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自己管理力

子どもが失敗した時・くじけた時に親はどうする? 「折れない心」の育て方

2022.11.11

子どもが試合でのミスをいつまでも引きずる…
友だちとの関係がうまくいかずに落ち込んでいる…

子どもが失敗した時や心がしずんでいる時、親としては「励ましてあげたい、負けない子に育ってほしい」と思いますね。

またゲームやじゃんけんに負けただけで激しく落ち込むのを見て、心配になることもあるでしょう。

「強い精神力」「くじけない心」といった頑強でパワフルな「強さ」は、ポキリと折れてしまう可能性を秘めた両刃の剣。

今注目されているのは、風を受けてもふわりと受け流す柳の枝のように、柔らかくてしなやかな「折れない心」です。

今回は、そんな柔軟性のある子どもの育て方を一緒に考えていきましょう。

今だからこそ求められる「折れない心」


子どもには「順風満帆で幸せな人生を…」と思うのが親の願いですが、失敗や挫折のない成功だけの人生はありえないもの。

それよりも辛い時を自力で乗り越えて、強くてたくましい大人に成長するのを助けたいですね。

それならば、大人が子どもにしてあげられるのは、

・失敗しても、また立ち上がる「回復力」
・ストレスやショックにも耐えられる「心の弾力性」
・予期せぬ変化にも対応できる「適応力」

を備えた、「しなやかで柔らかい心」「折れても回復力のある心」を育ててあげること。

では、どうしたら「折れない心」や「たくましい心」を育てることができるのでしょうか。

折れない心を育むために


生まれながらにして「折れにくい心」を持っている子や、くじけても回復力のある子もいるでしょう。

しかし日々の暮らしの中で、少しずつ育てることもできます。

そのヒントは3つ。

◯ 「楽観的」を習慣に
◯ 自分に対する「優しい気持ち」を育てる
◯ 「正解」にこだわらない

「楽観的」を習慣に

ポジティブな思考や楽観的な考え方ができると、失敗や挫折にもショックを受けすぎない、弾力性のある心が育ちます。

そのためには、子どもの失敗やミスを責める言葉や、「あなたはダメね」「なぜ、できないの?」と自信を喪失させるような言葉は避けたいもの。

小さいことのようですが、子どもにとっては心が傷ついてしまいます。

また親自身も物事を大局的に見る癖をつけて、小さなミスや失敗は「気にしない」「そういうこともある」と考えるようにすると、大らかな気持ちが育ちます。

そもそも子どもは楽観的な生き物なので、常に「興味のあること」「楽しいこと」にフォーカスしていれば、自然にポジティブで楽観的な思考が身につくはずです。

自分に対する「優しい気持ち」を育てる

米国のデューク大学の研究によると(*)、自分に優しくできる人は、試練を乗り越える力、困難を跳ね返す力があるといいます。
(*)https://www.sciencedaily.com/releases/2007/05/070516081014.htm

自分で自分を認めてあげられれば、自己肯定感や自己効力感も自然と高まります。

そのためには、失敗しても「大丈夫」「頑張った」「次があるよ」と周囲から認めてもらい、立ち直る経験を積み重ねることが大切。

その繰り返しを経て、「自分に優しくする方法」を学ぶのです。

また、親が自分自身を大切にしている姿を見せるのも同様の効果があります。

辛いことがあったら、子どもに頭をなでてもらうもよし、「美味しいもの食べに行く」もよしです。

自分に厳しくすることも必要ですが、優しくすると「次も頑張ろう」という気力が湧いてきます。

自分自身は最も身近な「味方」であり「親友」でもあります。

自分自身に優しくできる子は、きっと友だちも大切にできるはずです。

正解にこだわらない

正解を出さなければいけない、正解が一つしかないと思うと、それ以外の答えは全て「不正解」「ダメ」になり、世界を狭めてしまいます。

一つのことに執着すると、突発的なことや想定外のことに遭遇した時に、柔軟な対応ができなくなり、思考停止の状態に…。

壁にぶつかった時は、登ったり、壁を壊したり、迂回したり、さまざまなアイデアで突破する「たくましさ」や「切り替えの早さ」を持ってほしいですね。

例えば、

・家族の外出で渋滞にハマったら、ただイライラするのではなく、別の目的地を探して「ここも行ってみたかったんだ」と方向転換する。

・試合に負けたのは自分たちが弱いからではなく、「相手が強くなったから」と考え、相手のプレーや戦術を学んでみる。

など、時には「こだわり」を捨てて別のアプローチを試したり、逆転の発想をしてみると、新しい視点が生まれます。

そして子どもは「複数の選択肢がある」「正解は一つじゃない」ことがわかり、多少の失敗をしても「次は別の方法を試そう」とたくましく考えることができるようになるでしょう。

親も「しなやかに」「柔らかく」を心がけよう


親自身が「こうあるべき」「こうでなきゃダメ」と思い込んでいると、子どもはその理想に近づこうと頑張り、叶わなかった時にがっかりしてしまうでしょう。

そして「自分は価値がない」「ダメな人間だ」と、自分を否定してしまうかもしれません。

反対に「いろいろな正解がある」「失敗する経験が大切」と親が柔軟でしなやかな考え方をしていると、知らず知らずのうちに子どもにも浸透していきます。

「今回はダメだったけど、次はきっと大丈夫」と励ましたり、「挫折から立ち直るなんて、自分(子ども)ってすごいなぁ」と、子どもや自分を素直にほめてあげることでプラスのスパイラルが生まれます。

親が気負わずに、大らかで柔らかな考え方ができると、子どもの「折れない心」「折れても立ち直る心」がきっとスクスクと育つでしょう。

まとめ

・挫折のない人生はないからこそ、「しなやかさ」や「心の回復力」が大切になる。
・「楽観的になる」「自分に優しくする」を習慣化すると柔軟性が養われる。
・「正解は一つではない」と考えられると、さまざまなアプローチができる。
・親が大らかで柔らかい考え方をすることで、子どもに手本を示せる。

編集部より

子どもは親が思っている以上に心が弱いものですよね?でも、意外とその状況を親の前では出さない子どもや自分の中にしまい込んでしまう子どももいます。そうなってしまうと子どもはなかなかその状況から抜け出せなくなってしまい、心が折られ、挫けやすくなってしまうのではないでしょうか?やはりそこで大切なのが、普段からの親の意識の持ち方や行動を背中で見せることと言うのが分かりました。常に子どものそばで寄り添ってあげながら、親としてどーんと構え、しなやかに対応してみてはどうでしょうか?

(参考文献)
NHK | ウワサの保護者会「折れない心 どう育てる?」
ベネッセ | 柔軟性は「固執しない」「他のやり方を試してみる」ことで育める! ボーク重子さんに聞く非認知能力の育み方
All About | 子どもの折れない心を育む「自分を思いやる」という方法

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