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やる気を引き出すコミュニケーションスキル「ペップトーク」を知っておこう!

更新日: 2023.12.06
投稿日: 2023.11.21

スポーツ選手を励ますために、指導者が試合前や大事な練習の前に行う短い激励のメッセージ・ペップトーク。
日々の子育てにおいても取り入れることができます。
ペップトークとはどんなものなのか、ペップトークを取り入れるポイントなどについて、具体事例もまじえて紹介します。

スポーツシーンでも使われる激励のメッセージ「ペップトーク」


「ペップトーク」という言葉、聞いたことはありますか?
ペップトークは、スポーツ選手を励ますために指導者が試合前や大事な練習の前に行う短い激励のメッセージを表します。
ちなみに、ペップトークの語源は、英語の「pep(元気)」と「pep up(元気づける)」です。

ペップトークが発祥したアメリカでは、スポーツにおいて、人種や言語の違いなどから選手と指導者の間にコミュニケーションの壁がありました。
そこで、選手一人ひとりの能力を最大限に引き出すために、ペップトークが使われるようになりました。

日本では、「日本ペップトーク普及協会」代表理事の岩﨑由純氏が、アメリカで学んだペップトークを自分自身や家族、仲間に伝えるコミュニケーションスキルとして確立しました。
スポーツ現場はもちろん、家庭や教育現場などで、すぐに実践できるシンプルでポジティブな言葉を使ったコミュニケーションとして知られています。

ペップトークの5つのポイント

ペップトークのポイントは、以下の5つです。

1 「~しないように」ではなく、「~しよう」と伝えるなどポジティブな言葉を使う。
2 長々と説明するのではなく、短い言葉で伝える。
3 誰もが理解できるわかりやすい言葉を使う。
4 相手が言ってほしい言葉を伝える。
5 相手に「本気で成功して欲しい」という気持ちを伝える。

何かに挑戦する前には「頑張れ!」「できるよ!」「応援してるよ!」、
失敗したときには「次があるよ!」「大丈夫だよ!」「経験を活かそう!」など、相手に響く言葉をかけましょう。
また、ペップトークは日頃から積み重ねが大切です。
普段から相手を信頼し、関わり合うことで、いざというときに効果的なペップトークができるようになります。

子育ての場面でも応用。家庭でのペップトークの使い方


ペップトークは、スポーツや仕事の場面だけでなく、子育ての場面でも応用できます。

子育ての場面におけるペップトークの基本マインド

ペップトークの基本マインドは、以下です。

子どもの状況・存在を受け容れる。

その状況を肯定的に捉える。

ポジティブな言葉で望ましい行動を促す。

してほしいことを「励まし」として伝える。

例えば、おもちゃで遊んでいて片付けようとしない子どもには、「おもちゃで遊ぶのが楽しいね。片付けたらまた遊ぼうね」、食事に手をつけない子どもには、「ご飯はおいしいよ。一緒に食べよう」などと声をかけましょう。
このように、子どもの気持ちに寄り添いポジティブな言葉で励ますことで、子どもは安心し、自分らしさを表現できるようになります。

シーン別・ペップトークの具体例

毎日の子育ての中で、保護者の方から良く聞かれる悩みを取り上げ、それぞれの場面に効果的なペップトークを紹介します。

宿題になかなか取りかからないとき
「宿題するのが面倒なんだね。誰でも、やる気が出ないときあるよね」
「とりあえず、○時までやってみたらいいんじゃない?」
「わからないところがあったら聞いてね」

習い事の発表会を控えて緊張しているとき
「初めての発表会だもん、緊張するのは当然だよね。お母さん(お父さん)も子どもの頃に○○を習っていたんだけど、発表会のときはすごく緊張したよ」
「毎日一生懸命練習しているの、知っているよ」
「あなたならきっとできるよ!」

友だちとケンカしてしまったとき
「○○くんとケンカしちゃったんだね。悲しいし、くやしくなるよね」
「きっと仲直りしたい気持ちがあるから、モヤモヤするんだよね」
「それは、いやだったよね。これからどうしたいと思う?」

園・学校でイヤなことがあり、しょんぼりしているとき
「イヤなことがあったんだね。どうしたら解決できるか、いっしょに考えようか」
「どうしたの?元気がないね。困ったことがあったらいつでも聞くから言ってね」

片付けられないとき
「図鑑が出しっぱなしだよ。読み終わったら閉じて、本棚に入れようね」
「こんなふうに置きっぱなしにしたら、踏んづけてしまいそうであぶないよ」

わが子につい言っていませんか? こんな言葉にご用心!


子どもを傷つけるつもりはなくても、つい口にしていませんか? 
以下、ペップトークになっていない、注意したい言葉を紹介します。

「どうせ無理」
親の価値観を押し付けたり、一方的にレッテルを貼ったりすることは、子どものやる気やチャレンジ精神を損ねてしまいます。
「頑張って!」「一緒にやってみようか」など、応援する言葉に変えましょう。

「なんでできないの?」
できない理由を聞かれても、子どもは困って「自分はダメな子なんだ・・・」と自信をなくすだけ。
子供の話を聞き、子どもと同じ目線で考え、「どうしたらいいかな?」「途中までいっしょにやろうか?」など、子どもが答えやすい問いかけで会話を続けましょう。

「ダラダラしないで」「早くしてよ!」
忙しいとき、つい出てしまう言葉。
でも、子どもの行動やペースを無視しているため、自信ややる気が失われてしまう恐れがあります。
「今度は早めにお出かけの準備をしようね」「もうちょっと早く歩いてくれると助かるなあ」などと言い換えてみましょう。

「○○ちゃんはできるのに」
「⚪⚪ちゃんは△△なのに、私が△歳のころには~だったのに」などと、他人と比べると、子どもの心にマイナスのセルフイメージをつけさせてしまいます。
「昨日はリフティング10回だったけど、今日は12回できたね。がんばったね!」など、「過去の自分」に比べてできるようになったことを重視して声をかけましょう。

ごまかしたり、うそをついたりする
子どもだからといって、ごまかしたりうそをついたりすると、子どもは意外と見抜くものです。親子の信頼関係を築くためにも、大人に対してやってはいけないことは子ども相手でもさけましょう。

わがままを言ったり、泣いて駄々をこねたりするわが子を目にすると、ついネガティブな感情になることもありますよね。

しかし、そこで「イライラする」「腹が立つ」と気持ちを言葉に出してしまうと、ますますネガティブな感情になってしまいます。
そんなとき、まずは深呼吸。ネガティブな感情をポジティブな言葉で表せないか、心の中で探してみましょう。

毎日の生活の中で、ネガティブな気持ちになってしまうことは誰にでもあります。
しかし、プラスのイメージを自分にも相手にも与え、
「元気な子どもに成長してくれている」
「私が毎日頑張って育てているから、こんなに素直に気持ちを表現できる子になっている」
など、ネガティブをポジティブに変換して気持ちを切り替えることが大切です。

ちょっと元気がなくなったら、やる気が出るペップトークのことを思い出して、是非参考にしてみてください。

まとめ

・ペップトークは、短い激励のメッセージ。
・ペップトークは子育ての場面でも役立つ。
・「ネガティブ」を「ポジティブ」に変換する習慣をつけることが大切。

参考文献)
「ペップトークとは」(出典:日本ペップトーク普及協会)
「ペップトークとは?ペップトークの具体例と効果的なやり方を紹介!」(出典:HRドクター)
「子どもはもちろん親の自己肯定感まで育つ!? 家庭でペップトークを始めよう」(出典:こども学びラボ)
「子育ての魔法!ペップトークで子供のやる気・勇気を引き出そう!」(出典:hugkum)

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