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免疫力って?子どもの免疫力を高める5つの方法

更新日: 2025.01.16
投稿日: 2025.01.14

子どもが小さいうちは、風邪やインフルエンザをはじめ、さまざまな感染症にかかるもの。
風邪や感染症にかかると「免疫力が落ちていたから」と言われることが多いですが、そもそも免疫力とはどんなものでしょう。
子どもの免疫力を高めるために、親にできることは? 
病気と深く関係する免疫力と、免疫力を高めるための日々の生活の工夫について紹介します。

免疫とは、外敵から体を守る自己防衛システム


免疫とは、私たちの体の中に侵入してきた細菌やウイルスなどの異物を排除して、病気にならないようにする自己防衛本能です。
つまり、人間が生まれながらにして持っている、“自分で自分を守る力”のことです。

免疫の機能には、大きく分けて2つあります。

ひとつめは、体内に侵入したウイルスや細菌に打ち勝つこと。
たとえば、風邪のウイルスが体内に入った際に、鼻水やのどの痛み、咳、熱が出る、という症状はすべて体内で免疫細胞がウイルスに打ち勝つために働いているから。免疫システムが正常に働いている証拠です。
こちらは「自然免疫」とよばれています。

ふたつめは、「抗体」です。
体の中に異物が侵入すると、私たちの体内には、その異物だけに作用する『免疫グロブリン(Ig)』という抗体が作られます。
これにより、一度遭遇した異物を記憶し、二度目以降同じウイルスや細菌がやってきた時には、それに適合した抗体が働き、自らの体を守るのです。
予防接種やワクチンも、免疫を学習させて異物が侵入した際に効果的に攻撃します。
こちらは「獲得免疫」とよばれています。

生まれたばかりの赤ちゃんは、へその緒を通じて母親から免疫(抗体)をもらいます。
この母親から受け継ぐ病気の抗体は、生後6か月くらいまでにはなくなるので、この頃から風邪によくかかるようになります。
そして、ウイルスや細菌に繰り返し感染しながら、今度は自分の免疫力を高めていき、2~3歳までに免疫のシステムが整う
と考えられています。
この頃までの心がけがとても大切なのですが、もちろんその後も生活習慣によって免疫力を高めることは可能です。

子どもの免疫力を高める5つの方法


ここでは、子どもの免疫力を高める方法について紹介します。

腸内環境を整える

免疫細胞の多くは、腸に存在します。
そのため、腸内環境を整えることが、免疫力を高める大切なポイントになります。
腸内環境を整えるには、ヨーグルト、味噌や納豆などの発酵食品、海藻類やキウイ、バナナといった果物など食物繊維が豊富な食物などをバランスよく摂り、腸内の善玉菌を増やすことが大切です。

インスタント食品や加工品に含まれる防腐剤等の添加物は、腸内の良い細菌の繁殖をストップさせ、免疫力にダメージを与えることもあるので、控えめにしましょう。

どろんこ遊びなど、外遊びをする

世の中には、数えきれないほどのウイルスや細菌が存在します。
私たちの体は、それらに出合うたびに新しい抗体を作り、病気にならないように戦っています。
ですから、子どものうちにできるだけ多くの「外敵」に出合うことで、免疫力はどんどん高められるといえます。
「どろんこ遊び」や「砂遊び」など、適度に菌と接触できる遊びをすることで、自然と免疫力が高められます。

自然の中でのびのびと外遊びする機会をつくりましょう。

また、外遊びにより日光に当たることで、体の中でビタミンDが作られます。
ビタミンDは、免疫機能を調整する脂溶性のビタミンです。
夏場の強い紫外線にはケアが必要ですが、秋冬は意識して日に当たるようにしましょう。

体温調節機能を発達させる

 免疫細胞には温度が高いと活発化する性質があり、「体温が1度上がると免疫力が5~6倍上がり、1度がると30%下がる」といわれています。そのため、免疫力を上げるには、体温調節機能を発達させることも大切です。

近年、子どもの低体温が増えています。
子どもの低体温対策は、よく食べて、よく動き、よく寝ることです。
バランスのとれた食事を朝食、昼食、夕食にしっかりと摂り、寝る3時間前には夕食を終えるようにしましょう。
また、夜更かしはなるべく避け、小学校低学年の時期は、9時間〜11時間の睡眠時間を確保したいものです。

生活リズムを整える

規則正しい生活を送ることも、免疫力アップにつながります。
食事の時間が不規則だと腸内環境が乱れて免疫力が下がりやすくなるため、毎日なるべく同じ時間に食事をするようにしましょう。

また、良い睡眠を取ると眠りのホルモンであるメラトニンが分泌して体がリラックスし、免疫細胞が活発に働きだします。
毎日同じ時間に就寝・起床する、朝日を浴びるなどして、睡眠の質を上げることも心がけましょう。

風邪の際は、薬を飲ませすぎない

原因に対する治療薬があるのはインフルエンザなどの感染症で、風邪に対しては有効な薬はなく、あるのは熱や咳などの症状を和らげる薬だけです。
ただ、割合としては少ないものの、そうした薬には副作用の可能性もあり、医師の間でも「積極的には使わない」という考えになってきています。
もちろん、高熱が出ているときや、咳が出て眠れないときなどに薬を使って楽になる、症状を和らげることは大切ですが、なるべく薬には頼らず、「つらい症状を最小限の量で適切に抑えるもの」と心得ることが、子どもの免疫力を高めることにつながります。

市販の総合感冒薬や咳止め薬も、使う際は、子どもに飲ませても大丈夫かどうか薬剤師に確認するとよいでしょう。

ストレスも免疫力に影響!大切なのは「親子の会話」と「笑い」


ストレスも、免疫力に影響すること、知っていましたか?

たとえば、「悲しい」「こわい」「イライラする」などのストレスがかかると、交感神経が緊張し、副交感神経とのバランスが崩れます。
これらの神経は、白血球やリンパ球といった、体を病原体から守る免疫細胞の働きにかかわっているため、バランスが崩れることで免疫力が低下するのです。

また、自律神経のバランスが乱れると、前述したIgAの濃度が低くなります。
IgAとは、目や口・鼻・腸などの粘膜で働く抗体のこと。
免疫の最前線で体を守ってくれているため、この濃度が下がると、病気にかかりやすくなります。

親からいつも叱られていたり、何かするたびに「これはダメ、これはダメ」と制限されてしまっている子どもは、ストレスがたまりがち。
親の過度なガミガミ・イライラが、「子どもの免疫力に悪影響を及ぼす」といっても過言ではないのです。

それでは、ストレスを軽減し、免疫力をアップするにはどうしたら良いのでしょうか。
以下、3つの方法を紹介します。

よく笑う

笑うと、身体に悪影響を及ぼす物質を攻撃してくれるリンパ球の一種の「ナチュラルキラー細胞(NK細胞)」の働きが活発になります。
ナチュラルキラー細胞は、全身を巡回し、ウイルスなどの病原菌を見つけると攻撃を行う免疫細胞です。
人間の体内には50億個ものナチュラルキラー細胞があり、活発に働くほど、感染症などにかかりにくいと言われています。

さらに、思い切り笑うことで交感神経が活性化しその後低下することで、リラックス効果が得られます。
自律神経のバランスを整え免疫力を上げるためにも、親子で意識的に笑う機会をつくりましょう。

お風呂でリラックスする

しっかりと湯舟につかることで、体が芯まで温まり、神経や筋肉の緊張がほぐれます。
これにより、ストレスで活性化された交感神経の働きが抑制され、副交感神経が優位になり、心身がリラックスします。
お風呂の温度は、38~40度がおすすめ。 夏は約38度前後、冬は約40度前後が目安です。

親子での会話を増やす

「他人と話すより家族と話すほうが脳の前頭前野は発達する」ということが、今までの研究から明らかになっています。
理由は、他人よりも安心して会話ができるため、脳がリラックスしてよく働くからと考えられています。
日常的な親子の会話が子どものストレスを軽減し、病気に負けない体づくりにつながるのです。

日頃の生活スタイルを少し見直して子どもの免疫力を高め、病気に負けない体づくりをめざしましょう!

まとめ

・免疫とは、人間が生まれながらにして持っている、“自分で自分を守る力”。
・適度に菌と接触するどろんこ遊びや砂遊びが大切。
・ ストレスを軽減させることも、免疫力アップにつながる。

参考文献)
「病気に強い体になる 免疫力を高める日々の習慣」(出典:育児情報誌miku)
「子どもがよく風邪をひくのは問題ない?免疫力を高める6つの習慣とは」(出典:ことぴあクリニック)
「子供の免疫力を高める方法6選!免疫機能の特徴を知って風邪に負けない体を育てよう」(出典:やさしいLPS)
「ストレスは免疫力低下の原因に!ストレス解消と免疫力アップの方法とは?」(出典:やさしいLPS)
「免疫力とは?子どもの免疫力アップに欠かせない4つのこと【医師監修】」(出典:こそだてまっぷ)

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