子どもの能力をスポーツで引き出す! 子どもの成長につながるスポーツの習いごととは?
更新日: 2023.12.06
投稿日: 2022.12.23
子どもがある程度成長すると、習いごとを始めることも多いもの。
なかでもサッカー、野球、バスケットなど、スポーツの習いごとが人気です。
子どもに人気のスポーツとその特徴、スポーツを通して成長できることなどについて紹介します。
もくじ
子どもに人気のスポーツランキング
基礎体力がつく、チームワークを学べるなどの理由から、スポーツの習いごとが人気です。
学研教育総合研究所の「小学生白書」(2021年8月調査)によると、「現在行っている習いごとはありますか?」の質問に対し、もっとも高い割合を占めているのは「水泳」で、全体の25.7%という結果でした。
以下、同白書によるスポーツ系の習いごとランキングを紹介します。
1位 水泳
2位 体操
3位 サッカー・フットサル
4位 ダンス
5位 武道
6位 野球・ソフトボール
7位 バレエ
8位 バスケットボール
9位 ボルダリング
10位 ゴルフ
「水泳」はここ数年連続して人気の高い習いごとで、とくに小学校の低学年から中学年までの人気が高く、小学3年生までは全体の約3割が水泳を習っています。
そのほか、体操、サッカー・フットサル、ダンスなども根強い人気です。
団体スポーツと個人スポーツの特徴とメリット・デメリット
スポーツは、
・個人スポーツ
大きく2つに分けられます。
それぞれの特徴と、メリット・デメリットを紹介します。
団体スポーツの特徴とメリット・デメリット
団体スポーツは、文字通り、団体またはチームとして行うスポーツで、サッカー、野球、バスケットボールなどがこれにあたります。
団体スポーツの習いごとで練習を重ねることにより、
・チーム内で与えられた役割を果たそうと、責任感を養うことができる。
・仲間と同じ目標に向かって練習に励むことで、協調性を養うことができる。
・仲間ががんばる姿を見ながら「自分もがんばろう」と切磋琢磨できる。
などのメリットがあげられます。
そのいっぽうで、
・一人ひとりの能力差により、全体練習についていけないことをつらく感じてしまったり、逆に、物足りなさを感じてしまったりすることがある。
などのデメリットがあげられます。
個人スポーツの特徴とメリット・デメリット
個人スポーツは、個人として競うスポーツで、水泳、体操、武道などがあげられます。
個人スポーツの習いごとで練習を重ねることにより、
・自ら考え判断する自主性を育むことができる。
・自分の努力が結果に結びつきやすく、自分に自信をもつことができる。
・自分の課題やレベルに合わせてステップアップできる。
などのメリットがあげられます。
そのいっぽうで、
・すべてが自分の力なので逃げ道がない。
などのデメリットがあげられます。
これからスポーツの習いごとを検討している家庭は、わが子の「やりたい気持ち」がいちばん大切ですが、わが子がどちらのスポーツが向いているか、性格や気質から判断するのもよいでしょう。
スポーツをすることで成長できること5つ
スポーツ系の習いごとをすると、子どもの成長にどのようなメリットがあるでしょうか。以下、5つ紹介します。
・挨拶や礼儀が身につく。
・課題解決力を養うことができる。
・体だけでなく脳を鍛えることもできる。
・失敗や挫折を乗り越える力を育むことができる。
基礎体力を作って丈夫な体に
週1,2回でも習い事として定期的にスポーツに取り組むことによって、心肺機能が強くなったり、筋肉が鍛えられたり、骨格がしっかり形成されたりなど体が丈夫になります。基礎体力の向上にもつながるでしょう。
挨拶や礼儀が身につく
日々の練習の中で、先生への言葉づかいや目上の人への対応の仕方などを覚え、挨拶や礼儀が身につきます。
課題解決力を養うことができる
団体競技でも個人競技でも、練習を通じて自分の課題を知り、その課題を解決するためにどんなことをすればよいか考えます。それを行動に移すことを重ねることで、非認知能力のひとつである課題解決力を養うことができます。
体だけでなく脳を鍛えることもできる
スポーツで体を動かすことで記憶をつかさどる海馬が大きくなることや、継続的な運動が脳の認知能力を強化するということが多くの研究で明らかにされています。スポーツは、体だけでなく脳を鍛えることもできます。
失敗や挫折を乗り越える力を育むことができる
スポーツは勝ち負けがあります。試合に負けたり、失敗したりすることで挫折を経験したり、多少のストレスを感じることも少なくありません。しかし、それらを乗り越えることで子どもが成長することができます。勝ち負けを通じてメンタルを鍛えることができるのも、スポーツならではです。
子どもの頃に経験したスポーツは、中学高校での部活動で活かされたり、将来大人になった時、地域のチームに入って楽しんだりと、自分のペースに合わせ、一生続けることができるでしょう。
たとえプレーしなくとも、観戦して楽しんだり、特定のチームを応援することで、感動したり、仲間と喜びを共有したりできます。
日頃の練習を見学したり、時には励ましながら、わが子が一度は始めたスポーツとの出会いを大切に育ててあげましょう。
・子どもに人気のスポーツランキングの1位は、「水泳」
・団体スポーツと個人スポーツのメリット・デメリットを知っておこう。
・子どもの頃に経験したスポーツは将来に生かされる。
参考文献
「小学生の日常生活・学習に関する調査 習い事について」(出典:学研教育総合研究所 白書シリーズWeb版)
「団体競技と個人競技の子どもに与えるメリット・デメリットとは」(出典:スポスルマガジン)
「運動すると頭が良くなる? 運動と脳の関係性」(出典:こどもまなびラボ)
「スポーツ系習い事のメリットと始める時の注意点」(出典:All About)