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非認知能力

お盆とは?子どもに伝えたい行事の意味と非認知能力

更新日: 2022.04.14
投稿日: 2021.08.05

お盆の時期になるとおじいちゃんおばあちゃんの家に行き、お墓参りする家庭も多いもの。

そもそもお盆とはなにか、どのような意味があるのかを幼児期から丁寧に子どもに伝えていくことが、家族を大切にすること、ご先祖さまを敬うことの大切さを理解し、非認知能力のひとつである思いやりの心や礼儀などを育むことにつながります

子どもに伝えたい日本の伝統行事・お盆について、非認知能力の視点から紹介します。

お盆の時期、ご先祖さまを供養しながら思いやりの心を育てる

先祖や亡くなった人の霊を家に迎え、供養する「お盆」。

日本で最初にお盆が行われたのは、推古天皇が606年に行った「推古天皇十四年七月十五日斎会」といわれており、かつては上流階級の間でのみ、執り行われてきました。

江戸時代に、供養に欠かせないろうそくが手軽に入手できるようになったことから、庶民の間でもお盆が全国的に広まり、現在に至ります。

お盆の期間は、一般的には8月13日〜16日の4日間(旧盆)です。

しかし、東京の一部の地域、金沢市や静岡市などの一部では新盆が適用され、7月13日〜15日、沖縄県では旧暦に合わせてさまざまな行事が行われ、2020年のお盆は8月31日〜9月2日など、地域により異なります。

お盆の時期は、おじいちゃんおばあちゃんの家に行き、お墓参りする家庭も多いのではないでしょうか。

この機会は、子どもがお盆についての理解を深める絶好のチャンスです。

ご先祖さまを供養することにより、非認知能力のひとつである思いやりの心を育むことができ、おじいちゃん、おばあちゃん、親戚の人たちとの交流を通じて、挨拶や礼儀の大切さに気づくこともできます。

この時期だからこそ、以下について、親子で対話を深めましょう。

・ お盆の意味
・ 迎え火や送り火の意味
・ 盆提灯の意味
・ きゅうりとなすをお供えする意味
・ なぜ盆踊りがあるのか

お盆について子どもから聞かれたとき、どう答える?


お盆にまつわるさまざまな話題がのぼったとき、子どもがわかりやすいように説明することで理解が深まり、思いやりの心を育てることができます

難しい言葉は使わず、シンプルな言葉で子どもに説明するときの一例を紹介します。

①お盆って、どんな日?
「お盆は、ご先祖さまに『ありがとう』を伝える期間だよ。ご先祖さまは、おじいちゃんやおばあちゃんのパパやママ、そのまたパパやママと、たくさんいるんだよ。」

②お盆の日は、何をするの?
「きゅうりを飾り、ご先祖さまが早く帰って来られるようにするよ。ご先祖さまが帰るときは、なすを飾って見送るよ。」

③きゅうりやなすを飾るのはどうして?
「きゅうりやなすは夏の野菜で、お盆の時期はたくさん手に入るからだよ。きゅうりは細くて長いから馬、なすは太くて丸いから牛に見立てて、きゅうりの馬には、『少しでも早くお迎えできるように』という意味があるよ。なすの牛には『ゆっくり帰れるように』という意味があるよ。」

④提灯を飾るのはどうして?
「お盆の時期に飾る提灯は、お盆で里帰りしてくるご先祖さまが迷わないよう、目印の役割があるよ。お盆の最初の日の夕方に灯りをつけて、最後の日に、『ご先祖さまが帰った』ということで、灯りを消すよ」。

⑤仏壇にお花を飾ったり、果物やお菓子をお供えしたりするのはどうして?
「ご先祖さまに『ありがとう』を伝えるためだよ。ご先祖さまが好きだったお花やお菓子をお供えするよ。」

⑥盆踊りって、お盆と関係あるの?
「盆踊りは、お盆の最後にご先祖さまを送り出す踊りだよ。だれでも気軽に参加できるんだよ。」

⑦お墓参りをするのはどうして?
「ご先祖さまが眠っているお墓回りをきれいにして、今⚪⚪ちゃんが元気でいることに感謝の気持ちを伝えるためだよ。」

お盆の時期に思いやりの心や挨拶・礼儀の大切さを伝える3つのポイント

お盆の時期に、思いやりの心や挨拶・礼儀の大切さを伝えるポイントについて、3つ紹介します。

〇「お盆」がテーマの絵本を読む

〇お墓参りに行く際、マナーを教え、可能な範囲で子どもに手伝ってもらう

〇挨拶やお礼を自分から言えるような働きかけをする

「お盆」がテーマの絵本を読む

お盆休みや盆踊りがテーマの絵本を親子で読むことで、お盆をより身近に感じることができます。

「絵本ナビ」の「お盆の由来や行事についてよくわかる本」では、以下が紹介されています。

・お盆の由来や行事についてよくわかる絵本として
『季節を知る・遊ぶ・感じる 8月のえほん』(監修:長谷川康男 出版社:PHP研究所)
・お盆に家族や命のつながりを考える絵本として
『ぼくのしんせき』(作・絵:青山友美 出版社:岩崎書店)

お墓参りに行く際は、マナーを教え、可能な範囲で子どもに手伝ってもらう

子どもを連れてお墓参りに行く際は、可能な範囲でお墓の掃除を手伝ってもらうようにしましょう。

水かけ、合掌、お線香なども同様です。

これらを行うことで、ご先祖さまへの感謝の気持ちが伝わることを教えてあげましょう。

挨拶やお礼を自分から言えるような働きかけをする

お盆の時期は、帰省などで、おじいちゃんおばあちゃん、親戚の人たちに会う機会もあるでしょう。

その時に気持ちよく挨拶ができるよう、「おじいちゃんおばあちゃんに会ったらなんて言うんだっけ?」など、事前に心の準備ができる働きかけを心がけましょう。

元気に挨拶できたら褒めてあげることで、挨拶や礼儀の大切さを体感できます。

まとめ

・お盆の意味や目的を子どもに伝えることで、思いやりの心を育てる
・お盆について子どもから聞かれたら、わかりやすい言葉で教える
・帰省などの機会は、挨拶や礼儀の大切さを伝えるチャンス

編集部より

夏休みも中盤にさしかかり、お盆休みの時期を迎えるため、帰省でおじいちゃんやおばあちゃんのいる田舎へ帰る方も多いのではないでしょうか?
お盆の時期に田舎へ帰省すること自体が、ご先祖さまに会いに行くということでもあります。
子どもたちは「なぜ?」を意識するものです。
ぜひ!今年の夏は、子どもたちと共にご先祖さまへの感謝の気持ちを持つと共に、お盆の「なぜ?」を意識しながら、お盆休みを子どもたちと過ごし、コミュニケーションを取ってみるのはいかがでしょうか!?

参考文献)
・子どもに伝えたい 和の行事を楽しむ絵本(著:三浦康子 永岡書店)
・日本を楽しむ年中行事(著:三越 かんき出版)
・保育士バンク|保育園でのお盆期間はどう過ごす? アイデアや子ども向けにわかりやすく説明する方法
・絵本ナビスタイル|お盆の由来を子どもに聞かれたら? お盆に読みたいおすすめ絵本10冊

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