Leifras SPORTS SCHOOL

Leifras SPORTS SCHOOL

ラージハート

非認知能力

子どもの自立心を育む、親のOK行動とNG行動

更新日: 2023.01.04
投稿日: 2021.02.12

どんな場面でも生き抜く力の源となる自立心は、子どもの頃から少しずつ育まれていくものです。

子どもの自立心を育むためには親のサポートが必要不可欠ですが、親が必要以上に子どもに手を貸しすぎてしまい過保護になってしまうと、本当の意味での自立を妨げてしまいます。

子どもの成長に合わせ、自立心を育んでいくためには、親はどのように関わっていけばよいのでしょうか。

OKパターン、NGパターンを紹介します。

「自立」とは「なんでも一人でできること」だけではない

そもそも「自立」とは、どのような状態を表すのでしょうか。

広辞苑には、「他の援助や支配を受けず、自分の力で判断したり身を立てたりすること。ひとりだち。」と記されています。

「子どもの自立」と聞くと、「自分のことは自分でできる」「自分でお金を稼いで生活する」といったイメージを抱く方も多いと思います。

また、親が促さなくてもやるべきことができる「手のかからない子ども」を思い浮かべる方もいるかもしれません。

確かにこれらは「自立」のひとつです。

しかし、これらができることだけが、「自立」なのでしょうか?

人間は、生涯を通じて、自分ひとりの力だけで生きていくことはできません。

乳幼児期は親や園の先生など、小学校、中学校、高校、大学時代は親、先生、近所の人、友達など、社会に出ると、会社の上司や同僚、先輩、学生時代の友人などが、困ったとき、悩みがあるとき、不安なときなどに相談にのってもらい、助けてもらい、支えてもらいながら「自立」につながっていきます。

「自立」には、自分ひとりでできることは自分でしながらも、下記の意味が含まれることが分かります。
・ 困っていることや助けてほしいことを素直に周りの人に伝え、援助してもらうこと
・ 援助してもらった人に感謝の気持ちを伝えられること

子どもの自立のためにしてはいけない親のNG行動4つ

子どものためを思ってサポートしているつもりでも、結果的に子どもの自立を妨げてしまう親の行動を4つ、紹介します。

親がなんでもやってあげてしまう

園に行く前の準備や着替え、学校の準備など、子どものペースが遅いと親が全部してしまう、子どもが料理に興味をもち、お手伝いをしたがっているのに「危ないから」と親が全部やってしまうなどです。

親の過保護は、子どもの主体性の芽をつぶし、「どうせママ(パパ)がやってくれるから」と、「自分で考える力」を奪ってしまいます。

親の価値観を子どもに押しつける

「子どもの将来に役立つから」「能力を伸ばしてほしいから」などの理由から、子どもの習い事などを親が決めてしまうケースもあります。

そうすると子どもは“やらされ感”を強く感じ、物事に取り組むモチベーションも下がってしまいます。

やる気がでないため、能力も伸び悩む傾向にあります。

友達同士のトラブルなどに口を出して解決する

子どもがある程度大きくなっても、友達との間でトラブルが起こったらその理由を子どもに聞き、相手の親と話して解決してしまうと、子どもは「何かあったら親が解決してくれる」と思うようになってしまいます。

このような過干渉により、子どもは親の顔色をうかがいながら行動を決めるようになり、自立心を育むことができません。

すぐに否定する・きょうだいや他の子と比べる

子どもが興味や関心を抱いたものに対し、「危ないからダメ」「あなたにはまだ早いからダメ」など、すぐに否定しまうと、子どもは「どうせ僕は(私は)何もできない」と自信を失ってしまいます。

また、きょうだいや周りの子と比べ、「どうしてできないのか」と心配するとネガティブな気持ちが子どもにも伝わり、自立が妨げられてしまいます。

子どもの自立につながる親のOK行動4つ

日々のちょっとした心がけの積み重ねが、子どもの自立につながります。子どもの自立につながる親のOK行動を4つ、紹介します。

急がせない

子どもには子どものペースがあります。着替え、園や学校の準備、食事など、子どもの行動をあまり急がせないようにしましょう。

朝の着替えが遅い場合は起きる時間を早めることや、時計をみながら「長い針が⚫になるまでに着替えられるかな?」と声をかけるなど、子どもが「頑張ってやってみよう」と思うような関わりを心がけましょう。

子どもが自分で決めるよう導く

「どっちのシャツを着る?」「パンとご飯、どっちを食べる?」「どの本を読む?」など、日常のあらゆる場面で子どもが自分で選ぶ、決めるような問いかけを意識しましょう。

ちょっとしたことですが、これを積み重ねていくことで、子どもは自分で考えるクセがつき、自立につながります。

達成しやすい目標を決める

子どもの年齢や生活習慣に合わせ、たとえば、縄跳びの練習を頑張っている場合は「来週まで10回できるようにする」水泳を習っている場合は「⚫⚫️までに一人でもぐれるようになる」など、達成しやすい目標を親子で話し合いながら設定しましょう。

「目標を達成するにはどうしたらよいか」など、自分で考える習慣が身につきます。

勉強がわからないときはいっしょに考える

学校の勉強がわからないといってきたときは、すぐに答えを教えるのではなく、「いっしょに考える」スタンスで向き合いましょう。

ヒントを小出しにしながら自分の頭で考え、答えにたどりつけるように導きましょう。

まとめ

・「自分のことは自分でできる」だけでなく、「周りの人に助けてもらうこと」も「自立」につながる
・親の価値観を子どもに押し付けたりすぐに否定したりするのはNG
・子どもが自分で決めるよう導くことが、自立につながる

編集部より

自立とは、決して一人だけで身に付く力ではないことが分かりました。自立は、関わる全ての人達からのサポートや学びがあって身に付く力になります。
たくさんの人と関わりの中で、子ども自身が自分の考え方を持ちながら、自立を身に付けていきましょう。
また親の子どもへのかかわり方が過度なものや、子ども自身に考えさせず、親のやり方、考え方を子どもに決めつけ、やらせてしまうことほど自立を妨げることはありません。
子ども自身が自分のペースで、考え、選択する環境を作ってあげることが自立を育む親の関わり方になります。
親は陰の立役者として、子どもたちの自立を常にサポートしていきましょう!

(参考文献)
・脳科学からみた男の子のちゃんと自立できる脳の育て方(成田奈緒子、子育てアクシス著・PHP研究所)
・伸芽`sクラブ 子育て&教育ひと言コラム|子どもの自立へ直結。子育て中、過干渉、過保護にならないために
・伸芽`sクラブ 子育て&教育ひと言コラム|子どもの自立心を育むためには?家庭での接し方を解説
・BSC Magazine BSCウォータースポーツセンター|子どもの自立のために必要なこととは? NGな行動・心がけたいポイントを紹介!

記事一覧に戻る

よく一緒に読まれている記事

無料で非認知能力を測定できます!

バナーをタップすると体験版の測定が可能です。

みらぼ

非認知能力を知ろう

非認知能力とは、IQや学力などとは異なり、社会で豊かにたくましく生きる力と言われる、挨拶・礼儀、リーダーシップ、協調性、自己管理力、課題解決力などのことです。園や学校の先生をはじめ、お子様がいるご家庭のママやパパにも注目され始めている能力で非認知能力を高める教育への関心度が高まっています。

  • 非認知能力とは?
  • 非認知能力が必要とされる理由
  • 非認知能力を高める5つの理由
  • 非認知能力を高める方法

非認知能力を知ろう

非認知能力とは、IQや学力などとは異なり、社会で豊かにたくましく生きる力と言われる、挨拶・礼儀、リーダーシップ、協調性、自己管理力、課題解決力などのことです。園や学校の先生をはじめ、お子様がいるご家庭のママやパパにも注目され始めている能力で非認知能力を高める教育への関心度が高まっています。

  • 非認知能力とは?
  • 非認知能力が必要とされる理由
  • 非認知能力を高める5つの理由
  • 非認知能力を高める方法

ラージハート公式Facebook