Leifras SPORTS SCHOOL

Leifras SPORTS SCHOOL

ラージハート

ライフスタイル

運動の効果もアップ!? 親子で楽しむ大掃除の方法

投稿日: 2023.12.22

寒い季節になると、そろそろ気になってくる年末の大掃除。

新年を迎えるにあたり、年神様(としがみさま)を迎えるためのお清めの行事として始まった「煤払い(すすはらい)」が年末の大掃除の由来です。

大掃除は、一年間お世話になった家をきれいに整え、新しい年を迎える準備をするという日本古来の伝統行事。

実はこの大掃除に親子で取り組むと、運動やトレーニングにもなり、子どもの達成感も得られるというありがたいイベントでもあります。

どうせやるなら楽しみながら体を動かし、1年の汚れをやっつけてしまいましょう!

片付け&掃除習慣は大人になってからでは身につきにくい?


部屋の片付けや掃除は、大人になっても一生ついて回る生活習慣です。

しかし子どもの頃から汚れた部屋、散らかった部屋に暮らしていると、片付けや掃除の習慣が身に付かず、整った部屋に暮らす快適さを知らずに育つことに。

すると成長してからも、部屋の掃除をしなくなってしまいます。

しかも片付けや掃除は「生活習慣」なので、大人になってから身につけようとしても「面倒くさい」「掃除は嫌い」といったマイナスな感情が先に立ってしまいます。

片付けや掃除は「挨拶」や「マナー」と同じで、少しずつ積み重ねることで習慣化できるもの。

子どもが小さいうちから家族一緒に楽しく取り組んで、「楽しい」「きれいになるって気持ちがいい」とポジティブな印象を植えつけておきましょう。

大掃除を手伝うと子どもはグンと成長する


役割を与えられて家事の手伝いをすると、子どもはさまざまな気づきを得られ、大きく成長します。

今年の大掃除は大人だけではなく、子どもにもできる役割を任せて、家族全員で取り組みたいものです。

「手伝ってもらう方が手間がかかる」「大人でチャッチャとやった方が早い」という声もありますが、子どもの視野を広げるためにも一緒に関わってもらいましょう。

子どもは大掃除をすることで、どう成長できるのでしょうか。

自己肯定感や達成感につながる

普段はなかなか掃除できない箇所を、大掃除ではテコ入れして一掃するチャンス。

子どもにもできる場所を担当してもらい、責任を持って掃除をしてもらいましょう。

任された箇所がピカピカにきれいになれば、「自分が掃除をした」「やり切った」と達成感が得られます。

そして「すごくきれいになった」「ありがとう」と子どもに伝えることで、自分の労働が役に立つ喜びを感じ、自己肯定感や自己効力感にもつながるでしょう。

親子のコミュニケーション

掃除を効率よく進めるには、準備や段取り、掃除方法の共有が必要です。

親子で力を合わせて掃除をすると、「何の洗剤を使おうか」「もっと擦った方がいいかも」など、より綿密なコミュニケーションを取る必要があります。

それぞれの役割を果たし、同じゴールに向かって親子で頑張る経験は家族のよい思い出にもなるでしょう。

窓の上と下で早さを競って掃除してみたり、なかなか落ちない汚れを交代で擦ってみたり、大掃除は親子のコミュニケーションも深まりますね。

掃除習慣が身につく

片付けも掃除も、人が生きていくにはなくてはならない技術です。

そして幼いうちに身についた掃除の習慣は、一生役に立つ大切なスキルになります。

これは大人になってから習慣化しようとしても、なかなか身に付かない面倒なもの。

子どもが大人の真似をしたがるうちに、恒例行事として掃除を定着させてしまえば、「掃除はするのが当たり前」「家族みんなで取り組むもの」という意識が芽生え、大掃除に抵抗がなくなるでしょう。

そのためには「掃除は楽しい」「やる時は大変だけど、終わったら気持ちがいい」というポジティブな気持ちや爽快感を体感できるように取り組む必要があります。

遊び要素を取り入れつつ、大掃除に取り組んでみましょう。

考える力・実行力がつく

限られた時間のなかで大掃除を終わらせるには、準備や手順、役割分担など考えることがたくさんあります。

せっかくの機会なら、子どもも一緒に「大掃除企画会議」に参加してもらい、準備や段取り、掃除の順番や進め方を一緒に考えてもらいましょう。

例えば、掃除は上から下の方向で行うのが基本ですが、それは「ホコリや汚れなどは上から下に落ちるから」。

換気扇や電気の傘、棚の上から掃除を始めて、最後に床掃除をするという順番を考えれば、二度手間・三度手間にもならず効率的に掃除が進められます。

親子で大掃除を行うメリットは、こういった「生活の知恵」を大人と子どもで共有することにあります。

どうしたら効率よく掃除が進むか考えて、実行する力がつくでしょう。

自分の役割を再認識できる

家族にはそれぞれ役割があり、それをきちんと果たすことで機能します。

大掃除は子ども自身が「役に立っている」と感じ、責任を持って自分の役割を果たす大切な機会です。

自分の行動が誰かの助けになっていると実感し、喜ばれたり感謝されると「自己有用感」が高まります。

この自己有用感は、他者との関わり合いの中でこそ生まれる感情で、子どもの社会性の基本になる部分です。

そして「自分は家族にとって大切なメンバーだ」と再認識できるでしょう。

日常の片付けを意識できる

自分の手や体を動かして片付けや掃除をすると、その大変さに気づくことができます。

そうすると、日頃から片付けを意識して物を散らかさなくなったり、不要なものを欲しがらなくなるでしょう。

また掃除をしてくれる人に対して感謝の気持ちが生まれ、「汚さないように使おう」と周囲に対して気配りができるようにもなります。

大掃除を経験することで子どもは普段の行動を別の視点から見られるようになり、意識が変化するかもしれません。

掃除は運動やトレーニングの一環にもなる


大人も真剣に掃除をすると、少し汗をかくくらいの運動になりますね。

特に子どもには体や手首をひねったり、雑巾掛けをしたり、普段はしない動きが大掃除には詰まっています。

掃除をすることでどんな運動やトレーニングになるか、見ていきましょう。

床の雑巾がけ

四つん這いの状態で足を蹴り出して進む「雑巾がけ」は、掃除の中でもかなり体力を使う動きです。

腕で体を支えながら下半身を使って前に進むので、腕や足、背中など全身の筋肉を使い、体幹も鍛えられます。

そして頭が腰の位置よりも下にくるため、血流が促進され、体全体に血液が巡るというメリットも。

雑巾がけの前にはき掃除をしてホコリなどを取り除く、端から「コの字」に隙間なく雑巾をかける、などの掃除の基本も同時に学べますね。

雑巾しぼり

「雑巾をしぼる」「蛇口をひねる」「ドアノブを回す」といった一連の「ねじる動き」は、現代っ子にとってあまり馴染みのないもの。

今は蛇口やドアノブもレバー式が主流になっていて、日常的に「ひねる」「ねじる」動きがなく、一部の研究者からは子どもたちの手首の筋力の弱さに警鐘を鳴らす声があがるほど。

手首をねじる動きは、腕を動かしたり、体のバランスを取ったり、重心を微妙に変える時に非常に大切な役割を果たします。

力を入れて雑巾を絞る動きは手首の筋力トレーニングにもなり、子どもたちに不足している「ひねる・ねじる」の練習になります。

窓掃除

小さな体で窓やサッシの水ぶきをするには、立ったり座ったり、時には斜めに体を伸ばして雑巾や水切りワイパーを動かすでしょう。

ふき掃除は体全体を伸ばすストレッチになり、立ったり座ったりする運動は、ふくらはぎや太ももの筋力トレーニングにもなります。

また窓の隅々まで窓をふくには、背伸びをしたり、バランスを取りながら掃除する力が求められます。

スピーディに力を込めて窓やサッシの水ぶきをすることは、全身の運動につながります。

フローリングワイパーや掃除機かけ

フローリングワイパーや掃除機は、体の軸を動かさず、前後斜めに掃除道具を動かす動作。

特に掃除機は重量もあるので、軽い筋力トレーニングになります。

フローリングワイパーでも隅々までホコリを取ろうとすれば、結構な運動量に。

下腹に力を入れると体幹が鍛えられ、よりトレーニング効果が得られますね。

お風呂や水まわりの掃除

お風呂掃除はバスタブの中やタイルの目地、水栓金具など磨く作業が多いので、上半身をくまなく使います。

目地の汚れなどを落とそうと頑張れば、集中力も養われ、達成感もより感じられます。

また滑らないように注意しながら踏ん張るので、足の筋肉や足の指をしっかり使うトレーニングにもなるでしょう。

掃除の注意事項


大人も子どもも楽しく大掃除に取り組むには、安全性や集中できる環境が必要です。

掃除道具や洗剤、ホコリなど、気を付けるポイントをチェックして、安心できる状態でお掃除を進めましょう。

汚れてもよい服装で行う

濡れてもOK、汚れてもOKな服で掃除することで、思いっきり遠慮なく大掃除に没頭できます。

また体が動かしやすいように、ストレッチが効いた服や大きめサイズを着用するのもコツ。

例えばお父さんがもう着ないTシャツなどを上に羽織って掃除をすれば、掃除後にそのまま処分してしまってもいいので気楽ですね。

埃などのアレルギーがないか事前に確認する

子どもにハウスダストやホコリのアレルギーがある場合は、窓ふきなどの外の作業や、お風呂場などのホコリの少ない場所を担当してもらいましょう。

それでも大掃除中はどうしてもホコリが舞い上がるので、マスクは必須。

お風呂場掃除の際などは、ゴム手袋やゴーグルなどを使うと安心です。

子どもは薬品や洗剤がついた手で、無意識に目や顔をこすったりすることもあります。

・水ぶきやからぶきを担当してもらう。
・洗剤を使う場合は、説明後に必ず親と一緒に使う。
・お風呂場やキッチン、トイレの掃除中は換気扇をつける

など、安全性を確保しながら、掃除を進めましょう。

思わぬ事故に注意

家具を動かしたり、部品を外して洗ったりする大掃除は、家庭内の事故が増える可能性も。

例えば
・片付けた家具の上に子どもが乗って落下
・ベランダの窓を開け放した隙に子どもがベランダへ出て落下
・いつもは子どもの手が届かない場所に置くストーブやケトルに触ってしまった

など、いつもは子どもに危険がないように気をつけているものも、大掃除の時にはついうっかりが起こりがちです。

子どもが安全に掃除できるように、大人が目を離さないようにしましょう。

掃除におけるコミュニケーションのコツとは?


いつもとは違う大掛かりな掃除に、子どもは張り切ることでしょう。

しかしやる気が持続するのも最初だけですぐに飽きてしまう…なんてことも。

ここでは子どもの前向きな気持ちをキープさせて、楽しく大掃除に取り組めるポイントを紹介します。

一緒に計画を立てる

大掃除は行き当たりばったりではなく、準備や段取り、順番を考えておくと無駄がなくスムーズに進みます。

せっかく家族で取り組むなら、一大プロジェクトとして「わが家の大掃除計画」を家族全員で立ててみましょう。

この時、「1日で家全体をピカピカにする」など高すぎる目標を立てると負担が大きくなり、楽しくできなくなる可能性もあるので、少しゆるめの計画にするのがポイント。
1日に詰め込まず、数日に分けて掃除するのもありですね。

子どもにも参加してもらい、担当箇所やタイムテーブルも大まかに決めれば、子どものやる気を刺激し、責任を持って取り組んでくれるでしょう。

大人が楽しく掃除している姿を見せる

大人にとっては、ちょっぴり面倒だったり、後回しにしたい時もある「大掃除」。

でもここは覚悟を決めて、家族で前向きに取り組んでみましょう。

「今日は水回りの金具をピカピカにする!」「お風呂の目地を真っ白になるまで磨く」と一つの目標を立てると、のめり込んで集中できるかもしれません。

そんな大人の様子を見れば、子どもも「真似してみたい」「自分もやってみよう」と思うはず。

また子どもによっては「自分は掃除に参加しない」と言い出す可能性もあります。

無理強いをせず、大人が楽しく取り組んでいる様子を見せていれば、そのうち「僕もやる」「私も参加したい」と言い出すかもしれません。

まずは大人が率先して大掃除を楽しむ姿勢を見せましょう。

子どもがやる気になる声がけ

子どもの掃除は、大人が満足できるような仕上がりにならないかもしれません。

「ここは濡らさないでって言ったでしょ!」「窓にスジが残ってる」など、余計な一言を言いたくなるのをちょっぴり我慢。

子どものやる気がしぼんでしまわないように、いつもより少し大げさに「すごいきれいになった!」「頑張ってるね〜」「助かるよ」と子どもの頑張りを認めましょう。

大人だって面倒に感じる掃除を、子どもが頑張っているだけで十分。

そして「次は窓ふきを一緒にやってくれる?」「雑巾を絞って持ってきてくれると助かるなあ」と子どもを巻き込んで手伝ってもらい、1年間家族を支えてくれた家をピカピカにしたいですね。

成果が出やすい箇所を担当してもらう

掃除の前と後で成果がはっきり出る箇所を子どもには担当してもらうのもポイント。

せっかく頑張っても、なかなか変化が見えないのでは、子どものやる気も削がれてしまいます。

例えば、窓ふきや鏡みがき、水栓金具の掃除、電気の傘の掃除などビフォア・アフターで「きれい」「ピカピカ」がわかりやすい所をやってもらうようにしましょう。

もちろん大人の「さすが!」「見違えるね」など励ましの言葉も追加すると、ますます張り切ってくれることでしょう。

ゲーム要素を加える

子どもはゲームや競争の要素があると、張り切って取り組むこと間違いなし。

例えば、

・汚れている場所を探せゲーム
・雑巾がけ競争
・窓ふきスピードスターは誰だ
・目指せ!大掃除のMVP

など、数やスピードを競い合って掃除すれば、子どもはゲーム感覚で掃除を楽しめるでしょう。

また掃除する子どもの姿を動画に撮ったり、ビフォア/アフターを写真に撮って見比べたりするのも効果的です。

好きな道具やコスチュームを選ばせる

今はかわいいエプロンや三角巾など、素敵な掃除コスチュームがたくさんありますね。

またスプレーの代わりに水鉄砲を使ったり、好きなキャラクターのシールを道具に貼ったり、遊び心を取り入れると楽しみが倍増します。

できれば事前に道具やエプロンなどを子どもに選ばせて用意してけば、ワクワク感がさらに高まるでしょう。

楽しみながら、子どもに片付け・掃除の習慣をつけましょう


家の大掃除は、「手伝いをする」「家族で協力し合う」という経験ができる貴重な機会。

また子どもにとって様々な知恵を学んだり、大きく成長できるチャンスでもあります。

ただし子どもに戦力として働いてもらうには、大人側の準備も必要。

・洗剤で汚れを浮かしておくなどの準備をする。
・仕事をわかりやすくする。
・飽きないように15〜30分ごとに場所を変える。

などの工夫をすると、子どもも大人も楽しく大掃除に取り組めるでしょう。

片付け・掃除の習慣は幼い頃から身につけておけば、生涯困らない生活習慣です。

今年こそ、家族全員で力を合わせて家をピカピカに磨き上げてみませんか。

まとめ

・片付け・掃除は大人になってからは身につきにくいので、子どものうちから習慣化したい。
・大掃除は子どもが達成感を感じられ、子どもの成長や考える力につながる
・掃除をしっかり行うと運動やトレーニングにもなる。
・子どもと掃除をする時は、アレルギーや安全対策を万全にしよう。
・子どもにも戦力になってもらうためには、励ますような声かけや大人が楽しむ姿を見せることが大切。

(参考文献)
・LiFit | 子どもの片付けスキル&意欲アップに最適!年末の大掃除を親子で楽しむコツは?
・meet | 大掃除は子どもと一緒に! 楽しく手伝ってもらうにはどうすれば?
・ベネッセ教育情報 | 冬こそ子どもと掃除をするチャンス! 頭と体を鍛える掃除のやり方
・くらしスタイル研究所 | 親子でおそうじ!おそうじって楽しい!
・保育士バンク | 保育園の大掃除を行うポイントは?掃除をするねらいや子どもといっしょに楽しむ方法
・消費者庁 | 掃除中の事故に気をつけて!
・教育臨床総合研究19 2020研究 | 幼児期の上肢を使う動きに関する実態

記事一覧に戻る

よく一緒に読まれている記事

無料で非認知能力を測定できます!

バナーをタップすると体験版の測定が可能です。

みらぼ

非認知能力を知ろう

非認知能力とは、IQや学力などとは異なり、社会で豊かにたくましく生きる力と言われる、挨拶・礼儀、リーダーシップ、協調性、自己管理力、課題解決力などのことです。園や学校の先生をはじめ、お子様がいるご家庭のママやパパにも注目され始めている能力で非認知能力を高める教育への関心度が高まっています。

  • 非認知能力とは?
  • 非認知能力が必要とされる理由
  • 非認知能力を高める5つの理由
  • 非認知能力を高める方法

非認知能力を知ろう

非認知能力とは、IQや学力などとは異なり、社会で豊かにたくましく生きる力と言われる、挨拶・礼儀、リーダーシップ、協調性、自己管理力、課題解決力などのことです。園や学校の先生をはじめ、お子様がいるご家庭のママやパパにも注目され始めている能力で非認知能力を高める教育への関心度が高まっています。

  • 非認知能力とは?
  • 非認知能力が必要とされる理由
  • 非認知能力を高める5つの理由
  • 非認知能力を高める方法

ラージハート公式Facebook