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コミュニケーション能力

「自分の気持ち」が伝えられる子に育てよう

2020.12.11

自分の気持ちを相手に伝える自己表現力。

「明るく元気な子は自己表現力が育ちやすい」「慎重で神経質な子は自己表現力が育ちにくい」など、その子の性格に関係するという考え方もありますが、性格というのは多面的で、複雑につくられていくものです。

「うちの子は慎重な性格だから、自分の気持ちを表現するのが苦手」などと、子どもが小さいうちから決めつけてしまうのはNGです。

相手に自分の意思や気持ちをしっかり伝えることができれば、良好な人間関係を築いたり、精神的な安定にもつながります。

また、自分の気持ちを伝える力があれば、相手からの誘いを自分の言葉でしっかり断ることもできるようになり、トラブル回避にもつながります。

親としての日々の関わり方や言葉かけを工夫し、自分の気持ちが伝えられる子に育てていきましょう。

家庭の中で、言いたいことを言い合える雰囲気をつくる


自分の気持ちが言える子に育てるためにいちばん大切なこと。

それは、「社会」のいちばん小さな単位である「家庭」において、家族に言いたいことを言い合える関係をつくることです。

家庭で親が子どもと話すときは、「本音を話すこと」を意識しましょう。

たとえば食事のとき。「残さないで食べてね」「お箸のもち方が違うわよ」など、指示や注意ばかりしていると、子どもは窮屈に感じてしまいます。

「トマトが甘くておいしいね」「ママは、小さい頃わかめのお味噌汁が大好きだったのよ」など、親の本音を伝えるよう心がけましょう。

また、子どもは、「今日ね、園で××ちゃんからひどいこと言われたの。××ちゃん、嫌い!」など、一人よがりのことを言ってくることも多いものです。

そのときに、「何言ってるの? そんなこと言うのはやめなさい!」などと否定ばかりしていると自信をなくし、言いたいことが言えなくなってしまうこともあります。

まずは、「⚫⚫ちゃんは、そう思うんだね」と、子どもの言葉をしっかり受け止めたうえで、「でもね、ママは△△△だと思うよ。その理由はね、⚪⚪⚪⚪だからよ。どうかな?」などと返しましょう。

「まずは子どもの言うことを認めたうえで、自分の考えを述べ、会話を重ねていく」というやりとりを積み重ねるうちに、少しずつ、自分の気持ちを伝える力が育まれていきます。

子どもの感情を言葉にしてあげよう

子どもは語彙力が乏しいため、自分の気持ちをうまく言葉にできないことが多いものです。

それがきっかけとなって、モノにあたったり、周りの友達に手を出したりすることもあるでしょう。

そんなときは、「できなくて悲しいんでしょ?」「怒ってイライラしているんでしょ?」などと先回りして言ってしまわずに、「どうしたの?」「どうしたらいいかな?」と、子どもに考えさせるような言葉かけを心がけたいものです。

そのうえで、「思ったように絵がかけなくて、悲しい気持ちになったのかな」「お友達にオモチャをとられて『悔しい』って思ったのかな」などと、子どもの気持ちをくみとった言葉をかけてあげましょう。

それを繰り返していくことで、子どもは、「悲しい」「悔しい」などの感情がどんなものなのかを理解し、言葉として伝えられるようになっていきます。

「うれしい」「楽しい」などのプラスの感情だけでなく、「悔しい」「腹が立った」「悲しい」などのマイナスの感情もきちんと言葉で表現する力は、自分自身の感情をコントロールする力にもつながります。

「5W1H」を意識しながら子どもと会話をする

「5W1H」とは、
いつ・・When
どこで・・Where
だれが・・Who
何を・・What
なぜ・・Why
どのように・・How
を表す言葉です。

子どもは大人と比べるとボキャブラリーが少なく、断片的な伝え方になることもあります。

子どもの言葉を引き出すには、子どもからの言葉を受け止め、その上で「お友達と遊んで、楽しかったのね。だれと遊んだの?」「園で、積み木遊びをしたのね。積み木は、園のどこにあるの?」「⚪⚪ちゃんが、園で泣いてたんだ。⚪⚪ちゃんは、どうして泣いちゃったの?」など、子どもが答えやすい質問を重ねながら会話を誘導するとよいでしょう。

そのやりとりを続けるうちに、伝えたいことの全体像を共有することができます。

大人のほうも、忙しいとつい、言葉を省いてしまいがちですが、「明日の朝、図書館に絵本を借りに行こう。雨がふりそうだから、傘をもって歩いていこうね」など、5W1Hを意識して話すようにしましょう。

子どもに伝わりやすいですし、このような話し方を真似てくれることも期待できます。

自分の気持ちが伝えられる子に育てるためには、親は、「聞き上手であること」が大切です。

子どもの話をじっくり聞き、会話を楽しみながら、自分の気持ちを伝える力を育んでいきましょう。

まとめ

・ 指示や禁止言葉の多用はNG。本音が言える家庭の雰囲気が大切
・ 子どもの感情を、具体的な言葉にしてあげよう
・ [5W1H]を日頃から意識し、子どもと会話を重ねる

編集部より

自分の気持ちを子どもが表す「自己表現力」は、その子どもが持って生まれた性格や人格だけが影響するわけではないことが分かりました。
むしろ、子どもが小さいころに培われる力であり、育ってきた家庭環境の中でいかに子どもが親に対して言いやすい環境で育ってきているかが重要になります。
子どもの表現力、気持ちを言えるようになるためには、
①親は子どもが何でも言えるような言いやすい環境を作ること
②子どもが感じている感情や伝えたいことを親が言葉にして伝えてあげること
③5W1Hを用いて、子どもの伝えたいことを多角度的に引き出してあげること
以上が家庭環境の中で育つ、子どもの表現力になります。
家庭の中でたくさん会話をすると共に、子どもが言いやすい環境を作っていきましょう!

(参考文献)
・子どもの気になる性格はお母さん次第でみるみる変わる(著・秦野悦子 PHP研究所)
・東京経済ONLINE|家庭内の会話で、国語力を上げる2つの方法
・ベネッセ教育情報サイト|自分の気持ちを相手に伝える力を育てよう
・すくコム|子どもの気持ちを知るヒント

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