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親の対応がカギ!「できない…」ばかりの子どもの自信を引き出すには?

更新日: 2024.07.08
投稿日: 2024.07.09

親の対応がカギ! 「できない…」ばかりの 子どもの自信を引き出すには?

子どもは、成長過程でさまざまなことに挑戦し、失敗を経験します。
しかし、そのたびに自信を失ってしまうこともあります。
親としては、そんな子どもの姿を見て、どう接すればいいのか悩むこともあるでしょう。
子どもの自信は、親の関わりによって大きく育むことができます。
この記事では、子どもの自信をぐっと引き出すヒントについてお伝えします。

どうしてうちの子はこんなに自信がないのだろう?


「どうせ僕はできない」
「私はダメな子だから、きっと無理」・・・。
お子さんからこんな言葉を聞いたことはありませんか?

近年、自分に自信がない子どもが増えていると言われています。
その理由として、

・家族や周りの人からほめられたことが少ない。
・失敗したとき、ひどく怒られたことがある。
・周りの友達やきょうだいと比較された経験がある。
・結果だけを評価されることが多い。

などがあげられます。

幼少期から自信を持てないままでいると、

・ 失敗することを恐れて挑戦できない。
・ 自己肯定感を育むことができない。
・ さまざまな場面において、ネガティブ思考になりやすい。

などの影響が出ると考えられます。

人は、勉強でも運動でも芸術でも、新しいことに取り組んだり、挑戦したりすることで成長できる生き物です。
しかし、自信がない子は、「失敗するかもしれないからやめておこう」と、最初からあきらめの気持ちが勝ってしまいがち。
その子が持つ本来の力が発揮されないままになってしまうことが多く、未来への可能性をせばめてしまうことにもつながりかねません。

このような自信のなさは、自己受容や自己肯定感と同様に、思春期までのさまざまな体験をベースに形成されることが多いといわれています。

子ども時代に「自信のなさ」がしみついてしまうと、大人になってから脱却するのはなかなか難しいもの。
だからこそ、子ども時代の親や周りの大人の対応が、とても大切になるのです。

子どもの自信は親の対応で大きく変わる


ここでは、自信がない子どもに自信をもたせるための親の関わり方について紹介します。

ありのままの子どもを認めてあげる

子どもは、「親に愛され、認められている」と感じることが、自信につながります。
子どもの良いところだけでなく、親から見た欠点も受け入れ、「ありのままのその子」を認めてあげるよう心がけることができたらいいですね。

「○○ちゃんって、○○なところが素敵だね!」
「○○ちゃん、いつも一生懸命で感心しちゃうよ!」
「○○ちゃん、自分の意見をしっかり言えるところが好きだよ!」

など、良いところに注目することはもちろん、
「○○ちゃんは、今はできなくても、いつも頑張って練習しているから、きっとできるようになるよ」など、ネガティブをポジティブに変換した言葉かけを意識しましょう。

成長した部分・チャレンジの過程などを具体的にほめる

子どもが何かできたときは、どんな些細なことでも、たくさんほめてあげましょう。
「すごいね!」「よくできたね!」という「結果」に対するほめ言葉だけでなく、

「最後まであきらめずに頑張ったね!」
「前より上手にできるようになったね!練習の成果が出ているね!」

など、努力のプロセスやチャレンジの過程も具体的にほめるましょう。
それにより、子どもは自分の行動に自信を持つことができます。

ただし、「○○したらほめてあげる」など、ほめ言葉を“取引材料”にしてはいけません。
子どもが外発的な動機で行動するようになり、本来の意欲を失ってしまう可能性があるからです。

コミュニケーションをしっかり取り、子どもの話をよく聞く

子どもと積極的にコミュニケーションを取りましょう。
子どもの話をよく聞き、共感することで、子どもは安心して自分自身を表現できるようになります。

子どもが話しているときは、途中で話を遮ったりせず、最後までしっかりと聞いてあげましょう。
また、子どもが何か悩んでいる様子があれば、一緒に考えます。
親が子どもとしっかりと向き合うことで、子どもは「自分はお母さんお父さんに認めてもらえている」と感じることができます。

子どもを尊重し、否定しない

子どもは、自分の意見や考えを尊重される経験を重ねることで、自信を持つことができます。
子どもが何か意見を言ったときは、たとえそれが間違っていたとても、頭ごなしに否定するのはNG。
まずは話を最後まで聞きましょう。

子ども自身に考えさせ、選んだものを認める

子ども自身が考え、選んだことを認めることで、子どもは主体性と自信を持つことができます。

「今日は、何をしたい?」
「○○するのと、△△するのと、どっちがいい?」
「自分で考えて、決めてみてね」

などの言葉がけにより選択肢を与え、自分で選ばせることが大切です。
また、子どもが選んだことに対しては、たとえそれが結果的にうまくいかなかったとしても、選んだ事実を認め、励ましましょう。

親自身も自信を持つ

親であるあなた自身、自信が持てるところはありますか?
子どもは親の姿を見て育ちます。
親が自信を持っていないと、子どもに自信を持たせることはできません。
日々忙しいかもしれませんが、親自身も、たまには自分を振り返る時間を持ちたいですね。
そして、自分の良いところを認め、自分を大切にするようにしましょう。

気をつけて! 子どもの自信を奪うNG行動

子どもが自信を失ってしまう理由はさまざまですが、親や周りの大人が無意識のうちにNG行動を取ってしまうことも少なくありません。
ここでは、子どもが自信を奪うNG行動と注意ポイントについて説明します。

思い込みや決めつけは禁物

「うちの子はこれが苦手だから」「どうせ無理でしょ」「好きなことじゃないから、興味を持つはずがない」といった思い込みや決めつけにより、子どもの行動を制限していることはありませんか?
子どもは、親や周りの大人の言葉を鵜呑みにしやすい面があります。
大人から決めつけられたり、思い込みを言われたりすると、「自分はできないんだ」と信じてしまい、挑戦することをあきらめてしまう可能性も。
大切な成長のチャンスを奪ってしまうことになりかねません。

人格の否定や比較をしない

子どもが何か失敗したときに、「何をやってもダメね」「どうしてできないの?」というような人格を否定する言葉は使ってはいけません。
こうした言葉は、子どもの自己肯定感を低下させ、自信を失わせてしまいます。

また、子どもを周りの友達やきょうだいと比べることもNGです。
子どもは比べられることで劣等感を感じ、自信を失ってしまう可能性があります。
大切なのは、その子自身が成長していることを認めることです。

結果だけで判断しない

「テストで100点取れなかったなんて、ダメだね」
「運動会で優勝できなかったなんて、練習が足りなかったね」

など、結果だけで子どもの価値を判断し、否定的な言葉をかけるのは避けましょう。
結果だけで判断されると、子どもは努力が報われないと感じ、自信を失ってしまう可能性があります。
努力のプロセスや、挑戦する姿勢も評価することが大切です。

すべて与えない、指示しない

子どもが何かを求めてきたときに、すぐに与えたり、指示したりしてしまうのもNGです。
子どもは自分で考え、行動することで、自信と達成感を得ることができます。
子どもが困っているときは、すぐに答えを教えてあげるのではなく、ヒントを与えたり、一緒に考えたりして、自分で答えを見つけるできるように導きましょう。

自己肯定感を高めることが大切

子どもが自信を持ってさまざまなことに挑戦できるようになるためには、 自己肯定感を高めることが大切です。
自己肯定感とは、自分自身を価値ある存在として認め、肯定する気持ちのことです。

自己肯定感の高い子どもは、失敗を恐れずにチャレンジしたり、自ら行動したりすることができます。
また、失敗をポジティブに捉え、そこから学ぶこともできます。

ここでは、子どもが自分で考え、行動できるようになるためのポイントを紹介します。

失敗を恐れずチャレンジできる

人は誰でも、失敗を経験します。しかし、失敗を恐れて挑戦しない子どもは、自己肯定感が低くなってしまう可能性があります。

大切なのは、失敗から学ぶことです。

失敗しても大丈夫だよというメッセージを伝え、子どもが挑戦できる環境を作りましょう。

「失敗しても大丈夫だよ。次はもっとうまくできるよ」
「チャレンジする勇気は素晴らしいね!」
「どんな結果が出ても、あなたを応援しているよ」

などの言葉かけで、わが子を応援しましょう。

自ら行動できる

何事も自分で考え、行動できる子どもは、自己肯定感の高い子どもです。
親は、子どもの自主性を尊重し、指示ばかり与えないようにしましょう。

「どうすればいいと思う?」
「どんな方法があるかな?」
「自分で考えてみてね」

など、子ども自身が考え、選択できるように、選択肢を与えたり、質問をしたりして促しましょう。

目標を設定し、一緒に経験を共有する

子どもと一緒に具体的な目標を設定し、目標達成に向け、段階的にステップを踏んでいくようサポートしましょう。
その際、親も経験を共有したり、親自身も目標を立てて、子どもと一緒に頑張ることもよいでしょう。
親自身が積極的に新しいことに挑戦したり、自分の意見を言ったりすることで、子どもも主体的をもってチャレンジすることができます。

成功体験を増やす


子どもが何かを成し遂げたとき、脳内ではドーパミンなどの神経伝達物質が分泌されます。
ドーパミンは、喜びや快感を感じさせる物質で、「できた!」という実感をもたらします。
この「できた!」という実感は、子どもの自信を大きく育みます。
自分が何かを成し遂げられるという自信は、新しいことに挑戦する勇気や、困難を乗り越える力につながります。
また、子どもの成功体験は、自信と自己肯定感を高め、さまざまな面で良い影響を与えます。
親は、子どもの挑戦を応援し、成功体験を積み重ねられるようサポートすることが大切です。

まとめ

・親の決めつけや思い込みが、子どもの自信を奪っていることもある。
・普段から子どもとコミュニケーションをとり、子どもの思いに耳を傾けることが、自信につながる。
・親自身も、自信が持てる人間になれるよう主体的に生きることが大切。

まとめ

(参考文献)
「自信がない子どもの原因と対処法」(出典:ぜんち共済株式会社コラム)
「自信がない子どもが急増!主な原因と自信を持たせるために親ができること」(出典:家庭教師のファミリー)
「子どもに自信をつけさせる方法。子どもの自信を奪わず育てよう」(出典:ほいくの引き出し)

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執筆者プロフィール

長島 ともこ(ナガシマ トモコ)

フリーライター・エディター / 認定子育てアドバイザー / AEAJアロマテラピーアドバイザー

コメント

フリーライター・エディターとして、育児、教育、暮らし、PTAの分野で取材、執筆活動を行っています。息子が所属していたスポーツ少年団(サッカー)では保護者代表をつとめ、子ども時代に親子でスポーツに関わることの大切さを実感しました。PTA活動にも数多く携わり、その経験をもとに『PTA広報誌づくりがウソのように楽しくラクになる本 』(厚有出版)などの著作もあります。「All About」子育て・PTA情報ガイド。2 児の母。

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