が入りやすそう
・思春期に高校受験をするのが大変だから
・公立高校受験に必要な内申点を中学で取る方が難しいと判断
・大学附属で受験に邪魔されず好きなことに熱中できる

といった理由で、中学受験をする家庭もあります。

中学受験の場合、4年生から受験塾に通うのが一般的なので、受験塾に入る前に夫婦で親子で家族で方向性を決めておきましょう。

中学受験のメリット・デメリットとしては…

メリット

・6年間の一貫した教育で深い学びが得られる
・6年間、スポーツや趣味などに打ち込める
・早くから自分の進路や将来について考える機会がある
・勉強の習慣や集中力が身につく
・10〜12歳の脳の発達が著しい時期の集中学習で読解力や思考力が養われる

デメリット

・経済的な負担が大きい
・学校とは違う受験用の勉強をしなければいけない
・志望校に入れるかどうかはわからない
・塾への送迎やお弁当など保護者の負担がある
・進学時は小学校までの友だちとは離れてしまう

などが挙げられます。

高校でも大学でも、もちろん中学でも、子どもが一度は通らなければいけない「受験」という関門。

それを「いつ」にするのがわが子にとってベストなのか、中学受験はそれを考えるよい機会になるかもしれません。

子どもが勉強を始める前に話し合っておくべきこととは?


通常、中学受験の本格的な勉強は小学校3年生の2月から始まります。

いわゆる大手の受験塾が、その時期から新4年生の入塾を受け入れ始め、カリキュラムが開始されるためです。

小学校に入学したと思ったら、3年生になるのはあっという間。

まずは中学受験を「する・しない」の方向性を、お父さん・お母さんの間で合致させておきましょう。

できれば小学校低学年のうちに、「子どもにどんな教育を受けさせたいか(教育方針)」「経済的には可能か」「サポートについて」を話し合っておいた方がいいですね。

教育に関して


中学受験はその後の教育路線に大きく影響するので、まずは「子どもにどんな教育を受けさせたいのか」「子どもはどんな学校が向いているのか」といった基本的な考え方を、夫婦ですりあわせておきましょう。

○ そもそも大学に進学させるのか。留学は希望するか。
→現時点で大学進学を考えていない場合は、まずは公立中学へ進学した後でゆっくり子どもと話し合っても間に合うでしょう。また海外の高校・大学への留学を考えているなら、公立中学で留学費用を貯めておくのも手です。
○(国公立・私立の)中高一貫校はわが子に合っているのか。
→ 多くの中高一貫校では、「英語教育」や「科学実験が多い」など、特徴のある教育方針やカリキュラムを打ち出しています。また先取り教育をして中高の学習内容は5年間で終わらせ、最後の1年は大学受験に備えるなど、大学受験のサポートも手厚くなっています。
○ 学区の公立中学校の評判はどうか。わが子に合うか。
→「学区の中学校が少し荒れている」「進学校への実績が高い」など、学区の中学校の様子はリサーチしておきましょう。中学受験をすると小学校まで交友関係がリセットされるので、メリット・デメリットがあります。
○ 公立入試に必要な内申点の取りやすさなどはどうか
→ 公立高校への入試は、内申点を取っておかないと受験自体ができない場合があります。学校全体のレベルが高いと、刺激されてやる気がアップする一方、内申点が取りにくいということもあります。内申点の取りやすさ・取りにくさは学校によって差が大きいので近隣の中学を調べておきましょう。

お金に関して


中学受験とお金は切っても切り離せません。

私立の中学に入学すれば、毎年100万円程度の教育費がかかると考えておいた方がいいでしょう。

また4年生から始まる塾の費用も加算して考える必要があります。

○ 塾の費用の負担
→ 大手塾か個別塾かなど塾の種類によっても変わりますが、4〜5年生なら年間40〜70万円ほど。受験前の6年生になると、授業料のほか季節講習や学校別講習などで80〜100万円と、私立中学の1年間の学費とほぼ同額程度かかる場合も。
○ 中学・高校・大学の学費の負担は可能か
→ 中学から大学まで私立に通うと、学習費用は中学3年間で430万円、高校3年間で316万円、大学では469万円、合計1,215万円かかるといわれます。(文部科学省「令和3年度 子どもの学習費用調査」より)これ以外にも「定期代」「おこづかい」などもかかることを考慮する必要があるでしょう。
○ 兄弟姉妹にも同じ教育を受けさせられるか。
→ もし妹・弟も「中学受験をしたい」と言い出した場合、同じ教育費を捻出することが可能か。兄弟姉妹間で差をつけると、のちのち問題になる場合もあります。

サポートに関して


中学受験は「親子の受験」といわれ、日頃のスケジュール管理から子どものメンタルサポートまで、親の援護が必要になります。

中学受験で求められる親のサポートは主に、「スケジュール管理」「体調管理」「教材の整理」「メンタルのサポート」といわれ、両親はもちろん兄弟姉妹が我慢をする場面もあるでしょう。

夫婦間の協力、可能であれば祖父母などのサポートが受けられるかも考慮できるといいですね。

○ 通塾に関するサポート
→ 4年生で週2〜3日、5年生で3〜4日、6年生では4〜5日の通塾送迎などは可能か。(アクセスによっては帰りのみのお迎えという場合も)
また塾によってはお弁当持参のところもあるので、その手配も必要です。
○ 日々の勉強の管理・プリント管理などは夫婦で協力できるのか
→ 子どもの中学受験のサポートはどうしてもお母さんに比重が傾きがちですが、実際は夫婦で協力し合わないと家庭は回らなくなります。「分業」「当番制」などで協力できるのかを確認しておきましょう。
○ 弟や妹がいる場合の影響
→ 中学受験には親のサポートが必要なため、兄弟姉妹の行事や習い事などが重なると夫婦で別々に動いたり、祖父母に登場してもらったりと、不規則な動きが生じます。

親子で「将来」について考えるよい機会に


「教育」は親が子どもにプレゼントできる、数少ないことの一つといわれます。

時間もお金もかかる中学受験ですが、教育環境が整っていたり、特色のあるカリキュラムがあったり、趣味やスポーツに邁進できたりと、よい面もたくさんあります。

小学生の段階で、「今、興味があること」「将来どんな学校に行ってみたいか」などを親子で考え、話しておくことは貴重な機会になるでしょう。

そして親子で途方もなく長いマラソンを走るような「中学受験」という一大イベントを共に乗り越えるために、本音が話せる親子関係を構築しておくのも大切なこと。

中学受験をきっかけに、親子で将来のことをたくさん話しておきましょう。

そして子どもが成長していく過程で進路を軌道修正したくなった時、選択肢が狭まらないように視野を広く持っておくのも、親の大切な役割です。

子どもの性格や得手・不得手をよく観察して、親はベストな伴走者になりたいですね。

まとめ

・放課後の居場所のような感覚で中学受験塾に入ると、後悔することもある。
・「思春期の高校受験を避ける」「大学附属に入って趣味やスポーツに邁進する」ために中学受験を選ぶ人も。
・中学受験のメリット・デメリットをよく考えて、わが子に合う受験時期を選ぼう。
・小学校4年生で塾に入る前に、まずは夫婦で中学受験について考え、共通認識を持っておいた方がいい。
・中学受験で必要な親のサポートは、「スケジュール管理」「体調管理」「教材の整理」「メンタルのサポート」。
・この機会に子どもの将来のことを、家族で一緒に考えよう。

(参考資料)
・ベネッセたまひよ | 【中学受験】してよかった派のママの声と夫婦で話し合うべき3つのこと
・朝日新聞EduA | 中学受験は家族の一大プロジェクト 夫婦どちらかが「プロデューサー」になろう
・朝日新聞EduA | 背景にコロナ禍?「中学受験」9年連続増加の背景
・塾選 | 中学受験にかかる塾費用は? トータル料金や私立学費について徹底解剖
・文部科学省 | 子どもの学習費調査(令和3年度)

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