ラージハート

非認知能力

「先生の話がしっかり聞ける子」に育てるには?

更新日: 2023.01.04
投稿日: 2021.10.29

わが子には、先生の話がしっかり聞ける子に育ってほしいものです。

「人の話を聞く姿勢」は、まずは家庭で育てることが大切です。

子どもから話しかけられた時、自分の忙しさから、上の空で聞き流してしまっていることはありませんか?

このような関わりが続くと、先生の話をしっかり聞く力を育むことは困難になってしまいます。

子どもの「聞く力」を育てる家庭での会話のポイントについて、紹介します。

先生の話をしっかり聞く力は、家庭での親子の会話で育まれる


園や学校で先生の話がしっかり聞ける子。

親としても、とても頼もしいですよね。

相手の話をしっかり聞くためには、相手の顔、とくに目を見ながら言葉だけでなく表情も読みとることが大切です。

これは、このまま家庭にもあてはまります。

毎日の親子の会話を思い浮かべてください。

・お子さんに話しかけるとき、お子さんの目を見ていますか?
・お子さんから何か聞かれたときや話しかけられたとき、目を見ながら答えていますか?
・お子さんに話しかけるとき、つい、早口でしゃべっていませんか?

家事などでどうしても手が離せないときなどは仕方がありませんが、以下を“意識”するだけでもかなり違ってくるものです。

〇子どもの目を見て話す

〇子どもから話しかけられたときは、目を見ながら答える

〇なるべくゆっくりペースで話す

先生の話がしっかり聞ける子に育てるには、「アイコンタクト」を意識し、以下を心がけることが大切です。

・家庭で親の話をしっかり、ゆっくり聞かせる姿勢
・子どもの話をしっかり聞く姿勢

とはいえ、日々忙しく、子どもと会話するときにあらぬ方向を向いてしまったり、子どもから話しかけられたときに「忙しいからあとでね」「わからない」などと対応してしまったりすることもあるでしょう。

忙しいママやパパは、まずは、1日に1回、10分でも手を止め、子どもの目を見てじっくり話をする時間をつくることから始めてみましょう。

家庭で会話の正しいキャッチボールを重ねることが大切


「先生の話をしっかり聞ける子」というのは、相手の意図を汲み取れることができる子、すなわち、非認知能力のひとつである「コミュニケーション能力」がある子ということができます。

前述した「聞く姿勢」と同じくらい大切なのが、「会話でキャッチボールが正しくできること」です。

「会話でキャッチボールが正しくできる」というのは、具体的にどのようなことをさすのでしょうか。

子どもが学校から帰ってきたときの会話の悪い例と良い例を挙げてみます。

子ども「ただいま」
親「おかえり。今日は学校楽しかった?」
子ども「っていうか、おなかすいた。おやつちょうだい」
親「あ、そういえば、お母さん、これから買い物に行かないといけないんだった」

親子で会話らしきことをしていますが、子どもも親も、自分が感じたことを一方的に言葉にし合っているだけで、「会話のキャッチボール」になっていないことがわかります。

子ども「ただいま」
親「おかえり。今日は学校楽しかった?」
子ども「うん、楽しかったよ」
親「学校楽しかったんだ。よかったね。何が楽しかった?」
子ども「うんとね、休み時間に、⚪⚪️ちゃんとブランコしたのが楽しかったよ」
親「⚪⚪️ちゃんとブランコしたのが楽しかったんだね。ブランコの後は何して遊んだの?」
子ども「ブランコの後はね・・・(続く)」

この会話は、「相手に聞かれたことに答える」というコミュニケーションが成り立っています。

これが、「会話のキャッチボール」です。

家庭での子どもとの会話をいま一度振り返り、会話のキャッチボールが続くようなコミュニケーションを心がけることで、「聞く力」を育むことができます。

「話が聞ける子」に育てるための、親の関わり方のポイント3つ

学校で先生の話を聞くことはもちろん、「人の話が聞ける子」に育てるための、親の関わり方のポイントを3つ、紹介します。

〇子どもを叱るときは、長々と叱ったり、イライラしたまま叱ったりしないよう注意する

〇会話のあと、話の内容を要約するような機会をつくる

〇家族で「伝言ゲーム」を楽しむ

子どもを叱るときは、長々と叱ったり、イライラしたまま叱ったりしないよう注意する

危険なことをしたとき、周りに迷惑をかけるようなことをしたときなどに子どもを叱る際は、“叱り方”に気をつけましょう。

長々と叱ったり、イライラしたままネガティブな感情をぶつけて叱ったりしてしまうと、親の話に耳を傾ける気力が低下してしまいます。

叱るときは、「手短かに、毅然と」を心がけることで、「聞く力」が育ちます。

会話のあと、話の内容を要約するような機会をつくる

人の話を聞くことができる子どもは、話の要旨を理解する能力も高いものです。

普段から、会話の内容によっては「⚪⚪ちゃんが言いたいことは、△△△ってことだよね」と答えたり、子どもが話してきたことに対して「ひと言でいうと、どんなこと?」と聞いてみたりしながら、話の内容を要約する機会をつくることを意識しましょう。

家族で「伝言ゲーム」を楽しむ

ママとパパと3人で「伝言ゲーム」もおすすめです。

最初にママが子どもに「明日、⚫⚫と××は△△にって◽◽をします」など、簡単なメッセージを伝え、それを子どもからパパに伝えてもらい、最後にママが確認するのです。

最後まで集中して聞き、聞き取った内容を復唱し確認するという行為は、「傾聴」につながります。

うまく伝えられたときは、「しっかり聞けたね!」と、ほめてあげましょう。

まとめ

・家庭での親子の会話は「アイコンタクト」を意識する
・会話の正しいキャッチボールを心がけよう
・ 叱るときは、「手短かに、毅然と」叱る

編集部より

コラム内容の通り、親としては子どもがしっかりと人の話を聞ける子になってほしいと思う人がほとんどだと思います。
目を見て話すことの大切さを改めて感じました。
家庭内だとどうしてもバタバタしてしまって、意外と目を話せて話していないということもあるのではないでしょうか?
親が子どもの目を見て話を聞かないのなら、子どももその様になってしまっても仕方ないことですよね。
改めて親は子どもの話をしっかりと子どもの目を見て話すことを心がけてみましょう!
また会話もするだけではなく、聞いたことをしっかり答え合うようにキャッチボールを意識して取り組んでみましょう!!

(参考文献)
・本当に頭のいい子の育て方(高濱正伸著:ダイヤモンド社)
・8歳までの子どもの脳にやっていいこと悪いこと(成田奈緒子著:PHP研究所)
・伸芽’Sクラブ|子どもが話を聞かない・・・話を聞ける子に育てる接し方
・こどもまなびラボ|聞く力は話す力よりも重要だった!“聞ける子”の親がしている5つのこと

記事一覧に戻る

よく一緒に読まれている記事

無料で非認知能力を測定できます!

バナーをタップすると体験版の測定が可能です。

みらぼ

非認知能力を知ろう

非認知能力とは、IQや学力などとは異なり、社会で豊かにたくましく生きる力と言われる、挨拶・礼儀、リーダーシップ、協調性、自己管理力、課題解決力などのことです。園や学校の先生をはじめ、お子様がいるご家庭のママやパパにも注目され始めている能力で非認知能力を高める教育への関心度が高まっています。

  • 非認知能力とは?
  • 非認知能力が必要とされる理由
  • 非認知能力を高める5つの理由
  • 非認知能力を高める方法

非認知能力を知ろう

非認知能力とは、IQや学力などとは異なり、社会で豊かにたくましく生きる力と言われる、挨拶・礼儀、リーダーシップ、協調性、自己管理力、課題解決力などのことです。園や学校の先生をはじめ、お子様がいるご家庭のママやパパにも注目され始めている能力で非認知能力を高める教育への関心度が高まっています。

  • 非認知能力とは?
  • 非認知能力が必要とされる理由
  • 非認知能力を高める5つの理由
  • 非認知能力を高める方法

ラージハート公式Facebook