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子どものやる気を100倍にする褒め方とは?

更新日: 2023.01.04
投稿日: 2020.08.13

「子どもは褒めて育てよう」といわれていますが、どんなところをどのように褒めたら良いのかわからないなどと悩む人も多いのではないでしょうか。

それとは逆に、「朝から晩まで褒めてばかり」というのも、子どもに響かないですよね。

子どもを「褒める」ことは、子どもの成長にどんな影響を及ぼすのでしょうか。

子どもの褒めどころの見つけ方や、褒め上手になるための親の心の持ち方、子どものやる気をますますアップさせる褒め方について、ご紹介します。

子どもは褒められことで主体性が高まり、自己肯定感の土台ができる

まずは日々の育児を振り返り、どんな場面でどのような言葉でわが子を褒めているのか、考えてみましょう。

・ お手伝いしてもらった時に、「ありがとう、助かったわ」と声をかける。
・ スポーツなどで、今までできなかったことができるようになった時に、「すごいね!できるようになったね! 頑張ったね!」と褒める。
・ 苦手な食べ物がひとつでも食べられるようになった時に、「今まで嫌いだったのに、食べられたね。すごい!」と褒める。

さまざまな光景が思い浮かびますね。

チャレンジがうまくいったとき、子どもが望むのは、親の笑顔と褒め言葉です。

子どもは褒められることで自分に自信をもち、主体性が高まります。

自己肯定感の土台を作ることができ、「自分ならできる!」「頑張れる!」と、やる気をアップさせることができるのです。

こんな褒め方だと、子どものやる気はダウン!

親はよかれと思って褒めているつもりでも、褒め方や褒め言葉によっては、子どものやる気をかえってダウンさせてしまう場合もあります。

ここでは、NGパターンの褒め方を紹介します。

褒め方がいつも同じ

絵を描いたり工作が完成したときに、子どもから「見て、見て!」といわれることが多いと思います。

忙しいとつい、「すごい!」」「上手!」など、褒め言葉がワンパターンになってしまいがちですが、子どもながらに「また同じ・・」と、内心がっかりしていることも多いものです。

「この線がすごくきれいに描けたね」「この部分、すごく工夫して作られているね」など、具体的に褒めましょう。

褒めたあと、ひと言余計なおまけがつく

子どもがお手伝いをしてくれたときに、「ありがとう。今度は洗濯物たたみもよろしくね。」、運動会のかけっこで1位になったときに、「すごかったね! 次はサッカーの試合でシュート決めようね」など、余計なひと言はNGです。

子どもは余計なひと言のほうが気になって、素直に喜ぶことができません。

褒めたあと、恩にきせる

「テストで100点とれたよ」と報告してきた子どもに対し、「やったね! すごい!ママが一生懸命教えてあげたからだね」など、「子どもの成功は親のおかげ」という気持ちをおしつけ、恩にきせるような褒め方もNGです。

子どもの嬉しい気持ちが冷めてしまいます。

子どものやる気を100倍にする褒め方のポイント5つ


子どものやる気をアップし、主体性を高めることができる褒め方のポイントを、5つご紹介します。

「できないこと」でなく「できるようになったこと」に注目する

これまでピーマンをひと口も食べられなかった子どもが、ひと口でも食べることができたら、それは大きな進歩です。

「ピーマン、ひと口食べられたね!」と褒めることができます。

小さな「できるようになったこと」に注目してもらえた子は自信がつき、自己肯定感が高まります。

「結果」よりも「過程」に注目する

何かができたとき、結果が良かったときに「すごいね!」「おめでとう!」などと褒めるのはもちろんOKですが、結果だけでなく、「過程」に注目するようにしましょう。

結果が良くなかったときは、「残念だったけど、一生懸命頑張ってたね」などと声をかけてあげることが大切です。

「当たり前のこと」を探して褒める

食事の前に手を洗った、元気に学校に行けた、夕食をもりもり食べたなど…

普段当たり前のようにやっている行動の中に、「褒めどころ」が隠されています。

「食事の前に手が洗えたね。えらい!」

「元気に学校に行けているね。いいね!」

「おいしそうに食べているね」

このような言葉だけでも子どもの心は満たされ、自己肯定感を高めていくことができます。

親の「気持ち」を伝えて褒める

「いい子ね」「すごいね」……といった評価の言葉よりも、「食器を運んでくれてありがとう。ママは嬉しいよ」「お友達と楽しそうに遊んでいる⚪⚪ちゃんが大好きよ」など、親の「気持ち」を伝える言葉を増やすことを意識しましょう。

これも、子どもの自信や主体性を育みます。

他の子と比べず、子ども自身の成長に注目して褒める

友だちやきょうだいと比べるのはNGです。

「昨日は問題を解くのに10分かかったけど、今日は7分でできたね。がんばったね!」など、過去の自分に比べてできるようになったことに注目し、褒めてあげましょう。

まとめ

・ 子どもは褒められることで自分に自信がつき、主体性を育むことができる。
・ ワンパターンの褒め言葉、ひと言多い褒め言葉、恩にきせるような褒め言葉、に注意!
・「結果」よりも「過程」に注目し、子ども自身の成長を見つけてあげよう。

編集部より

子どものやる気は、できる!頑張れる!と思える自信が大切であることが分かりました。
また、子どものやる気は、親の何気ない一言に左右されます。
どんなに小さなことでも、子どもができるようになったことを見逃さず、その過程を大切にすると共に、親の気持ちを伝えながら、その子自身に注目してみましょう。

(参考文献)
・ガミガミ言うより笑顔だけで子どもが変わる(著者: 原坂一郎 出版:PHP研究所)
・失敗しない褒め方(監修:西東桂子 出典:りんごちゃんのおけいこラボ)
・叱りゼロで子どもは自分でできるようになる!(著者:原田綾子 出版:PHP研究所)

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