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人にも自分にも優しくできる! 「自分を大切に思える子」の育て方  

2023.05.30

「自分を大切に思える子」や「自尊感情の高い子」は、自分にも他人にも優しくできることを知っていますか。

自尊感情とは、自分自身を「価値のある存在」だと認識できること。

わが子が自分の価値を認め、自分自身を大切に思えるようになるには、どうしたらいいのか考えていきましょう。

「自分を大切に思う」とはどういうことか


自分自身を大切に思うのは、よい部分も悪い部分も含めて「それが自分だ」と認め、ありのままを受け止めることです。

そして自分の気持ちや心の声に、しっかりと耳を傾けられることでもあります。

「自分に価値がある」と聞くと、自己主張が強い子を想像したり、自己中心的で我儘になるのではないかと心配する人もいるでしょう。

しかし「自分には価値がある」と思うことと、自己中心的になるのは意味が違います。

自分を大切に思える子、自尊感情が高い子は、どんな特徴があるのでしょうか。

失敗やミスをしても「大丈夫」と思える

失敗やミスをすれば、誰しも落ち込みます。

そこから学び、回復する時に大切なのが「自分を大切に思う気持ち」。

自尊感情が高く、自分の価値を認めている子は、いつまでもその失敗にこだわらず、「次はきっとできる」「大丈夫」と再チャレンジができます。

等身大の自分を知り、受け入れることは、過不足のない自信を持つことでもあるのです。

意見を主張できる

・グループワークや話し合いで周囲の意見に流されてしまう。
・友だちに強く言われると、自分の意見を飲み込む。

自分に自信が持てないと、「こんなこと言ったら笑われるかな」「友だちに合わせた方が楽」と自己主張をしなくなってしまいます。

しかし大切なのは、「あなたにも意見があるように、私にも意見がある」と思えること。

同時に、理由や根拠を示しながら、冷静に意見を伝える力も必要になります。

「ごめんね」が素直に言える

間違った時、相手を傷つけた時に自分の非を認めて謝るのは、勇気がいることです。

自分を大切に思えるようになると、相手の気持ちを想像する力がつきます。

喧嘩や意見のぶつかり合いがあっても、「◯◯くんはこんな気持ちだったのかな」「だからあんなことを言ったのかもしれない」と、素直に「ごめん」が言えるようになります。

自信がない子、自尊感情が低い子ほど「自分は悪くない」と頑なに主張してしまうでしょう。

必要な時に「NO」を伝えられる

・友だちから誘われると、気が進まなくても遊びに付き合う。
・かわかわれたり、不当な扱いをされても怒れずに我慢してしまう。

自分の心の声に蓋をする癖がついていると、自分の気持ちに気がつかなくなってしまいます。

普段から自分自身にフォーカスを当てる習慣を身につけて、「自分の気持ちに正直になってOK」と思える練習をしておきましょう。

そして「NO」「嫌だ」と言っても大丈夫だという経験を重ねると、適切なタイミングで意思表示ができるようになります。

自分と同様、相手のことも大切にできる

自分のなかに「こんな気持ちがある」と気づき、その気持ちに沿って行動できるようになると、誰しもそれぞれ感情があることを理解します。

想像力が豊かになり、人の気持ちをおもんばかれるようにもなるでしょう。

自分同様、人には人の考え方があると理解するのは、コミュニケーションの基本。

相手の気持ちを尊重でき、人の欠点も「そういう部分もあるよね」と受け止められる子は人間関係もスムーズになります。

自分を大切にするのは、「自己中心的」とは違う


「自分には価値がある」と認識することと、「自分が一番偉い」と自己中心的に人を見下すことには大きな違いがあります。

自分を大切に思うには、今はどんな気持ちなのか、何がしたいのか、常に問いかけて、自分の気持ちと向き合うことが必要です。

カッコ悪い自分や、好きになれない部分も含めて「自分なんだ」と受け止め、「それでもOK」と思えることが自分を大切に思うということ。

自己中心的な子は、一見、自分を一番に考えているようで、実は「馬鹿にされたくない」と周囲を警戒し、「自分はすごいと思われたい」と去勢を張っている状態なのです。

つまり自分を大切に思うどころか、周囲の評価や意見を気にして必要以上に自分を大きく見せようと奮闘しています。

ここでキーワードになるのは、自分は存在していいんだと自分を肯定できること。

子どもが「自信を持つ」「自尊感情を高める」には、周囲との関係性やコミュニケーションのなかで、少しずつ育まれるもの。

一朝一夕には身につかない「自分を大切に思う気持ち」は、親子で忍耐強く育てていきたいですね。

「自分を大切に思える子」を育む保護者の接し方


自尊感情を育てるには、幼い頃から保護者や周囲の愛情を感じることと、「やればできる」と自信を持たせることが大切だといわれています。

自分を大切に思える子を育てる、家庭での声かけや保護者の接し方を考えてみましょう。

ポイントは5つ。

◯ その子の強み・長所を見つける

◯ 子どもが選んだものを尊重する

◯ スキンシップを積極的に

◯ 役立つ場面をつくる

◯ 言葉や態度で「大好き」を伝える

その子の強み・長所を見つける

子どもが自信を持つには、保護者のポジティブな意見は欠かせません。

幼いうちは「すごいなぁ」「頑張ったね」といった、その子そのものを認めて誉める言葉を。

幼稚園〜小学校低学年になったら、その子の長所や強みを探し、努力している部分を認めて、成長したことを具体的に伝えます。

テストでよい点を取った、試合で活躍したなど目に見える成功はもちろん、子ども自身の頑張りや地道なプロセスにも注目しましょう。

子どもが選んだものを尊重する

子どもが「ありのままの自分」を受け入れるには、保護者がその子のありのままを受け止めるのが近道。

子どもの選択が遠回りになりそうでも、失敗が見えていても、子どもが選んだものを信じて応援しましょう。

「今日履いていく靴」や「ごはんかパンか」など、簡単な選択から始めてみましょう。

自分で選び取ることに自信がつき、失敗しても「自分の選択」と責任を持ち、環境や人のせいにしなくなります。

スキンシップを積極的に

子どもにとってスキンシップが大切なのは、皮膚からの刺激が子どもの脳に直接働きかけるから。

肌と肌がふれあい、頭をなでられたり、家族で楽しく食事を摂るだけでも分泌される「オキシトシン」は、別名幸せホルモンとも呼ばれています。

これが自己肯定感や自尊感情を高め、スポーツや勉強に前向きに取り組む力になります。

「スキンシップを取ろう!」と意気込まなくても、

・子どもがテレビを見ている時に、肩や背中を軽くマッサージする
・すれ違いざまに頭をなでたり、肩をポンポンと叩く
・「いってらっしゃい」「気をつけてね」を言う時にハイタッチ

など、気づいた時に触れ合えれば十分です。

スキンシップは子どもだけでなく、大人にも幸せな効果が期待できます。

役立つ場面をつくる

誰かの役に立つ、自分の行動が感謝されることは、「自分は必要とされている存在」だと感じられ、子どもの自信につながります。

特に子どもにとっては、保護者や先生、スポーツの指導者など身近な大人に「ありがとう」「助かった」と言われることは、自己評価をあげるための貴重な体験。

子どもの年齢に合ったお手伝いや仕事を頼み、終わった時に感謝の気持ちや役に立ったことをしっかり伝えると、子どもの自尊感情は高まります。

言葉や態度で「大好き」を伝える

自分が「愛されている」「大事にされている」という安心感は、子どもにとって必要不可欠です。

子どもは周囲の大人や友だちからたくさんの「好き」を受け取ることで、自信をつけていきます。

「言葉にしなくても、きっとわかっているだろう」「照れくさいから」と、大人が好きという気持ちを伝えなければ、子どもは「愛情」や「優しさ」を理解するまでに時間がかかってしまいます。

言葉で伝えるのが苦手な人は、「笑顔」でもOK。

誰よりも近くにいる保護者が、子どもに「愛情」や「笑顔」をたくさん浴びせれば、子どもは自然と自分自身を好きになり、自分を大切にできるようになるでしょう。

まとめ

・「自分を大切に思える」とは、自分を価値ある存在だと認識して、よい部分も悪い部分もありのままを受け止めること。
・自尊感情が高いと、自分の意見を主張したり、自分と同様に相手のことも大切にできる。
・自分を大切に思える子は、自己中心的になったり人をないがしろにはせず、相手に敬意を払うことができる。
・子どもが自分を大切に思うようになるには、日頃から保護者が子どもを尊重し、優しい声かけやスキンシップをたっぷり取るとよい。

(参考文献)
・文部科学省 国立教育政策研究所 | 「自尊感情」? それとも「自己有用感」?
・ココロコミュ | 自分も他人も大切にできる子どもに育てるには
・滋賀県 | 自分も他者も大切にできる子どもを育てるために
・ゆほびかweb | 自分中心心理学 自分の大事にする「自分中心の生き方」で悩み・不安が消え人間関係もよくなる

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