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朝の登校前の一声でやる気がアップ!子どもが元気になる声かけのコツ

更新日: 2025.01.22
投稿日: 2025.01.10

朝の忙しい時間、子どもが学校へ行く前の数分間が、その日の子どもの気持ちに大きな影響を与えます。
短い時間でも、親がどのように接するかで、子どもの一日がスムーズに始まることがあります。
この記事では、朝の挨拶の重要性、効果的な声かけ方法、親子の朝のコミュニケーションのポイントを紹介。
子どもがポジティブな気持ちで一日をスタートできるようなヒントを提供します。

子どもが朝に気持ちがマイナスになる心理


私たち大人も、朝「今日は会社に行きたくないなぁ」「仕事に行くのがなんとなく億劫だなぁ」と感じることがあるでしょう。
子どもも同様で、朝、学校へ行くことに憂うつを感じたり、気持ちが沈んだりすることがあります。
考えられる理由とその背景にある心理について紹介します。

学校に対する不安

学校生活の中で、子どもたちが抱える不安としては、人間関係、勉強の2つの大きな要素が考えられます。
人間関係においては、 友達とのトラブルや、集団の中にうまく溶け込めない、いじめなどの悩みを抱えていることも。
勉強については、宿題がわからなかったり、授業についていけないといった学習に関する不安を感じていることがあります。

身体的な不調

十分な睡眠が取れていないと、体がだるく、気分がすぐれない状態になりがちです。
また、風邪や頭痛などの不調は、精神的な状態にも影響を与えます。
これらの身体的な不調から、朝、気持ちがマイナスになることがあります。

家庭環境

なんらかの事情により家族との関係が良好でなかったり、家族の病気など家庭環境が不安定な状態にあると、子どもは漠然とした不安感を抱え、朝、学校へ行くことに憂鬱を感じるケースもあります。

外部からのストレス

塾や習い事が多く、勉強や休み時間が十分に確保できずに疲れがたまっている、本人が興味がないことをやらされているなど、外部からのストレスが朝の憂うつにつながることがあります。

朝の挨拶が子どもにもたらす影響は?


朝の挨拶はただの形式ではなく、子どもにとって、一日のスタートを切る大切なコミュニケーションです。
親の挨拶が、子どもの心理にどう影響するかについて、具体的なデータと共に紹介します。

WEBサイト「お母さん大学」が全国の319人のお母さんに行った「朝、出かける子どものお見送り」についてのアンケート結果を、一部紹介します。

「朝、お見送りをしていますか?」に対する回答

・はい  82,8%
・いいえ 17,2%

「いってらっしゃい、ばいばい以外に使う言葉は?」に対する回答

・「気をつけて」 213人
・「⚪⚪もった?」など持ち物の確認 95人
・「楽しんで」  89人
・「頑張って」  69人
・「⚪時に帰ってくる?」など予定の確認 60人

「言葉かけ以外にすることは?」に対する回答

・特に何もしない 39,4%
・ハイタッチ 21,2%
・ハグ 17,4%

組織作りの考え方に「成功の循環モデル」というものがあり、『良い結果(=家庭の幸せ)を出すためには、まずはコミュニケーションを良くすることから』という法則があります。
家庭という「組織」において、コミュニケーションは普遍的なもの。
朝、玄関先まで送りに行く間の他愛もない会話は、保護者がわが子を大切に思う愛情表現といえるでしょう。

朝の挨拶は、子どもたちに「今日という一日が始まる」という合図を示し、心身の準備を促します。
また、毎日同じように挨拶をすることで、子どもたちは安心感と安定感を得ることができます。
保護者の温かい声や笑顔は、子どもたちにとって心の拠り所となり、一日を安心して過ごすための支えとなるでしょう。

朝のNG声かけパターン3つ


とはいうものの、朝の時間帯は、朝ごはんづくり、洗濯、子どもの通学(園)準備のサポート、自身の仕事準備など、子どもだけでなく親も忙しいものです。忙しさから、つい、子どもに声を荒げたり、叱ったりしてしまうこともあるのではないでしょうか。
ここでは、できれば避けたい朝のNG声かけと、それらを避ける方法について紹介します。

「お母さん(お父さん)も仕事頑張っているんだから、あなたも頑張って!」

お母さんお父さんとしては、「一緒に頑張ろうね!」と励ましているつもりですが、子どもにしたら「そんなの、知らないよ!」と言ったところでしょう。
「いつも頑張ってるね」と声をかけ、子どもを抱きしめて「お母さんも頑張ってくるね」と伝えることで、子どもの心も落ち着くでしょう。

「早くしなさい!」

登校(登園)の時間がせまってくると、この言葉を繰り返してしまいがち。
しかし、子どもは子どもなりに「急がなきゃ」と気づいていることが多いものです。
そこに追い打ちをかけられるように「早くしなさい!」と言われると「わかってるよ!」と反発したくなりますし、具体的に何を早くすれば良いのかもわかりません。

・「早くして」を言わなくても済むように、前の晩に荷物や服の準備をする。
・「そろそろ、歯を磨こうか」など、早くしてほしいことを具体的に伝える。

などと工夫するとよいでしょう。

「なんでいつもこんなに時間がかかるの?」

子どもは大人と比べて時間がかかるのが当たり前です。
焦らせる言葉は、子どものやる気を削ぎ、自信をなくさせてしまいます。
「あと5分で出発だよ。準備は順調に進んでいるかな?」と具体的な時間を伝えたり、必要に応じて「一緒にやってみようか?」と声をかけましょう。

親子の朝の時間を大切に


朝の忙しい時間帯を有効活用することで、親子関係を深めることができるのも事実。
特にお父さんの積極的な関わりは、子どもたちの成長に大きな影響を与えます。
朝の短い時間でも、コミュニケーションをとることで、子どもは安心感を得ることができます。
また、親の愛情を感じると、子どもは自己肯定感が高まり、自信を持って行動できるようになります。
以下、朝の短い時間を使った親子のコミュニケーションの取り方を紹介します。

一緒に朝食を食べる

通勤時間があえば、家族で一緒に朝食を食べましょう。食事中、自然と会話が生まれ、家族のコミュニケーションのきっかけになります。子どもの成長過程に合わせ、パンを焼いたり、卵を焼いたりするなど簡単な作業でも一緒に取り組むことで会話が弾みます。

今日の予定を共有する

カレンダーや学校の時間割を見ながら今日の予定を共有することで、子どもは安心して1日を過ごすことができます。
「今日は学校でどんな授業があるの?」「給食は⚪⚪なんだね」「お天気が良いから、お友達とたくさん遊べそうだね」などと声をかけるのもよいでしょう。

スマートフォンを遠ざける

スマートフォンの通知音が鳴ったり、画面を見てしまうことで、会話に集中できなくなります。
食卓にスマートフォンは持ち込まず、電源を切っておくことで、質の高い家族の時間を過ごすことができます。

ハグをする

ハグは、言葉では伝えきれない愛情を伝えることができます。
ハグは、精神的な安らぎを与えるオキシトシンや、喜び・快楽、意欲をもたらすドーパミン、感情をコントロールして精神を安定させるセロトニンの分泌量を増やす効果が期待できるといわれています。
出かける前にわが子をぎゅっと抱きしめることも、親子のコミュニケーションを深める方法のひとつといえるでしょう。

可能な範囲で子どもにお手伝いをしてもらう

子どもの年齢や発達段階にもよりますが、

・ 新聞をとってきてもらう。
・ ゴミ出しを一緒に行ってもらう。
・ 朝食の時に卵を割ってもらう。
・ テーブルをふいてもらう。

など、簡単なお手伝いをしてもらうことでも「ありがとう」「助かるよ」といった親子のコミュニケーションが深まります。

子どもを励ます朝の声かけポイント


朝の忙しい時間帯でも、子どもに温かい言葉をかけることで、一日を笑顔でスタートさせることができます。
子どもが前向きに一日を過ごせるような、具体的な声かけのポイントをご紹介します。

「行ってらっしゃい!」にプラスアルファ

1日のうちでいちばん忙しい時間帯ですが、ほんの数十秒でも、その瞬間だけは100パーセント子どもに心を向け、気持ちを込めた「行ってらっしゃい!」を。 「行ってらっしゃい!」という言葉だけでももちろんOKですが、「行ってらっしゃい!楽しい一日にしてね!」 「行ってらっしゃい!学校でたくさん友達と遊べるといいね!」 など、具体的な言葉を加えることで、子どもはより励まされた気持ちになります。

「大丈夫だよ」という言葉の力

子どもが心配そうな様子を見せるときには、「大丈夫だよ」という言葉をかけてあげましょう。
「新しいことを始めるのは少し怖いよね。でも、きっとできるよ!」 「先生や友達がやさしくしてくれるから、安心してね」 など、具体的な言葉で安心感を与えましょう。

送り出すときは笑顔で

言葉だけでなく、笑顔も大切なコミュニケーションツールです。
心のこもった 「行ってらっしゃい」という言葉に、心のこもった笑顔を添えることで、子どもは親の愛情を感じることができるでしょう。

楽しみを持たせる

「今日は、学校で新しいゲームをするんだってね!楽しみだね!」 「今日は、おやつに大好きなケーキがあるよ!」 など、今日の楽しみを共有することで、子どもは学校に行くこと、学校生活を終えて帰宅することが楽しみになります。

今日の目標を聞き出す

「今日は、友達とたくさん遊ぶぞ!」 「校庭で縄跳びの練習のとき、二重跳びができるように頑張るぞ!」など、小さな目標を聞き出すことで、子どもの心にエンジンがかかることもあります。

いかがですか?
朝の数分が、子どもの一日を左右することがよくわかりますよね。
子どもが毎日学校へ元気よく出かけられるよう、毎日の生活に、これまで紹介した言葉かけや関わり方を取り入れてみてください。

まとめ

・朝、子どもに不安な様子が見られたら、その原因を考えてみよう。
・朝の「早くしなさい!」は、百害あって一利なし。
・短い時間でも親子のコミュニケーションをとる工夫を施すことが大切。
・100%子どもに心を向けた「行ってらっしゃい!」を。

参考文献)
「朝の登校前にかけたい 子どもが元気になる言葉」(出典:ベネッセ教育情報)
「明日から登校する!と不登校の子どもが言ったけど・・・どのように対応声かけすればいいの?」 (出典:不登校解決相談所)
「家族(夫、妻、子ども)が家を出る時は玄関先で見送ってる?夫婦仲良しの秘訣はマイルールにあり!?専門家に聞く」(出典:たまひよ)
「お母さん、子どもを見送っていますか?」(出典:お母さん大学)
「現役保育士が明かすNG声かけ!朝の登園時にありがち…困ったママ・パパの言動とは!?」 (出典:ウーマンエキサイト)

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