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子どもの姿勢の悪さが将来の問題に…親子で姿勢チェック

更新日: 2025.03.19
投稿日: 2025.03.21

子どもがゲームや勉強している姿を見て、「姿勢が悪いな」と感じるお母さん、お父さんは多いのではないでしょうか。

運動時間が少なくなり電子機器を頻繁に使う最近の子どもたちは、姿勢の悪い子が増えているといわれます。

また大人もPCやスマホの普及で、首・肩・背中が硬くなり姿勢が悪くなりがち…。

この機会に親子で姿勢チェックをしてみましょう。

子どもの姿勢、気になりませんか?


食事のときやテレビを見ている子どもの姿を見て「姿勢が悪い」と思うこと、ありますよね。

近年、運動不足による筋力の低下や体幹の崩れなどから、正しい姿勢を保つことができずに姿勢が悪くなる子どもが増えているといいます。

またゲームやタブレット、スマホなどを頻繁に使うことから、肩の関節が前にずれる「巻き肩」や首のカーブがなくなる「ストレートネック」は大人だけでなく、子どもにも起こる問題です。

姿勢の悪さは何気なく積み重なってしまうため、気づいた時には進行していることが多いもの。

特に成長期の子どもは骨や関節がまだ柔らかいので、悪い姿勢が日常化すると骨格の歪みや背骨の曲がりにつながりやすくなります。

まずは「姿勢が悪い」ことを自覚して、毎日自分の姿勢を意識することが第一歩ですね。

悪い姿勢が続くとどうなる?


成長期の子どもの姿勢が崩れたら…よくないことは想像できます。

では具体的にどんなことが起こるのでしょうか。

◯ ストレートネック(スマホ首)になる
 
◯ 体のバランスが崩れ不調に
 
◯ ケガをしやすくなる
 
◯ 骨格が歪んでしまう
 
◯ 呼吸が浅くなる
 

ストレートネック(スマホ首)になる

本来、人の首はゆるやかにカーブしていて、頭の重さを分散させ首や肩に負担をかけないような構造になっています。

しかしスマホやタブレットを見る時間が長くなると、猫背の状態で下を向く姿勢を続けることになり、このカーブがなくなって首がまっすぐな状態になります。

すると首の後ろの筋肉が硬くなり、自律神経にも影響を与えて頭痛やめまい、目の疲れなどの症状が出ることがあります。

大人に比べると子どもはストレートネックになりにくいといわれますが、それでも悪い姿勢を続けていれば骨や筋肉に負担がかかることは間違いないでしょう。

体のバランスが崩れ不調に

また姿勢が悪い状態で食事をすると、十分なスペースがないため、食欲が落ちてしまいがちです。

猫背で座っていると内臓が圧迫された状態になるので、食べ物の消化を妨げてしまうことも。

元気にご飯を食べて消化するという当たり前のことができなくなると、体全体が不調になって風邪や体調不良を招くでしょう。

また勉強や読書、ゲーム機などと目の距離が近くなるため、視力低下のリスクも高まります。

ケガをしやすくなる

姿勢が悪く体のバランスが崩れている状態でスポーツや運動をすると、筋肉が思った通りに動かずにケガをしやすくなります。

また成長期にあたることから、関節に不必要な負担がかかり、痛みにつながることも。

姿勢の悪さは柔軟性の低下にもつながるため、ケガにつながるという意見もあります。

骨格が歪んでしまう

骨や関節がやわらかい子どもが悪い姿勢のまま成長すると、骨格や背骨が歪んでしまうことがあります。

骨が歪むとその周囲にある筋肉はもちろん、神経にまで影響して、痛みや倦怠感などの体の不調にもつながってしまいます。

また背骨の歪みが椎間板を圧迫し、背の伸びを阻害することもあります。

呼吸が浅くなる

背中が丸まって体の前側が縮まった状態だと、肺にしっかり空気が入らずに呼吸が浅くなりがちです。

酸素が脳へ行き渡らなくなると、集中力が続かなくなり、考えをまとめる力や忍耐力が落ちてしまいます。

また十分な酸素を取り込めないことで、「いつも疲れている」「元気がない」という状態になり、イライラすることも増えるでしょう。

姿勢のチェックポイント


姿勢の悪さは、自分ではなかなか気づきにくいもの。しかも子どもとなれば、姿勢を意識することも少ないでしょう。

できれば親がどこを改善するかを理解し、日頃からこまめにアドバイスするのがコツ。

まずはリラックスした状態で、普段通りの姿勢でチェックしてみましょう。


◾️ 立っている姿勢

チェック1) 耳→肩→腰(横の出っ張り部分)→膝→くるぶしをつなぐ線がまっすぐ一直線になっているか。
チェック2) 後頭部・背中(肩甲骨部分)・お尻・かかとの4箇所が壁につくか。
チェック3) 壁と腰の間に手のひらが入るくらいのスペースが空いているか(腰のスペースの空きすぎは反り腰になっている可能性も)。


◾️ 座っている姿勢

チェック1)深く座った位置で、背中が背もたれについていないか。
チェック2)膝の角度と足首の角度が90度になっているか。
チェック3)体を揺らして、坐骨に左右バランスよく体重が乗っているか。 

◾️横になった姿勢

チェック1)鼻〜おへその体の中心線がまっすぐ一直線になっているか。
チェック2)肩や腰、足の水平ラインが斜めになっていないか。
チェック3)足首の開き方が左右対称か

◾️立って両手を上げた姿勢

チェック1)両手を上げた位置が左右対称か。
チェック2)肩、腰、膝の水平ラインが斜めになっていないか。
チェック3)横から見た時に、上がった手が前や後ろに傾いていないか。

子どもの姿勢をよくするために、保護者ができることは?


子どもの姿勢を正すには、毎日コツコツと積み上げて習慣にすることが大切。

そのためには、根気強くこまめに注意を促す必要があります。

子どもの姿勢の矯正に保護者ができることとはなんでしょうか。

◯ ゲームやYouTubeはテレビで
 
◯ 食事中の姿勢に注目
 
◯ 寝る前のストレッチ習慣
 
◯ 朝食はしっかり摂る
 

ゲームやYouTubeはテレビで

スマホやタブレットなどの画面の小さいデバイスは、使う時にどうしても覗き込むような姿勢になり、猫背やストレートネックを誘発します。

ゲームやYouTubeはテレビを利用するようにしましょう。

その際、テレビを少し見下げるくらいの高さの椅子を、テレビ画面の縦の長さの約3倍くらいの距離に置いて見るのが理想です。

食事中の姿勢に注目

家にいる間、ずっと子どもの姿勢を気にして注意するのは、親にとっても子どもにとっても窮屈でしょう。

「食事の間は姿勢を正しく」という目標にすれば無理がなく、1日3回は良い姿勢を意識する時間が確保できます。

親子で姿勢正しく食事を摂る習慣が身につけば、消化も助けます。

寝る前のストレッチ習慣

姿勢が悪くなる原因の一つに、「筋肉の硬さ」があります。

筋肉が硬くなり、十分に伸びなくなると、そちらに引っ張られるようにバランスが崩れるのです。

できれば毎日、お風呂の後に親子でストレッチをして、体の柔軟性を高めましょう。

朝食はしっかり摂る

正しい姿勢をキープするには、体力や筋力が必要です。

しかし朝食を摂らないと、子どもはパワー不足になり、体幹がしっかり保てずに姿勢は悪くなってしまいます。

規則正しい生活を心がけて、毎朝朝食を摂り、1日元気に過ごすことが大切です。

正しい姿勢には「体幹を鍛える」が近道!


近年、子どもの姿勢の悪さが問題になっているのは、スマホやタブレットなどの電子機器だけが原因ではありません。

運動や外遊びの時間が少なくなり、正しい姿勢をキープするだけの筋力がないことも関係しているのです。

いくら正しい姿勢をしようとしても、それをキープする筋力がなければ、すぐにまた悪い姿勢に戻ってしまいます。

子どもには正しい骨格で健やかに育ってほしいと願うなら、適度な運動で体幹を鍛え、姿勢キープのための土台をしっかりつくることも大切です。

そして正しい姿勢ができるようになると、自然に体幹も鍛えられるという相乗効果もあります。

まずは外遊びやスポーツ教室で、体を動かしながら体幹を鍛えてみませんか。

まとめ

・子どもの猫背やストレートネック、骨格の歪みなどの悪い姿勢からくる体のトラブルが増えている。
・悪い姿勢を続けていると、体のバランスが崩れて体調が悪くなったり、ケガをしやすくなる。
・よい姿勢になるには、画面の小さいデバイスではなくテレビを利用したり、ストレッチなども有効。
・正しい姿勢をキープするためには、体幹や筋力をつけるのが近道。

(参考文献)
KUMON | 子どもの姿勢が気になる!正しい姿勢を保つポイントや矯正方法を解説
学研 | 子どもの姿勢が悪くなるのはどうして? 正しい姿勢を身につけさせるためにできること
コクリコ | 子どもの「悪い姿勢3パターン」理学療法士が教える簡単セルフチェック
日本経済新聞 | 正しい姿勢をキープ それだけで体幹は鍛えられる

                   

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